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突然ごめんあさーせ。嘘つきさんが舞台から退場して、どれくらい経ったかしら。私、嘘つきさんに代わって、『物騙り』を任命されたものですの。何で私なのかしら。認めたくないのだけど、きっとあの嘘つきさんとよく似ているからでしょうね。では些か僭越なのだけれど、これから我が平和な町で起こった愉快な殺人事件をご紹介するわ。……あら、自己紹介がまだだったかしら。私の名前は大江湯女。騙り部であり、誰よりも自らを知るアンノウンな十八歳であーる……嘘だけど。うーん、私にはまだまだ使いこなせないわね、これ。
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Posted by ブクログ
“……悩んだフリは、本当に無意味だと知ったから。
だから、病院を脱走してきた。
何度でも繰り返すさ、愚かだから。
そして、この身体でも事件が解決してしまう方法を実践しよう。
僕の失ったものが、肩を揺らす手の届かないところで眠ってしまわない為に。
「というわけで、話の成立しないアホが参上致しました」”
続きが半端なく気になっていたので眠気を押し込めて夜更かし読破。
ふぅ。
結論。
みーくんは死にましたまーちゃんも死にましたそして話は敗退へと歩を後を見据えて前向きに進んでいきました。
嘘だけどー。
みーくんは生きてました。
まーちゃんも生きてました。
にもうとも実は生きてました。
ゆーなんは生き延びました。
茜は生き延びました。
海老原は亡くなりました。
ほんと、びっくりばっかり。
“みーくんを。幸福の証明を、生存の意味を、最古の記憶を。
マユ子さんの狭窄な世界は今は穴あきで、本人はそれを埋めるのに必死なだけ。
つまり、道筋なんか放っておいて、結論だけ引っ張りだすと。
誘拐という状況に程近い(むしろ当人じゃない)位置に身を置けば、『みーくん』が登場人物として生じるのでないか。マユ子さんの動機は、そんなところではないかと思うのよね。”
初盤を語るは『物騙り』役の大江湯女もとい佐内利香。
こっちの事件は少し怖かったけどね。
ゲームの対象となった鶴里新吾。
出番がほんとに少なかった吹上有香。
リーダー的な今池利基。
上記三名はばらばらに。
仲間外れな久屋白太。
上記一名は亡くなられて。
大江湯女と大江茜は貧乏貧弱食費切り詰め生活を強いられて。
金子は毎朝次郎(犬)の散歩で。
残る一人は犯人で。
うーん。
金子はどこまでも金子だね(意味不明)
彼が一番まともに見えるよ。
んま、それで、
“遠くから、何かが大気を切り裂く音。次いで、音色が弾ける。
この夜空で繋がる何処かで、僕の恩人達がその花火を見上げているんだろう。
鉄棒を地面に投げ置く。
土下座のように膝を突いて、墓に縋った。
「あなたが死んでくれたお陰で、僕は生きてます」
海老原香奈恵にそう言った。
久屋白太にそう言いたかった。
そして天野海豚に、そう言っていた。
僕は死人にまで支えて貰わないと、生きられないんです。
(中略)
足腰が更に崩れて、墓に肘をぶつける。そのまま墓石に抱きついて、身体がずり落ちていく。人間味の不足した冷たさが心地良い。溶けて消えそうな身体と意識が凝固する。
「涙……初めてなんだ。僕は墓参りしても、報告とか、しなくて、表情だって変えないで、何の意味もなくて。夏だから、一晩保たずに乾くけど。だけど僕は今、確かに泣いているんです」
擦りつけた涙を、海老原はどう感じるんだろう。ごめん、僕はきみの性格を知らないから。何を許してくれるとか、一生根に持ったのかも知れないとか、何も分からない。
だから、僕の世界にいなかったきみの死を、あくまで自分の為に哀惜してることを認めるよ。”
…海老原が亡くなって。
だけど、だから、バカップルは皆の世界の雑音として生き延びた。
しぶとくしつこく生にすがったかのように、生死をさまよったあげく、みーくんは生き延びました。
…嘘じゃないんだ。
みーくんはきっと結構かなり海老原に感謝してる。
自覚付きの涙を流して。
自分の周りに死があったからこそ、自分は生きていられる。
…深いなぁ。
“うちの妹、抱きしめるとキューッて鳴くのよ。「きゅー」腹に肘打ちされた僕がな。”
再び病院に舞い戻ったみーくんの周りはいつも通り…否、いつも以上に荒れ模様。
面白い。
ナガナガと、ゆずゆずと、にもうとが見舞いに来たのであーる。
僕の病室内は大荒れ暴風洪水警報発令中。
…嘘じゃないのだ。
やばいやばい、最後の章は噴きまくり。
面白すぎ。
そしていつものいつかのみーくんがかえってきた。
彼はいつものようにいつもと違う嘘を吐き続ける。
その中に微量の本当を含ませながら。
だから、今日これからもバカップルはバカップル。
変わらない日常がまた廻っていく。
…あ、気付いたことひとつ。
目次にて、「Remember1?」が「Remenber1?」になってた。南無。
“周囲の人が死に絶えてきたから、僕は今、幸せ。
他人の幸福を奪うか他人に不幸を押しつけない限り、人は幸せになれない。
どう足掻いても。塵が積もることを許さない、綺麗な世界に踏み入れたとしても。
与えるか奪うか。されど幸福は与えられず、不幸は奪えず。
だから、逆に言えば、(中略)
ぼくの不幸が、きみの幸福でありますように。”
………ちなみに。
この話はもうちっとだけ続くんじゃ。
6月の新刊予定にて「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん『i』 記憶の形成は作為」が。
……嘘じゃないのだよ。
“「みーくんとまーちゃんががっしーん!とぶつかるのが全てなのです」「まぁ大体その通りかな」「ちょーはっぴーえんど!」「その通りー」
いやーごめん。やっぱ僕、ちょー幸せ。”
Posted by ブクログ
びっくりどっきりここに来てまさかの主役交代です。
今回から語り部がみーくんから大江湯女に代わっちゃいました。
仕方ないよね。
あんなことになったらもうできないもんね。
はじめは悲しかったけどものの数ページでみーくんのことは吹っ切れます。
大丈夫、皆もすぐ慣れますよ☆(ジェロニモさん風にペロリと舌を出す感じで)
そしてあの大江湯女がここではとても言えないアンナコトやコンナコトをしちゃいます。
色んな一面が見れて湯女ファンには堪らないでしょう。
萌え萌え間違い無し!!
※殆ど嘘ですが一部本当も含まれます。
そして後半、初めて泣きそうになりました。
嘘じゃないんだなこれが。
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