土方奈美のレビュー一覧
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ほか動画配信会社とは一線を画する、FANGとも称されるNETFLIXの強さの秘訣に人材戦略面から迫る。NETFLIXの要諦は「能力密度」で、これを土台に「率直さ(フィードバックと透明性)」「コントロール撤廃(コンテキストベース)」をらせん状に綯うことで柔軟性ある高強度の組織を築き上げている。
ひとつ面白いのはここに信賞必罰の仕掛けを組み込んでいることであろう。例えば経費不正は問答無用の一発アウト。信頼感を持って権限委譲をしているゆえに緊張感を保つ良い仕組みである。
能力密度の高い人材が揃わないと機能しない仕組みなので凡庸な会社だとなかなか真似し難い悩ましさはあるが、能力高い人材が自立的かつ -
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理解していると思っていたのに、いざ説明を求められるとどう答えればいいか分からない。そんな「分かったつもり」の状態になっていることは自分も多々あるが、それは人間が、様々な知識を持った人々が集まり形成する知識コミュニティの中で生きているために起こる錯覚である。知識を共有してもらうことで、外から得た知識を「自分の頭の中にもともとあるもの」と混同してしまうらしい。それ故に己の無知にも気がつかない。
大事なのは、全てのことを知るのは到底無理であると理解すること。自分が無知であるということを自覚すること。自分がどれだけ理解できているかを確認すること。そして謙虚に学ぶこと。
本書を読んで、なるほどと思う -
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Intel元CEOアンディ・グローブ氏が生み出し、Googleのムーンショット的成長に貢献したOKR解説本。ORKは「フォーカスとコミットメント」「アラインメントと連携」「トラッキングとストレッチ」機能があり、それらをCFRで回すことにその優位性がある。OKRは非常に意欲的な枠組みである一方、社員のモチベーションや能力の高さが求められる部分はあり、評価・報酬との位置付けをどうするかは課題に思える。常にNo.1だった天才揃いのGoogleではKPIや相対評価よりチャレンジングなOKRのほうが機能したのが窺える。KPIと混同しがちだが、達成率の赤・青・黄のなかで赤色と青色が多すぎてはBadでほぼ黄
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人類学、すごいな。無縁と思い込んでいたビジネスに役立てているなんてさ。それにしても人類学者を採用するグローバル企業、すごいな。同質を尊しとする古色蒼然たる我が勤務先と大違いだわ。というのが、本書についてのストレートな感想で、、、
それよりも自分ならではの気づきとしては、
人類学といえば上橋菜穂子先生のバックボーンなのです。大好きな上橋菜穂子先生が学んだ学問「人類学」の
アプローチが本書を読むことで分かってよかったし、
とりわけ「虫の視点」と「鳥の視点」の両方を
駆使する人類学の態度および世界の見え方は
決してひとつではない、というテーマは、
まさに上橋先生の作品の核じゃないですか!
自分の -
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今の世の中、経済抜きには語れない。
豊かさの指標も、成長も進歩も、力関係も、経済で測られている。
でも、何か、納得がいかない。
このモヤモヤを言葉にして、突破口を開いてくれるのは、、、、ひょっとして、、、人類学かもしれない⁉︎?
あとがきP323「人類学者には、自分たちの意見を社会の主流派の議論に反映させる力を、高めてほしい」
経済、権力の側は、自分たちの世界は、特殊専門用語を理解するエリートの世界で、自分たちのことばや慣習を解さない下々から、観察され、分析対象として客観化相対化されることなど想定していない。
そこに切り込んでいけるのは、人類学なのかもしれない、と感じることができる、面白い -
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1.ずっと読みたかった組織論についての本でした。いずれ会社を率いる側に回ることを考えて器を育てたいと思って読みました。
2.偉大な企業になるための地図が記されています。偉大な企業には必ず優れたビジョンがあり、優秀な人材が集まります。それは金銭的なインセンティブでは集められません。本書では偉大な企業とは何なのか、良い企業と何が異なるのかを示しております。
3.偉大な企業には人を育てるツボとコツがあるんだなと思いました。そして、それを言語化、会社ごとのフォーマットに置き換えて考えております。例えば、ビジョンの話でも要素として何があるのか、それを達成するためのプロセスが細かく書いているのかどうか -
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超一流になるのは才能か努力か
・限界的練習とは、はっきりと定義された具体目標がある。
長期の目標に対しては細かく細分化してスモールステップで進める、うまくなりたいといった漠然とした目標を具体的目標に変える。
コンフォートゾーンから抜け出すには負荷をひたすら高めていく。ちょっときついくらい。
・心的イメージとは、ビジュアライズのこと、セルフイメージもここに当てはまる。心的イメージを高めるには、努力失敗ふたたび挑戦という作業をする必要がある。
練習も意識して集中して行う
・わずかでも自分が上達していることがわかるサインを貯めておく。
限界的練習を仕事にも活用していこうと思う。 -
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ネタバレ映画監督のオリバー・ストーンが2015年から2017年にかけてロシアの大統領プーチンに対して20時間以上のインタビューをおこない、テレビで放映されたそうである。
この本はそのインタビューを活字化したものである。
ニュースで伝えられるプーチンの発言は断片的であり、独裁者であるとかタカ派であるとか、あるいはアメリカからみて敵国のボスという解り易い役割を割り当てられているようにみうけられる。事実、ウクライナへん侵攻ひとつとってみてもやっていることは悪役のそれである。悪役が悪をなすとき悪役は白昼堂々やるだろうか?悪行が万が一成功しても、後々糾弾されるのは目にみえているのではないだろうか?
プーチンが -
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ネタバレ人類学の観点から、真っ直ぐに事実を見る。キットカットの日本版のストーリーに結構な説明を加えている。キットカットの発音がきっとかっとーという方言に似ていることから、合格のお守りになるというマーケティングをひっそりと行った高岡さんは、本社のネーミングHave a break を使わずにサクラを使って合格イメージを作るという戦略に出た。スイス本社のマーケティングに抜擢されたのは、普通とは違う視点でものを見るということにあったと。これが、人類学と同関連していくのか、、、という点は後付けなのでなんとも言えないが、「あなた方がの世界観は万人のものではない」という点が最も大事なところだろう。アメリカ人から見
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OKRが話題になっていたので気になり読んでみた。手法としては非常にシンプルだが、OKRの決め方や運用の仕方、関係する評価の話など、事例を交え踏み込んで解説しており、よく理解出来た。Googleでの実践マニュアル、まとめまであり、活用し易い。早速、SMARTなKRは、目標を立てるのに取り入れた。
OKRとは、目標管理(MBO)を進化させたもので、目標と主要な成果を用いる。
目標にはコミットする目標と野心的な目標がある。
目標にはトップから落ちてくるものと、ボトムアップで決めるものがある。
主要な成果は、SMARTで記載するもので、すべて達成したら目標を実現可能となる。
4つの威力 優先事項に