土方奈美のレビュー一覧
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副業でも何時からでも、何かを「成し遂げたい」「事業として成功させる」等、規模問わず、一貫してその「やりたいこと」に全力集中出来るかを問い、思索させ、会社組織という生き物を扱う人へ向けた理念の書である。
さて、起業することは世間が考えている程、リスクが高いものではない。その日、その瞬間に成りたい、実現したい、成し遂げたい等の意識が芽生えた瞬間に人は起業出来る。無論、個人事業か法人等で手続きはあるがそれも意外にハードルは低い。本著ではビジョンを一貫して持ち、その事業に集中することだ。古今東西、起業し立ての時期は極めて多忙になる。ワーク・ライフ・バランスという概念はない。公私共に仕事だ。だが、本人はそれらを「やりたい」という自身の心から湧き出す情熱を原動力が必要だ。ただ、社会の流れは変わる、市場も社内外問わず社会の人の流れも変わる。だから、都度、状況を把握し考えながら意識して戦略を変えてもいい。
世の中には多くのビジネスモデルがある。スキームもある。全てに善し悪しもある。行動していれば、黒よりのグレーなアウトな存在とも出会うだろう。必ず儲かる、楽して起業、楽してEXIT出来る、楽して、、等、様々な誘惑があるだろう。それらはゴミだ。「楽して」という本質は、自身の情熱や動機らを完全に自己否定する存在だ。関わらない、距離を断絶することを薦める。それらはあなたを食い物にする魔物だから。
本著は、経営を大成功させる魔法の本ではない。だが、人間が人間として何かを行動する際の一つの視点としての軸を提案し提供してくれる良書であると言えるだろう。小さく始めれば、それは、あなたが思い描いた未来から現実になる瞬間はそう遠く無く訪れるだろう。 -
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ネタバレUSでは評価が高かったようで、気になって手に取ったものの正直期待外れであった。
内容が少し散漫で、全体として何を伝えたいのかと言う部分の明瞭さに若干欠ける。これまでのリベラルへの反省の意を込めて、よりよい未来をつくる上で、今後政府が果たすべき役割、自分たちが果たすべき役割を問うているのだと理解した。
アメリカについての見識がよりあれば、もっと解像度をあげて内容を理解できるのかと思う。
各事例(過去の善意での規制が現在の障壁となっている、科学への投資の適切性(GLP1の事例))は興味深かった。
あえて購入してまで読まなくてもよかったかな -
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アメリカの政治や国内事情に事前知識があるとより解像度高く読まるのだろうと思った。
個人としては、テクノオプティミズムと合流し、豊穣をもたらすような指向性として捉えた部分がある。
新しい発明もまだまだ必要な部分はあるだろうが、
すでにあるもの、発明済みのものへアクセスができないのはなぜなのか?需要と供給の自然調整では世の中は思ったとおりにならない。人は予想通りに不合理な存在だ。
かわりにAIやロボティクス、それらの動力となるグリーンエネルギーの無尽蔵の供給により、人類は、現時点や未来の豊かな暮らしの状態へのアクセス権を遍く可能にしていくことができるのか? -
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書名に惹かれて読んだ。第1部は書名の通り「なぜインテリが愚行を犯すのか」にフォーカスしているが、第2部以降は「マインドフルネス」のような単語に代表される様なビジネス自己啓発書。自己啓発書は苦手だが、面白く読めた。特に第9章「天才ばかりのチームは生産性が下がる」で述べられる、相互依存性の高いバスケットやサッカーのチームでは一流選手の割合が6割を超えるとパフォーマンスは逆に低下する、という現象は非常に興味深い。集団が優れたパフォーマンスを発揮できるかは、私たちが他社と比べて自らの才能をどう認識するかによって決まるらしい。
天才はなぜエセ科学を信じるのか
・教育水準や知能の高さは、自分の政治的、社会的、宗教的アイデンティティと合致する信念を正当化することにしか使われない。「動機づけられた推論」が働くと、反対意見を拒絶するだけでなく、結果として立場がさらに頑なになる。
信念はまず感情的な必然性から生まれ、それがどれほどおかしなものであっても、知識は後付けで正当化する。
・科学者もひとたび自らの専門領域を離れてしまえば、どこにでもいる頑固で理屈の通じない人間に過ぎない。その人並外れて高い知能は、その偏った思考を一層危険なものにするだけである。
・知能が高い人々が愚かな行動に走る3つの主な原因、①人生で起こる問題に対処するために不可欠な、創造的知能や実務的知能が欠けていること②合理性障害があり、偏った直感的判断を下してしまうこと③動機づけられた推論により、自らの立場と矛盾する証拠を否定するために優れた知能を使ってしまうこと。
専門家が判断ミスを犯す根本理由(インテリジェント・トラップ)
・計画を実行したり、自らの行動から悪影響を回避したりするのに不可欠な、「暗黙知」と「反事実的思考」が欠けている。
・「合理性障害」「動機づけられた推論」「認知の死角」を抱え、そのために自らの思考の欠陥に気づかず、いつまでも過ちを正当化する理屈を考え続ける可能性がある。これは入手可能な証拠をすべて検討することなく、自らの信念の周囲に「理屈で固めた小部屋を作る」ことに他ならない。
・「獲得されたドグマチズム」によって、自らの判断に過剰な自信を抱くようになる。それによって自らの限界を認識できなくなり、手に負えない状況に陥る。
・専門知識があるために、凝り固まった考えや身意識の行動をとるようになる。この「専門知識の逆襲」によって大惨事が迫っているという明らかな警告サインが目に入らなくなり、バイアスの影響を受けやすくなる。 -
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ネタバレ認知心理学の傑作として先日読んだむつみ先生の著書で紹介されていた。
生まれつきの天才などいなくて、モーツァルトも天才ホッケー選手も、天才ピアニストも、みな努力の賜物。
大成している人は、他の人よりも練習量が多く、飽きない(というか継続の工夫)をしている、という研究結果の紹介と、多くの分野でスキルを向上させるための普遍的なやり方が紹介されていた。
曰く
①その時々のレベルに合わせた声掛け(初めのころはやる気を出させるために褒めるとか)、レベルが上がってきたころ(=おそらく、高いレベルに届いている自己肯定感、さらなる高みを目指そうという心理状態)にはより高いレベルの集団に入れて厳しいレベルの研鑽を積む
②細かな心的イメージ(ピアノの練習であれば、曲の細部(小節毎とか)にわたって、ここはこう演奏すると美しい、とイメージできる力)、自分で心的イメージと自分の演奏の乖離に気付ける力、集中力、集中力を絶やさないため、むしろ睡眠時間は多くとること、集中できる環境を作ること
③すぐにフィードバックを得られること(難しい物理理論を大学の学部生に教えた際も、すぐに自身の理解度とフィードバックを得られたグループの方が成績が良かった)
これらが重要で、段階毎に目標とする到達点を明らかにして、それにフィードバックを与え、やる気にさせるのが良いという話、と理解。
こういう体系的な教育メソッドって、欧米主流なのかと思いきや、書中にも「スズキメソッド」というのが紹介されていたし、考えてみれば、書道や空手の段とかも同じ考え方だよね。
若干、訳が分かりにくい気がした。
あ、「限界的練習」も大事な要素。
コンフォートゾーンを超えつつも、不可能ではない負荷をかけて高みを目指していく。区切る。あたりが大事なのかと。
こういう読書メモを書いておくと、その本からどういう学びを得たか復習できてよい。 -
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ネタバレセレンディピティを受け身でなく能動的なものと考える=幸運を手繰り寄せる。
予想外のことを他の無関係なことと結びつける=点と点を結びつける。
セレンディピティマインドセットがなければ、気づかないか、結びつかない。予想外に対するオープンな姿勢が必要。
知識、専門能力は両刃の剣。機能固定化につながりやすい。
日記をつけて、異なるシナリオを考える。世界の捉え方を変える=リフレーミング。
マズローの欲求五段階説の誤用=お金と生きがいは両立できる。
セレンディピティには、外交的行動と内向的行動の両方が必要。気づきは感情に左右される。
外向力を高める=見知らぬ人に話しかける、初対面の人に話しかける。本の著者にメールを送る。
種を蒔く=会話の釣りエサを考えておく。仕事は何をしているのか、の答え、などを考えておく。
大勢の前で話すときは予想外の事態へ備えを考えておく。スマホの音、プロジェクターの故障、などをジョークで返す。
公開イベントに参加して、講演後の質問をする。
メイカーとマネージャーの時間の使い方の違い。何かを生み出すときは最低2時間のまとまった時間が必要。メイカーとしての時間を確保する。
マタイ効果=「金持ちはより金持ちに、貧乏人はより貧乏に」
成功者のマネをするのは危険。マタイ効果が働いているから。成功の原因を成功者の行為に求めても意味はない。 -
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ネタバレ期待して読んだが、面白かったが何を学べたのかわからない印象。
【旧版】ティッピング・ポイントの3原則(2000)
1. 少数者の法則(The Law of the Few)
社会的感染を引き起こすのは、ごく少数の「特別な人物」である。
この「キーパーソン」は以下の3タイプに分類される:
Connectors(コネクター):多数の異なる社会圏をつなぐ人
Mavens(メイヴン):知識の豊富な情報通
Salesmen(セールスマン):人を説得する力のある人
2. 粘りの要素(The Stickiness Factor)
情報が拡散するには、「人の記憶に残る」「再生されやすい」特性が必要。
内容の魅力、構成、繰り返しなどによって“粘り”が高まり、行動喚起力が生まれる。
例:セサミストリートの構成要素の微調整で学習効果が大きく変わった。
3. 背景の力(The Power of Context)
人の行動は、個人の内面や性格より**状況(文脈)**によって強く左右される。
小さな環境の変化(例:割れ窓、落書きの除去)が犯罪率の劇的な変化を引き起こす。
新板の3原則
1. Overstories(メタ物語/空気感)
社会やコミュニティを動かす背後にある物語的構造を重視。たとえば「ホロコースト」という言葉が使われるようになった背景には、1978年のテレビ番組の影響があったと分析。
2. Superspreaders(超拡散者)
COVID-19、オピオイド危機などでは、少数の人物が大規模な感染拡大を引き起こす。実際に2人が全体の86%以上のウイルスを拡散した研究などを引用。
3. Social Engineering(社会設計)
社会を動かすティッピングは意図的に“設計・操作”できるという視点。
“Magic Third”(グループにおいて約3分の1の構成が役割アップに寄与する)やハーバード大学の女子ラグビーのケース、住民分布を人為的に調整したカリフォルニアの都市実験などが紹介される
個人的なメモ
私なりにまとめると以下となる。
①少数者の法則・Superspreaders(超拡散者)
ごく一部の人の拡散により社会変化は起きる
②粘りの要素(The Stickiness Factor)・Overstories(メタ物語/空気感)
わかりやすい特徴・シンボリックな行動が拡散する
調整要因(mediator)として、モノカルチャー的な文化が拡散を助長する
③Social Engineering(社会設計)・背景の力(The Power of Context)
社会的影響は操作可能である
1/3, 1/4程度を含ませること
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「どうすれば未来を予測できるのか?」これは永遠のテーマかもしれない。
しかし、よく考えてみると、その考え方自体あまり意味がないことではないか、と思ってしまう。
「未来予測」というと、当たった、外れた、という話になってしまうのだが、それが本質では
ないことは明らかなはずだ。
映画に出てくるタイムマシンのように、競馬などで一発当てるつもりならよいかもしれないが、結局は金儲けのためだけか。
そこだけ考えると、「他人が知らない情報を、自分だけが先に知る」という優位性を使って、富を築くことに利用するという話になる。
これはこれで、理解はできるのだが、浅はかというか、小さいというか。
このように「他者よりも優位に立ちたい」という、相対的なポジション取りの話になってしまうと、とたんに気持ちが冷めてしまう。
未来予測って、そういうものじゃないだろう。
もっと心が沸き立つような、ワクワクするような、そういう感覚に憧れてしまう自分がいる。
スティーブ・ジョブズは希代の経営者で、金も沢山稼いだかもしれないが、単にポジションを取るためだけに生きていた訳ではないだろうと思う。
「ビジョナリー」と言われてた通り、「予測する」ことよりも、「こんな世界を創りたい」という妄想に憑りつかれた変人だったはずだ。
その変人が、世界を熱狂させる製品を作りだし、文字通り世界を変えたのだ。
誰がこんな未来を予測したというのか。
結局、未来とは予測するものではない。
創造するものなのだ。
それができる人は、ほんの一握りの人なのかもしれない。
ジョブズほどでなくても、もし少しでも世界を変えることができたなら、何て素敵な人生じゃないかと思う。
この考え方は、今後生きていく上で、鍵となっていく思考法だとも言われている。
最近は「ソート・リーダーシップ」とか言われるようだが、「ソート」(=Thought)考え方が大事だということだ。
妄想だって、一つの考え方。
今の若い人は、単なる金儲け主義には共感しないし、地球規模の課題を何とかしたいと思う人が多い。
我々老年世代よりも、よほど真剣に未来を考えている。
現実的に「ミッション・ビジョン・バリュー(MVV)」を掲げない会社は見向きもされない。
会社に優秀な人材を集めるためにも、「未来を創造する」気持ちは大事なのだろうと思う。
しかし一方で、MVVを掲げれば良いってものでもない。
コンサルに言われるがままMVVを掲げても、芯がないというか、薄っぺらいというか、そんな状態になってしまう。
未来を創造したいという妄想に憑りつかれた人なんて、ほんの一握りかもしれないが、形だけ取り繕っても、今の若者にはバレてしまう。
心の底から湧き起こる衝動こそが、今後世界を変えていく。
これからは特に「AI時代」に突入していくから、益々顕著になっていくだろう。
AIに衝動はないが、命令に対してサボらず休まずに延々と作業ができる。
人間の価値が益々問われていくが、普通に今まで暮らしてきた人は、今後人生を真剣に考え直さないといけないだろう。
今までの延長線上で普通に生きることは、ほぼ不可能と言えるからだ。
自分には特別な衝動や妄想なんてない、という人も多いだろうと思う。
そういう人こそ、今後の生き方を真剣に考える必要がある。
最近「モチベーションこそ、人間の源泉」というが、本当にその通りだと思ってしまう。
世の中を変えるような画期的な新製品やサービスが世に出てくる前には、必ずなんらかの兆候があるはずだというが、それを見つけられるのも、モチベーションの有無が大きいはずだ。
本書内では「まずは社会の隅に目を凝らせ。幅広い網を張って情報集めよ」と説いているが、まずこの行動ができるかどうか。
なぜ、あれだけシェアを取っていた携帯電話「BlackBerry」は、スマホ時代の到来を読めなかったのか。
逆になぜジョブズには、それが見えたのか。
本書内では「一過性の流行と、本物のトレンドをどう見分けるか」についても言及している。
「CIPHER」で検証せよ、ということであるが、
★C → Contradiction(矛盾)今までではあり得ない組み合わせ
★I → Inflection(変曲)急激な変化を招く出来事
★P → Practice(慣行)根付いた価値観を壊せ
★H → Hack(工夫)今までと違う方法を試みろ
★E → Extreme(極端)まさに突き抜けてやってみろ
★R → Rarity(希少)一見関係の無いものを探せ
これらは確かに、今までも意識して行動していたような気がする。
それをもっと突き詰めて行えということか。
そして、タイミングを見極め、未来に起こりうるシナリオと戦略を描けと説いている。
未来を予測するよりも、創造せよ。
何となくだが、「世界がこうなってほしい」という妄想は、自分の中に存在している。
それを形にできたら、幸せだと思う。
つまり、迷わず邁進せよということだ。
50代後半の老年ではあるが、諦めずに生きていきたいと思っている。
(2025/4/9水)