あらすじ
長年、発達障害、愛着障害を研究し続け、豊富な臨床経験を持つ精神科医が、
現代人の生きづらさの原因を紐解く!
生きづらさを紐解くうえで、かかせないのが「愛着障害」と最近の研究で認められた「複雑性PTSD」である。
たとえば、最近増えている「発達障害グレーゾーン」の人をみるとこれらの2つの障害のどちらか、もしくはどちらも抱えている人は多い。
グレーゾーンに限らず、
現代人の生きづらさに愛着障害と複雑性PTSDがおおいにかかわっている。
本書では、生きづらさの背景にある愛着障害と複雑性PTSDについてわかりやすく解説し生きづらさの克服法を提示する。
●愛着障害:親など養育者との愛着が何らかの理由で形成されず、子どもの情緒や対人関係に問題が生じる
●複雑性PTSD:命の安全が脅かされなくとも慢性的持続的なストレスが続き、心の傷が折り重なって生じて起こるPTSD。感情の調整や対人関係に困難が生じ、日常生活や社会生活上に大きな支障をきたす
※カバー画像が異なる場合があります。
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Posted by ブクログ
かなり読んでよかった。
精神科の話読むのが初めてだったけど読みやすかったし、愛着トラウマを抱えている人が自分の人生を生きられるようにする方法とか書いてあって、日本ってただでさえ虐待多い(東アジアの躾と称して体罰する文化)からこれが売れるわけだな、みんな苦しんでるんだな〜と思った。
自分の身に何が起こっているのか(本とか研究されている言葉で)知ることで落ち着くことができるし、トラウマになった悲しい出来事にフォーカスするのではなく、悲しいことが起きた、でも今は安全な場所にいる、と現在位置を確認しながらトラウマを触れても大丈夫な対象に変えていく。
なによりも言語化が大事で言語化して、事態を整理して認識して、あとは、最悪の事態が起きたとしても仕方ないと受け入れる力を持つこと。
専門用語は実はあまりよく覚えられなかった。
でもそんな自分が読んでもこんなに学びがあったのだからいい本だなと思う。
Posted by ブクログ
勉強になった。
わからない事だらけで、且つ専門的な言葉も意味も理解していない状態で読みましたが、理解する事ができました。
自分自身や我が子にもこうやってみよう、ああやってみよう、と前向きになれるものでした。
この本に出会えて良かった!
Posted by ブクログ
愛着障害とトラウマ、その治療までを具体的な例を上げながら分かりやすく説明しています。治療に関しては一般向けのためざっくりとした解説でしたが、おおよその方向性はわかりました。弁証法的行動療法や、内的家族システム療法、人格のパーツ理論などは、参考文献にもあげられていた本に当たってさらに学びたいと思いました。
Posted by ブクログ
わかりやすく理解しやすい。
例としての人間がどう過ごしてきてどのような結果で生きているのかが詳しく書かれているので色々なケースや人生を知ることができる。
人間の構成をわかるために読むのがおもしろかった。
Posted by ブクログ
トラウマについての具体的なことが書いてあり、読みやすい文体で、悩んでる人がまず手に取るのにちょうどよい感じを受けた。
治療法が色々あるようなので、悩みすぎる前にカウンセリングや治療を試してみるといいと思った。
深刻な事件の被害者でもこれらの治療で救われ生きていける気がして、いざというときにはこうすればいいと前向きになれた。
Posted by ブクログ
大人になってからトラウマをなおすのもなかなか難しいと思った。
やから、やっぱり自分で変えられる問題と変えられない問題をわけて、理不尽だなと思いつつも運命を受け入れて変える意思を持つことしかないと思った。
こういうトラウマ系のものって周りに理解されないから、難しいよな。経験した人にしか本当の意味でわからないからな。
トラウマをなおす技術として、瞑想とかヨガとかがやっぱり出てくるな。
ストレスを抱えてるときに脳がどういった状態になっているのかが詳しく書かれていてわかりやすかった。
Posted by ブクログ
複雑性PTSD
長期にわたって逃げられない状態で、ダメージを与えられたことによるもの
愛着障害
養育者の不適切な関わりで、関係を自覚しておらず、支配する存在に献身に喜びを感じる
愛着トラウマから、回復させることができるのは、人との関わりによってでしかない
過去は変えられないが、未来は変えられる
トラウマの克服は過去を取り戻すではなく、未来を取り戻すことである