【感想・ネタバレ】彼女を好きになる12の方法のレビュー

あらすじ

なんとなく 『彼女』 を好きにならないといけない気がする。そのためには 『彼女』 と一緒にどこかへ出かけたり遊んだりしないといけない。 今年で俺と彼女は大学三年生。この一年をのんきに過ごしてしまったら、就職活動も控えて、顔を合わせる機会は激減するだろう。 だからこの一年が、彼女と暢気に過ごす最後の年と言っても良い。その一年の間に、俺は 『それ』 を見つけたいと祈った。 これは、優柔不断な大学生の 『俺』 が過ごす一年間の記録だ。必ず、一年の間に見つけなければ。 彼女を好きになる方法を。

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Posted by ブクログ

一緒にいる理由を作るためいつもそばにいる『彼女』を好きになろうとする優柔不断な俺。その彼女に片思いする僕の章と交互に話が進む。俺の感情の動かなさと優柔不断さにヤキモキさせられる話だった。

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2025年05月17日

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ネタバレ

裏表紙にあるあらすじを読んで、読んで見ようと思って中を開いたのですが、予想の斜め上を行く展開とストーリーでいつも入間さんの作品は面白いです。全くといっていいくらい報われなかった『僕』に共感しすぎて終盤辛かったです。

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2014年02月22日

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ネタバレ

入間氏安定のバカップル感。
氏のバカップルは本当にいい。
幸せな気持ちになれる。

反面、ストーカー扱いの彼サイドで抉ってくる。
ところでこの靴屋って、あの靴屋かな。。?
他に靴屋が出てくる作品も無いので穿ってしまった。

こういうなんでもない作品こそメディアワークス文庫の真骨頂のような気がする。

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2013年01月16日

Posted by ブクログ

危うく床に叩きつけるところだった。危ない危ない。なんの逆転劇も起きません。

ぼくが「俺」であるならばきっとこんな感じで、ぼくが「僕」ならば実に現実そのもので、彼女の振る舞いもそれも事実だろう。というか、そうありたいし、そうあって欲しいなぁ。

よーすると、リア充がまったりとリア充していて、非リア充がどうにもならない現実を過ごしてるだけです。それ以上でも、それ以下でもない。

そりゃどーにもならんわ。と現実をみなきゃいけない、ぼくには的確過ぎたのに過ぎません。

特になんにもないけどぼくは好きです。この雰囲気。

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2012年08月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

彼女と一緒に居るために彼女を好きなりたい男の話。

彼女を猛烈に好きになってる男の話。

自分としてはどちらも共感できた。

一緒に居たいから好きになるというなは、おかしい気もするが間違ってはいないと思う。
世間にはタバコをやめたいから妊娠した親。妻と別れたいからよそに女をつくった親。
現にそういう人間はいる。目的の為に素直な人達だ。


彼女を猛烈に好きになる男の考え方もわからなくは無い。
意中の人以外はどうでもよくなるのは理解できる。

いや、でも追い回してストーカーはキツイ。リアルでは破滅ルート確定なので理解はしがたい・・。

というか、この作品でストーカーは2人いる。

一人は彼女を猛烈に好きな男。
もう一人はなんと「彼女」だ。

作品中には足が大きくて可愛い女性として描かれているが、読み解くと怖い女である。
好きになりたい男に近づく女を排除していたり。
授業が終わるとすぐに「好きになりたい男」のところへ行く(これにより男は他に人間関係が築けなかった)。
家を教えた覚えが無いのに家にやってくる(彼女は「教えたからこれたんでしょ」と発言しているが、最寄り駅も違うのに教えただけで来られるものなのか?などと色々思うところはある)。
売られている新鮮エビをみて感傷的になる所などは、男に清純派アピールをする手段だと思う。この後の行動への下地作りだとも考えられる。
マンガを読む時に朗読しながら読むの癖がある。というのも計算だと思う。静かな待合室でそんなことをされれば他者から変な目で見られるのは明らかだ。それを実行して一緒にいる「好きになりたい男」と他者との間に壁を作ったり・・・。


「彼女」のような女性もきっと身近にいるのだと思う・・・いや、確実に居ると断言できる。


「好きになりたい男」を外部から孤立させて思考を奪い・・・
そして「彼女」は「好きになりたい男」の一生を手に入れて話しは終わる。

読み終わる頃には鳥肌がたっていた。
この話はまさに真夏の夜にふさわしい現代ホラー。

表紙に描かれている「彼女」の意味深な笑顔とピースサインがまた煽った・・・。

偏見かもしれないが私めにはこの「彼女」がとても怖くてたまらない。

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2012年08月25日

Posted by ブクログ

根暗とリア充、どっちの語りにも共感(?)できた。
うまく言えないですけど、この入間さんの書く一人称小説がとても好きです。読んでいるとフフッとなる感じ。

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2013年07月07日

Posted by ブクログ

ずっと気になってた入間さんの本を初めて読んだ。書き方好きだなぁ。ストーリーは割と自分に重なるところがあって読んでて何だか切なくなった。大学生らへんはみんな読めばうわぁってなるんじゃないかな。さらっと書いてるんだけど的を得過ぎてて削れる。

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2012年11月01日

Posted by ブクログ

人によって思うことが違うだろう著書でした。
僕の感想?
イタイ。すごく痛い。
吐きそう。泣きそう。
昔からそっち側です。

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2012年09月24日

Posted by ブクログ

大学の入学初期からずっと一緒にいる彼女
そばにいるのがしっくりきて、楽しくて
出来るならばいつまでも一緒にいたいと思うけれど
そんな彼女が好きかと言われれば、俺は答えに窮してしまい——

彼女を好きになるための
12ヶ月が始まる



テーマに思うところがあり購入
もしかしたら答えが見つかるかも知れない期待

この距離感と
この執着に
名前があるのなら
それが「好き」であったらいいのに

結局、主人公の心境はとても共感できて
答えがわかるような、
でもはっきりとは言えないような
そんな歯がゆい感じまでリアルに感じられて
やはり最後に残ったのは苦笑

彼女は美人かも知れないけど
性格どうかと思う←
とりあえず人の迷惑を考えず部屋を水浸しにするような躾のなってないのは
自分だったら引くなぁ…
図々しいし…
それが愛の力?ラブイズブラインド?
読み始めてすぐ、彼女は主人公のことが好きだとわかったので
なんかもろもろの行動がどうも嘘くさく…作りっぽい
家を知ってるのはさすがに怖かったし…
思われ人への拒絶具合も半端なくて嫌だなと思った。
いやリアルにストーカーとか恐れるのも勿論わかるけど。
…難しい

もう一人の主人公くんも
また違った方向から「彼女を好きになる方法」を探している
読んでいるこっちまで胃が痛くなって
お願いだから早く諦めてくれ…ッ!と思うことしばし
彼の幸せだって、自分は願いたいな
頑張れ

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2012年09月22日

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男子大学生が好きなのか好きでないのかわからないけど、実質付き合っている彼女を好きになろうとする作品。

なんていうか、これといった起承転結がなく、ただただキャラクターの魅力で進んでいくお話 ←褒め言葉 あまりこういうタイプの小説を読んだことがない為、とても斬新に感じました。

ちなみに入間人間著作品は二作目でしたが、登場人物に非常に愛着が沸き、2人のやりとりにニヤニヤ。

他の作品も読んでみたいと思います!

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2018年04月21日

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目次を見たとき意味がわからなかったけど、俺と僕の目線の構成になっていた。彼女をめぐる二人は対照的なタイプだけど、そんな二人に見初められる彼女は確かにチャーミングだ。一線を越えることのない俺と彼女の、まるで子犬や子猫がじゃれ合うような関係は、んな訳ないだろと思いながらも微笑ましいし、ちょっとだけそんな時もあった自分に戻りたいような気になった。いや、ウソだな、戻らなくていい。オイラはカッコ良くはないからどう考えても俺ではなく僕になってしまうから。
誰かを好きになるっていうのは不思議だな。確かに理由があって好きになる訳ではないかも。

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2017年05月13日

Posted by ブクログ

一緒にいるために好きになりたい俺と。
好きなのに一緒にいることすら許されない僕。
そしてその二人に共通する彼女という存在。

うん、彼女は可愛いけどあざとすぎて全部計算には見えるw
まあ女子は好きな人と接する時とか、常に可愛く見せたい計算行動取るよね・・・。
残念な人に付きまとわれたり嫌な思いしたら露骨な態度取るしね・・・。
俺の前では(上滑りしながらも)多少可愛く振る舞って、
僕の前ではコミュニケーション避けて嫌悪感と被害者感出して。
ホントの素の彼女はどんな感じかなーでもよくいるタイプだよねー。
3人ともリアルな感じがした。可もなく不可もなくな話かな。
希望がある人には希望しか見えないし、絶望には絶望があるだけ。

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2014年03月21日

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好きになることに理由は必要なのか。理由を語れる事が全てではないのかもしれない。なんとなくの積み重ねの中で、自分でも知らない内に好きになっているのかもしれない。

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2013年07月22日

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文量多くないからすぐ読み終わった。うーん…なんというか、期待外れ?もう少しこの主人公の男のキャラをはっきりさせてれば面白かったんじゃないのかなぁと。

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2013年04月21日

Posted by ブクログ

1人の女性を中心に、彼女と良く一緒に居る男と、彼女に一目惚れして以来彼女を慕い続けている男の二人が語り部で話しが進む。
良く一緒に居る男は、何故そんなにも彼女と一緒に居るのか考えた結果、自分が彼女に惚れれば合理的と考え、彼女を好きになろうとする。
一方の片思い男は、彼女との接点を何とか作ろうとする。

ラブラブなカップルと残念な男の構図は、楽しくなさそうに思うのですが、カップルのテンポの良い会話は、なかなか楽しめます。
片思い男の方も楽しめるのですが、割と掘り下げて書かれているので、リアルすぎて辛い所もあります。
話の結末が、特に何も無く、何となく終わってしまったのでそこは不満です。

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2013年04月18日

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うん。
とりあえず言えるのは

入間一間作品の一冊目に読んではいけない作品であるとゆう事だけです。

出来れば3、4冊くらい読んだ後に読んでいただきたいなと。

うん。
ただそれだけ。

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2013年03月05日

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またこの作者のことだからどんな仕掛けがなされてるのかとドキドキしてたらなんもなかった
だからと言ってつまらないというわけではない
報われない彼の気持ちは痛いほど分かる
ただ、彼女はかわいい

リアと非リアを選べない男、その判断は周りに女がいるかいないか、求めなくても自然と人と寄り添えるか否か

彼女をストーカーであると書いている人がいるが、女はこれくらいやるべきなんだよ、男は何にもしないし、すればするほど失敗するんだから

そう考えるとこれはむしろ彼氏がほしい女子大生向けの恋愛バイブルだとも言える

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2013年01月17日

Posted by ブクログ

カップル? とストーカーの話。
ストーカー視点が自業自得な所と残酷な現実しか描かれてないのでそういう皮肉と思えばいいかもしれないが正直カップルの視点だけでもよかったんじゃないかなぁ・・という感想。

これといって同じ著者の群像劇のように最終的につながるとかなく、最初から断絶してるので・・。

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2013年01月13日

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“かけ布団を巻きつけたまま飛び跳ねて、元の位置に戻ろうとする。それが彼女にとって相当おかしかったらしく、けたたましく笑ってくる。彼女を楽しませることができたようでなによりと満足しながら布団の上に戻り、さぁ寝ようとしたら「どーん」のしかかられた。腹のあたりに馬乗りになってくる。不意打ちに腰の骨が激しく鳴る。
そんなかのじょはとてもかるい。
「あははは、弟を起こすときにこんなことやったっけー」
「あのー……、いやなんでもないです」
彼女の方はなんにも意識してないのか無邪気に遊んでいるけど、こっちとしては薄っぺらい布団一枚を挟んで、腹の上で女の子が身体を揺すっている状況に「あははは」とか微笑ましく見ていられない。これ玄関あたりから見たら確実に誤解されるよ。
でも指摘したら飛び退いてしまいそうなので、ここは口を固く噤んだ。”[P.152]

一人の少女を巡る、青春の日向と日陰の一年間。
墓地側の大学とか、靴屋とか。
アパートの有名人とカマキリみたいな隣人とその中性的な彼女に合致する人物が思い当たらない。

“「……結局、僕は」
彼女を正面から見ることはできない。そういう巡り合わせ、運命なのだ。
僕はそれを受け入れようと思う。胸が突かれたように痛むが、呑みこもう。それさえ、喉が渇きすぎて血の味を迸らせながらも呑みこんでしまえば、気が触れるか、吹っ切れるかの二択になる。どっちにしたって、僕の心は晴れやかとなるのだ。
足が重い。全身が気怠い。だから少しでも軽くなろうと履いていた靴を遠くへ、思いっきり蹴り飛ばした。”[P.221]

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2012年12月11日

Posted by ブクログ

大学生3人のお話。男の子2人と女の子のお話。
とにかく僕は、気持ち悪いと思いました。
よくもまあ、こんなにてひどく書けるものだと感心したほどです。
全体としてはお話の起伏と言えるものはそれほどなく、いわゆる
「リア充カップルのいちゃらぶ生活をみてる」
ということに終始しているようにも見えてしまう。
最終的には、恋愛の形なんぞ人それぞれということに落ち着くが、いまいちすっきりしない。ああ、そうですか、という感じ。
けど個人的に登場する女の子が好きです。
こんな可愛い子をひきつれてなんたる贅沢な!と心でおさけびになった方も多いのではないでしょうか。

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2012年10月08日

Posted by ブクログ

落ちそうもないお話だったのでどうオチを付けるのかと思いつつ読んでいましたが、これって落ちてないですよ。。。

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2012年09月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

彼女と一緒に居るために彼女を好きになろうとする彼と、彼女が好きで好きでたまらないけど何も出来ない彼の話。
彼女はなんか可愛らしくて最初からバカップル全開な感じがしました(笑)
だって一緒に居るために好きになろうって一緒に居たいってもう好きじゃん。
絵がうまい彼のは本当に辛かった。
最初から報われないのがわかってしまってるところも悲しかった。

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2013年06月10日

Posted by ブクログ

所々平坦で、それでも頑張ってる。



所々痛々しくて、それでも頑張ってる。



そんな二人を交互に描いて、人生の幸福と悲哀をこれでもかと演出する。残酷なほどに。



これが人生なんだ。これでも人生なんだ。



これが人間なんだ。これこそ人間なんだ。

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2012年09月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

但しイケメンにかぎる
そんな小説。

救いもないし、どんでん返しもない。ある意味、現実そのままを描いているかも。

キャンパスライフがそれなりに充実(彼女とか女友達がいた)していた人は「俺と彼女」に感情移入するだろうし、そうでない人は「僕」に感情移入するんでしょうね。

意外と過去のトラウマが抉られてしまうかもなので、人によっては注意したほうが良いかと。

さらっと読めるのでオススメ

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2012年09月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

表主人公のバカップルの話は特筆事項なし。ただの青春。普通の恋愛小説な感じ。好き合って成就してハッピーエンド。
裏主人公の話はただひたすらに胸が痛い。自分もストーカー気質で身に覚えがありすぎるからかもしれない。こちらは普通の小説であればまず取り上げられない、恋愛が成就しない気持ち悪い側のエピソード。失恋して、前向きになるかと思いきやそのまま鬱々。普通の小説なら、失恋しても前向きエンドとかなるだろうけど、現実ではただひたすらに落ちていく場合も多いだろう。「事実は小説より奇なり」ということわざがあるが、この裏主人公の話は「事実を小説にした」という感じ。だがそれがいい。

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2012年09月03日

Posted by ブクログ

"正直に言えば彼女のことは好きではないと思うが、なんとなく、好きでないといけないような気がした"
大学3年生になった俺とたいてい一緒にいる彼女。大学4年生になれば、顔を合わせる機会も減るだろうから、この1年の間に、「彼女を好きになる方法」を見つけなければならない。

"彼女を好きになるのに、理由は必要なかった。一目惚れだったからだ。"
僕が好きな彼女への距離はきわめて遠い。彼女の靴のサイズまで知っているのに、声すらも掛けられないし距離は一向に縮まらない。
「彼女を好きになっていい方法」を誰か教えてくれ。

「僕の小規模な奇跡」のなんとなく緩く気だるい読後感が気に入って、著者の最新作を購入。
会話のテンポが独特で、笑えるのか、笑えないのか読んでいてもよく分からないんだけど、ふとしたタイミングに面白いのかもしれないと感じてしまうのが妙な感覚。
ストーリー的には何か劇的なものがあるわけでもなく、12ヶ月の「俺と彼女」「僕」の二つの物語が淡々と流れていく。

ウチ自身はどちらかというと「僕」に近い所があるので、読んでいるとちょっとどんよりとしてしまいますが、人によってはドップリとはまってしまうのかもしれないですね。

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2012年09月01日

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