遠藤周作のレビュー一覧

  • 反逆(上)

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    ’’ブラック大名に仕えてるんだが、俺はもう限界かもしれない’’ー信長に仕えて反逆した荒木村重と明智光秀が主役に据えられています。
     明智光秀が本能寺の変に踏み切った理由として信長が違約して四国の長宗我部討伐に踏み切ろうとしたことを中心に、荒木村重が有岡城の謀反をおこした理由として本願寺顕如に魅かれつつあったという設定で書いていますが、要するに信長の恐怖威圧に対するプレッシャーに耐えきれなかったという書きぶりです。
     両者の戦に共通する人物として、高山右近と豊臣秀吉をうまくフューチャーしています。特に秀吉が戦を始める前に徹底的に根回しするさまの書きぶりは、遠藤周作が日本統一するまでの秀吉のスキル

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    2017年12月23日
  • さらば、夏の光よ

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    誰も幸せにならない、でも心に染みる、とまらなくなる。
    だけどそこかしこにいろんな形の愛が描かれていて、読み終わるとじーんとする。

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    2017年12月08日
  • 十頁だけ読んでごらんなさい。十頁たって飽いたらこの本を捨てて下さって宜しい。

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    手紙に関する新しい発見もあったし、筆者の文章との向き合い方も知れた気がする。みんなに読んでほしいな。

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    2017年10月29日
  • 沈黙

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    17世紀島原の乱が終わりキリスト教を邪教とし鎖国政策を行なっていた日本に、密航してまで布教をしようとしたイエズス会の司祭がいた。 本書における日本の宗教観に対する著者の洞察には、目を見張るものがありました。ラストの 司祭の決断は、司祭の心の問いかけの重さから深い感動を覚えました。本書は、2016年にアメージングスパイダーマン のスパイダーマン役で有名なアンドリュー・ガーフィールドが主演として映画化されています。

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    2025年12月21日
  • 砂の城

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    体験の一つ一つが重く、学び成長するのが青春の時。解説によると、著者の著歴では軽小説に属するようだが、確かに読みやすく爽やかな読後感である。2017.7.3

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    2017年07月15日
  • 聖書のなかの女性たち

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    遠藤周作による聖書とキリスト教についてのエッセー集。キリスト教系でない雑誌の連載というのもあって、とても読みやすい。聖書の解釈はカトリック的にはきわめて妥当なもの。最後の「秋の日記」に登場する「ひよこ」には実在のモデルが居て、現在も修道女として祈りの日々をおくっておられる。

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    2017年04月28日
  • 王妃マリー・アントワネット(下)

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    ネタバレ

    歴史小説の中では断トツで好きな一冊です。
    初めて読んだのは学校の授業でフランス革命を学んだ直後で、遠藤周作は革命のさ中にフランスに居てその目で見たことを小説にしているのではないかと錯覚するぐらいのリアルな描写とドラマチックな展開に感激し夢中になって読んだ記憶があります。
    物語の終盤、アントワネットが最期に口にする「ごめん遊ばせ」「うっかり、いたしましたのよ」の言葉に彼女の王妃としての誇り、気高さ、優雅さの全てが集約されているように感じました。

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    2017年03月29日
  • 海と毒薬(新潮文庫)

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    第二次世界大戦下現実に行われた、捕虜の生態解剖。その事件を元にしたフィクション。 事実だけでも大変ショッキングな内容ではあるが、人間が何に罪と罰を感じるのか、仄暗い心情を通じて描く。重く痛々しく非人間的。しかし彼らと同じような非情さ、残酷さが自分には全く無いのか、と問われれば… 遠藤周作はこのような、事実を基にした話がとても上手くて大好き。近々(2017年)「沈黙」が映画化されるので、そちらも楽しみ。

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    2025年12月28日
  • 笑って死にたい

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    わかりやすい語り口調でサクサク読めて内容が頭に入る。笑った死にたい、今すぐ苦しまず消えてしまいたい((゚∀゚

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    2017年02月27日
  • 王妃マリー・アントワネット(下)

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    下巻はフランス革命がいよいよ始まる。市民の暴動や貴族たちの特権はく奪など、革命に向かうそれぞれの立場での情景が描かれている。14歳で異国から嫁ぎ、37歳で断頭台の露と消えたマリーアントワネット。統率力のない王へのいらだち、貴族たちの策略、裏切り、ひそかな愛…なんと波乱に満ちた短い人生だったのだろう。フランスの財政難を理解できなかった王妃は湯水のように公費を使う。そして、その贅沢三昧は、やがて恨みから国民の暴動へと発展。今や歴史を代表する悪女のレッテルを貼られた王妃だが、その行動の中に、心から楽しんでいるわけではない、何かとても暗い孤独を感じた。晩年の生活を読み進むとさらにその印象が一転する。心

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    2017年02月21日
  • 王妃マリー・アントワネット(上)

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    なにやら私のマリー・アントワネットの印象に変化が。
    彼女の行動に、気持ちに、どんどん引き込まれていきます。
    上巻は、オーストリアから嫁がれる日からあの有名な首飾り事件まで。さて、後半に進むとします。

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    2017年02月09日
  • 母なるもの

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    日本のカトリックをテーマにした短編集。いずれも作者自身がモデルとしか思えない人物が出てくるので、私小説風な話ばかりである。『沈黙』などに代表される切支丹時代を舞台にした長編とかぶるテーマが多く、とても興味深く読めた。しかし巻末の解説が、仏教の経典を引用しつつ遠まわしにカトリックを非難する場違いとしか思えない内容で、ちょっと残念な気分になった。

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    2017年02月10日
  • 愛情セミナー

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    ネタバレ

     めっちゃ笑った。遠藤周作めっちゃお茶目やん。読者に「諸君」とか「奥さん」などと呼びかけたり、(反対する人は反駁してみい)なんて挑発したり、嫉妬への対処法が「⚪︎⚪︎⚪︎もウンコする」と歌ってみたまえ、やったり。かいらしなあと頬が緩む。
     「初手から甘やかしておくと、女はすぐつけあがると先輩が教えてくれたからだ。だから結婚して一カ月目から女房を張り飛ばすことにした。」とかむちゃくちゃやん。奥さんがなかなか強い女性で安心したわ。
     昭和の漢らしい価値観が随所に現れているけど、不思議と嫌な気分にはならない。愛と情熱は違うこと、結婚に結晶作用は必要ないこと、女が与えすぎることの危険、忍耐の末「愛」や

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    2017年01月13日
  • 沈黙

    購入済み

    興味深い

    映画化され話題になっていたので、今更ながら読みました。
    宗教を理由に弾圧、迫害した、された日本の過去の姿を、現代的な感覚で読みやすい、興味深い作品であると思います。
    現在の社会や国際的な問題とも照らし合わせ、人としての葛藤を捉えているこの作品は、いま、多くの人に触れて欲しいなと思いました。
    ただ、最後の文章は、難しいかもしれません。

    ここからはごくごく個人的な感想です。
    作中、よく「えっと◯◯」という表現がありますが、この使い方に少し違和感を覚えました。方言まで正確に書く訳ではないと思いますが、やはり方言は少し違うなと感じることがありました。(しかし、ほんの少しの違和感です)登場人物達が生き

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    2016年12月30日
  • 王妃マリー・アントワネット(下)

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    普通の人間の物語、なのに時代や立場に飲まれてなんともやりきれない悲しい物語になってしまった。勝者はいないし正解もなく、でも残した足跡から後世の人は色んな思いを抱いたり。歴史てすごい。面白かった。

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    2016年12月20日
  • 聖書のなかの女性たち

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    聖母マリアやマグダラのマリア、サロメ、マルタとマリアなど、聖書に登場する11人の女性たちのエピソードを紹介し、彼女たちの生き方とイエスの言行がどのように交わったのかを説いています。著者の女性論でもあり、ちょっと珍しい視点からの聖書入門でもあるという本です。

    最終章の「秋の日記」は、著者の大学時代の同級生でのちに修道女となった「ひよこ」と呼ばれた女性の思い出などが綴られています。

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    2016年10月26日
  • 遠藤周作短篇名作選

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    シラノ・ド・ベルジュラック、パロディ、イヤな奴、あまりに蒼い空、その前日、40歳の男、影法師、母なるもの、巡礼、犀鳥、夫婦の一日、授賞式の夜、天国のいねむり男、以上13の名作短編と加藤宗哉による解説と充実の年譜。
    久しぶりの遠藤周作に圧倒されたのは、私自身、人生の深み、親子や夫婦の情、生きる苦しさと喜び、人間の弱さとたくましさ‥のようなものが少しは身にしみるような年になってきたということなのだろうか。
    『沈黙』が映画化されるとのことだし、次はじっくりと長編を読み直そうと思う。

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    2016年10月20日
  • 女の一生 一部・キクの場合

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    幕末から明治維新の時代にかけての長崎・浦上崩れ(検挙・弾圧事件)を題材にした小説。
    恋い慕うキリシタン青年が流刑になり、その彼のために、死に至るまで自分の身を汚してまでも愛し抜いたキク。
    神を信じているのに、なぜ不条理とも言える苦難が振りかかるのか、、、神義論的な問いを突きつける。

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    2016年08月02日
  • 十頁だけ読んでごらんなさい。十頁たって飽いたらこの本を捨てて下さって宜しい。

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    ようなゲーム(なにかを見たときに使い古された例えではなく違うことを考えること)、抑制法(修飾されたり、詳細な経緯を書いたりといったただ長い文章よりも文章表現を最小限に抑えた方が胸に刺さる場合がある。)氏曰く、「感情をあふれさすより、それを抑制して、たった一すじ眼から泪がこぼれる方がはるかにその感情をせつなく表現するものです。」。転移法(本当に言いたい単語を言わずに他の表現から匂わす。)「夏のまぶしさや暑さを描くなら光の方から書くな。影の方から書け」。分かりやすく、印象深い手紙の書き方を教えてくれるいい本。このユーモアに富んだ手紙教本を病室のベッドで書いたというからさすがだなと思う。

    遠藤周作

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    2016年07月03日
  • 妖女のごとく

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     遠藤周作さんは、時代物から読みはじめました。キリスト者としての清らかな小説が多かったように思います。「海と毒薬」に続いてのこの作品です。起伏が少ない感じの、ちょっとダラダラ続く感じの、でも、彼女を助けてあげて!と叫んでしまいそうな感じが、癖になりそうです。
    抜群にファイブスターってことは無いですが、だんだんそうなっていきそうです。

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    2016年06月16日