土方奈美のレビュー一覧
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いかにもすぎるタイトルにちょっとひるんだが、OKRの概念がわかりやすく、事例が豊富で、「OKRって何?」っていう私のような初心者にはとてもとっつきやすい本。訳文も読みやすい。
たとえ達したとしてもなぜか満足度にはつながらないKGI/KPIとか、チームの士気の下がり具合とか、情報の流通の悪さとか、そういったものに悩んでる自分には救世主の言葉みたいなのに満ちていてで、この本で紹介されている例はいずれも前途洋々(当時)の企業や団体なのだが、そんな華やかな会社でも、同じような苦労してたことはあったんだと思うと、ちょっとほっとしたりする。ここでほっとしてないで、導入してみよう。少なくとも、今期の失敗を繰り返さないように!
あと、OKRだけじゃなくて必ずCFRをセットで示した方がいいんじゃないかな?OKRを実行できるのは対話Conversation・フィードバックFeedback・承認Recognitionを行っているから、なのだから。 -
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個人と組織の目標をリンクさせるOKR
OKRとは、Objectives and Key Resultsの略称であり、組織が掲げる目標を達成するために、目標(Objectives)と主要な成果(Key Results)をリンクさせ、組織・個人の方向性の統一や従業員のエンゲージメント向上を目的とした目標管理手法の1つである。
OKRの特徴は、個人の目標と会社の目標がリンクすることである。個人の目標が組織の目標がリンクすることで、自身の取り組みの組織への貢献が可視化されるため、 組織を前進させている感を感じられる。自分の取り組みが何に活かされてるのかわからない状態で仕事に取り組んでも、暗闇のなかを走っているようなもので、モチベーションは上がりづらい。自分の取り組みが組織を前進させていることを実感することで、モチベーションは向上し、組織へのエンゲージメントも向上する。これを実現するのがOKRの仕組みである。 -
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オリバー・ストーンの質問に答える形で、ロシア大統領としてのプーチンが回答するインタビュー集。
プーチン自身のプライベートな内容はほぼ話はされず、外交と内政、経済について語られる。
メディアで目にしているロシアのイメージは、プーチン自身によると「アメリカの内政における駆け引きの材料としてのロシア」であって実際とは異なる、という主張を繰り返すプーチンは、意外と「外からどう見られているのか」を気にしているようにも感じる。
外交で行われていることで表に現れて報道されているのは1/6程度、となるとほとんど見えないということで、この見えないことが正しいことと捉えているのか誤っているので正す必要があると考えるのか、このあたりよくわからなかったのが残念。 -
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「念ずれば通ず」は昔から言われていた言葉であり、昨今では「引き寄せ」と言われることが多いようです。スピリチュアルなこれらを脳科学で説明したのが本書。
脳をデフォルトで自動運転すると、利益より損失に敏感なその性質から変化を避けるようになっています。そのままでは、自分の変化・向上は望むすべもありません。常に変化・向上に向けて強固な意識と十分な行動を伴って生きることで、神経可塑性により脳は変化・向上することが可能であると説明します。自分の現状分析やあるべき姿をアウトプットする方法などもちょっと面倒な気もしましたが、丁重に説明されてます。他にも脳の可塑性を向上させる要因として、運動、楽器演奏、水分補給、マインドフルネスなどが挙げられてます。いずれも習慣化することが重要です。
ところでマインドフルネスって何だろう? -
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テクノロジーの未来を予測する際に目を向けるべき3つのこと。
1.過去の類似事例
歴史は繰り返す。
2.現在の限界的事例
特定の集団や国だけで広がりつつある事例のこと。
3.SFに描かれた未来
ムーアの法則はまもなく終焉を迎える。その後はプログラミングの質の向上や、専門性の高いチップの設計が進む。
コンピューティング能力はクラウドに置かれ、必要に応じて使うようになる。
音声で操作するコンピュータが普及する。また、ウエアラブル、電子コンタクトレンズが出現する。
これまでコンピューティングテクノロジーには6つの波が訪れている。
1.メインフレームとミニコンピュータ
2.パソコン
3.インターネット
4.クラウドとモバイルコンピューティング
5.ビッグデータ
6.IoT
そしていま7つ目の波はAI
19世紀後半のイノベーション。電気、自動車、水道、近代医療はその後、1世紀に渡る急速な生産性向上をもたらした。新しいテクノロジーによる経済成長はこれから本番を迎える。
また、経済指標をテクノロジーの変化に合わせる必要がある。
人間の脳がインターネットと直接繋がる世界。また、人間の組織を3Dプリンターで作られたものと交換する世界など考えられる。
人口増加に伴い、食料問題が起こる。それを解消するために、農場は機械化、自動化が進み、細胞培養による動物性食品の製造が進む。
医療分野にAIが入り、診断だけでなく、難易度の高い手術まてわ行うようになる。また、ウエアラブル端末やスマートホームが健康上のデータを収集するので、医療機関へ通う必要がなくなる。
脱化石燃料がこれから進む。
製造現場に3Dプリンターが普及する。車は編まれ、住宅は印刷される。
軍事にも当然技術の進歩は反映される。
避けられない事実だが、恐ろしい。
オンラインが普通になり、スマートフォンはARメガネになったり、スマートコンタクトレンズになる。
こうしたテクノロジーは監視社会とトレードオフを逃れられない。
人間が、スマートテクノロジーの使い方を誤ることこそが、重大なリスクである。
AIの成功は、我々がAIに親和性の高い環境を作っていけるかにかかっている。つまり、世界がAIに合わせる。
イエスかノーかを常に正確に判断するアルゴリズムは構築不可能であると証明されている。つまり、コンピュータの限界はいくつか研究で、示されている。
AIは記憶と作業は得意。ただ、思考はできない。
AIによる変化の恩恵は万人で共有されるべきであり、雇用破壊などのコストは社会全体が引き受けなければならない。
プライバシーは富裕層だけの贅沢品になる。
テクノロジーが経済や教育の格差を縮める。
テクノロジーは進化を止めない。
先を見据えた話はその分振れ幅も大きいと思うが、刺激になる。 -
Posted by ブクログ
最先端の現場を取材している編集者から、科学者の権威まで様々な著者が執筆していて非常に面白い。楽観的な予測が中心なのは投資を活性化させてイノベーションの好循環を理想としているからかと想像。しかし軍事面に関しては西側の自由経済民主国が優位性を持続できるか、対テロも含めて新たな局面を迎えると指摘。SFも重要な要素と認識している点も好ましい。歴史についても多くの洞察があり、蒸気機関の発明が産業革命を起こしたのは認識違いと指摘するなど、的を得ている。
本書に出てくる著者や、紹介されている書籍を改めて読んでみたいと感じた
世界的に自然エネルギーへの投資・開発が躍進しており、本書でも日本は原子炉の廃炉に進むと予測しているが、腐敗に毒された経済産業省によって原発推進という有り得ない事態が生じている。無能政府によってどんどん取り残されて行くのが心配
過去のテクノロジーに対する賛否両論についても面白い、古代ギリシアでは紙に書いた文字が懸念の対象だったり、活版印刷でも同様で、ナポレオン時代の機械式電報システムでも詐欺まがいの悪用をする事例があったり・・
AIでのシンギュラリティは起きないとの主張や、技術革新に対するフェティシズムは幻想だとの見解は、やはりそうなのか・・ -
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あとがきより
「本書『超予測力』の土台となっているのは、『ソ連で赤軍がパレードをしていたロナルド・レーガン政権時代』から一貫して予測力を研究してきたペンシルバニア大学教授、フィリップ・テトロックの研究成果である。テトロックの率いる研究チーム『優れた判断力プロジェクト(GJP)』は、2011年から15年までアメリカ国家情報長官直属の組織であるIARPAが主催した予測トーナメントに出場、圧倒的な成績を収めた。…GJPの予測の正確性は他大学の研究チームはもちろん、CIAなどの諜報機関で働くプロの情報分析官のそれさえも上回った。原動力となったのが、テトロックが『超予測力』と名づけた一群のボランティアだ。
超予測力はどのような人々か、彼らはどのように予測を立てるのか、徹底的に分析した結果、テトロックがたどり着いた結論はこうだ。『予測力は生まれつき備わった神秘的な才能などではない。特定のモノの考え方、情報の集め方、自らの考えを更新していく方法の産物である。知的で思慮深く意志の強い人なら、だれでもこの思考法を身に着け、伸ばしていくことができる』。」
以下、本編より
■典型的な超予測者像まとめ
・モノの考え方の傾向
慎重 確実なことは何もない。
謙虚 現実はどこまでも複雑である。
非決定論的 何が起きるかはあらかじめ決まっているわけではなく、起こらない可能性もある。
・能力や思考スタイル
積極的柔軟性 意見とは死守すべき宝ではなく、検証すべき仮説である。
知的で博識 認知欲求が強い 知的好奇心が旺盛で、パズルや知的刺激を好む。
思慮深い 内省的で自己を批判的に見ることができる。
数字に強い 数字を扱うのが得意である。
・予測の方法
現実的 特定の思想や考えに固執しない。
分析的 鼻先越しの視点から一歩下がり、他の視点を検討する。
トンボの目 多様な視点を大切にし、それを自らの視点に取り込む。
確率論的 可能性を多段階評価する。
慎重な更新 事実が変われば意見を変える。
心理バイアスの直観的理解 自分の思考に認知的、感情的バイアスが影響していないか確認することの重要性を認識している。
・努力についての考え方
しなやかマインドセット 能力は伸ばせると信じる。
やり抜く力 どれだけ時間がかかろうと、努力しつづける強い意志がある。
■超予測力をめざすための10の心得
(1)トリアージ 努力が報われそうな質問に集中しよう。
(2)一見手に負えない問題は、手に負えるサブ問題に分解せよ
(3)外側と内側の視点の適度なバランスを保て
(4)エビデンスに対する過少反応と過剰反応を避けよ
(5)どんな問題でも自らと対立する見解を考えよ
(6)問題に応じて不確実性はできるだけ細かく予測しよう
(7)自信過少と自信過剰、慎重さと決断力の適度なバランスを見つけよう
(8)失敗したときは原因を検証する。ただし後知恵バイアスにはご用心
(9)仲間の最良の部分を引き出し、自分の最良の部分を引き出してもらおう
(10)ミスをバランスよくかわして予測の自転車を乗りこなそう
(11)心得を絶対視しない
※外側の視点から始めよ
…統計学で基準率と呼ばれる。ある事象が母集団のなかでどれだけ一般的かを示す。ダニエル・カーネマンはもっと想像力をかきたてるような呼称をつけた。「外側の視点」である。対義語は「内側の視点」で、特定の事例の詳細な情報を表す。…
われわれはどうしても内側の視点に引っ張られる。内側の視点は具体的で、ストーリーを組み立てていくのにうってつけな興味をそそる情報が詰まっている。反対に外側の視点は抽象的で無味乾燥で、ストーリーをつくるのに不向きだ。…
なぜ外側の視点から始めるべきなのか、疑問に思うかもしれない。…理由は「安価リング」と呼ばれる基本的な心理学の概念だ。…
…予測を立てる際に内側の視点から出発すると、あまり意味のない数字に影響を受けるリスクがある。外側の視点から始めれば、分析は意味のあるアンカーから出発することになる。質の高いアンカーが有益なのは明らかだ。