入間人間のレビュー一覧

  • 嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん5 欲望の主柱は絆

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    第4巻の続きで、事件の解決編です。

    みーくんは何者かによって襲撃され、地下室に幽閉されてしまいます。湯女のおかげで地下室から脱出したみーくんは、彼のことを犯人ではないかと疑う耕造を相手に、事件の謎解きを披露します。

    今回の事件は、8年前の誘拐事件に多大な関心をもつ景子の計画にしたがって動いていることが明らかにされますが、謎が解けても、屋敷の中に閉じ込められた彼らの運命は少しも変わることはありません。しだいに衰弱していくなかで、みーくんは屋敷から脱出するための道があることに気づきます。

    本シリーズはキャラクターの魅力で引っ張っていくタイプの作品だと思っているのですが、今回は登場人物の魅力が

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    2019年12月08日
  • 嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん4 絆の支柱は欲望

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    この巻と第5巻とで続きものになっています。

    お絵かきをしたことで、思い出のなかのみーくんのと現在のみーくんの姿とのあいだに齟齬をきたし、まーちゃんの精神が崩壊してしまいます。恋日先生にまーちゃんを託したみーくんは、アマチュア無線部の部長を務める伏見柚々(ふしみ・ゆゆ)とともに、事件の起こった彼の旧宅を訪問します。そこで彼は、あの事件の大ファンだという現在の家主・大江景子(おおえ・けいこ)の熱烈な歓迎を受けます。柚々とともに大江家に滞在することになったみーくんでしたが、なんと景子さんが銃で撃たれて殺害されるという事件が起こります。しかも、みーくんと柚々は、一家と共に屋敷の中に閉じ込められてしま

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    2019年12月08日
  • 嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん3 死の礎は生

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    みーくんは、同級生の琵琶島八事(びわしま・やごと)とともに、美化委員を務めています。ところが、美化委員長の宗田義人(そうだ・よしひと)が何者かによって殺害されます。義人のことを愛していた副委員長の一宮河名(いちみや・かわな)は、夜の町に出て犯人を探し出そうとし、八事はそんな彼女に協力します。

    さらに、期を一にして動物が殺害される事件が起こります。しかもその手口は、失踪したみーくんの妹がかつておこなった動物虐殺とそっくりだったのです。

    そしてみーくんは、母の実家に引き取られていた妹との再会を果たします。妹が犯人なのではないかという疑惑を抱えながら、みーくんは真犯人を追いつめていきます。

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    2019年12月05日
  • 嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん2 善意の指針は悪意

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    前巻の事件で負傷したみーくんは入院を余儀なくされ、そんな彼を追ってまーちゃんも自分からケガをして入院生活に入ります。ところがこの病院で、名和三秋(なわ・みつあき)という少女が失踪するという事件が起こります。しかもまーちゃんが、旧病棟で犯人が名和三秋の死体を隠すところを目撃してしまいます。

    名和三秋と同室の患者、長瀬一樹(ながせ・いつき)は、みーくんの知り合いでした。一樹の姉・長瀬透(ながせ・とおる)は、みーくんの中学時代の元彼女だったのです。彼女たちと嘘を交えた会話を繰り広げながら、みーくんは事件の真相に迫っていきます。

    ストーリー自体はどうということのない話ですが、クセのあるキャラクター

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    2019年12月05日
  • 嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 幸せの背景は不幸

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    「まーちゃん」こと御園マユ(みその・まゆ)と、彼女から「みーくん」と呼ばれる主人公の少年は、8年前に起こった誘拐事件の関係者です。一人の男が小学三年生の男女を誘拐し、1年近く監禁し、暴行を加えるという残虐な事件で、誘拐された二人の小学生と、当時小学生だった誘拐犯の息子は、心に深い傷を負うことになります。

    そして今、この町でふたたび殺人・誘拐事件が起きてしまいます。主人公の少年は、まーちゃんが唯一心を開くみーくんとなって、彼女が誘拐・監禁している二人の小学生・池田浩太(いけだ・こうた)と池田杏子(いけだ・あんず)の世話をし、精神科医の坂下恋日(さかした・こいび)先生や、その友人で刑事の上社奈月

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    2019年12月05日
  • 探偵・花咲太郎は閃かない

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    読書録「探偵・花咲太郎は閃かない」3

    著者 入間人間
    出版 メディアワークス文庫

    p42より引用
    “ ご免被る。ぼくは探偵である自分に誇り
    を持っているが故に、推理など行わない。
    探偵とは探し物と捜しもの代行者であり、迷
    宮入りの謎を解くのは警察の仕事なのだ。”

    目次より抜粋引用
    “花咲太郎は閃かない
     残酷ペット事件
     ぼくがルイージな理由
     マリオ
     愚かさの閃き”

     ロリコンの自称犬猫専門探偵を主人公とし
    た、短編連作ミステリ小説。
     自分では犬猫専門に近いと思っている探
    偵・花咲太郎、そんな彼の意に反して、目の
    前にあるのは人の死体だった…。

     上記の引用は、死体の死因や犯人

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    2019年06月11日
  • 瞳のさがしもの

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    「ひかりの消える朝」
    情景描写が、とても良かった。思春期のヒリヒリした感じ。グロい描写もあるけれど、意外と「なんかフツーに綺麗にまとまった」感アリな一作

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    2019年05月03日
  • 世界の終わりの庭で

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    これはいつもの入間人間の百合SFだ…という感想。少し不思議な方の。終末を迎える世界について、四遍からなる短編集。読みやすく、わかりやすい。 最後の『ティフォンの庭』で前の短編が繋がるのは読んでいて心地よい。 『きっと彼女は神様なんかじゃない』でも感じたけれど、終末百合SFに加えて、生物としての定義(そこまで明確で壮大なものではないけれど)とかを超えた部分で、感情を得る(与える)ことでそこには愛のような何かが生まれる…のだろうか。 関係ないけど、『たったひとつの冴えたやり方』もいいよね…と。

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    2022年01月16日
  • たったひとつの、ねがい。

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    読後感の悪さ特集、みたいなところで見かけて、入手したのだったか。珍しく、いわゆるラノベに手を出してみた。でもやっぱ、慣れんことはあんまするもんじゃない、という典型例。とりあえず最後までは読めたから☆3つにしたけど、内容的には2つレベル。ってかライトなノベルって、読み心地がサラッと軽いという意味だと思ってた。読んでみて分かったのは、①人物造詣がペラい、ライト。②世界観が軽佻浮薄な、ライト。③物語展開が雑で軽い、ライト。そういう、ネガティブな意味でのライトだったんだ、ってこと。よくもまあ、これだけご都合主義に展開させるよなっていう、出鱈目な物語構成。小説はまあ、書き手が神な訳で、何でもアリっちゃ何

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    2019年03月01日
  • 探偵・花咲太郎は閃かない

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    ネタバレ

    作品名を見る限り、推理小説と思われるかもしれないが、推理小説ではなく、コメディ作品だと感じる。
    読点が極端に少なく感じ、文章の切れ目が分かり辛く、一本調子な部分もあり、平坦に感じる。

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    2018年12月30日
  • やがて君になる 佐伯沙弥香について

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    原作を読んでいるからこそ、この本を手に取ったんだけど、紗弥香が原作通りで何の違和感も無かったのにびっくり。

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    2018年12月16日
  • 嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん4 絆の支柱は欲望

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    記憶に混乱を呈したまーちゃんは、入院することに。その合間を縫って僕はかつて住んでいた家へと向かう。まーちゃんの記憶の混乱をもとに戻す方法が、なにか見つかることを期待して。しかし家屋は人の手に渡り、しかもその中で殺人事件が起こってしまう。

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    2018年12月10日
  • やがて君になる 佐伯沙弥香について

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    「やがて君になる」のスピンオフ。本文担当は入間人間。佐伯沙弥香エピソード0。彼女が燈子に出会うまでを描く。これOVAでブルーレイに同梱されないかしら。

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    2018年12月02日
  • 嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 幸せの背景は不幸

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    ネタバレ

    「僕は死んだ」
    嘘つきのみーさんと、壊れたまーちゃんの話。読むのに適応年齢が過ぎてしまいすぎた気がする…たぶんこれは、心を少し弱めた青少年が読むと少し前向きになるかもしれないストーリーなんだ、嘘だけど。タイトルが全てです。たぶんバッドエンド。まだ人生に刃向かうには力不足。この先も嘘ついて壊れていくのだろうけど問題を一つずつ壊していった所の二人がどうなるのか気になりました。キャラは好き

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    2018年11月04日
  • 嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん2 善意の指針は悪意

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    怪我を負ったため入院することになった「僕」。一緒にいたいがために自傷行為に及び、入院することになったまーちゃん。晴れて望みはかなったものの、「僕」の元カノ透がお見舞いに来る。なんでも妹の一樹が入院していて、同室の女の子が行方不明になったのだという…。

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    2018年10月01日
  • 嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 幸せの背景は不幸

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    嘘だけど、が口癖のみーくん。壊れてしまったまーちゃん。嘘と幸福と不幸の織りなす、不穏でいびつな物語。まーちゃん、世界で一番キミを××してる。嘘だけど。

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    2018年09月20日
  • 六百六十円の事情

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    定職とニート、学生と学生、子供と子供
    ニートとニート、それから…。

    題名の660円は、かつ丼の値段。
    それに対して、の動きですが、全てが
    5話目に終結されます。
    この生き方が悪いのか、突き通すべきなのか。
    悩んでみたり、先送りしてみたり。
    年齢がばらばらなので、いくつになっても
    悩みから解放される事はないんだな、と。
    それが子供の事、になったら、さらに、ですし。

    一番潔いのは、最初の話の主人公。
    今のまま、を選択しましたから。
    いいよ、と言ってくれる人がいるのなら
    そのままでも大丈夫、です。
    突き当たってから考えれば。
    遅いか遅くないか、は知りませんけど。

    しかし小学生の女の子の家は、楽

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    2018年06月13日
  • 彼女を好きになる12の方法

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    男子大学生が好きなのか好きでないのかわからないけど、実質付き合っている彼女を好きになろうとする作品。

    なんていうか、これといった起承転結がなく、ただただキャラクターの魅力で進んでいくお話 ←褒め言葉 あまりこういうタイプの小説を読んだことがない為、とても斬新に感じました。

    ちなみに入間人間著作品は二作目でしたが、登場人物に非常に愛着が沸き、2人のやりとりにニヤニヤ。

    他の作品も読んでみたいと思います!

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    2018年04月21日
  • もうひとつの命

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    腰越、和田塚、江ノ島、稲村、七里、藤沢。人間関係が理解できなくて読後にネットで解説を探してやっと落ち着いた。友だちとは呼べないような幼馴染たちだが、どいつもこいつもといった個性派。木の実の使い方を間違っているとしか思えない。まあ、好んで手に入れた命ではないので無駄使いしても仕方ないのかな。藤沢以外は見ていただけで何をしたわけでもないのに貰った命だ、ギャンブルで得たお金みたいな使い方になるわけだ。自殺してなりたい自分に生まれ変わるのはありだと思うけど、稲村もよりによって藤沢になることはないだろう。

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    2018年03月01日
  • もうひとつの命

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    ふとした拍子にもうひとつの命を手に入れた6人の少年少女。     
    なんと、死ねば願い事が叶うらしい。     
    等身大の少年少女たちは、何を願ったのか、願いは叶ったのか、その願いは……。     
    たった一度きりの人生、もがいてあがいて必死に自由に好きに生きよう。

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    2018年02月27日