「上達」とはなんなのか、何をすれば得られるのか
若手社員として、社内の仕事ができると言われる人とそうでない人の違いは何なのか、何をすれば自分が仕事ができる人とみなされる能力を得られるのかを知るべく購入。
この本が伝えようとするメッセージは、限界的練習を繰り返し行うことが「上達」を作り出すというこ
...続きを読むと。この極めて汎用コンセプトは様々な例示を援用して、様々な場面に適用可能なことが示されている。
私にとって最も身近に適用できる例示は、英語が母語でない人の聞き取り能力の開発の事例。これは、ショッピングモールに行き英語を母語とする買い物客に同じ質問を問いかけ、同じような回答を何度も聞くことによってナチュラルスピードに対応できる能力を開発したというもの。ここでの重要なのは、当初は集中して聞き取りを行わなければ買い物客の発言を聞き取れず、これが限界的練習の条件をぴったり満たしているということ。
私自身も、外国語学習者であるが、如何に限界的練習の状況を作り出し、それを繰り返せるかが外国語能力の上達の条件だということを強く印象付けられた。