岡田尊司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
夫の愛着スタイルは安定-回避型だと思われる。だから、私との関係を大切にしてくれているが、あまりベタベタすると鬱陶しがられる。また、愛情表現はあまりせず、私が落ち込んでいたり困っていたりしても気にかけてくれない。
私は基本の愛着スタイルは不安定-不安型で、友達や元カレ、夫の支えのおかげで、愛着スタイルが安定しつつあったのかなと思う。高校生の時まで、友達にべったり依存して、不安な気持ちを慰めてもらっていた。大学生の時は彼氏に依存していた。大学卒業後、元カレと別れてから夫と付き合う以前に関係をもった人たちに対しては、誰かに必要とされたくて認めて欲しくて愛を求めていたんだけど、心を開かず、体の関係だけでつながろうとしていたため、自尊心は傷つく一方だった。自分のことを支えてくれる異性を自分本位に消費することを繰り返していた。夫と出会ったとき、体の関係を持つ前にちゃんと付き合おうと夫が言ってくれて付き合い始めた。でも、セフレとの関係を終わらせようと連絡を取り合っていたところを見られてしまって、修羅場になり、その負い目もあって夫を一途に想うようになった。それからは夫のことを信じて愛そうと半ば脅迫的に自己暗示をかけ、夫に甘え温もりをもらうことで傷ついた自尊心を癒していた。夫を安全基地として、疲れたら夫に癒しを求めたし、仕事のストレスが限界突破したときも夫の関心をひいて慰めてもらおうとした。夫は一生懸命に私に向き合ってくれていたと思う。おかげで夫と安定した愛着が形成されつつあった。でも、育休で家庭だけが私の世界の全てになったとき、夫への過度の依存はバランスを崩しうまくいきようがなかった。
私は夫に対してよく非機能的怒りの一つである両価的怒りを抱いていた。本心では求めているのに、拒否したり、攻撃したりする。この反応は不安型愛着スタイルの人によく見られるそうだ。本当は甘えたい、優しくされたいのに、素直に行動できない。いつもではなく、自分のことを拒否されたとか、自分が愛されていないと感じた瞬間に、そのスイッチが入り、頑なになってしまう。
夫と付き合い始めてからパートナーを取っ替え引っ替えすることは止めた。5年間、異性とは徹底して距離をおき、夫の信頼を得るため最善を尽くしてきた。入院中は心細く異性との距離が近いため、異性と仲良くして高揚感やトキメキを得ることはあったけど、束の間の会話やみんなでの話で満足していたし、もっと関係を深めたいという欲求に負け一線を越えることはなかった。そのように気持ちが浮わつくことはあっても、夫を裏切って失うことの方が恐ろしくて、気の迷いが起こることはなかった。
回避型の女性は、セックスにおいてぎこちなさを感じたり、自分を解放することができず、エクスタシーを味わうことに自分でブレーキをかけてしまうそうだ。私はこの点においては、回避型の特徴が当てはまっていて、夫に心を開いている一方で、夫婦生活には消極的で夫にありのままの自分をさらけ出すことに抵抗があった。夫に依存し、夫の愛で傷ついた自尊心を保とうとしていたため、夫の言動に自分の存在価値自体が左右される不安定さに恐れを抱いていた。だから、夫に全てをさらけ出し親密になることで、傷つけられた時のダメージが大きくなることが怖かったのだ。回復活動を通してありのままの自分を受け入れ、自分に揺るぎない愛を与えることで、夫の愛に執着するのをやめたい。そして、夫のことを大切にし本当の意味で愛することができるようにしたい。夫が私に愛を示すことに対する強迫観念から自由になり、私は自分の人生を生きる。これからは、精神的に自立し、夫と健全な境界線の下で、正直にありのままの等身大の自分で夫と関係を築いていきたい。そして、コミュニケーションとして夫婦生活も楽しむことができるようになったらいいなと思う。
結婚する前、私は早く自分の家族をもち、私の安心できる居場所を作ることに執着していた。夫と最初に会ったときも、婚活していたはずなのに、マッチングアプリで知り合った人と適当な交際を繰り返していて、それほど惹かれたわけでもないけど、夫とも体の関係をもとうとした。そこで夫がちゃんと付き合ってからにしようと言ってくれて付き合いだした。それからも最初はどうせすぐ別れるんだろうと思っていて、メンヘラ行動を繰り返して、泣いてもう別れると試し行動をする私に対して、「美穂が俺のことをフラない限り別れることはないよ」と言ってくれたことがあって、試し行動をするのをやめたことを思い出した。それからは、「私も夫に向き合わなければいけない。」「夫のことを大切にして愛さなければいけない。」と思っていた。夫は忙しくあまり私に構ってくれないので、一緒に住みたいと言うと、夫が同棲するなら結婚しようと言って結婚の話が進んだ。私なりに夫に誠実に向き合ってきたつもりだけど、場当たり的に縋れる人に縋ったら、夫が筋を通すタイプだったから結婚するに至ったとも考えられる。これも不安型の愛着スタイルの人にありがちらしい。育休中だったため、産後うつやかごの鳥症候群で、ホルモンバランスが乱れたことや仕事から離れたうえに夫から否定的なことを言われ続けることで自己評価が低下していたこともあるのかもしれない。妊娠中や産後、体調を崩しがちなのに助けを求められず、夫にだけ体調不良をアピールする私に対して、夫が鬱陶しそうにしていたのは、不安型の私と回避型の夫のすれ違いと言えるかもしれない。 -
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パーソナリティ障害は精神病が放置された結果として現れる症状というよりも、病名のついていない心理的な傾向といった側面が強いものという印象を受けた。
本書では、子供時代の親からの愛着が発症の原因となる、といった語り口だったが、社会に出ても日常生活でのパートナーの不在やトラウマ、継続的な問題から逃げ出す気性などで発症し、そのまま悪化し続けるケースもあるのではないかと思う。
筆者の他の著作と比べ、非アカデミアの一般読者にとって読みやすい内容と感じた。「自分の周囲の人や芸能人はこのパーソナリティ障害の傾向が明らかにあるのではないか」とか「自分にどんな傾向があるか振り返るきっかけにする」とか、身近かつ顕在化している障害について語られているからこそ、色々見方が出来る本だと思いました。 -
Posted by ブクログ
風邪をひいた場合などの体調不良時には、初期の段階で治療や策を講じる人がほとんどだろう。だが発達障害やグレーゾーンが疑われる場合に、風邪と同様に行動に移せる人はそう多くないと思われる。自分勝手な考えではあるが、まだまだ各種障害への過度な偏見や、マイナスイメージが付いて回っているのだろうと思う。
精神科や心療内科に行くことに抵抗やためらいのようなものを感じている方には、ぜひ本書を手にとってもらいたい。適切な介入や治療、またはトレーニング次第で社会生活での困難さを感じる場面を減らすことにつながっていくはずだ。
本書には、具体例を豊富にあげ、障害についての理解を深められるように分かりやすく記載がなされている。
全ての人がいきいきと活躍できる社会には、こうした互いを知りあうことが重要だと考えるが、本書はその一歩を踏み出すひとつの指針となってくれるだろう。 -
Posted by ブクログ
備忘録
・SADは有病率10%以上
・回避行動をとる傾向がある
・障害を自覚しにくく、誤認しやすい
・心理教育
→SADのメカニズムや治療法を理解し治療への納得を得る
・初期アセスメント
→ 不安の強さや回避パターンを尺度(例:LSAS-J)で評価し、治療目標を明確化
・認知修正
→ 歪んだ自動思考を、現実検証を通じて修正する
・曝露療法
→ 人前での話し・視線を浴びる等の不安刺激に段階的に慣れることで、不安の減衰を図る
・ソーシャル・スキル訓練(SST)/アサーション訓練
→ 挨拶・相槌・アイコンタクト等、具体的な対人スキルを練習し、対人不安を軽減
リラクゼーション法
→ 筋弛緩法・呼吸法などで身体的な脱緊張を学び、不安への耐性を高める
・SSRI(フルボキサミン、パロキセチン、エスシタロプラム等)
→ CBTに加え、2~4週で初期効果、8~12週でピーク。通常6ヶ月以上継続される
・治療計画
→ 認知行動療法+SSRIの併用も可能だが、まずはCBT単独が第一選択とされる
・管理体制
→ 定期評価(LSAS-J等)、医師-患者関係、アドヒアランス確認、副作用チェックを継続的に実施
・認知と行動の悪循環を断ち自律的な対処力を獲得する
・再発予防のための自己管理スキルが求められる -
Posted by ブクログ
私の母は傍から見ると愛情があり、面倒見がよく、行動力も人脈もあって、よく友達からも羨ましがられる人だったけど
私は母とは絶対に分かり合えないと感じていて
最近10年振りに共同生活を送るようになってから、またその気持ちが大きくなってきたのでタイトルに惹かれて読んでみました。
小さいころから、なんとなくモヤモヤしていた感情が、私のペースを乱し、上手くコントロールしようとされていたことに気づくことができて、心がスッキリした感覚になりました。
また、本著では親子関係に焦点を当てて書かれていますが、パートナーや友達、職場の人間関係なども改めて考えさせられ、また自分の弱みも知り、モヤモヤが少しずつ言語化されて心が軽くなっていく読み心地でした。
人間関係にモヤモヤを感じている人にオススメしたい1冊です。 -
Posted by ブクログ
精神的なサポートと肉体の健康や衣食住のサポートを切り分けて良いとやっと赦された気がする。
自分の方が感情のコントロール(押し込むこと)が得意で、
親と子の関係が逆転していた。
でも凄く仲がいいし、好きなため「親といるとなぜか苦しい」というタイトルに抵抗感が最初はあった。
だけど、確かに自分は役割を全うすることで自分が大好きな親を笑顔にしたかった、平和でいたかったが自分の押し殺した感情が積もり続けて自分の孤独感は強くなってしまった。
好きなままでいい、親を否定することでもない。
でも、精神的なサポートをするのが得意ではない親と精神的なサポートに飢えていた自分がそこにいたんだと現実を受け止めれた。
漫画やアニメでも自己犠牲系のキャラが好きだった。
それはきっと自分を正当化したかったんだろう、そういったキャラ達が救われるのを見て自分を慰めたかったんだろうと思った。 -
Posted by ブクログ
ネタバレかなり読んでよかった。
精神科の話読むのが初めてだったけど読みやすかったし、愛着トラウマを抱えている人が自分の人生を生きられるようにする方法とか書いてあって、日本ってただでさえ虐待多い(東アジアの躾と称して体罰する文化)からこれが売れるわけだな、みんな苦しんでるんだな〜と思った。
自分の身に何が起こっているのか(本とか研究されている言葉で)知ることで落ち着くことができるし、トラウマになった悲しい出来事にフォーカスするのではなく、悲しいことが起きた、でも今は安全な場所にいる、と現在位置を確認しながらトラウマを触れても大丈夫な対象に変えていく。
なによりも言語化が大事で言語化して、事態を整理して認識して、あとは、最悪の事態が起きたとしても仕方ないと受け入れる力を持つこと。
専門用語は実はあまりよく覚えられなかった。
でもそんな自分が読んでもこんなに学びがあったのだからいい本だなと思う。