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具体的には、ミニマムサイズの布団ぐーるぐるな存在が、俺と藤和エリオの前に現れた。うん、この展開。本来だったら 「この地球外生命体みたいなやつの目的とは!?」 なんて気張るところなんだろうが、このリトルスマキンにそんな期待(?)をしても意味がなさそうだった。しかし、俺はこいつと出会って思い知ったことがある。青春ポイントの低下要因であったはずの藤和エリオ。俺は彼女に、どれだけ依存していたかってことを。今回のお話で、俺は宇宙人たちに終わりをコールする。うまくいくかはわからないけど、こうご期待! って気持ちで待ってて欲しい。てな感じで、なんだかんだあっても。俺たちは、相変わらず青い空を眺めて、遙か宇宙を目指すんだ。だって、地球人だから。以上。丹羽真でした。
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Posted by ブクログ
“「どうした?」
顔を覗きこんで尋ねる。エリオの表情に苦痛はない。ただ、苦いものを呑む顔だった。
「心の古傷が痛んだ」
「......それ、昨日のドラマで主人公が言ってたな」
俺の指摘は無視して、顔を上げたエリオがぽーんと胸を叩く。軽薄な音だった。
「よしっ」と、意気込むように頷いてから、自分の顔を指差した。
「ここはこのエリオさんに任せておきなさい」
「なんと頼もしい」
ぱちぱち、とスーパー投げやりに拍手して送り出した。リトルスマキンの前で背を伸ばしたエリオが、控えめに、慣れないように腕を組む。深呼吸を一度挟んでから、言葉を発した。
「まず、わたしをししょーと呼んでみなさい」
『しっしょー』
「ちっちゃいのが余分」
『しっしー』
「あ、あにきー」
「そうだねすっごい舐められてるね、なんでだろうね」
数秒のやり取りで舎弟キャラに逆戻りしたエリオに対して、笑いを堪えるのが大変だった。”
リトルスマキンはウチュージンだったのかエリオの子孫的人間だったのか。
前川さんの下の名前は知りたかったなー。
“『あ、紙が切れた』
肩をすくめる。補充してくれと頼まれても、手持ちはもうないぞ。
俺の鞄の中身もぐっちゃぐちゃだし。
さてどうする、と気怠く見守っていると、リトルスマキンが新しい紙を掲げた。
なんだ、あるじゃんと笑いかけたところに。
『仕方ないなぁ』
「......っ」
リトルスマキンが腕を引っこめて、そして。
その布団を軽やかに、初めからなんの束縛もなかったように外す。
バラバラバラ、と手品かなにかのように油性マジックや紙の束が地面へと散らばる。それらを拾い集めることもなく布団を緩やかに振り回し、リトルスマキンがその『正体』を晒す。
布団に隠されていた顔。
髪。
そして、溢れる粒子。
「きみは、何者?」
「だから、ウチュージンですよ」
肉声で偽らずに言葉を、初めて発する。
そして布団を取り払ったリトルスマキンの素顔に、目を剝く。
その顔が無邪気に微笑み、俺に腕を突き出してきた。
「ししょーによろしく」”
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