あらすじ
「いじめ」や「発達障害」に代表される子供の問題は、ますます難しさを増しつつある。希薄化する人間関係等によって、これまでの経験則や常識が通用しなくなったのだ。熱意をもって関わるほど状況は悪化していく。どのように介入し働きかければ、よい結果につながるのか? 本書は大阪の小中学校の現場で実際に問題を解決に導いた貴重な経験の数々を一冊にまとめたもの。行き詰まった解決困難なケースでも、9割以上で改善が見られたという。ポイントの一つは、本音が言える関係をいかに築くことができるか。子どもの問題は、しばしば家庭や周囲の問題を映し出している。第一章「子どもは変わる」、第二章「見立てる技術」、第三章「抵抗を突破する技術」、第四章「不登校の子どもへの対応」、第五章「いじめへの対応」、第六章「発達障害の子どもへの対応」、第七章「非行の子どもへの対応」
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Posted by ブクログ
保護者・教育者、子どもと関わるすべての人が読むべき本だと感じた。
頭ごなしに叱ってしまうことがあったので、自分の考えを見直して、子どもたちに向き合い、その言動の背景をしっかり考えていきたい。
Posted by ブクログ
副題にあるように、いじめ、不登校、発達障害、非行に関することに取り組もうとする方にはとてもよい本だと思います。
新書なのに結構な分量があって、読み始めるまではかなりのハードルがあると思いますが、読めば納得できる分量です。手元に一冊置いておき、振り返りに使いたい本です。
Posted by ブクログ
育てるになかなかに難しい子どもを持ったので、この手の本は時々読むのだが、本書はなかでもたいへんすぐれていた。
相当いろいろな本を読んできたので、結局言っていることは
ほかの本と同じではある。
家の中、学校の中で居場所を作る。
子どもを受け入れ、親や教師が自分の経験則にとらわれない。
「どうせ変わらない」と投げ出さない。
この本は、中でも難しさを抱える子にどう対処していくかを
丁寧にスクールカウンセラーとしての実績をもとに、紹介していく。
親の対応も当然重要だが、教師の対応も同じくらい影響力があると
この本を読んで納得した。
どことなく自分の子を難しいと感じている親にはもちろん、
先生と名のつく職業を持つ大人すべてに読んでおいてほしい。