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どもども丹羽真です。えー、俺は今、青春ポイントが浮遊しまくる魅惑のボーナスステージに立っているのだった……! そう。本日は我が母校の文化祭なのである。今年は 『引力』 をテーマとしているらしく、生徒も一般入場者も、全員その小指にはカラフルな糸がぷらぷら結ばれている。なんでも、同じ種類の糸を巻いている人を発見して結び合えば、『運命という引力で引き寄せられた者』 同士ということで、めでたく文化祭のメインイベントである体育館ライブコンサートにアリーナ席で参加出来るらしい。さて。俺はその 『引力』 とやらでどんな相手を引き寄せるんだろうねぇ。ふと気づけば、見慣れた水色の粒子があたりをキラキラ散乱していた。この晴れ舞台で、ついにエリオは 「せーしゅん女」 になる。
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Posted by ブクログ
“そして、改まった前川さんの口もとが緩やかに、美しい曲線の伴った微小を形作った。
「今日はこうして付き合ってくれてありがとう、十分満足してる」
ぐわ。面と向かって素直にお礼を言う前川さんにやたら、目が白黒と落ち着かなくなった。どうしたんだ、今日の前川さんは。普段よりずっと青春ポイントの変動を……って、ああそうか。着ぐるみ姿じゃないからだ。いや、女子高生のコスプレが実に似合っていらっしゃる。
周囲の人たちの視線を気にしながら、前川さんと向き合う。各所の肌がこそばゆい。
「いや、俺付き合うっていうかホントなにもしてないけど、いいのかな?」
「それがいいのさ。『なにもしていない転校生』が、ここにいることがね」
それで十分、私は引力に満足しているよ。前川さんは俯きがちに笑いながら、そう言った。
引力文化祭は始まったばかりなのに、そんなあっさりと。
だけど時を経たからって熟すわけでもないだろうしな、引力。”
これはやばい。めっちゃ良かった。
ちょこちょこ細々と出ていた伏線らしき描写が一気に解消される。
大勢を動かすのが得意なのかな?
四章の終わりと五章の始めが好きすぐる。
前川さんかわいーよー。
そして、せーしゅん女への第一歩、大きな一歩。
“……だから。
一瞬の幸福に酔いしれるように、気の緩んだ俺は。
導かれるように訪れた体育館で待ち受けるものに、なんの心構えも出来ていなかった。
オッサンに引き続き、再び俺の心の剥き出しな箇所が猫だましを喰らう。
毒の沼を越えて辿り着いた体育館前には、希望とも絶望とも判別のつかない原石の出会いが転がっていたのだから。俺はそれに気づかないまま、『そいつら』と鉢合わせる。
それぞれの顔が、各自の驚嘆に準じた蒼白を迎える。
「げ」
「うひ」
「わ!」
「おやぁ」
「ん、ん?どうした若者たち」
「あー!」
「なぬー!」
「もふ?」
『八者八様』の反応が花火のように咲き誇り。
そしてようやく、『今日』を強く照らす日が昇り始める。”
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