土方奈美のレビュー一覧

  • 超新版ティッピング・ポイント 世の中を動かす「裏の三原則」

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    それまで緩やかだった変化が、ある閾値を超えた瞬間に一気に拡大する——その転換点を「ティッピング・ポイント」と呼ぶ。これがグラッドウェルの提示する核心的な概念だ。
    著者は、変化を爆発的に広げる担い手として「コネクター(広範な人脈を持つ人物)」「メイヴン(情報の専門家)」「セールスマン(人を動かす説得者)」という三種類の人物類型を挙げる。現代で言えば、新型コロナウイルスの感染拡大を一地域から全国へと広げた、いわゆる「スーパー・スプレッダー」的な存在がこれに近いだろう。また、変化が定着するかどうかは「時代の空気感」、つまりその変化を受け入れる社会的な雰囲気が醸成されているかどうかにも左右されると著者は言う。
    特に印象的だったのは「ホロコースト」という言葉の普及をめぐるエピソードだ。ナチス・ドイツによるユダヤ人虐殺を指すこの言葉は、今日では誰もが当然のように使う。しかし1978年以前は、ほとんど使われていなかったという。転換点となったのは、同年にアメリカのNBCが放映したドラマ『ホロコースト』の爆発的ヒットだった。一本のテレビドラマが言語の使用習慣そのものを塗り替えてしまったという事実には、率直に驚かされた。
    本書はほかにも、ホワイト・フライト(白人住民の郊外への流出)、ある高校での自殺率の異常な上昇、麻薬の蔓延など多様な事例を通じてティッピング・ポイントを論じる。扱う題材は広範にわたるが、一貫して「なぜ変化はある瞬間に爆発するのか」という問いに向き合っており、読み終えた後も身の回りの出来事をつい「閾値」で考えてしまう自分がいた。​​​​​​​​​​​​​​​​

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    2026年01月06日
  • BUILD 真に価値あるものをつくる型破りなガイドブック

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    IPodの生みの親の本。自分の作りたい良い物を作るために会社との付き合い方、起業の考え方など。ビジネスのための組織の作り方というより、良い物を作るためにいかに組織と付き合うか、組織を作るか、どうチームを組むかという本だと思った。どこか勇気の出る本だった。

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    2025年12月08日
  • 超一流になるのは才能か努力か?

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    結局のところ、本書はアスリートや音楽家など、技能の基準がはっきりした専門領域で成果を出したい人のための本だと思う。

    アンダース・エリクソンは遺伝の影響を重視しない立場だが、世界レベルの卓越を求めていない自分にとって、長く苦しい孤独な訓練を積む必要はないかな。無価値とは言わないが、トレードオフを考えると無理をしてまで追うものでもない。

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    2025年12月04日
  • NO RULES(ノー・ルールズ) 世界一「自由」な会社、NETFLIX

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    本書は、Netflixのカルチャーを“奇抜な事例”としてではなく、高業績を生み出す組織設計の論理として提示している点に価値があります。特に、自由と裁量を「結果の伴う高い基準」とセットで運用している構造は、経営者にとって示唆が大きい部分です。

    本書が強調する自由と責任・優秀さの密度・正直なフィードバック文化・ルールよりコンテクストといった要素は、単なるカルチャー論ではなく 高速意思決定と組織の適応性を高めるための経営戦略として整理されています。これにより、カルチャーが“情緒”ではなく“仕組み”であることを再認識できます。

    一方で、Netflixが成功している背景には、優秀人材の高密度採用・高い報酬設計・解雇を躊躇しないカルチャーなど、一般企業では即模倣が難しい前提条件も多く、そのまま実装するにはリスクがある点は留意すべきです。

    とはいえ、本書は「自由を機能させる組織の条件」を理解するうえで極めて有効であり、カルチャーを経営の武器として扱いたい経営者にとって参照価値が高いと思います。

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    2025年12月04日
  • 超一流になるのは才能か努力か?

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    認知心理学者今井むつみ先生の推薦図書に挙げられていたので読む。題名から、超一流になるのは才能でなく努力であることは察せられたが、統計的なエビデンスから分析されており説得力がある。人生、なんとなく生きるより、楽しい方が良い。そのための示唆が載っている。2025.10.27

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    2025年10月27日
  • 失敗できる組織

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    タイトルこそ「失敗できる組織」であるが、本質は「失敗から学べる組織かどうか」に尽きる。
    個人的に考えさせられたのは「チームに分かれ、床に敷かれたタイルを歩くゲーム」の話だ。
    ルールは単純で、タイルによって「OK・NG」があり、NGの場合はブザーが鳴るという仕組みになっている。
    床のタイルを歩くのは一人ずつで、ブザーが鳴ったら次の人にバトンタッチして最初からやり直す。
    スタートからゴールまで、最も早く辿り着けたチームが勝ちというゲームだ。
    これで実際にゲームをスタートすると、タイルに足を置くことで迷う人がいるのだという。
    この気持ちが分からないでもない。
    みんなが見てる前で失敗したくないと思う気持ちが優先されて、足を出すことに躊躇してしまうのだと思う。
    しかしながら、どう考えてもこの考え方はおかしい。
    タイルの「OK・NG」は所詮ランダムに並んでいるものなので、NGを踏んだから「失敗」になるはずがない。
    むしろ、NGが分かることで、OK(正解)が分かるというのが、このゲームの本質だ。
    つまり迷っている時間はそもそも無駄ということだ。
    一刻も早くタイルを踏んで、OKなら迷わず進む。
    NGなら即座にバトンタッチする、を高速で繰り返せばよいだけだ。
    NGは失敗ではない。
    NGが出るまで迷わず進み、その軌跡をメンバー全員が見て記憶することが大事だ。
    前に踏んだNGを、次の人がまた踏んでは、それはミスと言える。
    このゲームのルールの本質を、メンバー全員で共有できるかどうか。
    これが、勝負の分かれ目である。
    この本質を最初から見抜ければよいが、人間とは感情の生き物である。
    「ブー」という大音量のブザーが鳴り響けば、心の中で「失敗」が刻み込まれ、次は萎縮してしまう可能性が高い。
    それをチーム内で「気にするな。ドンドン先に進め」と言えるかどうか。
    歩いたOKの軌跡をどういう方法でメンバー間で共有するかもポイントだ。
    ●紙に記録する時間があるのか。(ツールの持ち込みがルールで認められるのか)
    ●メンバー内で一番記憶力の優れた人に任せるのか。
    ●それとも、みんなで分担して記憶するのか。
    ●全員が同じように記憶して、話し合いながらエラー訂正していくのか。
    方法についてはいくつかありそうだが、この中でどの方法を選択することがベストなのか、選び出すのもチームのセンスと言える。
    初めて組んだチームで、初めてゲームをする場合。
    そして主催者からの説明が「スタートからゴールまで行け」だけだと、上記のような戦略をとれるかどうか。
    いずれにしても、ゲームの本質を早く見抜いて、対策をどう取るかを選択することが大事だ。
    そして何よりも、高速で実行すること。
    実行していく中で、方法論については改善を繰り返すこともできる。
    こんな事例は、実際の仕事の中で多数あるはずなのだ。
    NGを踏むことは、決して「失敗」ではない。
    そこで躊躇する理由はないし、落ち込む必要もない。
    失敗のように感じるが、実は「成功のために必然的な失敗」ということに気が付くかどうか。
    このように頭を切り替えられるかどうかが、実は非常に重要だ。
    それだけ人間とは、失敗に対して不寛容なのだ。
    恥の文化と書かれていたが、日本人は特にその傾向が強いような気がする。
    小さなコミュニティの中で、相互に監視されるムラ社会での人間関係では、そのコミュニティから弾かれることは、本人の死活問題になる。
    失敗を極端に恐れる思考になるのも、本能と言えばしょうがない部分もある。
    一方で社会は大きく変化したのだ。
    ムラ社会から、爪弾きにされても、実際には生きていけるはずなのだ。
    世界中を旅して回ることも可能だし、移動しないにしても、リモートで別のコミュニティと繋がればいい。
    そう考えると、迷うよりも、どんどん失敗して経験をした方が、自分の実力がついてよいはずだと思う。
    しかしながら、頭で理解していても、実際にできるかどうかは別の話。
    やっぱり一歩を踏み出すのは怖いし、失敗したからといって、頭を切り替えて次に行ける訳じゃない。
    人間の感情は複雑で、単純にはいかないものだ。
    だからこそ、意識的にチーム作りをする必要があるということか。
    どうやってチーム内に「失敗とは、成功のために必要なプロセスである」という考えを浸透させるか。
    このようにステップで考えてみると、「学習する組織」こそが強くなるのは腹落ちする。
    みんなで学び合える環境。
    そして、みんなで改善を指摘し合える環境。
    そういう意味でも心理的安全性は当然必須だ。
    こんな環境はなかなか構築できないものだが、裏を返せば「こういう組織を構築できれば、学習する組織になれるかもしれない」という面は見えてくる。
    冒頭で記載したことを繰り返すが、タイトルこそ「失敗できる組織」だが、良い仕事をするための本質とは「失敗から学べる組織かどうか」に尽きるのだと思った。
    (2025/6/30月)

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    2025年10月19日
  • 知性の罠 なぜインテリが愚行を犯すのか

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    <目次>
    第1部  知能の落とし穴~高IQ、教育、専門知識がバカを増幅する
    第2部  賢いあなたがきをつけるべきこと
    第3部  実りある学習法~「根拠に基づく知恵」が記憶の質を高める
    第4部  知性ある組織の作り方

    <内容>
    昔から言われてきたことだが、賢いヤツほど実はバカ。世界の例がたくさん載っているが、日本でも「オウム真理教」などが最たる例だろう。第2部でそうならないための知恵が、またかゆいところに手が届くように、第4部では個人ではなく、組織になるとバカになる例が載っていて、それへの対処法(こちらが一番難しいかもしれないが)が載っている。頭の良さだけではなく、組織内の人間関係が影響されるからだ。こちらは特に日本がヤバいかも。東日本大震災の際の東京電力などがそうだろう。いつになってもなくならないこうした話。世界どこでもあることだとわかった。

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    2025年10月13日
  • 超新版ティッピング・ポイント 世の中を動かす「裏の三原則」

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    『ティッピング・ポイント』とは、社会が大きく変わる転換点のこと。小さな変化の積み重ねが、突然大きな変化を引き起こす。2000年に出版された同書では、「少数者の法則」「粘りの要素」「背景の力」の三原則が働いており、複雑系の世界ではそれが重要な要素だ、という話。
    2025年に出版された本書『超新版 ティッピング・ポイント』、原題は『Revenge of the Tipping Point』では、世の中を動かす裏の三原則として、「空気感」「スーパースプレッダー」「ソーシャル・エンジニアリング」が提唱されている。
    それぞれの詳細について、面白エピソードと科学的エビデンスで説明される。
    最後に、
    「第4部 結論
    第9章 空気感、スーパースプレッダー、集団構成」でアメリカのオピオイド危機を例に取り上げて、社会的伝染病がいかにして起こるかを、裏の三原則を引き合いに出して解説している。

    まず、アメリカの州ごとにオピオイド使用にかなりの差があることを見ていく。異なる医療政策(三枚複写かそれ以外か)がそれぞれ別の空気感を生み出した。
    p.350「空気感はとても重要だ。それは人間が生み出すことができる。広く拡散することがある。協力で、数十年にわたって持続することもある。」
    そしてほんの一握りの医師が、スーパースプレッダーとなって、大量のオピオイドの処方箋を書いた。「圧倒的少数者の法則」が、オピオイド危機という社会的伝染病を引き起こした。
    p.376「社会的伝染病には原則がある。境界がある。伝染病は空気感に影響を受けるが、その空気感を生み出すのは私たち自身だ。
    伝染病がティッピング・ポイントに到達すると、規模や様相が一気に変わるが、ティッピング・ポイントにいつどこで到達するか予測できる。伝染病は様々な人が拡散させるが、彼らを特定することは可能だ。伝染病をコントロールするための手段はある。私たちの手の届くところに。それが不道徳な輩の手に渡ることもある。だが、私たちが手を伸ばし、より良い世界を作るために活用することができるのだ。」

    前作では、ティッピング・ポイントの法則をビジネスに活かせば大流行を生み出せていいね!という感じだとすると、本作では、パンデミックやオピオイド危機や自殺の流行など、起きてほしくない伝染病を防ぐには?または介入して被害を抑えるにはどうするか?という観点がメインだろう。
    本書は、社会的差別解消など、より良い社会を目指す人々にも価値ある洞察をもたらしてくれる。

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    2025年10月01日
  • 超新版ティッピング・ポイント 世の中を動かす「裏の三原則」

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    著者の『逆転』は10年くらい前に読んでいて、ダビデとゴリアテのように逆転劇はどのように成し遂げられるかについてなどあり、企画書に使わせてもらっていた。本書は、25年前に書かれてヒットした前作を同じタイトルながら、全く書き直している。いかにマイナーなことがメジャーになるかについてさまざまな事例を挙げながらそのポイントを解説しているが、25年前は「少数者の法則・粘り・背景のチカラ」だったが、本書では「空気感・集団構成・スーパースプレッダー」と説く。登場する事例が面白く、銀行強盗だったり、コロナだったり、麻薬だったりする。ちょっと馴染みがない事例も多いがデータを踏まえていて納得させられる。今の言葉でいうとバズらせる方法なので、仕事でも参考になるかも。

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    2025年09月20日
  • 知ってるつもり 無知の科学

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    本書で書かれていることは自明のことかもしれない。しかし、人は自分が思っている以上に無知であると気づかせてくれる。
    また人の記憶が脳だけでなく世界にあることと知識のコミュニティという概念は自分にとって新鮮だった。新しい視点から世界を見ることを可能にしてくれた。

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    2025年09月14日
  • 知ってるつもり 無知の科学

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    この本は
    ①、我々の知識の殆どは他人(環境)任せ
    ②、我々はその事を理解出来ていない
    ③、しかし①である方が効率的
    ④、しかし②を理解していないと問題が多発する
    と言う事を、例を挙げて解説する内容が終始延々と記述されており、恐らく誰しも何となく思っていた事が殆どに感じます。

    それでも良い本だと思うのは、あとがきに書いてあるとおり、『改めて考えてみるまで、こうした考えを明らかだとは思わないから』。

    内容は具体的な事柄に対しての対策と言うよりも人生の各事柄(生活、勉学、人間関係)のどの事にも言える汎用的なもので、且つふわふわと思っていた事が明確化された事で各事柄に対するより良い選択や方向性の決定に寄与してくれる内容であり、人生を豊かにしてくれるものだと感じます。

    コミュニティにおける効率と言う強みを重視し過ぎており、少々スタンドアローンの重要性を軽視し過ぎているきらいはありますが、本の内容(コミュニティ)を鵜呑みにしないと言うのも、当の本に記述されている事だと言うことを加味して、人生(文明社会での生活)の基礎力を高めてくれる良本だと思います。

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    2025年09月09日
  • NO RULES(ノー・ルールズ) 世界一「自由」な会社、NETFLIX

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    しょーもない会社にかぎって、承認やら稟議やらでがんじがらめ。
    でもそもそも良い人材だけの会社になっていないから仕方ないのか。まずは最高の仲間探しからはじめなくては。

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    2025年09月02日
  • セレンディピティ 点をつなぐ力

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    セレンディピティとは、運を科学的な見地でとらえたもの。自己啓発系のビジネス書には、自分の人生を切り開くには平時のマインドセットを説くものが多いが、この本はその原理を体系的に解説している。どうしても、運を引き寄せることについて、オカルト的な発想がはびこっているが、腑に落ちる内容。
    洋書を和訳した本でもあるため、どうしても読みづらい。かなり時間をかけて読み切ることができた。

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    2025年09月15日
  • 知性の罠 なぜインテリが愚行を犯すのか

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    ・分析的知能、創造的知能、実務的知能
     IQが測るのは分析的知能のみ
    ・IQの高い人はアルコール消費量が多かったり、喫煙、ドラッグ経験の傾向
     つまり短期的利益と長期的弊害の比較は行われていない
    ・他者に自分の考えを説明しようと思うと多様な視点で考えがち
    ・自分のソマティックマーカーに敏感なほど他者の感情にも敏感
     アジア系の方にその傾向が多い
    ・自らの感情を描写できる人はバックグラウンドフィリング…所謂直感…を意識的に捉えられるため、その影響を排除できる可能性が高い
     感情の意味をはっきりさせて批判的に分析できる

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    2025年08月20日
  • 知性の罠 なぜインテリが愚行を犯すのか

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    1. 「知性」は必ずしも賢明な判断に結びつかない

    ・高いIQ、教育、専門知識を持つ人が、逆に誤った判断や愚かな決断をすることがある。

    ・実際に、IQ190以上の天才でも平凡な人生を歩んだり、専門家が陰謀論や非科学的な信念に陥ったりする事例が紹介されている。

    2. 主な認知バイアス:「動機づけられた推論(マイサイド・バイアス)」

    ・知識や知性がある人ほど、自分の信念を正当化するために知能を使いがちで、都合の良い情報だけを選び取る傾向がある。

    ・専門家には「獲得されたドグマ主義」(acquired dogmatism)や「知識の呪い」が存在し、自分の専門分野以外を過小評価したり、新しい視点を受け入れにくくなることがある。

    3. 愚行を避けるための処方箋

    ・知的謙虚さと思い込みに対する自覚:「自らの知識の限界と不確実さを認識する」姿勢が重要。

    ・自己の距離化(視点の転換)により、一歩引いた見方を持つことで判断ミスを防ぐ。

    ・感情の自己認識を高め、感情に判断を支配されないようにすることが大切。

    ・また、外国語で考えることで論理的思考力が向上し、情緒が介在しづらくなるという工夫も紹介されている。

    4. 賢明な思考を育てる学習法(第3部に詳しい)

    ・「努力に勝る天才なし」という考えのもと、記憶の定着や理解度向上のために「望ましい困難(desirable difficulties)」を取り入れた学習戦略を推奨。

    ・具体的な方法としては以下のようなものが紹介されている:
    -学習を分散して行う
    -難易度の高い教材を使い、複数の解き方を考える
    -自習後に自分にテストを行う
    -同じ場所で学ばない、内容を他者に説明する、複数分野を交えて学ぶ、間違いの原因を分析する など。

    5. 知性ある組織の成立(第4部で展開)

    ・頭の良い人ばかりを集めたチームが必ずしも生産性が高いとは限らず、「天才チームは生産性が低下する」ケースも存在する。

    ・組織が陥る「機能的愚鈍(functional stupidity)」の問題も論じられており、組織全体で偏った思考に陥ると、衰退や失敗を招く可能性がある。

    まとめ:本書の主張を簡潔に言うと…
    「単に頭が良いだけでは十分ではない。真の知性とは、自己のバイアスや感情に気づき、謙虚に思考し、他者や異なる視点を積極的に取り入れて学ぶ姿勢にこそ宿る。」

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    2025年08月11日
  • Why We Die(ホワイ・ウィ・ダイ) 老化と不死の謎に迫る

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    生物学や医学から老化の問題がどこまでいっているかを書いた本である。所々図もあるがわかりにくい。文章が読みにくいのはいかんともしがたい。

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    2025年08月01日
  • アマゾノミクス データ・サイエンティストはこう考える

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    世の中にあるデータがどのように使われているのか、詳細に書かれてある。我々の知らないところで使われているデータも存在している。このような驚きや恐怖を感じた。
    無料で SNS を利用できている理由を知ることができた。企業はサービスを提供する。ユーザーは自分の行動データを企業に提供する。というギブ & テイクを行っている。
    今後もっとデータが増えていくので、それを使った分析により、新しい発見が増えていきそう。

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    2025年07月29日
  • 知ってるつもり 無知の科学

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    「人間は自分が思っているよりも無知である」
    無知の知を自覚することは、人間の性質上なかなか簡単にできることではないらしい。本当は説明できないのに「知っている」と思い込んでしまうのは、一種の錯覚。
    世の中のすべてのことを理解するのは不可能。どれだけ仕事をこなせるようになろうが、幅広い知識を持つようになろうが謙虚さはだけは忘れないでいたい。

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    2025年07月25日
  • The Intelligence Trap(インテリジェンス・トラップ) なぜ、賢い人ほど愚かな決断を下すのか

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    優れた知性と優れた洞察力は同じではない。キャリー・マリス、ポール・フランプトン、アーサー・コナン・ドイルなど。
    知能水準が高い人は、他人のアドバイスを受け入れず、自らの判断を正当化する主張が得意。その結果自分の見解に固執する。医療現場では深刻。

    「ジャックはアンを見ており、アンはジョージを見ている。ジャックは既婚だが、ジョージは違う」一人の既婚者が一人の未婚者を見ているのか。
    認知反射を測定するもの。陰謀論、フェイクニュースに騙されやすい。

    大抵の人はモノを考えているつもりで、先入観を組み替えているに過ぎない。

    フリン効果=年々IQが上昇し続ける問題。教育が進化して低年齢化しているから。
    心の知能指数=EQ。有効とはいえないという批判もある。
    分析的知能、創造的知能、実務的知能に分類できる。それぞれを測定する必要があるが、2つ以上にわたる能力が必要な場合もある。

    CQ=文化的知能。=文化的規範に対する感受性を測る。

    P57

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    2025年07月21日
  • 年1時間で億になる投資の正解(新潮新書)

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    本書で最後に紹介されていた投資の10カ条
    1.完璧な投資家は存在しない。それでも投資をしないという選択肢はない
    2.投資にタイミングはない。あるとすれば手元に資金があるときである
    3.話題の投資には要注意。あくびの出る話に投資せよ
    4.基本は「長期・分散」、複利効果でお金に働いてもらうこと
    5.インデックスファンド・ETFに勝てるプロはまずいない
    6.高い手数料は致命傷。金融機関は隠し事の天才
    7.方針を決めたら変えない。ただし、年に一度はリバランス
    8.市場の調整に動じない。たいていは「何もしない」が正解
    9.投資は続けることが大事。上がれば万歳、下がったらより多く買えると考える
    10.投資は人間修養である

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    2025年07月13日