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長年、発達障害、愛着障害を研究し続け、豊富な臨床経験を持つ精神科医が、
現代人の生きづらさの原因を紐解く!
生きづらさを紐解くうえで、かかせないのが「愛着障害」と最近の研究で認められた「複雑性PTSD」である。
たとえば、最近増えている「発達障害グレーゾーン」の人をみるとこれらの2つの障害のどちらか、もしくはどちらも抱えている人は多い。
グレーゾーンに限らず、
現代人の生きづらさに愛着障害と複雑性PTSDがおおいにかかわっている。
本書では、生きづらさの背景にある愛着障害と複雑性PTSDについてわかりやすく解説し生きづらさの克服法を提示する。
●愛着障害:親など養育者との愛着が何らかの理由で形成されず、子どもの情緒や対人関係に問題が生じる
●複雑性PTSD:命の安全が脅かされなくとも慢性的持続的なストレスが続き、心の傷が折り重なって生じて起こるPTSD。感情の調整や対人関係に困難が生じ、日常生活や社会生活上に大きな支障をきたす
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Posted by ブクログ
今実際に関わっている人が、おそらく愛着障害ベースの複雑性PTSDで、彼女との関わりの中で思うところがいろいろあり読んでみた。
これまでも様々な文献等で、愛着障害や複雑性PTSDに触れているので、取り立てて新しく得られた知見のようなものはなかったが、苦痛を苦痛のまま受け入れる、という視点はちょっと忘れていたかもしれない。それを克服するのではなく、そのままそこにあるものとして受け入れる。ネガティヴ・ケイパビリティにも通じるようなこの達観が、実は現実社会で生きるのには不可欠な理解だよなと改めて感じた。
それはそうだ。何もかも思い通りでスムーズで気持ちよく、何一つ不全感のない社会生活、人との関わりなど、あり得ない。何かしら納得できないものがあり、でも少々諦めつつ、少しだけよかったと思えることもあり、自分で自分を宥めながら、騙し騙し毎日を生きる。自分もそうだが相手も同じ。そう思えるし実際そうなのだからまあしょうがない。そうやって日々過ごしているのだ。だとしたら、うまくいかないこと、スッキリ片付かないことがあっても、それなりにやり過ごせるスキルは絶対不可欠なのだから、全部が全部解決できなくてもいい。そこにあることを認めてあげられればいい。
忘れていたかもしれないな、日々の関わりに必死で。
そうか、苦しいよね、でもそうやってここまで受け止めて今ここにいるんだよね、頑張ってきたよね、と受け止めよう。
Posted by ブクログ
愛着障害は、その傷を持つ人と持たない人との間にとても高い壁があるなぁ…と、その言葉を知ってからずっと感じていました。親に愛されなかった人の気持ちは、そうではない人に想像するのはとても難しい。他者に分かってもらえないのは、とても孤独でつらいです。
過去を変えたり消したりすることはできない。トラウマを無かったことにはできない。トラウマを克服するということは、負った傷に正しい手当を施し、痛みを軽くして、生きやすい未来を得ることだと、一冊を読み通して、読んだページを積み重ねるようにじわじわと実感することができました。奥付けを含めて392ページあるんです、この本。厚みで言うと23mm。少しずつ時間をかけて読んだ分、反芻することも多くて、尚のこと心に沁みたのでしょう。速読もたくさん読めていいですが、ゆっくり読書も悪くないです。
Posted by ブクログ
愛着障害の中でも、「愛着トラウマ(未解決型愛着スタイル)」とそのより深刻な状態である「複雑性PTSD」について、愛着とトラウマという両方の観点から考察している1冊。これまで曖昧だった両者の違いや関係性を理解する助けになった!!
C-PTSDは、不安定な愛着を基盤として形成されることが多いが、それは必須条件ではない。長期にわたるDV、いじめ、戦争体験などの持続的かつ逃れられないトラウマ状況によっても発症しうる。また、不安定な愛着を有する人の中でも、C-PTSDの診断基準を満たすのは一部に限られる。
不安定な環境の中で生き延びるために身につけた処世術はその後生きづらさを生むことがある。でも、症状や問題行動には生き残るための意味があって、それを排除するのではなく受け入れることで回復へとつながっていく。
「トラウマの克服とは、過去を取り戻す事ではなく、未来を取り戻すことなのである」という一文が印象的。過去を取り戻す、癒すことに注力するのは、過去に囚われていることと同義。自分の人生を生きる事ができるように、傷ついても回復する力、レジリエンスを獲得することが真の治療の目的となるべき
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