土方奈美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
これまでプレゼン等を聞いたり、する機会があった中で、
・具体例を出すことで
イメージしやすいようにすること
・1スライドに伝えたいことは1つだけ
・人が覚えてられるのは3つのポイントまで
とかはなんとなく感じていた。
この本では、あらためてそれらの重要性を感じたこと
に加えて、Tedトークのスピーカーの共通点で、
大事なことがわかった。
その内容に情熱を持つことが特に大事だと感じた。
情熱を持つことができれば、どうやったら人に伝わるか?を考えられるので
・短く、簡潔に話すこと
・具体例でイメージしやすいようにすること
・ポイントは3つまでにまとめること
・ユーモアをつけて、親しみやすいようにすること
など、意識できると思う。
まずは情熱を持つことに念頭を持ちたいと思える一冊。 -
Posted by ブクログ
スティーブン・スローマン他が取り組んだ、壮大な問い、私たちはなぜ自分の知識を過大評価するのか。知ってるつもりになって、平気で生活しているのか。トイレの水の流れる仕組み、自転車が動く仕組み、など日常的に使っているのに、簡単に説明できないことがたくさんある。
我々は、分かった気になっているだけなんだと気付かされる。認知科学の観点では、極端な意見を持っているひとは、実は中身を理解していなかったりするんだと。これは、非常に気づきの多い本だと思う。てっきり知ったかのように振る舞っているけど、それは強がりであり、虚勢であり、実は完全に理解していない。
我々は、わかっていないということさえわかっていない時がある。これが、備えられず、一気にやられる可能性もある。戦争であれば、それは脅威だ。なぜ我々がこの世界を、知ってると勘違いして生きていけるのかというと、その答えは筆者からすると、嘘の世界を生きているからということになる。
因果関係の推論、という点に着目すると、我々がいかに愚かな判断をしているかがわかる。水道口の蛇口を撚れば、それだけ多くの水が出てくる。だから、空調の温度設定を急ぐ時には徹底的に低く、または高くセットすれば早くその期待値に到達すると勘違いする。身近な体験が、思い込み、知ってるつもりを生んでしまう。あると思い込んでいた知識は、実は別のところに置いてあるということだ。それが、インターネットのソーシャルの中にあるとすれば、知識は集合知のようなものになっているかもしれない。一方で、断絶すれば真の知識、つまり曖昧かつ限定的な知識のみとなり、判断軸として十分ではないかもしれないという説だ。GPSを切られた自動車、クルーズが、運転を誤った例などが、自動化のパラドックスと言える。自分自身の力で判断、行動できる力が必要だ。
もう一つ、大きな固定反応は、とにかく道徳的反応だろう。中絶はいけないとか、いいとか、戦争は反対、とか理由も個別事象も一切なく、ただただ理由なく決めてしまう。
そして、集団的な知識、チームワークによるアウトプットを最大化することが近年わかってきているという。その上で、正しい、賢い判断をすべきととく。オランダのチューリップを買って、暴落した人もいる。集団知を集めて、極めて賢い選択肢を進む。これには、正しいリサーチが必須だ。ことチームであれば、それぞれの得意分野を活かしてそれぞれ個人の無知、そして誤った感覚と判断をなるべく是正する。
無知であることを理解、集団知を活用する、そのために、しっかり自身の感性を高める。 -
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企業だけでなくあらゆる組織が大きくなるにつれて、組織間の交流が減り、日本語でいうところの「タコつぼ」(英語ではサイロ)が構築されていきます。これは高度に分業・専門職化が進んだ現代社会では避けられない事象ですが、サイロがあまりに強固すぎるとチャンスやリスクを見逃し、場合によっては組織の存亡を揺るがすような事態に陥ることがあるわけです。本書では、サイロが弊害をもたらした事例として、ソニー、UBS、世界金融危機時の経済学者を第1部で紹介し、第2部では、サイロの弊害をいかに克服するかという「サイロバスターズ」の事例として、シカゴ警察、フェイスブック、クリーブランド・クリニックをとりあげ、さらに他社のサイロから儲けを得ているブルーマウンテン・キャピタルが紹介されています。日本人読者からすれば、ソニーがデジタル音楽プレイヤーでアップルに惨敗した例はとてもわかりやすいのではないでしょうか。本書ではソニーでCEOを勤めたストリンガー氏のコメントも掲載されているなど、この章だけでも興味深く読めました。
著者は人類学というバックグラウンドを持ちながらフィナンシャルタイムズの編集長をつとめている人ですが、翻訳の質の高さもあって、非常に読みやすい文章でした。また事例もそれぞれ興味深く、シカゴ警察の「殺人予報マップ」作成の話や、クリーブランド・クリニックが外科と内科の壁を取り払ったことなどは、サイロに関係なく衝撃的な読み物でした。サイロは近代社会では絶対生まれるが、サイロの弊害に気をつけよ、そのためには本書でも紹介されている稀代の人類学者兼社会学者であるピエール・プルデューのような「インサイダー兼アウトサイダー的視点」を持った人が各組織に存在している必要がある(全員がそうなる必要はないが)、という終章の主張も大いに共感できました。非常に面白い本でした。 -
Posted by ブクログ
その指標とはバスの重要な座席のうち、そこにふさわしい人材で埋まっている割合
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経営で1番大切なのは人材。
素晴らしいアイデアを凡庸な人に任せたら凡庸になるが、凡庸なアイデアを素晴らしい人に任せたら素晴らしいモノが生まれる。
アイデアありきだと変化できない。
いい人を集めるて大きな仕事を与えることが成長の好循環
リーダーシップとは、部下にやらなければならないことをやりたいと思わせる技術である
この定義には重要な点が3つある。
第一に、やらなければならないことを見極めるのはリーダーの役目だ。…
第二に、重要なのはやらなければいけないことをやらせることではなく、やりたいと思わせることだ。
第三に、リーダーシップとは「サイエンス(理屈)」ではなく「アート(技能)」だ
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これを達成するリーダーシップの特徴で気になったのが、誠実さ&ポジティブなフィードバック&現場と両立する&1つに絞る -
Posted by ブクログ
組織に所属するメンバー全員が、目標に向かって前進するために有効な手法の一つであるOKRを紹介している書籍。
Objectives Key Results 目標と主要な結果 を意味する頭文字がOKRだ。
目標管理制度と似たものだが、人事処遇とは切り離して運用する点が大きく違う。とはいえ、目標管理制度のまま本書の手法を活用することもできると感じた。
もう一つの特徴は、全従業員のOKRは公開されており、従業員であれば誰のOKRでも見ることができること。
企業での導入実績が紹介され、後半でOKR活用時の留意事項や陥りやすい失敗事例が学べる。
このOKRを運用する上で、車の両輪ともいえるものがCFRだ。
Conversation Feedback Recognition 対話 フィードバック 承認の頭文字をとったもの。
OKRとCFRを組み合わせることで組織がより機能的になる。
KPIととても似ているが、OKRの方がわかりやすいと感じた。
私の組織でも、目標の設定、1on1ミーティングを重ね、成果の確認と処遇のフィードバック等を年間通じて実施している。OKRそのものでは無いが、本書から得られる学びはあり、とても参考になった。
目標設定にあたり、コミットするレベルのものなのか、挑戦的なレベルのものなのかの見極めについてや、主要な結果を定める時の、測定可能なものを決める際のヒントなど本書から学んだことになる。
この手法を導入することで、企業文化を構築することにもつながるものだし、隣の部門で何をやっているのかも知ることができるのも良い効果がありそうだ。 -
Posted by ブクログ
ドラッカーの「現代の経営」、ゴールドラットの「ザ・ゴール」と同じように何度も読み返し、使いこなすべきマネジメント本を読んでしまった!
重要なことにフォーカスして成果を上げ続ける仕組みを具体的に例示した本としては、最強かもしれない。
スタンフォード大学の学生だったラリーペイジとセルゲイブリンがGoogleを立ち上げたばかりの頃に、1千万ドルの小切手を切った伝説のベンチャーキャピタリスト、ジョンドーア。彼が彼らに指南したマネジメント手法こそ、本書で解説されるOKRだ。
著者は、テクノロジービジネスの実務に詳しく、金だけでなく、人的にも投資先をサポートしている。それだけに投資先のOKRの実例を、投資先の幹部の言葉を交えて、紹介している。 -
Posted by ブクログ
異なる民族や文化のことを深く理解する人類学の手法が、今日の企業の商品開発や社会問題の解決にも活かせることを、著者自身の経験や多くの実証的な事例を元に明らかにした一冊。
人類学者が異なる文化を持つ民族が暮らす実生活の場に身を置き、その文化に自ら「浸る」ことで本質を理解しようとする「エスノグラフィー」という研究手法は、企業の顧客ニーズの分析や、エボラ対策といった医療現場でも成果を上げている。著者はこのような人類学者の思考法は、文化の多様性を偏見なく受容することにつながるとともに、翻って自らの特異性に気づく機会にもなり、そのためには集団において誰もが当たり前すぎて口にしないこと(社会的沈黙)に気づくことが重要であると説く。
VUCAの時代においては、データでは捉えきれない人間の本質的な部分の理解が必要があり、啓蒙主義による合理的・客観的・直線的な「鳥の目」の思考の対極にある「虫の目」としての人類学的思考の重要性が高まっている。タジキスタンでの少数民族研究から一転、金融ジャーナリストとして活躍した著者により、様々な場面で語られる多様性受容という概念が人類学という「縦糸」を通すことですっきりと整理されるとともに、読者は自らが所属する社会を相対的な存在として再認識する良い機会となる。