入間人間のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
1人の女性を中心に、彼女と良く一緒に居る男と、彼女に一目惚れして以来彼女を慕い続けている男の二人が語り部で話しが進む。
良く一緒に居る男は、何故そんなにも彼女と一緒に居るのか考えた結果、自分が彼女に惚れれば合理的と考え、彼女を好きになろうとする。
一方の片思い男は、彼女との接点を何とか作ろうとする。
ラブラブなカップルと残念な男の構図は、楽しくなさそうに思うのですが、カップルのテンポの良い会話は、なかなか楽しめます。
片思い男の方も楽しめるのですが、割と掘り下げて書かれているので、リアルすぎて辛い所もあります。
話の結末が、特に何も無く、何となく終わってしまったのでそこは不満です。 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ「探偵・花咲太郎は覆さない」
僕の名前は花咲太郎。探偵兼ロリコン。犬猫探しが専門で、今日もその捜索に明け暮れているはずだった。しかし、自称友人からのお電話が、平穏な僕の暮らしをぶち破る。
探偵・花咲太郎第2弾。第1弾は「閃かない」だったけど、本作は「覆さない」である。被害者が残したダイイングメッセージの謎を解明したり、容疑者のアリバイを崩したり、密室トリックを解いたりする探偵達、彼らの武器のひとつは閃きではないだろうか。しかし、太郎君は閃かない。その上、今度は、覆さないだと?太郎君は探偵として一体何重苦なんだろうかw
第1章「エニグマ作戦」では、前作で知り合った殺し屋木曽川からの依頼を -
Posted by ブクログ
凄く久しぶりに読んだ入間作品。小説家にひたすら
なりたい事を願う大学生のその後を描く続編。
今作は彼が小説家としてデビューをしたところから
ストーリーは始まる。
自身の事を書いているのか、それとも全くの
フィクションなのか...どちらとも取れるギリギリの
ラインでライトノベル業界の内情や、プロ作家としての
苦悩(正直...苦悩と呼べるレベルの悩みではないのですがw)、
売れるという事...様々な葛藤が、それでも明るく、
そして切実に書かれていて、小説家として揺らぐ
心情は...伝わってきます。
ラストには今作そのもののトリックがあとがきとして
種明かしされ、全編を通しての違和感の正体は
明 -
Posted by ブクログ
同じ離島に住む幼馴染だけど、小学生のころの大げんかと引越しが原因で疎遠になってしまった「ニア」と「マチ」。2人は、知り合いの天才(エセ)科学者の作ったタイムマシンに乗せられ、喧嘩する前の子どもだった2人が暮らす過去に飛ばされてしまいます。過去は、修復できるのか?
本という形にするなら、文章の校正はしっかりして欲しかったですね(笑)「半時計回り」「両校」はちょっと…
内容的には、過去を遡る的なよくある話ですが、人物の心理描写はなかなか好きです。幼い頃の無垢な自分たちに出会って、だんだんと素直になってあくマチ。過去を変えることで未来を変えるべきなのか悩みながら、その場その場で頑張るニア。2人の