土方奈美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「なんでこれが流行るの?」と感じたことがある人に、この本は刺さります。
25年前に“流行の爆発点”を解き明かしたグラッドウェルが、現代のルールで書き直したのが本書。大きな変化はひとつ、マスから精度の時代へ。かつては広く届けることが鍵でしたが、今は「誰に、どう届けるか」で結果が決まる。特定のコミュニティや影響力の強い個人を起点に、一気に広がる構造が描かれます。
特に印象に残ったのは、「空気感(オーバーストーリー)」という視点。人は自分の意思で選んでいるようで、実は“みんなが信じている物語”に強く引っ張られている。この前提に気づくと、SNSのトレンドやニュースの広がり方が、少し違って見えてきます。
前作のワクワクする成功法則とは違い、今回はどこか冷静で現実的。それでも、「仕組みを知ることで振り回されなくなる」という意味で、読む価値は十分にあります。
流行を追う側から、流行を読み解く側へ。そんな視点の変化を与えてくれる一冊でした。 -
Posted by ブクログ
副業でも何時からでも、何かを「成し遂げたい」「事業として成功させる」等、規模問わず、一貫してその「やりたいこと」に全力集中出来るかを問い、思索させ、会社組織という生き物を扱う人へ向けた理念の書である。
さて、起業することは世間が考えている程、リスクが高いものではない。その日、その瞬間に成りたい、実現したい、成し遂げたい等の意識が芽生えた瞬間に人は起業出来る。無論、個人事業か法人等で手続きはあるがそれも意外にハードルは低い。本著ではビジョンを一貫して持ち、その事業に集中することだ。古今東西、起業し立ての時期は極めて多忙になる。ワーク・ライフ・バランスという概念はない。公私共に仕事だ。だが、本人はそれらを「やりたい」という自身の心から湧き出す情熱を原動力が必要だ。ただ、社会の流れは変わる、市場も社内外問わず社会の人の流れも変わる。だから、都度、状況を把握し考えながら意識して戦略を変えてもいい。
世の中には多くのビジネスモデルがある。スキームもある。全てに善し悪しもある。行動していれば、黒よりのグレーなアウトな存在とも出会うだろう。必ず儲かる、楽して起業、楽してEXIT出来る、楽して、、等、様々な誘惑があるだろう。それらはゴミだ。「楽して」という本質は、自身の情熱や動機らを完全に自己否定する存在だ。関わらない、距離を断絶することを薦める。それらはあなたを食い物にする魔物だから。
本著は、経営を大成功させる魔法の本ではない。だが、人間が人間として何かを行動する際の一つの視点としての軸を提案し提供してくれる良書であると言えるだろう。小さく始めれば、それは、あなたが思い描いた未来から現実になる瞬間はそう遠く無く訪れるだろう。 -
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ネタバレUSでは評価が高かったようで、気になって手に取ったものの正直期待外れであった。
内容が少し散漫で、全体として何を伝えたいのかと言う部分の明瞭さに若干欠ける。これまでのリベラルへの反省の意を込めて、よりよい未来をつくる上で、今後政府が果たすべき役割、自分たちが果たすべき役割を問うているのだと理解した。
アメリカについての見識がよりあれば、もっと解像度をあげて内容を理解できるのかと思う。
各事例(過去の善意での規制が現在の障壁となっている、科学への投資の適切性(GLP1の事例))は興味深かった。
あえて購入してまで読まなくてもよかったかな -
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アメリカの政治や国内事情に事前知識があるとより解像度高く読まるのだろうと思った。
個人としては、テクノオプティミズムと合流し、豊穣をもたらすような指向性として捉えた部分がある。
新しい発明もまだまだ必要な部分はあるだろうが、
すでにあるもの、発明済みのものへアクセスができないのはなぜなのか?需要と供給の自然調整では世の中は思ったとおりにならない。人は予想通りに不合理な存在だ。
かわりにAIやロボティクス、それらの動力となるグリーンエネルギーの無尽蔵の供給により、人類は、現時点や未来の豊かな暮らしの状態へのアクセス権を遍く可能にしていくことができるのか? -
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書名に惹かれて読んだ。第1部は書名の通り「なぜインテリが愚行を犯すのか」にフォーカスしているが、第2部以降は「マインドフルネス」のような単語に代表される様なビジネス自己啓発書。自己啓発書は苦手だが、面白く読めた。特に第9章「天才ばかりのチームは生産性が下がる」で述べられる、相互依存性の高いバスケットやサッカーのチームでは一流選手の割合が6割を超えるとパフォーマンスは逆に低下する、という現象は非常に興味深い。集団が優れたパフォーマンスを発揮できるかは、私たちが他社と比べて自らの才能をどう認識するかによって決まるらしい。
天才はなぜエセ科学を信じるのか
・教育水準や知能の高さは、自分の政治的、社会的、宗教的アイデンティティと合致する信念を正当化することにしか使われない。「動機づけられた推論」が働くと、反対意見を拒絶するだけでなく、結果として立場がさらに頑なになる。
信念はまず感情的な必然性から生まれ、それがどれほどおかしなものであっても、知識は後付けで正当化する。
・科学者もひとたび自らの専門領域を離れてしまえば、どこにでもいる頑固で理屈の通じない人間に過ぎない。その人並外れて高い知能は、その偏った思考を一層危険なものにするだけである。
・知能が高い人々が愚かな行動に走る3つの主な原因、①人生で起こる問題に対処するために不可欠な、創造的知能や実務的知能が欠けていること②合理性障害があり、偏った直感的判断を下してしまうこと③動機づけられた推論により、自らの立場と矛盾する証拠を否定するために優れた知能を使ってしまうこと。
専門家が判断ミスを犯す根本理由(インテリジェント・トラップ)
・計画を実行したり、自らの行動から悪影響を回避したりするのに不可欠な、「暗黙知」と「反事実的思考」が欠けている。
・「合理性障害」「動機づけられた推論」「認知の死角」を抱え、そのために自らの思考の欠陥に気づかず、いつまでも過ちを正当化する理屈を考え続ける可能性がある。これは入手可能な証拠をすべて検討することなく、自らの信念の周囲に「理屈で固めた小部屋を作る」ことに他ならない。
・「獲得されたドグマチズム」によって、自らの判断に過剰な自信を抱くようになる。それによって自らの限界を認識できなくなり、手に負えない状況に陥る。
・専門知識があるために、凝り固まった考えや身意識の行動をとるようになる。この「専門知識の逆襲」によって大惨事が迫っているという明らかな警告サインが目に入らなくなり、バイアスの影響を受けやすくなる。 -
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ネタバレ認知心理学の傑作として先日読んだむつみ先生の著書で紹介されていた。
生まれつきの天才などいなくて、モーツァルトも天才ホッケー選手も、天才ピアニストも、みな努力の賜物。
大成している人は、他の人よりも練習量が多く、飽きない(というか継続の工夫)をしている、という研究結果の紹介と、多くの分野でスキルを向上させるための普遍的なやり方が紹介されていた。
曰く
①その時々のレベルに合わせた声掛け(初めのころはやる気を出させるために褒めるとか)、レベルが上がってきたころ(=おそらく、高いレベルに届いている自己肯定感、さらなる高みを目指そうという心理状態)にはより高いレベルの集団に入れて厳しいレベルの研鑽を積む
②細かな心的イメージ(ピアノの練習であれば、曲の細部(小節毎とか)にわたって、ここはこう演奏すると美しい、とイメージできる力)、自分で心的イメージと自分の演奏の乖離に気付ける力、集中力、集中力を絶やさないため、むしろ睡眠時間は多くとること、集中できる環境を作ること
③すぐにフィードバックを得られること(難しい物理理論を大学の学部生に教えた際も、すぐに自身の理解度とフィードバックを得られたグループの方が成績が良かった)
これらが重要で、段階毎に目標とする到達点を明らかにして、それにフィードバックを与え、やる気にさせるのが良いという話、と理解。
こういう体系的な教育メソッドって、欧米主流なのかと思いきや、書中にも「スズキメソッド」というのが紹介されていたし、考えてみれば、書道や空手の段とかも同じ考え方だよね。
若干、訳が分かりにくい気がした。
あ、「限界的練習」も大事な要素。
コンフォートゾーンを超えつつも、不可能ではない負荷をかけて高みを目指していく。区切る。あたりが大事なのかと。
こういう読書メモを書いておくと、その本からどういう学びを得たか復習できてよい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレセレンディピティを受け身でなく能動的なものと考える=幸運を手繰り寄せる。
予想外のことを他の無関係なことと結びつける=点と点を結びつける。
セレンディピティマインドセットがなければ、気づかないか、結びつかない。予想外に対するオープンな姿勢が必要。
知識、専門能力は両刃の剣。機能固定化につながりやすい。
日記をつけて、異なるシナリオを考える。世界の捉え方を変える=リフレーミング。
マズローの欲求五段階説の誤用=お金と生きがいは両立できる。
セレンディピティには、外交的行動と内向的行動の両方が必要。気づきは感情に左右される。
外向力を高める=見知らぬ人に話しかける、初対面の人に話しかける。本の著者にメールを送る。
種を蒔く=会話の釣りエサを考えておく。仕事は何をしているのか、の答え、などを考えておく。
大勢の前で話すときは予想外の事態へ備えを考えておく。スマホの音、プロジェクターの故障、などをジョークで返す。
公開イベントに参加して、講演後の質問をする。
メイカーとマネージャーの時間の使い方の違い。何かを生み出すときは最低2時間のまとまった時間が必要。メイカーとしての時間を確保する。
マタイ効果=「金持ちはより金持ちに、貧乏人はより貧乏に」
成功者のマネをするのは危険。マタイ効果が働いているから。成功の原因を成功者の行為に求めても意味はない。