入間人間のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
これまであまり触れられなかった人物の視点や、いろんな時間軸の断片が描かれていて面白かった。
安達、しまむらの家族、それぞれ視点が変われば、同じ世界の見え方も全然違う。
一つの世界の中にいくつもの小さな世界が共存して、それらがどこかで共鳴しながら調和しているように感じた。作品全体を通して、そういうところが好きなのかもしれない。
ヤシロやしまむら母、占い師は、そんな世界を少しだけ調律するような存在にも見える。
でも、その世界を成立させる最初のきっかけは、やっぱり安達の勇気だったんだなと改めて思った。
小さな世界同士が共鳴して、少しずつそれぞれの形に整っていく。
現実の世界も、案外そういうものなのか -
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Posted by ブクログ
3巻完結。1巻の後書きで全6巻と明言しながらも3巻打ち切り。と言っても格好のつく形で絞められたのは見事です。小学生の時本美鈴と女子高生の小泉明日香の行く末が良い。著者の他の作品の登場人物とがリンクしている、らしい。みーまーと電波女の登場人物はわかった。それらを知らなくても楽しめるけど、知っていたらもっと楽しめるとは思う。それなりには。
登場人物が多くて、かつ、視点、時系列が入り乱れる綴れ織り式的構成で、人物把握がたいへん。似たような格好の人物も複数いてさらに困惑したけど、それが入間マジック。なんだなんだと思わせられるのを楽しむ。
わりときつめの暴力描写がある。こんな作者だったっけ、と思った。知 -
Posted by ブクログ
メディアワークス文庫創刊15周年記念アンソロジー。
「1人15ページ」という制約のもと、15名の作家がそれぞれの物語を紡ぐ。
この15という枠は単なるページ数だけでなく
多くの作家さんが「15」というモチーフとしても回収しています。企画としての統一感が心地よい。短いからこそ、作家ごとの語り口や発想の癖が読メル一冊。
斜線堂有紀、綾崎隼以外は初読。改めてレーベルの層の厚みを思いますね。
掌編とも言える分量の中で、特に印象に残ったのは綾崎隼「十五年後もお互い独身だったら結婚しようねと約束した二人の物語」。
設定自体はどこかで見聞きしたような“ベタ”なものながら、その王道を真正面から引き受けて -
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Posted by ブクログ
溺れている時、手や足をバタバタと動かすと余計溺れてしまうから一旦落ち着いて手足を動かさない方がいいという。
ダメだ、ダメだと思いつつも気持ちはそのダメな方、ダメな方にばかり向かって行く。皮肉なリバウンド効果である。
物語や構成として新しいものであるとか、目立つものはない。この作品はそこがいい。奇をてらっていないから、まっすぐに突っ込んでくるのだ。
あとがきによればこれはラブコメ、ではあるらしい。確かに笑えるところもあるのだが、その比率は全体の一割程度で、あとはもう溺れていく二人の姿しか描いていない。この二人どうなっちゃうんでしょうね……。