入間人間のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
1人の女性を中心に、彼女と良く一緒に居る男と、彼女に一目惚れして以来彼女を慕い続けている男の二人が語り部で話しが進む。
良く一緒に居る男は、何故そんなにも彼女と一緒に居るのか考えた結果、自分が彼女に惚れれば合理的と考え、彼女を好きになろうとする。
一方の片思い男は、彼女との接点を何とか作ろうとする。
ラブラブなカップルと残念な男の構図は、楽しくなさそうに思うのですが、カップルのテンポの良い会話は、なかなか楽しめます。
片思い男の方も楽しめるのですが、割と掘り下げて書かれているので、リアルすぎて辛い所もあります。
話の結末が、特に何も無く、何となく終わってしまったのでそこは不満です。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「探偵・花咲太郎は覆さない」
僕の名前は花咲太郎。探偵兼ロリコン。犬猫探しが専門で、今日もその捜索に明け暮れているはずだった。しかし、自称友人からのお電話が、平穏な僕の暮らしをぶち破る。
探偵・花咲太郎第2弾。第1弾は「閃かない」だったけど、本作は「覆さない」である。被害者が残したダイイングメッセージの謎を解明したり、容疑者のアリバイを崩したり、密室トリックを解いたりする探偵達、彼らの武器のひとつは閃きではないだろうか。しかし、太郎君は閃かない。その上、今度は、覆さないだと?太郎君は探偵として一体何重苦なんだろうかw
第1章「エニグマ作戦」では、前作で知り合った殺し屋木曽川からの依頼を受け、しぶしぶ動く太郎君を拝見でき、第2章「双子ペット事件」では、大好きな猫の捜索依頼を受け、後にがっかりする太郎君を観察し、第3章「この電車の行く先で」では、今から人を殺しに行くという人に話しかけられ、探偵らしからぬ態度をとる太郎君を「何やってんだよ」と叱責出来ます。
しかし、一番力が入っているのは表題の第4章ではないでしょうか。というのも、この章は「前作から既に登場し、主人公であるはずの太郎君を操る影のフィクサー的ポジションに収まっている上真桑桃子ことトウキと太郎君の出会い話」であるからです。
ロリコン太郎君がロリコン対象年齢に収まっているトウキに話しかける時点で「アウト!」と誰かが叫んでもおかしくないわけですが、そこから一体どう転んで、トウキが太郎君と一緒に住むことになったのか、トウキの予知能力なるものがどんな状況で発揮されたのか、を知ることが出来ます。しかし、それを知ったとしても、どーーんと衝撃を受けることはないw
唯一、どーーんと衝撃を受けるのは、最終章「水槽の向こう側」ですね。何せ、木曽川は本当に殺し屋なんですか?という疑念が渦巻いていた中、答えをくれたのがこの章ですから。あのスピーディーな動きはやっぱり殺し屋であろう。もちろん、太郎君は、このときも動きませんし、動けませんw
全編で光る太郎君の特徴と言うのは、実は「覆さない」ではなく「閃かない」であると思います。探偵として、依頼人の嘘を看破出来ないし、人質となったときに洞察力を発揮して、事態を収拾出来ないし、犯人が分かっていてもそいつを逮捕するような道筋を作ることも出来ない。それが太郎君です。
では、何故「覆さない」なんだろうか。それは、トウキと太郎君の出会いが肝でした。これを指しているのならば、「なるほどね」って思います。 -
Posted by ブクログ
凄く久しぶりに読んだ入間作品。小説家にひたすら
なりたい事を願う大学生のその後を描く続編。
今作は彼が小説家としてデビューをしたところから
ストーリーは始まる。
自身の事を書いているのか、それとも全くの
フィクションなのか...どちらとも取れるギリギリの
ラインでライトノベル業界の内情や、プロ作家としての
苦悩(正直...苦悩と呼べるレベルの悩みではないのですがw)、
売れるという事...様々な葛藤が、それでも明るく、
そして切実に書かれていて、小説家として揺らぐ
心情は...伝わってきます。
ラストには今作そのもののトリックがあとがきとして
種明かしされ、全編を通しての違和感の正体は
明かされるものの...そもそも今作全体をその手法で
描く意図が(自分には)伝わらずに、なんだか
最後に煙に巻かれたような印象は残ってしまい
消化不良...ですかね。 -
Posted by ブクログ
同じ離島に住む幼馴染だけど、小学生のころの大げんかと引越しが原因で疎遠になってしまった「ニア」と「マチ」。2人は、知り合いの天才(エセ)科学者の作ったタイムマシンに乗せられ、喧嘩する前の子どもだった2人が暮らす過去に飛ばされてしまいます。過去は、修復できるのか?
本という形にするなら、文章の校正はしっかりして欲しかったですね(笑)「半時計回り」「両校」はちょっと…
内容的には、過去を遡る的なよくある話ですが、人物の心理描写はなかなか好きです。幼い頃の無垢な自分たちに出会って、だんだんと素直になってあくマチ。過去を変えることで未来を変えるべきなのか悩みながら、その場その場で頑張るニア。2人の掛け合いも徐々にマチのトゲが取れて、現在に戻る時にはまた新しい未来が待っている…そんなことを期待させてくれる終わり方でした。特にニアの苦悩が生々しくてよかったです。
ところがどっこい!下巻「明日も彼女は恋をする」、読むのが楽しみです。
ちなみにですが、伊坂さんの「オーデュボンの祈り」ネタがちょっとずつ入ってて、それもまた楽しめました^^針島には喋るかかしはいませんが、時を旅する車がありますね。
「でも昔から酷いことや辛いことがあると、つい神様に祈ってしまう。みんな、そんなものだと思う。」