嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 『i』 記憶の形成は作為

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 『i』 記憶の形成は作為

649円 (税込)

3pt

むかしのことを考えると頭の中が深夜のテレビみたいにノイズだらけになるさっこん、いかがお過ごしでしょうか。 これは、ぼくがまだ僕になる前の話だ。家庭内にぎやか事件のあと、ぼくはいろんな人と出会った。恋日先生、じさつ志願者、いじめっ子少女、にもうと、そして、マユちゃん。みんな(とくにマユちゃん)の純粋むくな姿がめじろおしでおとどけなのである。……むかしのぼくは正直ものだったんだよね。 うそだけど……今度、じしょでうそって字を調べとこう。

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嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん のシリーズ作品

1~12巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~12件目 / 12件
  • 嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 幸せの背景は不幸
    605円 (税込)
    御園マユ。僕のクラスメイトで、聡明で、とても美人さんで、すごく大切なひと。彼女は今、僕の隣にちょこんと座り、無邪気に笑っている。リビングで、マユと一緒に見ているテレビでは、平穏な我が街で起こった誘拐事件の概要が流れていた。誘拐は、ある意味殺人より性悪な犯罪だ。殺人は本人が死んで終了だけど、誘拐は、解放されてから続いてしまう。ズレた人生を、続けなければいけない。修正不可能なのに。理解出来なくなった、人の普通ってやつに隷属しながら。──あ、そういえば。時間があれば、今度質問してみよう。まーちゃん、キミは何で、あの子達を誘拐したんですか。って。第13回 電撃小説大賞の最終選考会で物議を醸した問題作が登場!
  • 嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん2 善意の指針は悪意
    627円 (税込)
    入院した。 僕は殺人未遂という被害の末に。 マユは自分の頭を花瓶で殴るという自傷の末に。二人が入院した先では、患者が一人、行方不明になっていた。その事件は当初、僕にとって問題となるべき事柄ではなかった。数日後に起きた出来事のほうがよっぽど衝撃的だったからだ。数日後。 マユは、頭部と花瓶を再度巡り会わされた。自傷じゃなく、誰かの手によって。マユは病室で血塗れになり、今回も気絶することなく自前の足で歩き、医者に治療を依頼した。そして、治療から帰ってきたマユは、本題とは関係の無いことを僕に発表した。死体を見つけた、と。また、はじまるのかな。 ねえ、まーちゃん。
  • 嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん3 死の礎は生
    649円 (税込)
    バレンタインの季節。 街では、複数の動物殺害事件が発生していた。マユがダイエットと称して体を刃物で削ぐ行為を阻止したその日。僕は夜道で、死んだはずの妹(多分)と出会う。そして妹っぽいものに遭遇した翌日。僕は学校の朝礼で知る。 無自覚の悪意の伝染について。三ヶ月の短い静穏へ精一杯の反抗を示す惨殺死体事件。最悪な、殺人街としての街興しが、再び始まったらしい。あー。 この立て役者は、僕の妹(暫定)なんだろうなあ、きっと。……口癖の出番は、あるなら早めによろしく。
  • 嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん4 絆の支柱は欲望
    561円 (税込)
    三月三十一日。 マユが破綻した。四月一日。 僕は単身、かつて誘拐犯が住んでいた邸宅に足を運んでいた。主観でいうと、元僕ん家だ。 今では、 『大江家』 の所有物となっていた。元自宅で待ち受けていたのは、以前の姿を一片も感じさせない増改築。家人の景子さんによる鳥肌な歓迎と忌まわしき過去との再会。僕はすべてを受け入れ、屋敷を探索する。求めるものは、マユがまーちゃんにもどるための何か。しかし、事態は混迷を極め始める。切られた電話線、水没する携帯電話、大江家の皆さんと共に閉じ込められる僕ら…… ら? そうだ。 伏見、なんでついてきたんだよ。 クローズド・サークルって、全滅が華なんだぞ。…… さて僕は。この小旅行中に、みーくんを取り戻し、まーちゃんを救うことができるのだろうか。
  • 嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん5 欲望の主柱は絆
    561円 (税込)
    閉じこめられた(継続中)。 まだ僕は、まーちゃんを取り戻してはいない。外界と完全遮断した密閉屋敷では、家族を殺人犯として疑い合う異常な環境が生み出されていた。もちろん、その最有力候補は、家族ですらない部外者の僕である。 わはは。…… さて、それはさておき。 依然としてこの屋敷に助けは来訪していない。無力すぎる脱出への工作も終わり、食糧も底をつき、大江一族の疑心と嫌悪が頂点に達した時…… ついに伏見の姿まで消えた。いよいよ、華の全滅に向かって一直線、なのかなぁ。うーむ、まーちゃんが恋しい今日この頃である。
  • 嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん6 嘘の価値は真実
    561円 (税込)
    梅雨の季節。狂気蔓延る屋敷からどうにか抜けだし、無事まーちゃんとらぶりーな関係に戻った今日この頃をいかがお過ごしになれそうか考えていた昨今。体育の授業をサボり中、人間をお辞めになったらしき侵入者が学校に来訪した。殺傷能力を有した、長黒いモノを携えて。そしてそいつは、無言でいきなり自我を暴発させた。つまり、長黒いモノをぶっ放した(エロい意味じゃなく)。気づけば、体育館の床一面には阿鼻叫喚の赤い花が狂い咲き始め……。えー、最後に一言。さよなら、まーちゃん。……嘘だといいなぁ。
  • 嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん7 死後の影響は生前
    561円 (税込)
    突然ごめんあさーせ。嘘つきさんが舞台から退場して、どれくらい経ったかしら。私、嘘つきさんに代わって、『物騙り』を任命されたものですの。何で私なのかしら。認めたくないのだけど、きっとあの嘘つきさんとよく似ているからでしょうね。では些か僭越なのだけれど、これから我が平和な町で起こった愉快な殺人事件をご紹介するわ。……あら、自己紹介がまだだったかしら。私の名前は大江湯女。騙り部であり、誰よりも自らを知るアンノウンな十八歳であーる……嘘だけど。うーん、私にはまだまだ使いこなせないわね、これ。
  • 嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 『i』 記憶の形成は作為
    649円 (税込)
    むかしのことを考えると頭の中が深夜のテレビみたいにノイズだらけになるさっこん、いかがお過ごしでしょうか。 これは、ぼくがまだ僕になる前の話だ。家庭内にぎやか事件のあと、ぼくはいろんな人と出会った。恋日先生、じさつ志願者、いじめっ子少女、にもうと、そして、マユちゃん。みんな(とくにマユちゃん)の純粋むくな姿がめじろおしでおとどけなのである。……むかしのぼくは正直ものだったんだよね。 うそだけど……今度、じしょでうそって字を調べとこう。
  • 嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん8 日常の価値は非凡
    781円 (税込)
    ほんさくのとうじょうじんぶつです。みどりのぼうしのたんていのひと(ろりこん)。ろりこんぎらいのおんなのこ。おかしなおじさん。じさつしたあねをもつひと。しょしんしゃなかつぷる。ねこずきさっか。きんぱつあおすーつのひと。きれいなこわいおんなのひと。ばかんすでやってきた、うみがちかくにあるほてるにて。だれがしんで。だれがしなないか。僕とまーちやんは、知らない
  • 嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん9 始まりの未来は終わり
    539円 (税込)
    長瀬透が殺された。そのあと、変な奴から殺人声明の電話が掛かってきた。でも、僕の人生に一片の起伏もない。僕とまーちゃんの毎日は、それでも何も変化しなかった。僕は長瀬の死を知らされても、涙も流さなかった。教室にある長瀬の机の引き出しには、教科書が残っていた。置きっぱなしは教師から注意されているのに。長瀬なりの反抗期かな、これ。 ……ははっ。ああ、良かった。僕はまだ、笑えたぞ。
  • 嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん10 終わりの終わりは始まり
    539円 (税込)
    まーちゃんが、殺人犯に攫われた。僕の元から、まーちゃんが消えた。バカップル伝説も終焉を迎えた。長瀬透殺人事件に起因する自分自身との無益な争いに精を出していた間に攫われたんだから、まったくもって笑えない。しかも犯人は、長瀬だけでなく、僕の知り合いを次々と殺してまわった人間でもある。そして、今だ犯人は逃亡中。この事件だけは、僕が終わらせないといけない。敵は二つ。殺人犯と、僕自身。内外からの挟み撃ちだ。相手にとって不足はないが、相手からすれば標的は不足だらけだろう。だからって、まーちゃんを諦めると、僕はみーくんじゃなくなる。出来る内に、出来ることを。『ぼく』 が終わる前に。
  • 嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん11 ××の彼方は愛
    627円 (税込)
    あるところ、ある時代に双子の姉妹がいました。姉は妹をこう評します。「わたしと比べたら馬鹿」 妹は姉をこう評します。「よくできた姉様」 姉の方は父親によく似ています。「勘弁して」 妹の方は笑うと母親に瓜二つです。「あっはっは」 いつの頃からか、妹の存在を認識できなくなった姉。悪党を探して殺すために金属バットを持ち歩く妹。両親とそっくりで、嘘つきで壊れた二人。歪んだ双子の姉妹の、交わらない日常。そんな彼女たちが住む町で起きた連続殺人事件。そして、双子の姉は言いました。「うちの妹が犯人よ」と。――ねえ、まーちゃん。今度は僕たちの子供の話だってさ。

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嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 『i』 記憶の形成は作為 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2015年09月01日

    冬の短編がなんとも切なくて、悲しかった。ここから、どんな葛藤を経て再びみーくんとなることを決意したのかとても気になる。

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    Posted by ブクログ 2013年07月06日

    過去の春夏秋冬+ifの5本立て短編集。
    ぼくがまだみーくんじゃなくぼくでいる時代。
    色んな意味での"i"そしてどれも露出した傷口を触るような痛さ。

    ニー日先生が素敵すぎた…。
    カッコ良くて物凄く人間らしくて、だからこそ失格な医者。
    そりゃニートにもなっちゃうよねえ。
    そりゃ××...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年02月18日

    今までのみーまーで一番読みやすくて、一番面白いです。
    春の話は何ともせつなくて、一見の価値は特にあります。

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    Posted by ブクログ 2011年01月29日

    「もしも」と思うことの空虚さについて考えさせられた。重みも痛みも7冊分、全部無かったことにしたら。あとこの作者の副題が好き。書店にて新品購入。

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    Posted by ブクログ 2010年02月08日

    「みーくん」を形成する過程の物語。今巻でようやく「みーくん」のフルネームが明かされる(まあこれ以前にもなんていう名前か推測できる書き方はされてたけど)わけだが、この名前を見ると、画面から出てくる女の子を連想してしまうねえ。あと、長瀬と一時期名前を交換してたらしいけど、長瀬が「みーくん」の名前になると...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年03月19日

    “「……ふおぉ」深呼吸。むせた。
    大関とかに後押しされてたら、本当に落下して先生の花壇を彩るところだった。
    そしてその場所には毎年、きれいな赤い花が咲いて村人はそれを……話が進まないのでよいこの昔話はそっと棚に戻して、叫ばねば。
    「死ぬって、こっわー!」
    こころはさておき、身体は拒絶はしまくってる。...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年12月10日

    短編を5編収録しています。

    第1話は、8年前の事件が解決した後、病院に入院することになった枝瀬あい少年と恋日先生、そして自殺志願者のヤマナという少女の物語です。

    第2話は、叔母の家に引き取られて学校に復帰した少年と、「トーエ」こと浜名遠江(はまな・とおえ)という少女との交流を描きます。

    第3話...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年10月28日

    「みーくん」は最初から「みーくん」だから「みーくん」になれたんだ、と思った。

    このシリーズも作品数を重ねてきて、最初の頃の強い「毒」が抜けてきつつあったからこの「i」は読めて良かった。

    次の作品でどうなっていくのだろう。

    0

    Posted by ブクログ 2014年03月04日

    恋日先生が素敵。主人公の少年時代に優しさが滲んでる気がして少し切ない気分。まーちゃんに関わらないで先生といた方がよかったんじゃね?とよぎってしまった。

    0

    Posted by ブクログ 2012年07月01日

    過去のお話。
    春、病院に入院していたころ、出逢った一人の患者。
    夏、再び学校に通い始め、出逢った一人の同級生(年下だけど)。
    秋、にもうととお出かけ。出逢った一人の狂人。
    冬、まーちゃんの病気(症状?)を身体で知る。
    辿り着いた幻想の世界。壊れていない世界。正しい世界。

    壊れたまーちゃんがいないと...続きを読む

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