土方奈美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
日本向けに書かれたという本書は「倫理資本主義」というコンセプトについてガブリエル氏が安易な言葉で解説しています。倫理資本主義とは、一言でいえば経済的価値と道徳的価値のリカップリング、ということです。まず「リ(再)」とついていることからわかるように、近代になってデカップリングされていた2つの価値を再びつなげよう、というメッセージがあります。また経済学的に言えば、公害などの外部不経済と呼ばれるものをいかに減らすか、またプラスの外部経済(例:教育や研究開発など社会全体に染み出る効果)をいかに増やすか、も倫理資本主義のエッセンスと理解しました。
また生活の質と経済学をリカップリングすることも可能だ、 -
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Posted by ブクログ
この本の中で一番覚えておきたいことは
「動機づけられた推論」
確証バイアスの複合的なもので、本書の用語解説によると、
「結論があらかじめ想定していた目標と合致している場合のみ、頭を使う無意識の傾向。」
とある。
人は、
自分が正しいと信じていることにしか思考ぜず、
正しくない、信用しないと思っていることは検討しようとしない。
人間である以上、バイアスからは逃れなられないので、
「バイアスに陥らないようにする」よりも、
「バイアスに陥っていることに気づく」を狙う方が現実的だと本書を読んでつくづく感じた。
自分とは違う意見や自分への批判もちょっと聞いてみたい(その方がいい判断ができるから) -
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Posted by ブクログ
ネタバレ内容メモ
◯明確な計画が必要
・ルーズベルトが第二次世界大戦で書いた紙ナプキンのようなもの
・対象が絞られ、なすべき行動が明確で、測定可能な計画
・OKR: 気温上昇を1.5度以下に留める、に設定
1. 交通の電化
2. 電力の脱炭素化
3. 食料の見直し: 土壌に炭素を回復、牛肉を減らす
4. 自然保護
5. 産業をクリーンにする: 特にセメントと鉄鋼
6. 炭素除去
・インパクトの大きい順に戦略
1. 削減 排出量を減らす
2. 節約 エネルギー利用の効率化
3. 除去
◯メタンの漏れが非常に大きい
・ガス圧力に応じてメタンを放出するよう設計されたバルブを使っていることによる漏れ、バ -
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第1章 「倫理」「資本主義」「社会」を定義する。
P.43 倫理資本主義とは、倫理と資本主義を融合されられると言う考え方の。道徳的に正しい行動から利益を得ることは可能であり、またそうあるべきである。
第2章 入れ子構造の危機
p.60 自由という価値は個人にかかわるものであり、また個人を形成する。しかし個人は、自らが属する社会的形式が選択の余地を提供しないかぎり自由にはなれない。私たちが近代の自由社会を評価するなは、常に社会的形成の一部にある個人により多くの選択肢を生み出すからだ。
第3章 経済学の危機
p.92 何らかの方法で資本主義と自由民主主義を排除し、環境社会主義その他の柔道の低い -
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Netflixの社員は「有給取り放題」で「勤務時間の指定も無い」等、型破りで自由な社風だとは聞いていた。実際に本書を読んでみると、想像していた自由とは良い意味で違うことがわかった。Netflixの利益を第一に優先する精鋭達が、最高の給料をもらいながら己の才能と時間をフルに開花できる環境のもと、失敗を恐れず前に突き進んでゆく、まさに「多様性」を求められる新時代にふさわしい会社だった。
以下、本書より抜粋。
「フィードバックのガイドライン「4A」
1. 相手を助けようという気持ち (Aim to Assist)
フィードバックは前向きな意図をもって行う。自分のイライラを吐き出すため、意図的に相手 -
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Posted by ブクログ
『自由と責任』『ルールと手順』どちらを優先するかは事業の目的に応じた選択である
Netflixのカルチャーは前者が大層を占め、それを多国籍企業として社内に浸透させてきた。
そのために能力密度を高め、率直さを高め、コントロールを撤廃してきた。
コントロールではなくコンテキストであるべきということ。
その率直さとしてのフィードバックサークルに活かす5Aのフィードバックガイドラインを設けている。
・相手を助けようという気持ちで(AIM TO ASSIST)
・行動変化を促す(ACTIONABLE)
・感謝する(APPRECIATE)
・取捨選択(ACCEPT OR DISORDER)
・適応さ -
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Posted by ブクログ
ネタバレ日本の企業で醸成するには難易度の高いカルチャーではあると感じたものの、非常に面白く、日本に合うやり方でイノベーションを起こせる風土作りに取り入れられると良いのではないかと思った。
フィードバックのテクニックや、異文化理解に関する内容は勉強になった。
一方で、能力密度を高めた状況で成果を出せるのはある意味当たり前で(もちろん自由と責任のカルチャーをつくる必要はあるが)、やはりメンバーをいかに生かすか成長させるか、の部分がリーダーとしては必要なのではないかと思った。「the HEART of business」などとは対極にあるようなやり方で面白かった