土方奈美のレビュー一覧

  • 失敗できる組織

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    タイトルこそ「失敗できる組織」であるが、本質は「失敗から学べる組織かどうか」に尽きる。
    個人的に考えさせられたのは「チームに分かれ、床に敷かれたタイルを歩くゲーム」の話だ。
    ルールは単純で、タイルによって「OK・NG」があり、NGの場合はブザーが鳴るという仕組みになっている。
    床のタイルを歩くのは一人ずつで、ブザーが鳴ったら次の人にバトンタッチして最初からやり直す。
    スタートからゴールまで、最も早く辿り着けたチームが勝ちというゲームだ。
    これで実際にゲームをスタートすると、タイルに足を置くことで迷う人がいるのだという。
    この気持ちが分からないでもない。
    みんなが見てる前で失敗したくないと思う気

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    2025年10月19日
  • 知性の罠 なぜインテリが愚行を犯すのか

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    <目次>
    第1部  知能の落とし穴~高IQ、教育、専門知識がバカを増幅する
    第2部  賢いあなたがきをつけるべきこと
    第3部  実りある学習法~「根拠に基づく知恵」が記憶の質を高める
    第4部  知性ある組織の作り方

    <内容>
    昔から言われてきたことだが、賢いヤツほど実はバカ。世界の例がたくさん載っているが、日本でも「オウム真理教」などが最たる例だろう。第2部でそうならないための知恵が、またかゆいところに手が届くように、第4部では個人ではなく、組織になるとバカになる例が載っていて、それへの対処法(こちらが一番難しいかもしれないが)が載っている。頭の良さだけではなく、組織内の人間関係が影響される

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    2025年10月13日
  • 超新版ティッピング・ポイント 世の中を動かす「裏の三原則」

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    『ティッピング・ポイント』とは、社会が大きく変わる転換点のこと。小さな変化の積み重ねが、突然大きな変化を引き起こす。2000年に出版された同書では、「少数者の法則」「粘りの要素」「背景の力」の三原則が働いており、複雑系の世界ではそれが重要な要素だ、という話。
    2025年に出版された本書『超新版 ティッピング・ポイント』、原題は『Revenge of the Tipping Point』では、世の中を動かす裏の三原則として、「空気感」「スーパースプレッダー」「ソーシャル・エンジニアリング」が提唱されている。
    それぞれの詳細について、面白エピソードと科学的エビデンスで説明される。
    最後に、
    「第4

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    2025年10月01日
  • 超新版ティッピング・ポイント 世の中を動かす「裏の三原則」

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    著者の『逆転』は10年くらい前に読んでいて、ダビデとゴリアテのように逆転劇はどのように成し遂げられるかについてなどあり、企画書に使わせてもらっていた。本書は、25年前に書かれてヒットした前作を同じタイトルながら、全く書き直している。いかにマイナーなことがメジャーになるかについてさまざまな事例を挙げながらそのポイントを解説しているが、25年前は「少数者の法則・粘り・背景のチカラ」だったが、本書では「空気感・集団構成・スーパースプレッダー」と説く。登場する事例が面白く、銀行強盗だったり、コロナだったり、麻薬だったりする。ちょっと馴染みがない事例も多いがデータを踏まえていて納得させられる。今の言葉で

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    2025年09月20日
  • 知ってるつもり 無知の科学

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    本書で書かれていることは自明のことかもしれない。しかし、人は自分が思っている以上に無知であると気づかせてくれる。
    また人の記憶が脳だけでなく世界にあることと知識のコミュニティという概念は自分にとって新鮮だった。新しい視点から世界を見ることを可能にしてくれた。

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    2025年09月14日
  • 知ってるつもり 無知の科学

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    この本は
    ①、我々の知識の殆どは他人(環境)任せ
    ②、我々はその事を理解出来ていない
    ③、しかし①である方が効率的
    ④、しかし②を理解していないと問題が多発する
    と言う事を、例を挙げて解説する内容が終始延々と記述されており、恐らく誰しも何となく思っていた事が殆どに感じます。

    それでも良い本だと思うのは、あとがきに書いてあるとおり、『改めて考えてみるまで、こうした考えを明らかだとは思わないから』。

    内容は具体的な事柄に対しての対策と言うよりも人生の各事柄(生活、勉学、人間関係)のどの事にも言える汎用的なもので、且つふわふわと思っていた事が明確化された事で各事柄に対するより良い選択や方向性の決

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    2025年09月09日
  • NO RULES(ノー・ルールズ) 世界一「自由」な会社、NETFLIX

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    しょーもない会社にかぎって、承認やら稟議やらでがんじがらめ。
    でもそもそも良い人材だけの会社になっていないから仕方ないのか。まずは最高の仲間探しからはじめなくては。

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    2025年09月02日
  • セレンディピティ 点をつなぐ力

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    セレンディピティとは、運を科学的な見地でとらえたもの。自己啓発系のビジネス書には、自分の人生を切り開くには平時のマインドセットを説くものが多いが、この本はその原理を体系的に解説している。どうしても、運を引き寄せることについて、オカルト的な発想がはびこっているが、腑に落ちる内容。
    洋書を和訳した本でもあるため、どうしても読みづらい。かなり時間をかけて読み切ることができた。

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    2025年09月15日
  • 知性の罠 なぜインテリが愚行を犯すのか

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    ・分析的知能、創造的知能、実務的知能
     IQが測るのは分析的知能のみ
    ・IQの高い人はアルコール消費量が多かったり、喫煙、ドラッグ経験の傾向
     つまり短期的利益と長期的弊害の比較は行われていない
    ・他者に自分の考えを説明しようと思うと多様な視点で考えがち
    ・自分のソマティックマーカーに敏感なほど他者の感情にも敏感
     アジア系の方にその傾向が多い
    ・自らの感情を描写できる人はバックグラウンドフィリング…所謂直感…を意識的に捉えられるため、その影響を排除できる可能性が高い
     感情の意味をはっきりさせて批判的に分析できる

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    2025年08月20日
  • 知性の罠 なぜインテリが愚行を犯すのか

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    1. 「知性」は必ずしも賢明な判断に結びつかない

    ・高いIQ、教育、専門知識を持つ人が、逆に誤った判断や愚かな決断をすることがある。

    ・実際に、IQ190以上の天才でも平凡な人生を歩んだり、専門家が陰謀論や非科学的な信念に陥ったりする事例が紹介されている。

    2. 主な認知バイアス:「動機づけられた推論(マイサイド・バイアス)」

    ・知識や知性がある人ほど、自分の信念を正当化するために知能を使いがちで、都合の良い情報だけを選び取る傾向がある。

    ・専門家には「獲得されたドグマ主義」(acquired dogmatism)や「知識の呪い」が存在し、自分の専門分野以外を過小評価したり、新しい視

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    2025年08月11日
  • Why We Die(ホワイ・ウィ・ダイ) 老化と不死の謎に迫る

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    生物学や医学から老化の問題がどこまでいっているかを書いた本である。所々図もあるがわかりにくい。文章が読みにくいのはいかんともしがたい。

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    2025年08月01日
  • アマゾノミクス データ・サイエンティストはこう考える

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    世の中にあるデータがどのように使われているのか、詳細に書かれてある。我々の知らないところで使われているデータも存在している。このような驚きや恐怖を感じた。
    無料で SNS を利用できている理由を知ることができた。企業はサービスを提供する。ユーザーは自分の行動データを企業に提供する。というギブ & テイクを行っている。
    今後もっとデータが増えていくので、それを使った分析により、新しい発見が増えていきそう。

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    2025年07月29日
  • 知ってるつもり 無知の科学

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    「人間は自分が思っているよりも無知である」
    無知の知を自覚することは、人間の性質上なかなか簡単にできることではないらしい。本当は説明できないのに「知っている」と思い込んでしまうのは、一種の錯覚。
    世の中のすべてのことを理解するのは不可能。どれだけ仕事をこなせるようになろうが、幅広い知識を持つようになろうが謙虚さはだけは忘れないでいたい。

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    2025年07月25日
  • The Intelligence Trap(インテリジェンス・トラップ) なぜ、賢い人ほど愚かな決断を下すのか

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    優れた知性と優れた洞察力は同じではない。キャリー・マリス、ポール・フランプトン、アーサー・コナン・ドイルなど。
    知能水準が高い人は、他人のアドバイスを受け入れず、自らの判断を正当化する主張が得意。その結果自分の見解に固執する。医療現場では深刻。

    「ジャックはアンを見ており、アンはジョージを見ている。ジャックは既婚だが、ジョージは違う」一人の既婚者が一人の未婚者を見ているのか。
    認知反射を測定するもの。陰謀論、フェイクニュースに騙されやすい。

    大抵の人はモノを考えているつもりで、先入観を組み替えているに過ぎない。

    フリン効果=年々IQが上昇し続ける問題。教育が進化して低年齢化しているから。

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    2025年07月21日
  • 年1時間で億になる投資の正解(新潮新書)

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    本書で最後に紹介されていた投資の10カ条
    1.完璧な投資家は存在しない。それでも投資をしないという選択肢はない
    2.投資にタイミングはない。あるとすれば手元に資金があるときである
    3.話題の投資には要注意。あくびの出る話に投資せよ
    4.基本は「長期・分散」、複利効果でお金に働いてもらうこと
    5.インデックスファンド・ETFに勝てるプロはまずいない
    6.高い手数料は致命傷。金融機関は隠し事の天才
    7.方針を決めたら変えない。ただし、年に一度はリバランス
    8.市場の調整に動じない。たいていは「何もしない」が正解
    9.投資は続けることが大事。上がれば万歳、下がったらより多く買えると考える
    10.投資

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    2025年07月13日
  • ビジョナリー・カンパニーZERO ゼロから事業を生み出し、偉大で永続的な企業になる

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    偉大な企業は最初から完璧ではなく、明確な理念と粘り強い実行から生まれると再認識。情熱や市場理解はもちろん、時代の変化に適応する柔軟性も不可欠。成功は偶然ではなく、仕組みと哲学の積み上げ。ベンチャーだからこそ、この一冊に学ぶべき原点があると確信した。

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    2025年07月09日
  • 知性の罠 なぜインテリが愚行を犯すのか

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    知性的に見える人がなぜ陰謀論にハマったり、素人でもわかる失敗を犯すのか。いわゆるIQが高い人でも人間の認知の仕組みによって愚かな失敗を犯し、むしろ高い人特有のトラップがある。知性には一般的な意味だけでなくより解像度を上げた複数のベクトルの組み合わせによって構築されているのだと感じた。

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    2025年07月03日
  • 知性の罠 なぜインテリが愚行を犯すのか

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    何故IQの高い人が目を疑う様な判断をしてしまうのか?を具体的事例を使って説明した本。
    人間の持つ複数のバイアスが必要な情報を勝手つんぼで遮断して貴重なFB情報、機会を逃してやらかしてしまう。色々と考えさせられる内容でした。
    改めてIQ、学歴だけで判断するのはやめようと思う。

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    2025年07月02日
  • Anthro Vision(アンソロ・ビジョン) 人類学的思考で視るビジネスと世界

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    人類学で用いられるアプローチがビジネス現場でも有用であることを説く内容。
    人類学というと希少部族への参与観察を通じた文化理解、というイメージが強かったが、近年ではビジネス現場(工場など)に対しても現状理解として活用されていることを知った。
    ビジネス推進の当事者になると、どうしても当事者としての観点に凝り固まってしまいがちだが、人類学のように、特定集団の現状や文化を俯瞰的に、かつ、相対的に捉えるものの見方を身につけることで、より多角的な視点からビジネス推進を行える。そうすることで、様々な問題点および解決のヒントを得やすくなる、ということだと理解した。

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    2025年06月13日
  • ビジョナリー・カンパニーZERO ゼロから事業を生み出し、偉大で永続的な企業になる

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    マネジメントは細かい指示を出すのではなく各人が自分事として自分の課題に責任を持って取り組むように仕向けるべき。

    パタゴニアの従業員は自分が着たいものを作って実際に使う

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    2025年06月07日