岡田尊司のレビュー一覧
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私が機能不全家族の介護に関わる中で、ずっと「おかしい」とモヤモヤ感じていたことを明確にしてくれた本です。
きっかけは、要介護者のために行政や包括支援センター、介護事業者や家族が集まった会議の中で、家族以外の人(他人)が「(要介護者の言動について)絶対におかしいわ~」と発言されたこと。ずっと私は「おかしい」と感じていたことが、やっぱり他人も「おかしい」と感じているものだと。
ネットで要介護者の「おかしさ」をキーワード検索し、ようやくこの「パーソナリティ障害」にたどり着きました。
精神科医ではない人(私)が病名を決めつけることはできないと分かっていますが、この本に書かれていることの大半が当てはまる -
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同著者『愛着障害 子ども時代を引きずる人々』同様、愛着障害の概要について具体例を挙げながら解説しており、さらに最新の知見を踏まえている。特に、近年パーソナリティ障害、摂食障害、子どもの気分障害、大人のADHDなどが急増しているが、それらの根底には愛着の問題があり、酷い場合「死に至る」ことが強調されている。
本作では、愛着障害がオキシトシンに及ぼす影響についてかなりのページが割かれている。これは、脳の視床下部から放出されるホルモンであり、「安らぎホルモン」とも呼ばれるように、痛みや傷つくことによるストレスから身を守る働きがある。愛着に問題があると、オキシトシンの機能が低下し、苦痛ばかりが感じられ -
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愛着を重視する共感型人類が多くを占める中で、愛着を重視しない回避型人類の発生を論じている一冊。
小さな進化となるのか、共感力の欠如が目立つ現代への一時的適応の形となるのか。
回避型は障害ではなく、環境に合わせた生物の反応に思えてなりません。
社会と技術によって愛着を不要とする回避型人類の生存と繁殖は維持されているため、共感型人類と同数に近づいた暁には共存か排除の選択を迫られるでしょう。
既存の人類でも格差の問題があり、AIとの共存の問題もありますが、更に新人類との軋轢も生じてしまうのでしょうか。
しかし、私は個人主義を悪とは思いませんし、少しは回避型人類の気持ちがわかります。
我々はホモ・サピ -
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アスペルガー症候群と一言で言っても、症状は様々であり、程度の差も大きく、また環境的影響もやはり大きいようである。
実体験としてアスペルガー症候群と思われる方とも仲良くしていましたが、他の人から拒絶されているなと感じる場面は何度も目にしました。
その知人は問題行動と捉えられるような行動をすることも多々あり、その行動自体は問題だと私も思いましたが、必ずしも悪気があってしている訳ではないですし、何を言っても変わらないという訳でもないので、こういった本を読んで一人でも理解がある人が増えればなと思いました。
アスペルガー症候群っぽいから、なるべく関わらないでおこうではなくて、アスペルガー症候群のこういっ -
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■対話をスムーズに成立させ,それが人を動かす力を持つためには,関心を共有することと本人の主体性を尊重することが重要な鍵を握る。
■対話が主体的な変化を生み出す上でもう一つ重要なことは気持ちを共有するということ,つまり共感。
・共感的な関わりが不足すると対話も対人関係もうまくいかなくなる
■共感は「頭でわかる」認知的共感と「気持ちで分かる」情動的共感の二つの要素から成り立つ。
・両者は頭の中で働く領域が異なることも分かっている
■変化を引き起こすうえで重要な三つの要素をロジャーズは「正確な共感性」「非支配的な温かさ」「誠実さ」だと述べている。
・三つの要素で表されるような受容的な雰囲気が人の心を -
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カサンドラ症候群に陥る環境としては、一方のパートナーがアスペルガーである場合が多いが、そこまで極端ではなくても、回避型愛着スタイルの夫と不安型の妻の場合もその症状が出やすいということが書いてあった。
おそらくこの構図に近い環境で過ごし、20年以上の時間の中でじわじわと健全な関係や精神がが浸食されているような気がしていた自分としてはとても納得のいく説明であった。
ただ、高名な医師やカウンセラーにはなかなか治療を受けられないし、今すぐ何とかしたい問題はどうしたらよいのか。
問題点がわかることと、その問題が消滅することは同じではなく、どこかで何かを変えることでしか救われることはないのではないか。 -
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アスペルガー症候群、カサンドラ症候群 の本を何冊か読んだが、アスペルガーの異常性とその影響を受けたカサンドラという一方的で画一的な内容が多く、すんなりと自分に当てはめることができなかった。その点、本書は、妻側の理解や努力の欠如についても記載されており、十分に納得できる内容となっている。特に、回避型愛着スタイルの夫と不安型の妻というギャップの大きい夫婦が、カサンドラ症候群を産み出していること、カサンドラに陥った人は自身の親との関係がうまくいっておらず気軽に頼れるような存在ではないことが多いことなど、まさに自分の状況に当てはまることが多く書かれていたので非常に驚いた。親との結びつきが弱い不安型の妻
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ネタバレ以前読んだ単行本が文庫化されたため自分のバイブルとして購入。
夫を愛せない妻たちというサブタイトルが消えました。
全体の構成は変わらず、いろいろなケースの事例を紹介しどのように解決するかどうすればよかったかまで書いてありとても参考になる。
子供の誕生や、介護、他の家族との別離など、大きな環境の変化で2人の関係が変わることがある。
そんな時、すぐにどちらかを加害者にして逃げるとか別れるとかを決めるのではなく、原因を分析し、なんとかしてみようとする。
本書はそのパターンについて細かく解説していて、うまくいかない!という家庭は遠からず当てはまるパターンがあると思う。
後半以降は、ザロメやヘップ -
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ネタバレ熟年期になると、夫婦やパートナーの存在意義が移り変わっていく、という記述が印象的でした。
パートナーの存在意義は、子供を産むという生物的な縛りがなくなる熟年期に大きく形を変えるそうです。子供や家族にとってどうかという視点から、自分らしい生き方にとってどうかという視点に移り変わっていくという部分が印象的でした。
下記、印象的な記述です。
熟年期には、真に心豊かに過ごせる相手かどうかが改めて問われる。カギを握るのは、精神的な共有がうまくできているかどうか。
特に次の三つの共有が以前にも増して重要になってくる。
1、共感や思いやりという気持ちの共有、2、趣味や楽しみを分かち合う関心の共有、3、人 -
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ネタバレタイトルに惹かれて購入。
境界性パーソナリティー障害について、コンパクトにまとめていて、理解しやすかったです。昔の自分と当てはめてみると、スーっと納得できる部分もありました。
特に印象的だったのは、対人関係の変動の激しさです。最初は意気投合して仲良くなるのに、自分の思い通りにならないことが起こると、急に裏切られた感に苛まれて、評価が裏返り、嫌ってしまう点でした。
今までこのような種類の本を読んできましたが、自分の経験と照らし合わせると、一番納得できた本に出会えました。
著者は精神科医ですが、専門家視点で語っているのではなく、なるべく当事者に近づいているような視点で書かれているので、読みやすかっ