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人前で話すのが苦手、緊張して上がってしまう、自然に人付き合いができず、社交をつい避けてしまうという状態は「社交不安障害」と呼ばれる。もっとも頻度の高い精神的な困りごとの一つで、有病率は一割を超える。やっかいなのは、社交不安障害にともなう自信低下を生まれつきの性格だと思い込み、諦めてしまうこと。しかし、自分を縛る不安の正体を知って、有効なトレーニングを積めば、改善は十分可能だ。実際にカウンセリングセンターで使われるプログラムを紹介しながら、克服の方法を実践解説。考え方一つで、人生は大きく変わる!
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Posted by ブクログ
認知行動療法モデル
・社交不安障害の人が混乱やパニックに陥るメカニズムに、自身への過度な注目が起きてしまうという悪循環がある。人の評価を気にしながら、自身の反応にとらわれてしまう。
・不安を超越する思考:不安を感じるかどうかではなく、肝心なところに目を向けること
・感情や行動をコントロールする上で重要なことは自分に起きた反応を認識し、それを引き起こしている思考に気づき、客観視できるようになること
→思考記録をつけることが訓練になる
精神病理学
・対人恐怖のメカニズムは恥や罪などの感情の暴走:本来隠しておきたい不完全さが暴かれることで生じる感情で、人によって完全さへのこだわりの強さに違いがある
・対人恐怖のある人にとって、他人は自分の不完全さを暴く存在に感じられ、人の目線を怖く感じる
→不完全さを積極的に曝け出す
カウンセリングや文章に書くことは、自己開示の訓練になる。言葉にできることは、自分の弱さに向き合える強さを手に入れていること
・自分が隠したがっているものは、自分が不完全である証拠ではない
精神分析的モデル
・罪悪感は幼い頃から教え込まれた義務や禁止に背くことへの無意識の抵抗=超自我的な支配
→罪悪感は自立に向かう過程にいることのあらわれ
・社交不安障害を抱えていても、回避性の強まった消極的な生き方にならないようにすることが大切
→暴露療法による脱感作
森田療法
・パニックへの対処
→コントロール感を取り戻すために、視野を広く取る(見られている自分から見ている自分へ)、ゆっくり行動・ゆっくり呼吸、言い聞かせる言葉と対処行動の練習
・最新の診断基準では神経症的メカニズム(人の評価気にして、不安や緊張を強める)が重視されているが、社会不安障害の改善を考えるうえで、トラウマ的メカニズムは避けて通れない問題
→安全基地の提供と安全基地機能の改善
Posted by ブクログ
備忘録
・SADは有病率10%以上
・回避行動をとる傾向がある
・障害を自覚しにくく、誤認しやすい
・心理教育
→SADのメカニズムや治療法を理解し治療への納得を得る
・初期アセスメント
→ 不安の強さや回避パターンを尺度(例:LSAS-J)で評価し、治療目標を明確化
・認知修正
→ 歪んだ自動思考を、現実検証を通じて修正する
・曝露療法
→ 人前での話し・視線を浴びる等の不安刺激に段階的に慣れることで、不安の減衰を図る
・ソーシャル・スキル訓練(SST)/アサーション訓練
→ 挨拶・相槌・アイコンタクト等、具体的な対人スキルを練習し、対人不安を軽減
リラクゼーション法
→ 筋弛緩法・呼吸法などで身体的な脱緊張を学び、不安への耐性を高める
・SSRI(フルボキサミン、パロキセチン、エスシタロプラム等)
→ CBTに加え、2~4週で初期効果、8~12週でピーク。通常6ヶ月以上継続される
・治療計画
→ 認知行動療法+SSRIの併用も可能だが、まずはCBT単独が第一選択とされる
・管理体制
→ 定期評価(LSAS-J等)、医師-患者関係、アドヒアランス確認、副作用チェックを継続的に実施
・認知と行動の悪循環を断ち自律的な対処力を獲得する
・再発予防のための自己管理スキルが求められる
Posted by ブクログ
人からの評価にとても恐怖を感じていることから、私は社交不安障害なのではないか?と思い、読みました。企業のトップや積極的な性格の人でもなる事があると書いてあり、意外でした。
私は今まで不安に思う出来事から避けることが心の安寧に繋がって生きやすくなると思ってました。しかし、実際は逆で回避することで自らの可能性を狭めていることを知り、大変驚きました。治療方法も「回避せず、問題と向き合い、行動すること」だと繰り返し書いてあり、これからは逃げずに問題と向き合っていきたいと思いました。
不安・恐怖に圧倒されてしまうと感じた時は「落ち着いて、周りを見て、ゆっくり動いて、ゆっくり呼吸する」を心の中で唱えて実践していきたいです。
Posted by ブクログ
社交不安障害とは、人の関わる場面において、不安や緊張が強いために、社会生活に支障が出る状態
これまで重要視されてきたのは、人そのものが怖いというよりも、人から受ける「否定的な評価」が怖く、人を避けるようになるというメカニズムである。
しかし、こうした神経症的メカニズムによってのみ起こるわけではないと著者は考えている。
人の評価など気にしてなくても、対人緊張が強く、人前に出るのを避けたがるケースとして
①自閉スペクトラム症など、遺伝的・発達的要因が強いケース
②養育の問題で起きた愛着障害のケース
③トラウマ体験が原因となり、人間に対する恐怖感や強い不信感をもっているケース
の3つのタイプに分けられる。
こうしたメカニズムを踏まえ、克服するためのプログラムが本書で提示されている
✏過保護な養育は、社会的な体験や訓練の不足の原因となったり、現実対処能力や自信の低下を招いたりしやすいと考えられる。
✏破局的思考とは、ごく小さな悪い兆候を、最悪の事態のように受け止めてしまい、「もうダメだ」と絶望的な結論に陥ってしまうことである。
✏青年期には、進路決定や現実的な課題を避けることで、自己を模索する時間を確保しようとする状態が見られることがある。
そのため、外に出られなくなっていることや、人に会うことに強い抵抗を示すことを、症状だけで「社交不安障害」と捉えることではうまくいかない
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ビジネス・実用
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