土方奈美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレあるスキル(囲碁やウクレレ、プログラミングなど)を約20時間で身につけるための方法論。
とはいえ、達人レベルに達するわけではない。
最初の習熟を上げるための原理原則を紹介し、同時に著者自身がケースとして多数紹介されている。
逆に大半が事例でもあるのだが。
わかりやすい反面、分解し、自分の嗜好、能力に併せて絞り込む作業が最も難しいと感じた。だからこそ、もっとも重要なのだろう。
〈超速スキル獲得法10のルール〉
1、魅力的なプロジェクトを選ぶ(自分に取って?)
2、一時にひとつのスキルにエネルギーを集中する
3、目標とするパフォーマンスレベルを明確にする
4、スキルをサブスキルに分解する
5、重要なツールを手に入れる
6、練習の障害を取り除く
7、練習時間を確保する
8、すぐにフィードバックが返ってくる仕組みつくる
9、時計のそばで一気に練習する
10、量と速さを重視する
〈効果的学習のための10のルール〉
1、スキルとそれに関連したトピックについて調べる
2、わからなくてもやってみる
3、心的モデルと心的フックを知る
4、望んでいることの「逆」を想像する
5、実際にやっている人の話を聞いて予想を立てる
6、環境から気が散る要素を取り除く
7、覚えるための間隔を空けて反復と強化をする
8、チェックリストとルーティーンをもうける
9、予測を立て、検証する
10、自分の生物学的欲求を大切にする -
Posted by ブクログ
タイトル通り20時間でスキルを習得する方法を紹介する。
プロ並みのスキル獲得には1万時間のトレーニングが必要という研究もあるが、 基礎的なスキルの部分を習得するには20時間あれば充分と著者は主張する。
短期間でのスキル習得に必要な10のポイントを踏まえ、著者自身が身に付けたいヨガ、プログラミング、囲碁、タッチタイピング、ウインドサーフィン、ウクレレ等の興味あるスキルについて実践した結果を紹介する。
著者は学習マニアと自称するだけあって、スキル習得に対するモチベーションが非常に高い。また、学生時代にスポーツ、音楽、ゲームに親しみ、社会人になってウェブサイトを立ち上げる等、もともと基盤となる資質を持っており、その経験の上に新たなスキルを習得している。全く経験の無い人が20時間で彼と同じようにスキル習得するのは難しい。この本で紹介されている囲碁やウクレレくらいであれば、自分のような全くの素人からでも何とかなりそうだが、プログラミングはハードルが高くて全く理解できなかった。でも著者が言うように、自分の得意な分野を選択し、魅力的なプロジェクトを選び、目標のスキルレベルを下げて習得を目指すのであれば、このやり方は効果があると思う。この方法を知っておくと、今後役に立つことがあるかもしれない。
ちなみにYahoo!で「20時間」で検索したら、彼のプレゼンがアップされていた。ウクレレのスキル習得をテーマにした講演でとても面白かった。会場を明るく楽しませるプレゼンで、彼の資質が伺える。ウクレレのスキルは20時間で習得できるかもしれないが、彼のようなプレゼンスキルの習得は20時間では無理かもしれない。。。 -
Posted by ブクログ
ヴァージン、そしてリチャードブランソンは、小さい時から好きなブランドだった。当時はCDを買うときにHMVやTowerではなく、出来るだけヴァージンで買っていた。
ワークライフバランスなどと言っているが、自分の所有する島で、朝海で泳ぎ、海の見えるハンモックに揺られながら仕事をする。正直自分はこんな完璧なワークラウフバランスを実現している人は知らないと思った。
ビジネスの教科書からはみ出した異端の企業グループである事を
誇りに感じているのが良くわかった。
今読むビジネス書は、経理やマーケティングについてのスキルや
戦略は建て方についてなど、非常にテクニカルな部分にフォーカスをあてて説明しているが、この本を読むと、ヴァージンでは当然そういう事はしているが、どんなに頑張っても未来を正確に予想する事は出来ないと言っている。だから最終的な決断は感覚的なもので決めていると言う事が分かった。
ヴァージンの社風や仕事の仕方などは、社員を最大の資産として考え社員が毎日楽しく仕事が出来る場にしようと考えている様に感じた。
上から落ちてきた仕事ではなく、会社の成長と共に自分も成長する様な自発的に仕事を見つけて、自発的にゴールを目指して頑張るそんな仕事をする社員、そしてそれを許容する会社がうらやましいと思った。
また、様々な国から事業などについての質問に答えるのが本の半分以上あったが、多彩な国から質問があったが、日本からも質問が無かったことは残念だと思った。 -
Posted by ブクログ
あのテロ組織のアルカイダにも「出張報告書」があると書かれており、思わず笑ってしまった。2008年に発見された部下に対するメモで、旅費をちょろまかしたり、旅愁書を提出しなかったことが書かれていたとある。著者も述べているが組織を維持するのはどこも大変だ。最もこの組織は地上から消えてくれることを願っているが。
会社と言えば、この前ニュースになったJTBの社員がバスの手配を忘れたことに対する策として手配を依頼した学校に手紙を書いて遠足を中止させようとしたが、結局、小賢しい愚策は発覚してしまい大騒ぎ。会社でも、こんなアバンギャルドなクリエイティブな発想には到底ついて行けない。こういう困ったちゃんがいると会社の株も暴落すると言うものだ。
企業の生き残りにはよくイノベーションが必要とメディアで目にすることが多いが、イノベーションがあるとかえって邪魔な組織もある。その例として著者はアメリカ陸軍とマクドナルドが挙げられている。先に上げたJTBの社員のようなことを思いつかれては規律が守れないし、全世界同一規格(メニューによっては国独自のものもあるが)の店づくりで管理している組織としては迷惑ということか。
仕組みがわかればもっと働きやすくなると書かれている。果たしてそうなるかどうかはこの本を読んだ人がどう生かすかにかかっている。 -
Posted by ブクログ
組織とは、外部環境/原料/資金などのインプットに対して生産物/利益を出すだけのブラックボックスではなく、事業に対しての(それなりに)合理的アプローチであることを説いた本。
基本的にはミニマルな組織であれば、一人の監督者で事業のモニタリングをできるが、事業を大きくするにあたっては管理組織が必要となる。その際に効率性が悪化するため、費用対効果の計測/適合した組織(仕事/職種の目的の定義、インセンティブ、職務階層)の構築が重要となる。当然、事業環境は内部外部とも変化するため不断の変革が必要となり、長期間にわたる唯一の最適解はない。
HPはガレージ時代から家族的経営であったが、事業規模が大きくなるにつれフリーライダーが生まれ、昔の良さを捨てて官僚的規律を設けざるを得なかった。一方そのことでクリエイティビティが失われて現在に至っている。P&Gは、有名な事業部制を生み出し、その後機能性組織をかぶせたマトリックス制度に移行、またグローバル化に伴い、権限を委譲するなど常に変化をしている(が、必ずしも全部うまくいっているわけではなく元に戻したりもしている)。
営利組織ではなくても、インセンティブや仕事の定義と評価は重要である。警察組織では犯罪をどのように定義するかが重要で、窃盗の検挙件数を目標とすると凶悪犯罪は増加しうるし、「窃盗」の定義如何でそれ以下の軽犯罪を助長することにもなりかねない。バプティスト教会では、地区牧師の給与インセンティブが信徒数となっているが、違う教区の同じ信徒を乗り換えさせるほうが異なる教条の信徒を鞍替えさせるよりはるかに容易なため、隣接教区とのゼロサムゲームに陥ってしまう。一方、より大きな教区への牧師の昇進の条件は新信徒の増加なためそこでインセンティブをコントロールできていると思われる。 -
Posted by ブクログ
イノベーションばかりを推奨する社会に待ったをかける論説。
全ての企業戦略は、その戦略が出来た時点での妥当な点であるということを説明していく。
組織には常に利益とコストのトレードオフが存在しており、ある目的が完全に満たされている場合はどこかに致命的な問題が生じている可能性が高いという分析は的を得ていると思う。
どれだけイノベーティブであることを重視したくとも、最低でも組織において命令が伝わる状況は保たなくてはならない。
そもそも規則を守らせることを最上とする組織や部署は必要だと思う。
官僚的な団体に押さえつけられながらでも、適切に改革を起こせるぐらいの能力がない人には静かにしておいてもらった方が安全なので。 -
Posted by ブクログ
軽い内容かと思っていたら、想像以上にしっかりした内容で、読むのに時間がかかりました。
会社や組織のあり方(既存事業存続と新規事業開発のバランスのとり方)を考える上では、かなり参考になる本だと思います。
また、「意外と会社は合理的」なのは、一見、非合理に見えるものでも、その導入過程を追うと、必ず合理性が見えてくる、という意味でとらえればよいと思います。
そもそも、会社に何かを導入するときには、合理的な判断を下した結果としてなので、当然といえば当然ですが、そのことに改めて気付かせてくれる本です。
ただし、合理性があったのは、導入当時のことであって、その後も合理的であり続ける保証はありません。
また、部分的には合理的であっても、全体的な視点からは、非合理な場合もあります。
とはいえ、すべてが合理的で、あらゆるものが調和した組織は、おそらく存在しません。
そういう中で、バランスをとりながら、会社や組織を、よりよい形に向かわせる方法を考える、よいヒントになる本です。