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Posted by ブクログ 2012年03月20日
#novel
過去の凄惨な事件で、タイトル通りの狂気の精神状態にされてしまった二人が主人公のダークサイコバカポーデテクティブラノベ(どんなだ)続編。
前巻ラストの爆弾が破裂。主人公の心の結界も破壊され…
とにかく非常に辛い。読みづらいというのもありますけども。彼女の死に様の描写が必要以上で辛い。...続きを読むあまりに救いのない展開が辛い。主人公の精神の崩壊の、その過程が詳らかに過ぎて辛い。
一冊の大半を、主人公が本当の狂気へと至る独白で埋められています。主人公がメタ的作者目線になったり、興味深い展開もあるにはあるのですが…後半は文章的に意味を成さない文字列の羅列が続いて…読んでるこちらが苦しくなる。
しかしこれほどの執拗な狂気の表現を読んだのは始めてかも。むしろここまで描いてくれれば天晴です。でもやっぱり好きにはなれない作品なんですけども。つうかよくこんなの発行できたな、的な。
でもでも、今巻を読み飛ばさずちゃんと最後まで読める方とは、友達になれそうな気もします。
嘘だけど。
・入間人間「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん〈9〉始まりの未来は終わり (電撃文庫)」
Posted by ブクログ 2011年03月17日
凄く気分が落ちた。でもこの巻がすごく好きだ。丸々一冊かけて現実を、自分の気持ちを認めるまでの苦しみが、痛々しくぶっ壊れた表現から伝わり過ぎるくらい伝わってきた。「クループ」が名言過ぎる。
Posted by ブクログ 2010年02月17日
オビにも採用されている、
「長瀬。
お前が死ななくても、僕は生きていけたのに。」
は名文だと個人的に思う。
絶望感が半端ない。長瀬の死に始まり、まだ誰かは明かされていないがみーくんの知り合いが何人も殺されている。その死の理由が「みーくんの知り合いだから」ときたら、そりゃクループに陥るのも無...続きを読む理はない。
これまでの話から、まーちゃんだけでなくみーくんも十分に壊れていると思っていたが、今回の話でその考えが完全な間違いであることに気付いた。元彼女や知り合いを殺されて狂ってしまい、犯人に対して復讐の殺意を抱くなんて、普通の人間の普通の反応じゃないだろうか。みーくんは「自分が壊れている」と嘘をついているのではないか。また、ゆずゆずとのべろちゅー(妄想)のシーンでも、みーくんが普通であることを僕は感じた。
次の巻で完結か・・・読みながらそんな感じはしてたけど。犯人は誰かな、まーちゃんを連れていくところや、みーくんが『ぼくの事件』って言ってるところから菅原かなと勝手に予想してみる。つうか犯人よりも殺された人たちの方が気になる。ジェロニモさん、絵で美人さんだったので死なないでくれ。にもうと、絵で可愛かったので死なないでくれ。恋日先生、あなたが死んだら『i』のレビューで僕が言ったことが全く無意味になるから、特に死なないでくれ。逆に死んでいいのって誰だよ?金子と赤池と稲なんとかくらいじゃないか!
そして、まーちゃんは似非のみーくんを天野くんとして理解してはくれないのだろうか。
次巻の発売が待ち遠しい。・・・待ち遠しいが完結するのは寂しい。
Posted by ブクログ 2010年03月08日
“「取り敢えず君が落ち込んでいるようだ、と結論を出したかった」あ、ふて顔だ。珍しい。
「はい、じゃあそう出ました。その後はどうします?」
「こうする」もう一度、頭を撫でられた。包み込むように、先生の手が大きく目に映る。
安らぎとか眠気が、実態となってぼくを扇いでいるようだった。
先生は言う。ぼくの顔...続きを読むを覗き込んで、柔らかい顔のまま。
「疲労と不安を纏めて解決するなら、触れ合いが効果的なときもある」
「……………………………………」
「アタシの手でも、まだ君を落ち着かせられる?」
「……はい」
落ち着いた。落ちるしかなかった。ぼくは何も抗えず、陥落させられる。
他にも何か、落ちた。地面のように冷たいものが、顔を伝う。それは絶望の温度だった。
今にも落ちてきそうだった絶望が、ほんの少しだけ顔を覗かせる。ぼくのこころが脆くなった瞬間、本体が丸ごと落下してくる手筈になっている。それの様子見だろう。
だらだらと、ぼくから落ちるものがいっそう冷たくなる。先生の手とは別種の冷淡さが含まれていて、正直ちっとも好きになれそうにない。これが本格化したら、少し辛い。
だから今は死ぬほど明るい話題を提供して、何もかも飛んでしまえばいいと祈った。”
長瀬は死にました。
誰かも死にました。
また誰かも死にました。
もう一人誰かも死にました。
まーちゃんはみーくんを判らなくなって誘拐されました。
それでも殺人鬼はみーくんをとことん追い詰めていく。
“『で、本題に入るけど次は誰を殺そうって相談なんだ』
「 」
『坂下恋日?天野×音?上社奈月?伏見柚々?長瀬一樹?あー、他の名前は今思いつかないけど』
「 」僕に似た奴がその中にいないのは正確な選定だった。
『最終的に全員殺すつもりだけど、順番、いや優劣が君の中でどう出来ているのか気になって』
「 」
『指針がないなら、こっちの気分任せで決まるけどいいかな』
「……あなた、誰ですか?」やっとそこで、自分が喋っていることに気づいた。
『昔、きみのお父さんを先生と仰いだ者だ』”
普段から死体を見慣れているとかぬかしていたけれどやっぱりみーくんも人間で、長瀬の死には動揺せざるを得ないようでそれを見事に表している文章の破綻っぷりが逆になんか、辛い。
みーくんの心境が、辛い。
そしてそんなみーくんを何気に助けるニー日先生とかナンシー・オーエとかの優しさがなんか切ない。
“「夢を見ようとしていた」”
ナンシー・オーエが弾いた一曲目はもしかしてもしかすると「MOTHER」だったりするのだろうか。
だとしたら、そりゃあ、まぁ、泣けるに決まってる。
長瀬以外に殺された方は一体誰で殺人鬼は一体誰でまーちゃんはどうなってみーくんはどうなるのか。
みーくんの周りにそれでも存在している人が世界が日常がどうなるのか。
うー。
あー。
“「でも話を聞いていて思ったのだけど」
湯女が思わせぶりな言葉の止め方と流し目で、ぼくの反応を促してくる。
「……なんだよ」
「貴方って、普通の人より脆いのね」くっく、と可笑しそうに笑いを零す演技。
「……………………………………」止めてくれよ。本当に、嫌なところを突く。
自覚しているから、言及を避けていたのに。
(中略)
「ぼくは」知り合いを次々と殺していく殺人鬼を相手に、「何をすればいいんだろう」
「あら、貴方は何かしたいの?」”
10巻が待ちきれない。
でも、次が最終巻なんだよね。
だったらやっぱり待ちたくない。
この話の終わりを認めたいとは思わない。
でも、やっぱり彼らの続きを知りたいから。
せめて、続きのある終わりを。
“「まずは何処へ行くつもり?」
「ちょいとハッピーエンドまで」”
Posted by ブクログ 2012年03月14日
久々にみーくんとまーちゃんがメインの話を読んだって気がします。特にまーちゃん。
読みづらい文章が多々ありましたが、ページ数がそこまで多いわけでもなく、上下巻なので私はキツくはなかったです。
Posted by ブクログ 2011年05月28日
みーくんの頭がパーン!な巻。
一体みーくんが何が言いたいのかよくわからないシーンがたくさんあります。よっぽど混乱してるんだなぁ、と。
長瀬の死はあそこまで・・・酷いものだとは思いませんでした。
自分の元カノだから。そんな理由であそこまで可哀そうな死に方だったならみーくんがあんなに狂うのも仕方なかっ...続きを読むたかなって思います。
最後らへんの湯女さんがかっこよすぎるww
Posted by ブクログ 2011年02月02日
密かに読み進めていた入間人間『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』シリーズの9巻を読んだのだけど、なかなかすごい。
西尾維新戯言シリーズと同様、語りが重要な位置を占めるシリーズなのだが、語り手はもともと精神的に不安定で、語りには相当綻びがあるのだけど、この巻では壊れた語りのまま押し切っている。
...続きを読む
誰が殺されたのかという重要なデータすら語られないという不安定ぶりで、メタフィクション的な要素まで織り込んでいる。本格ミステリ寄りの巻がありつつも、必ずしもミステリのシリーズと銘打ってるわけでもないのでこれでかまわないし、これでこそおもしろいのだけど。
どんな帰結を迎えるのか気になりすぎる。シリーズ最終巻の刊行を待ちたい。
Posted by ブクログ 2010年05月16日
読むのが辛かった
や、ながせんのこともだけどさ、なんか、読みづらくて、辛かったっつーか疲れた
だって、壊れたみーさんやべぇんだもん
まぁ、そこがいいんすけどww
結構きばって読んださ!!
だけどもなー
ま、でも、悪いてわけじゃなく
最初と最後はちょうっ好きっした
ながせんー死んだのかーつか他に死ん...続きを読むだの、誰??
ゆゆりん??にー日せんせぇ??じぇろにもぉ??××音たん??
どーなんだ
どうなんだ
気になる
早く続きでろやww
ごめんなさい、早く続き出て欲しいですw
Posted by ブクログ 2010年01月19日
小説家現状が中々面白い、読みづらかったが。
色々狂いながらもその狂いっぷりが文にも出てきてて良いですね。
ただ小説家現象はすごく読む人を選びそうです・・
Posted by ブクログ 2013年07月22日
薄いのに全然読み進まないくらい濃縮された狂気でした。
一人称で進む小説の語り部が騙れないくらい病んで壊れると、
ホントえぐいことになるしその状態で丸々進めたのが凄いw
××は色々ありすぎただけで、足りないだけで、
やっぱり壊れてはなかったんだなーと。
今回壊れちゃったけどね。
物凄い読みにくかったけ...続きを読むどね!感覚としてはわかる。
しかし読めば読むほどあれだよね、××のまーちゃんへの好きは、
長瀬への気持ちとは全く別の感情だと思うんだよなあ。
長瀬への大切な想いとか、にもうとへの兄感とか、
ニー日先生への尊敬とか、柚柚へのいじめっこぷりとか。
そういう自然と溢れ出る人への××をあまり感じない。
だから「騙せるのはたった一人の女の子」なのかなとも思ったり。
今回のグッと来た名役者はニー日先生と、
いさうちのきりせんはちびだなー!
それではバッドエンドでもデッドエンドでもなく、
「ちょいとハッピーエンドまで」
Posted by ブクログ 2013年05月24日
前作ラストの影響でみーくんがだいぶ壊れています。ってかみーくんいろいろ暴露しすぎですね。
しかしまぁ、もう一度読めと言われるとさすがにちょっとつらいですね。
Posted by ブクログ 2012年09月30日
姉さん、事件です。
(一人っ子だけど)
今回のみーくんはヤバイです。
(エ?いつもヤバイじゃんて?)
今回はもうみーくん色々と大暴走!!!!!
電波とびまくり!!
(ところで電波てなぁに?)
なんかもーバッコーンしてドッキューンしてチュドーンな感じ。
(もはや嘘かどうかも判断しかねる)
何...続きを読むはともあれこの作品もあと1巻でジ・エンド。
あーせいせいするわー
こんなん読まされてたせいでずっとイライラしてたんだからー
嘘だけど。
最後を考えると何か泣きそう。
嘘…じゃないかも?
Posted by ブクログ 2015年05月13日
長瀬透が死んだ。みーくんは少しずつ壊れていく。
まーちゃんが殺人犯に連れ去られた後は、完全に壊れます。
そっからの文章が色々とぶっ飛んでいて少し読みづらい。でも、なんか切なかった。みーくんが初めて(?)の涙を見せるからだろうか。
恋日先生にプロポーズしちゃってますが、結構本気で言ったのかなと思いま...続きを読むした。
他にも妹に会いに行って同居しないかと提案したり、伏見宅に行って浮気(?)を図ろうとしたり……。伏見宅のくだりの文章はびっくりした。
湯女の登場が嬉しかったです。
湯女と茜の励ましによって無事みーくんは、右腕はボロボロだけど復活。
Posted by ブクログ 2011年09月18日
カバーを外すといつも見えてくるのは 暗い印象を残す モノだった。
が、この巻は背表紙の場所に一言。
赤字で『終わるために死にます。うぃー。』とだけ。
長瀬透が死んだ。
そこから始まる物語。
みーくんが、壊れる。
長瀬は誘拐され、損壊されて、無残な姿で側溝に捨てられていた。
まーちゃんとバカンスを...続きを読む楽しんでいた時の出来事。
暫くして、まーちゃん宅にみーくんに犯人から電話。
壊れ方が加速していくみーくん。
どうにも みーくんに近しい人を殺していく との殺人予告。
犯人は 誰 なんだろうか?
目的は 何 なんだろうか?
奈月さんに学校の保健室で面会し、にもうとに会いに行く。
恋日先生に会いに行き、ゆずゆずに会いに行く。
ゆずゆずとは会えずに、湯女登場。(病院を抜け出したみーくんを拾ってお世話してくれた)
みーくん、壊れすぎててまーちゃんが取り上げられた事実からも目を背けて。
まーちゃんを取り上げられる時に右腕全壊に至る。
全編に ぶっ壊れた精神全開の上で成り立っている物語 なので多分精神的に受け入れられない人は多々いると思う。
私的には あー・・・解る、判る ってカンジだけど(^-^;)
まーちゃんとのラブラブ度はある程度維持しているモノの、今回はみーくんの壊れ方がメイン。
最終巻に向かって湯女の導きで、みーくんとして立ち直る。
湯 女 『まずは何処へ行くつもり?』
みーくん『ちょいとハッピーエンドまで』
次巻、lastです。
Posted by ブクログ 2012年03月29日
みーくんぶっ壊れの狂乱精神崩壊ってところかな?読んでるこっちまでどうにかなりそうであばばばば。文章の意味は全然わかんないけど理解できるはずもないのでとりあえずみーくんがおかしいよってとこだけわかればいいんじゃないかな。さてここからどんな展開にもっていくのか楽しみでなりません。それにしてもよく最後まで...続きを読む読めたな私。
Posted by ブクログ 2010年11月22日
ある意味、8巻のあの厚さよりも根気の必要な、一言で表すなら「耐え忍ぶ巻」。みーくんは勿論、読者にも。長瀬が殺された事で徐々に壊れていくみーくん読んでいて辛かったし胃が痛くなった(単純に文章が読み難かったというのもある)。湯女という、鏡を見るよりも自分が判る存在が居なければ、みーくんはあそこまで立ち直...続きを読むれなかったのでは、と湯女フリークの自分は思う。次巻が楽しみなような、怖いような…。
Posted by ブクログ 2010年04月20日
前作のショーゲキのラストの一文から気になっていた
最終巻の1つ前。ここからどういった展開でラストに
着地するんだろうか...。凄く気になる、
トオルがいなくなってからのクズ野郎のみーさんは
さらに廃人化が加速。みーさんに対してこれまた尋常じゃない
執着心を持って接してくれるもんだから、更にみーさ...続きを読むん
壊れちゃったのね。
もはやライトノベルという言葉と対極のベクトルにストーリーは
進むし、人はサクサクって死んでしまうは、活字としての
体裁すら成さない文字の羅列は少しも「ライト」じゃないっス。
読み難さを通り越して、目が痛いっス。
何度も死の淵から蘇ってきた不死鳥ゾンビのみーさんの
華麗なる復活はあるのか? そしてバカップルとして再度
ウニウニ、ウリャウリャな日々を迎えることが出来るのか?
...なんて期待は一切ナシw。壊れたまんま終わるのもまたアリかと。