入間人間のレビュー一覧

  • 時間のおとしもの

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    “大学一年生の三月上旬に、私と瀬川は出会った。
    確かやつは老婆に絡まれていた。いや、これは正確に言うと違うか。やつが大学の掲示板前で妙な格好の老婆に服の袖を引っ張られて、いわゆるナンパされていたのは、私が最初に瀬川を見かけた日のことだった。それから一週間ほど経った後に、瀬川と初めて話したのだ。
    春期休講中の大学内だった為、人気はなかった。扉を開けた瞬間にラベンダーの香りが鼻をつく研究棟の入り口には、プラスチックの青いベンチがある。大抵はそこに寝袋の学生が寝転んで仮眠を取っているのだが、その日は瀬川が座りこんでいた。前屈みに指を組み、両腕で作られた輪の中に頭を下ろす姿勢でジッとしていた。私はその

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    2012年05月09日
  • 電波女と青春男(2)

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    “「つーか何も始まってない お前とは今が初対面なんだからな
    地球に帰還した美少女と仲良くなりたい
    存在しない記憶で悩んだり苦しんでるならまぁ愚痴くらいは聞いてやりたいかな
    今日はそのためのレクリエーションだ 覚えとけ」”[P.23]

    カラー絵が可愛い。
    しかし靴マジックが。

    “「いーいエリオ これからはね鏡を毎日見なさい
    そしたら貴女はもっとたくさんの人に好きになってもらえるから

    今のやり取りのギャップ萌えで惚れ直した?マコ君?」
    「惚れていなかったしギャップも生まれてないから」”[P.83]

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    2012年04月29日
  • 時間のおとしもの

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    タイムトラベルや並行世界をテーマにした、4編からなる短編集。
    4編とも初期設定は定番だけれども、そこからの展開が新しい!やや斜に構えた感じのある、現代的な雰囲気が漂います。読後感は恐ろしかったり微笑ましかったりとそれぞれで、飽きさせません!

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    2012年07月25日
  • 探偵・花咲太郎は閃かない

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    文中でも言ってるけど、ミステリじゃないミステリ。でもちょこっとミステリ要素はある。
    ちょ〜ライトな語り口でさっくりと読める。
    取り合えず、シリーズ2巻も読んでみようかな。

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    2014年12月24日
  • 時間のおとしもの

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    ネタバレ

    時間、並列世界なんかを扱った短編集。ネタ勝負なところはあるけど、長編よりはおもしろいかも。トリッキーな書き方をするので、少しずるいとおもうようなところがないではないけど、それも含めてまぁ楽しめるかな。

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    2012年04月16日
  • 嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん6 嘘の価値は真実

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    体育館で体育の授業を、まーちゃんと壇上の袖に隠れてマットの上で戯れながら過ごしていると、
    猟銃を手に、パーカーのフードを被った不審な男が闖入し、生徒や体育教師を撃ち始め、
    この難局を切り抜ける、というお話。

    久し振りに『みーまーシリーズ』を読み進めたけど、
    相変わらず意地の悪い文章で、
    難しい熟語や、独特の言い回し、長い文が多用されており、
    読むのになかなか神経を使う。

    今回、この作品を読んで気付いたのが、
    名言っぽいことが沢山言われていることだ。

    どの言葉と言われれば思い出せないけど、
    3ヶ所ほど、自分の心に響いた言葉があった。

    登場人物には、僕とまーちゃんは当然として、長瀬や伏見も

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    2012年04月12日
  • 嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん2 善意の指針は悪意

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    みーくんとまーちゃんのやりとりが相変わらず可愛い。
    みーくんの本名ってもしかして…?と思ったけどこういうのは大抵外されるからなぁ。いつ明かされるんだろう。

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    2012年04月06日
  • トカゲの王II ―復讐のパーソナリティ<上>―

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    うわああ気になるところで終わりやがって!さすがに上巻ですね。問題が解決しておらずまだどうなるんだこれ状態。相も変わらず皆さんすごく…猟奇的です…ところで今回はトカゲくんよりナメクジさんに目がいくのですが、彼女は片腕無くなってからの方が戦闘スタイル確立してきたというか強く見える。気がする。あとMW文庫のキャッチコピー(?)貶されてて笑った。よくOK出たなあの文…。

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    2012年03月29日
  • 嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん10 終わりの終わりは始まり

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     僕はここで死ぬのかな。死人に口なしと言うから、それはそれで構わないけど。
     もう嘘をつかないっていうのも、それなりに魅力的じゃないか。
    「……多分、嘘だけど」
    (P.156)

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    2012年02月21日
  • 電波女と青春男 SF(すこしふしぎ)版

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    電波女と青春男の1巻のリメイクらしいので、読んでみました。
    アニメは観たけれど、原作は初めてです。

    SFというのは「すごふしぎ」の略だそうです。
    アニメとキャラの雰囲気も同じで、普通に面白かったと思います。

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    2012年02月19日
  • 明日も彼女は恋をする

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    ネタバレ

    上巻ではほとんどなかったように思えた齟齬が下巻ではぼちぼち見え始め、あれ?と思っているうちにp.190で衝撃の事実発覚。とても楽しく騙されました。さてどうまとめるか、と期待して読み進めたけど、うーん… バック・トゥ・ザ・フューチャーが爽快なのはマーティが白紙の未来を勝ち取ったからで、この主人公にはこの先の困難が暗示されてしまう。核になる秘密が小さいせいか、ギミック主体の感あり。

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    2012年05月25日
  • 昨日は彼女も恋してた

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    ネタバレ

    【小さな離島に住む僕。車いすに乗る少女・マチ。
     僕とマチは不仲だ。いつからかそうなってしまった。そんな二人が、島に住む変わったおっさん(自称天才科学者)の発明したタイムマシン(死語)によって、時空を超えた。
     はじめは二人はどこにいるのかわからなかった。なぜなら、島の景観なんて、十年やそこらじゃあまり変わらないから。
     僕たちが『過去』に来たと分かったのは、自分の足で全力で向こうから走ってくる、『小さいマチ』を見たからだ。
     僕は驚き、そして思いつく。やり直すことができると。ずっと後悔していたことを、この、過去という『現在』で。】

    『探偵・花咲太郎は閃かない 』があまりにも面白くなく、

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    2012年05月12日
  • 電波女と青春男

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    入間さんのほかの作品(みーまー、トカゲの王)がすごく面白かったので購入。入間さんの書き方は苦手でないので読みにくいとかは特になかったですがちょっと退屈してしまいました。時間があったら続編を買ってみようかなという感じです。

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    2012年01月29日
  • 時間のおとしもの

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    「携帯電波」はなんか見たことあるような作り…。乙一かなぁ…。あとがきにもあるし。「ベストオーダー」は死んだ1号の未来云々からよくわからなくなってしまいました。貧弱な読解力…。
    表題作「時間のおとしもの」がやはり印象的です。やっぱり人間って過去に戻りたがりますよね。ボクもいつも思ってます。あの頃に帰りたい、と。

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    2012年01月29日
  • 時間のおとしもの

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    短編集ということで、短編四作が収録されている。テーマは『時間』でしょうか、SF(少し不思議)チックな内容のものが多かったです。個人的には「未来を待った男」が好き。

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    2012年01月26日
  • 電波女と青春男(6)

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    文化祭各キャラ合流とか、もっと上手くできたろう!

    ラストの女々さんと親父さんのやりとりがプラス。

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    2011年12月30日
  • 僕の小規模な奇跡

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    表紙の黒髪ロングの女の子の魅力がすごい。でもリアルにこんな子いるわけないね。
    妹とハンサム丸パートがちょっと退屈だったなあ。

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    2011年12月29日
  • バカが全裸でやってくる Ver.2.0

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    ネタバレ

    どこまで裸をさらけ出せるか。

    ◎小説と全裸
    小説を書くとはどういうことか。
    小説家になるとはどういうことか。
    リアルな生態がそこにある。
    主人公はライトノベルという現代的なジャンルのルーキー。
    京都に住む男子大学生。
    しかも、同じ大学に売れっ子女性小説家がいるという展開。
    しかし、小説を書くことは裸で走ること。
    自らをさらけ出す覚悟のいる商売。
    そこんところが赤裸々に出ている。
    恰好も考えず、一日中部屋にこもって
    パソコンに向かい合う。
    それは自分と向かい合うということ。
    先輩作家の女子大生も同じ。
    そして、二人は同業のよしみからか良く一緒に食事をする。
    話をする。
    そして。

    ◎同業者とい

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    2011年12月20日
  • 電波女と青春男(5)

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    ネタバレ

    主人公&ヒロインの物語が始まる前の物語。

    にわ君、顔面殴らせてくれ。お前、青春男じゃねえか!!

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    2011年12月04日
  • バカが全裸でやってくる Ver.2.0

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    前作を読んだのなら何やら著者の企みを勘繰っくて読んでしまうver.2.0だが、なるほどそうきたか。
    序盤に違和感を感じても、投げ出してはいけない。ある種のミステリー。
    途中がつまらないわけでは決してないが、始め方より締め方が上手い作家さんだ。

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    2011年12月02日