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むかしのことを考えると頭の中が深夜のテレビみたいにノイズだらけになるさっこん、いかがお過ごしでしょうか。 これは、ぼくがまだ僕になる前の話だ。家庭内にぎやか事件のあと、ぼくはいろんな人と出会った。恋日先生、じさつ志願者、いじめっ子少女、にもうと、そして、マユちゃん。みんな(とくにマユちゃん)の純粋むくな姿がめじろおしでおとどけなのである。……むかしのぼくは正直ものだったんだよね。 うそだけど……今度、じしょでうそって字を調べとこう。
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Posted by ブクログ
冬の短編がなんとも切なくて、悲しかった。ここから、どんな葛藤を経て再びみーくんとなることを決意したのかとても気になる。
過去の春夏秋冬+ifの5本立て短編集。 ぼくがまだみーくんじゃなくぼくでいる時代。 色んな意味での"i"そしてどれも露出した傷口を触るような痛さ。 ニー日先生が素敵すぎた…。 カッコ良くて物凄く人間らしくて、だからこそ失格な医者。 そりゃニートにもなっちゃうよねえ。 そりゃ××...続きを読むも、好きだし信頼するよねえ。 ぼくがぼくなので、たまに本音が混じって、 あーなんか可愛いなと思った。年上に好かれるわw ヤマナさんは年を重ねて自分の世界を見て強い人。 トーエは小さな世界で弱いから強く見せた子。 にもうとは幼い。まーちゃんは成長が止まって。 微妙に順序で対比してるのかな、なんて。 ニー日先生のマフラーとか、にもうとのデレはほっこりした。 ××はちゃんと××されてるんだな、とも思った。 ifはなんかもうなんとも言えずに悲しくて苦しくて痛い! 退屈で普通なありふれた幸せの筈なんだけどね。 薄い膜越しに見ているような変な違和感が拭えない。 "嘘つかない"あいと"壊れてない"まーちゃん。 これまでに出てきた皆が生き生きと学生生活を送る世界。 でもそれも、多分、正しいのかというと、うーんとなって。 幸福はやっぱり誰かの不幸の上に成り立っていて。 少なくともあいに出会わなかった恋日先生は自殺だし? 結局何が正しいかとか幸せとかって、主観に過ぎないし、 第三者が判断しても決めて良いものじゃないから、わからないなあ。 他の道を歩いている以上、もう選んでるんだから、選択肢はないね。 それでも彼らの道が幸福であるように、願ってしまう。
今までのみーまーで一番読みやすくて、一番面白いです。 春の話は何ともせつなくて、一見の価値は特にあります。
「もしも」と思うことの空虚さについて考えさせられた。重みも痛みも7冊分、全部無かったことにしたら。あとこの作者の副題が好き。書店にて新品購入。
「みーくん」を形成する過程の物語。今巻でようやく「みーくん」のフルネームが明かされる(まあこれ以前にもなんていう名前か推測できる書き方はされてたけど)わけだが、この名前を見ると、画面から出てくる女の子を連想してしまうねえ。あと、長瀬と一時期名前を交換してたらしいけど、長瀬が「みーくん」の名前になると...続きを読む、こっちは昔のロリ系AV女優を思い出してしまうw 五編の短編が収録されているが、僕が一番気に入って嫌いなのが最後に収録されている「とってももしもにもしかして『壊れていない正しさのある世界なら』」。これまでに登場してきた人物が誰一人壊れていない幸せなif世界の物語・・・だけど、恋日先生が(多分)死んでる。それで「正しい世界」かと言われたらたぶん違う。現実には恋日先生は(ニートだけど)生きてるし。それは「みーくん」に関わったから生きているのであって、そのことを考えると、「みーくん」を取り巻いてきた境遇も「正しくない」と言えなくなる。if世界(というかlie世界?)の「みーくん」の父が言ったとおり、「人間は最善の道しか選べない」んだと思う。生きてきた道が、畢竟、最善になるんだよ。 あ、でも、現実でも嘘世界でも伏見の可愛さは普遍で不変。ゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆ。
“「……ふおぉ」深呼吸。むせた。 大関とかに後押しされてたら、本当に落下して先生の花壇を彩るところだった。 そしてその場所には毎年、きれいな赤い花が咲いて村人はそれを……話が進まないのでよいこの昔話はそっと棚に戻して、叫ばねば。 「死ぬって、こっわー!」 こころはさておき、身体は拒絶はしまくってる。...続きを読む 「おあー……心臓すごっ」 ていうか、心臓どこ?っていうぐらい手首や首筋、足の付け根までばっくばっくと拍子を打っている。 冷や汗もすごい。手があっというまにぬめりとしてる。……と思ったけどこれは手洗いしたときのせっけんの名残だった。 「……かっこわるいなぁ」 生きることを上手くできないやつは、死ぬことも上手にできないのか。 こんなにみっともなく、ひざまずいて。 コツとかあるのかな。 フェンスから飛び立とうとしてる人にでも、聞いてみようか。 「そうしようそうしよう」 服装を整えて、ついていた膝を持ち上げる。フェンスを一回、手の平で撫でてから反転する。 「また来るよ」 うそじゃないよ、きっと。” MAGAZINEに掲載された短編の集合体。 ぼくが僕になる前の、小学4年生(二回目)の話。 『i』の意味は…一人称としてのぼく・僕、読み方の××…これくらい?他にもなにかありそうだけど…。 春:自殺志願者と会う 夏:いじめっ子と遊ぶ 秋:妹に蹴られる 冬:みーくんになる ぼくが僕になる前のせいか、いつもの僕らしさが無いというかなんというか。 ぼくの本音が所々に。主には、 “確実に、ぼくは弱っていて。 「でも」 嘘をつき続けて相手も騙されてそんな虚偽に囲まれて生きるのがこんなに大変だなんて知らなかったから、今、正直に縋って、 「でも、 ……でも、 ぼくといたときはぜんぜん、幸せそうに見えなかった」” ……まーちゃんのこと。 ぼくにしてはだいぶ複雑な問題だよねこれは。 ぼくがかわいそうに思えてくる。 ……それとは反対に、妹のイメージがだいぶ変わりつつある。 “「……なに?」 「べつに。帰ったら、何しようかなって」 ぼくはそうやって、何事もなかったようによそおって、こころであばれる色んなものを閉じこめる。その方法とか、それで何とかなることが多いのを、少し知った。 ……でも。 妹の足がくたっとしおれて、代わりにいやそうにくちびるが開く。 「あの、さ」目を逸らす。 「なに?」見つめる。 「おにぃ……あ、あ、あ、」 「ん?」 「……あくま」 「なにそれ」はたらきありから出世したのか、ちょっと悩む。 「お、あ……あにー、ちゃん、あり、あり、このあり!」もっと照れて、真っ赤になる。 「……だれそれ」なんて、分からないふり。 ちょっとだけ、頬がぐきゃ。 本当は誰でもよかった。 何のことか分かったから。 はたらきありのおにいちゃん、ね。” にもうとかーわい。 最後の話も結構楽しめた。 平和なはずなのに、どこかで感じる些細でむず痒い相違点。 ………あーやっぱり普段の僕のほうが好きだな。 続きもまだでるみたいだし、かなり楽しみ。 ……あー、あー、だけど、やっぱり、 嘘だけど。 “こうして、 ぼくのこころの逃げ場所は、フェンスの裂け目と青空に決まったのだった。 何かと高いところが好きなわけだし、お似合いだ。 「……うそだけど、」 変換して、 嘘だけど。”
短編を5編収録しています。 第1話は、8年前の事件が解決した後、病院に入院することになった枝瀬あい少年と恋日先生、そして自殺志願者のヤマナという少女の物語です。 第2話は、叔母の家に引き取られて学校に復帰した少年と、「トーエ」こと浜名遠江(はまな・とおえ)という少女との交流を描きます。 第3話...続きを読むは、少年とにもうとの日常を描いた話。第4話は、少年が御園マユに「まーちゃん」と呼びかけてしまい、彼女の精神の異常を知ることになる話。 第5話は、もしもみーくんが事件の起こらない町で暮らしていたら、という設定のエピソードです。まーちゃんと菅原道真は全校公認のバカップルで、枝瀬少年は伏見柚々や枇杷島八事たちといかにもラブコメな日常を送っています。 第5話は、改めて本作の異質性を教えてくれるという意味で、おもしろく読みました。
「みーくん」は最初から「みーくん」だから「みーくん」になれたんだ、と思った。 このシリーズも作品数を重ねてきて、最初の頃の強い「毒」が抜けてきつつあったからこの「i」は読めて良かった。 次の作品でどうなっていくのだろう。
恋日先生が素敵。主人公の少年時代に優しさが滲んでる気がして少し切ない気分。まーちゃんに関わらないで先生といた方がよかったんじゃね?とよぎってしまった。
過去のお話。 春、病院に入院していたころ、出逢った一人の患者。 夏、再び学校に通い始め、出逢った一人の同級生(年下だけど)。 秋、にもうととお出かけ。出逢った一人の狂人。 冬、まーちゃんの病気(症状?)を身体で知る。 辿り着いた幻想の世界。壊れていない世界。正しい世界。 壊れたまーちゃんがいないと...続きを読む面白いです。
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嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん
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