土方奈美のレビュー一覧
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遺伝子レベル、たんぱく質レベル、細胞レベルから老化の仕組みを説明し、その複雑な相互作用などから、なぜ老化を止めるのが難しいのか、科学的かつわかりやすく解説している。Chapter11では、テックマネーが流入するアンチエイジング・不老不死業界について醒めた視点で概観している。最後に、たとえ老化に抗うことができるとしてもそうすべきだろうか、という問題についても考察している。クリアな結論がないトピックも多いが、この分野はそういうものと思うし、それが科学者として誠実な態度と思う。老化研究関連本としてはこれまで読んだ中でベスト。
【原題】
Why We Die :The New Science of -
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身近な人たちにも大企業の経営者にも政治家にも専門家にもご多分に漏れず、合理的ではない判断をしたりバカなんじゃないかと思ってしまったりする人が結構な割合でいる。それは自分にも当てはまる。思想的に偏狭になってきたなーと自分でも思うことしばしばである。
なぜそんなことになるのか?いつも疑問に思っていた。その答えのひとつはバイアスだ。私たちの思考はバイアスで満ちている。そしてそれは個人の問題にとどまらず組織にも及ぶ。
本書はIQが高いのにバカになるのはなぜ?ということから始まり、私たちの判断を鈍らせ組織を不全化する様々なバイアスを説明する。謙虚に人の意見には適切に耳を傾けようと思う。 -
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第一章
ビルラジアー
分け与えることとエネルギーの弾み車
ほとんどの人が大胆な野心を遂げられないのは決定的タイミングで全てを捨てて取り組まないから
自分が信頼することで、相手がより信頼に足る人間になる手助けができる
相手を信頼するほうがアップサイドは大きく、ダウンサイドは小さい
素晴らしい人生をもたらすのは人間関係だけ
起業家の成功は何をするかではなく、何者であるかで決まる
お金に振り回されるのではなく、人生の指針となる明確な哲学を持て
人生の成功の真の評価基準は、
どれだけ有意義な人間関係を築くことができたか
自分のコアバリューにどれだけ忠実に生きることができたか
価値観が大事
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【書名】
年一時間で億になる投資の正解
ニコラ・ベルべ
【目的】
正解は低コストインデックスファンドに入金し放置、と内容を想定した。
この想定を超えてくれる内容は何かあるのか知りたくなった。
【ふりかえり・気づき】
・方法論自体はありふれている。
ただ、行動変容に至った点で本書は良い本と主観的に感じた。
正しいことも人間、感情や自分の考えやメンツが邪魔してなかなか実行できないことはあるが、
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・直観&本能よりも、データと仕組化(毎月積み立てするなど)
ファクトフルネスな思考と判断がリターンをもたらす。
・感情にあらがう
ちょっとした相場の動きに起因する感情ではなく、過去のデータ -
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投資の正解について知りたくて読書。
米国のビジネス書や自己啓発書に多い物語風になっている。要点だけ知りたい人は最終第9章とおわりにを読むと要旨はつかめる。
VTとBSVのETFを勧めている。
分散して時間を味方にして複利の力を最大限に生かしお金に動いてもらう方法を投資の正解として提案。
オールカントリーを中心と勧めていた故山崎元さんに近い。
山崎さんと水瀬ケンイチ氏の共著『ほったらかし投資術』の水瀬氏が勧める書評を出していたのも納得できる。
本書では投資に必要なマインドセット、精神面の態度についても言及している。
おわりにで、ウォーレン・バフェットのパートナーだったチャーリー・マ -
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Netflixには、休暇規定や出張旅費の承認プロセスがない。社員が全員「Netflixの利益になる行動をする」ことを意識しているという。早朝の会議で飛行機の深夜便で移動しなければならない場合、ビジネスクラスに乗ることが翌日のパフォーマンスを最大限引き出すのであればその選択は「Netflixの利益」につながることとしてOKとなる。反対に1時間のフライトでビジネスクラスに乗ることは逆行した考え方となる。要は利益を最大化するための選択であれば誰もNOは言わない。能力密度を高める、率直さを高める、コントロールを減らす、この3点が徹底して社内に浸透している。
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新書ということで、軽い感じで読み始めましたが、投資で失敗しないための教訓がいたるところに述べられている良書でした。
本書で述べられていた投資の教訓の中で一番印象深かったのが、マーケットタイミングを取るべきではないということでした。
この部分は、私自身がコロナショックの時に持ち株を一旦売却してしまい、大失敗してしまったので、深く刺さりました。
自分自身では、うまくマーケットタイミングを取ったつもりでも、全く逆の結果になることは十分あり得るので、ずっと市場にとどまることが大事というメッセージは非常に重いと感じました。
社会全体に不透明感が漂う現在に、必読の良書だと思います。 -
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人類学の方法論と思考法の有効性を説く。
異文化理解を旨とする人類学的思考が、異なる文化圏でのビジネス展開に役立つとか、感染症を分析するのに資するとか、そういった実践例だけでも十分に面白い。
でも本書の面白さはもっと先に進んでいて、広範に未知の領域への探求法として人類学の手法を応用するということだ。
「経済や金融のことなどさっぱりわからず、専門用語はあまりに理解不能で退屈で、放り出したくなった。(中略)
だがしばらくして、そんな自分の反応は主に恐れと偏見から生じていることに気づいた。大学では人類学を専攻する学生は、金融業界を志す学生とは異なる社会的「部族」に属しており、後者の使う言葉は私には -
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経済活動は、他者に不利益を押し付けるのではなく、他者の問題の解決策を生み出すことで利益を得るべきだというのが道徳律。マイナス面ももちろんあったが、コロナ禍でワクチンを開発した製薬会社が巨大な利益を得たのは確かに好例だ。問題解決という資本主義の機能は、その道徳的正当性に依拠している。
私たちが協力するのは、なんらかのアイデンティティを共有しているためではなく、それぞれが異なるから、という考え方はつい見過ごしがちだけれど、今一度確認しておきたいことだ。
持続可能性は経済活動の制約要因ではなく、地球上で生存と繁栄を続ける唯一の方法が経済成長という概念を放棄することだと考えるのは誤りだ、という記述は -
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もっとライトなものかと思って読み始めたら、間違いなく骨太本。説明深度の錯覚も興味深かったが、個人的には知識はコミュニティに蓄えられる、という主張がしっくりときて納得。個人の能力より、コミュニティの知をいかに上手く使うか、の方が大事という主張は個人の能力至上主義的な考えをしている自分には目から鱗だった。
フレーズ
人間は自分が思っているより無知である、
文明が誕生した当初から、人間は集団、一族、あるいは社会のなかではっきりとした専門能力を育ててきた。農業、医療、製造、航行、音楽、語り部、料理、狩り、戦闘をはじめ、さまざまな分野にコミュニティの専門家がいた。一人が二つ以上の専門能力を持つ -
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ネタバレいつか読もうと思いつつ読めていなかった本、ようやく購入。
偉大な企業をつくるには何が必要か、
最高の人材をあつめることの重要性、効果的なリーダーシップスタイル、ビジョン、戦略、イノーベーティブな組織にするために必要なことと等の様々な視点から実際に企業の事例にも触れながらわかりやすく記載されている
HEART OF LEADERSHIPやTrue North リーダーたちの羅針盤、NO RULESなど最近読んできた本にもつながる内容であったが
一企業の経験に基づく記載ではなく多数の企業を比較分析して辿り着いた結論であるという部分がポイントだと思う。
いわゆる大企業の一社員であっても多くの学びのあ -
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ネタバレ著者も言ってるが著者の言葉じゃなく、いろんな人から聞いた事を纏めた本。
他の本で読んだ事が、わかりやすく纏まってる。
7つの習慣、嫌われる勇気、自分の言葉でできているとかかな。
生物として、流されて生きるようになってるので仕方ない。
動物として本能のまま生きるか、人間として人生に満足して生きるか。
幸せを感じるには、物の見方であって、出来事そのものでは無い。
ちゃんと自分の人生を主体的に生きて、出来るだけ後悔しないようにしましょう。
そのためには、セイフガードを準備して、日々の選択のルールを決めておきましょう。
ゴールが決まってないと目指す所がわからない。
まず人生の大きなゴール設定。
目