デビッド・キャリーの作品一覧

「デビッド・キャリー」の「ブラックストーン」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • ブラックストーン
    4.2
    1巻3,080円 (税込)
    プライベートエクイティ投資会社は「招かれざる乗っ取り屋」「企業価値の破壊者」などという誤解を持つ人がまだまだ多い。しかし、プライベートエクイティが米国経済に果たした役割は大きい。そのことについて具体例を交え明らかにしたのが本書だ。 ◆ファンドが果たす役割を実例で学べる アメリカのブラックストーン・グループは、プライベートエクイティや不動産、クレジット、ヘッジファンドに投資する巨大企業で、本書は、同社の事業展開と、その経営者に焦点を当てて描かれたノンフィクションである。 プライベートエクイティという、私たち日本の一般人にはまだなじみの薄い、プライベートエクイティの仕組みと米国投資ファンド業界の80年代から金融危機を経た、25年余りの米国金融業界の変遷が詳しく描かれている。 さまざまな企業への投資の成功事例、失敗事例など具体例が多く盛り込まれているので、投資をするとはどういうことなのか、誰の役に立つのか、また、金融システムの中でファンドが果たす役割がどういうものなのかを理解するのにうってつけである。 ◆知的好奇心を揺さぶる内容 金融や投資に関しての基礎知識を勉強中の読者には、本書で次々と登場する金融用語は新鮮そのもの。そしてそうした金融用語の多さは、アメリカの金融・投資業界が急速なイノベーションを起こしていることの証しだともいえる。 アメリカの金融・投資業界は、古いビジネスモデルがどんどん色あせ、新規参入者が新しい手口で登場するという、きわめて熾烈な競争環境下にある。 その根底にあるアメリカの投資文化が、アメリカ経済を動かすためには不可欠な要素となっていることを、本書では述べている。 金融、投資に関心を持つ読者にとっては、アメリカのけた外れの巨大買収と巨額報酬の裏側なども知ることができ、知的好奇心を揺さぶる内容である。

ユーザーレビュー

  • ブラックストーン

    Posted by ブクログ

    LBO(プライベートエクイティ)業界の変遷がとてもよくわかりました。
    面白いのは、時代の流れ(と業界が世の中にどんな風に見られているか)と共に、ビジネスモデルが変わってきている事で、ジャンク債による資金調達に始まり、シンジケートローンによる複数金融機関による資金調達、シンジケーションと証券化のハイブリッド(これが今だと一番主流)による資金調達と、夫々の時代に於けるエリート金融マンたちによって新たな金融商品が開発され、その調達規模感と共にプライベートエクイティの買収案件規模も大きくなってきていることがわかります。本自体が2010年頃に書かれているのでその後の業界の変遷については言及されてないです

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    2018年08月21日
  • ブラックストーン

    Posted by ブクログ

    プライベートエクイティの雄、ブラックストーンの設立から2010年までのノンフィクション。
    その当時の金融情勢も含めて丁寧に書いてありディールの詳細も分かりやすく、またこの会社やLBOのマーケットに大きく貢献した銀行員や投資家の存在が手に取るように分かるような書き方がしてあり、物凄く面白かった。
    この本を読めばPEのメインプレーヤーについては大抵のことが分かるので本当に良書。

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    2015年04月13日
  • ブラックストーン

    Posted by ブクログ

    PE業界の最大手の一角であるブラックストーンを通して、PE業界の歴史とその手法の変遷について知ることができる大著。シュワルツマンという強烈な人物を通してブラックストーンを知ると同時に、他のプレイヤーについても詳しく書かれている。
    アメリカの産業の歴史、景気の変動に対応して変革してきた自社の力が克明に描かれている。また失敗案件も包み隠さず書かれていてとても参考になる。
    最後の2章は若干業界寄りの書き方っぽくもあるが、PE業界が果たしてきた役割の大きさについては疑いようがないのとを改めて認識した。
    以前カーライルは読んだが、それよりも詳細で迫力があった。今年読んでよかった一冊。

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    2012年12月30日
  • ブラックストーン

    Posted by ブクログ

    プライベート・エクイティという存在をご存知でしょうか。
    プライベート・エクイティとは、大雑把に言うとLBOと言う、自身の資本に他から調達した資金を追加して企業を買収する手法を用いて企業買収を行い、買収した企業を転売して利益を得る金融グループの事です。
    もしかしたら、PHSキャリアのWillcomを買収した事があるカーライルが、その一つである事を知っている方も結構居られるかもしれません。

    本書は、この比較的新しい形態の金融グループであるプライベート・エクイティを、その最大手の一角を占めるブラックストーンの創業以来の歴史を通して解説しているノンフィクションです。

    尚、訳者の後書きによれば、原著

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    2012年04月19日
  • ブラックストーン

    Posted by ブクログ

    ブラックストーンウェイの方が読み応えがあったが、この本もオルタナティブアセットの変遷を知るには参考になった

    0
    2023年01月21日

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