マインド・コントロール 増補改訂版

マインド・コントロール 増補改訂版

ビジネス・実用
865円 (税込)

4pt

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なぜ、あなたは、だまされやすいのか?

いまの時代、マインド・コントロールは、テロリストのような見るからに危険そうな集団の専売特許ではなく、親切な顔をして、いつのまにか懐に入り込んでくる。カルト集団やブラック企業のみならず、あらゆる組織が、この技術を援用している現代、氾濫する情報の海に呑みこまれないためにはどうすればいいのか。

「本書は21世紀の必読書である。マインド・コントロールは、善用も悪用もできる。この現象の強さと弱さ、特に悪用された場合の危険について知ることが、21世紀を私たちが生き抜いていく上で不可欠だ」(佐藤優氏の推薦コメント)

単行本の刊行から4年、最新の情報を盛り込むなど、大幅に加筆して中身を刷新。

●目次
第1章 なぜ彼らはテロリストになったのか
第2章 マインド・コントロールは、なぜ可能なのか
第3章 なぜ、あなたは騙されやすいのか
第4章 無意識を操作する技術
第5章 マインド・コントロールと行動心理学
第6章 マインド・コントロールの原理と応用
第7章 マインド・コントロールを解く技術

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マインド・コントロール 増補改訂版 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    マインドコントロールとは、宗教団体や会社のような組織化された集団が、個人ないしは複数人に対して心理状態をコントロールして思うように操ることだ。

    自分自身上記のような定義付けをしているが、キチンとした洗脳やマインドコントロールの仕組みについて考えたことはなかった。なんとなく心が弱ってるなと思うとき、自分の行動に確信がいまいち持てなかったり、自信がないといった心持ちのとき、普段なら絶対引っかからないことにも飛びついてしまったり、飛びつきそうになった経験が何回かある。このような脆弱性をついてくる詐欺行為が日常に溢れているにも関わらず、マインドコントロールに無関心なのはよろしくないと思ったため、この本を一通り読んでみた。

    結果として、マインドコントロールの事例から心理状態を操作する方法、解除方法までが具体的に示されていて非常に楽しく参考になった。

    マインドコントロールは人の心理状態を巧みに操作することが本質なので、何分特別なことではなく、人とのコミニュケーションをとる日常生活でもさり気なく使用している場面はある。ただマインドコントロールを意識して行っている人間は、人の理性をスキップして無意識に働きかける術に長けているだけなのだ。あからさまな詐欺行為はともかく、明示的に法規制により取り締まる術がない以上、マインドコントロールは過去の遺物などではなく、ますます形を変えて日常生活を侵食していくと思われるので、いっそう心の脆弱性を突かれないようなマインドコントロールを自分自身に施す必要がある。

    ただ、マインドコントロールも使い方次第で毒にも薬にもなるので、自身に良い反応が起こる条件付け、つまりトリガーとなる刺激を活用するのは薬になる使い方と言える。


    【以下引用】

    何となくうまくいきそうだとか、何か不吉な気がするという場合、過去に条件付けられたサインを感じ取って、成功と失敗の兆候を感じていると言える。成功を信じることで実際に成功しやすくなり、失敗するのではと弱気になることで、実際に失敗してしまうことは、しばしば起きることである。こうした条件付けをうまく利用することで、気分や意欲をコントロールすることができる。そのためのポイントは、成功や良い結果と結びついた条件を、積極的に生活に取り入れることである。行動の記録を取り、物事がうまくいっていたとき、していたことを特定し、それと同じことをするように心がける。うまくいったときに聞いていた音楽を聴くのもいいし、服装や筆記用具などにこだわるのもいい。せっかく物事がうまくいっているのに、そのやり方や生活習慣を変えてしまったために、成功パターンを見失ってしまうということもある。

    0
    2023年10月28日

    Posted by ブクログ

    何度でも読もう。騙す方が悪いが、騙される方も原因があることが科学的に分析されており、刺さる。奪回の鍵は調査と行動で、予防には考えること、自由に考えをしゃべれる環境、鵜呑みにしないこと、忖度は楽だけど、危険。戦前、敗戦を通じた反省がいきていない。そういう土壌を狙われた。猛省した。

    0
    2023年10月11日

    Posted by ブクログ

    866

    どういう人が、どういうプロセスを経てテロリストになるのか、それはもう少し踏み込んだ姿を教えてくれる。  一つは、理想主義的で、純粋な傾向を備えていたことである。また、もう一つは、彼らは社会でうまくやっているように見えていても、実際には、社会で生きることに苦痛や困難を感じており、あるいは、社会に対して不信感を抱いていたということだ。不適応が顕在化して、すでにドロップアウトしている場合もあるが、潜在的な不適応を抱えているものの、周囲は問題に気づいていないという場合も


    ところが、純粋な理想主義者が抱えやすい一つの危うさは、潔癖になり過ぎて、全か無かの二分法的な思考に陥りやすいということである。二分法的思考においては、完全な善か、さもなくば完全な悪かという両極端な認知に陥って



    だが、霊感商法において不可解だったのは、多くの人が騙されて不当に高額の商品を買ったこと以上に、それを売った側の人たちもまた、それによってほとんど報酬を得ていなかったということである。  売り上げ金の一部は、手数料として本人に割り当てられたが、それらも結局献金したり、さまざまな名目で他の用途に用いられたので、実質的に彼らは無給で、過酷な仕事をしていたことになる。ノルマが達成できないと、深夜まで販売をしたり、断食を強いられることもあった。奴隷以下の待遇だと言えるだろう。ある意味、彼らは進んでその立場を受けいれたので



    人を信じやすい人や人の関心や愛情に飢えている人は、マインド・コントロールを受け



    実際、破壊的カルトと呼べるような危険な宗教的、政治的組織の場合、その主宰者は、過去に犯罪歴をもつという場合が少なくない。その典型は、オウム真理教の麻原彰晃である。彼が松本智津夫と呼ばれていた頃、一度は二十一歳のときに傷害罪で、もう一度は二十七歳のときに薬事法違反で、二度の有罪判決を受け、罰金刑を科せられている。反社会的性向は、教祖となる前からすでに存在していたと



    何者にも頼らない本来の自分の人生ではないかもしれないが、もっと強く、揺るぎない存在やもっと大きな意味に自分を同一化することで、このちっぽけで弱い自分にも、生きる確かな意味があると感じたい。そうした願望が、ユングの愛人となってでもそばにいるという選択を生んだであろうし、カルト宗教や反社会的集団、ファシズムなどの政治運動にすがる人々を生み続けてき



    リフトンの著作が図らずも明らかにした重要な事実は、全体主義やファシズムというものが、カルト宗教と極めて似た特性をもつということだ。そして、大きな共通点は、善か悪かの二分法的価値観であり、その独善性で



    共産主義や社会主義に、社会の救済を見出そうとした若者たちが、治安維持法により数多く逮捕され


    それは、決して他人事ではない。日本やイタリアでも、ファシズムに熱狂的な支持を与えたのは、知識人を含む普通の市民だった。多くの人が、強い確信をもって希望を約束されると、その言葉を信じてしまう。なぜなら、多くの人は、現実の世界では満たされない願望やフラストレーションや不安を抱え、希望や救いを求めているから


    カルト宗教であれ、反社会的仲間であれ、薬物であれ、問題のあるパートナーであれ、それをおおっぴらに攻撃したり、否定したりするという姿勢はとらず、むしろ本人が、そこに惹かれていった経緯やその気持ちを共感的に受け止める。そうして、さまざまな出来事を回想し、語る中で、自分がおかれていた状況や、自分に何が起きていたかを、客観的に振り返れるようになる。  本人が信じ、依存していたものを否定するという立場に立ってしまうと、その人は、相手に対して心を開くという気持ちを持ちにくいし、自分の信じていた存在を守ろうとして防衛的になり、余計に頑なになることで、結局、冷静な視点で事態を振り返ることができなくなって


    外からもたらされる情報や空気を鵜吞みにするのではなく、自分の頭で考え、体験のみならず過去の歴史に照らし合わせて判断し、冷静さを忘れずに行動することはできる

    0
    2023年07月18日

    Posted by ブクログ

     相手の心理状態を操作して、一方的に支配できるように仕向ける。このような恐ろしい現象が、カルト宗教、ブラック企業などで度々目撃される。本書はマインドコントロールをくまなく解説し、その罠にはまらないための対処法を指南してくれる。
     全体的な構成として、前半にマインドコントロールにはまりやすい人の特徴を挙げて、読者に意外な真相を突き止め、マインドコントロールが成立する構造と、その時の双方の心理状態を具体的に解説してくれる。後半では、その手法が至るところで利用されていること、また、それを発揮できるためのプロセスについて注目する。その後、それまで見てきたことを総括し、著者が5つの原理としてまとめて、それぞれの手法がおおまかに理解できる。最後に、既にマインドコントロールの罠にかかってしまった人を、洗脳から解除するまでの苦難な道のりが記述されており、著者が考えた対処を提示して本書を締めくくる。
     以上から、人間同士のやり取り、とくに集団となると、絶大な力を発揮し、その渦中にはまると、とんでもない自体に巻き込まれて、最悪、取り返しのつかないことになるのだ。したがって、本書はより多くの人が読むべき本であり、自己責任が要求される昨今ではなおさら読む必要性があるだろう。
     初めに意外な主張をする。それはこのような洗脳に陥る人は至って普通な人がはまりやすいのだという。社会的に不信感を抱く人や理想主義的な人ほどはまりやすいのである。このような人たちが結果的に、主体性を失わせて、善か悪かといった二分的思考に陥ってしまう。そのため、単に見た目だけで判断したり、一見して優秀な頭脳、経歴の持ち主だからといって、問題ないと片づけてはならないことがわかる。
     次にマインドコントロールの具体的な手法に注目すると、これが特別カルト宗教などのような一見自分たちに馴染みのないコミュニティに発生すると思われる。しかし、本書を読むと、日常的な場面で至るところが用いられていることがわかる。そのため、自分には無関係だと思っていると、後で大ごとになるという。
     さらに、著者がこれらのマインドコントロールの原則を簡潔にまとめている。
    人間は情報を欲する生き物である。極端に情報が供給されない状況が続くと、通常ではありえない行動をとり、まともな思考、判断ができないのだという。とはいえ、反対に情報を過多に与えると、情報の多さゆえに判断に迷う。これは急速に情報量が増えた現代社会を照らし合わせると想像がつく。
     これ以外にも本書にはマインドコントロールの手法が記述されているが、どの部分を読んでも、洗脳の罠にはまらないための知識があるので、部分読みでも何かしらの良い情報を得られるだろう。

    0
    2023年06月27日

    Posted by ブクログ

    とても怪しげで現実には無さそうなタイトルではあるが、日常的にありふれた問題が描かれている。
    マインドコントロール、洗脳に関する研究や実験を丁寧に挙げ、それらが現在でもあり得るもの、してしまいがちなもの等に繋げて話をしている。
    分かり難いものや、縁遠い話かと思われる話題ではあるが、何のことはなく、とても身近に溢れた問題であると気づく事があった。
    自分がこの本を呼んで、“洗脳”されないようにと同時に、自身がそのような言動をしないように意識しようとも思えた本であった。
    知識の整理の為に再び読み返したいと思えた本であり、色んな方に呼んでほしい本である。

    0
    2022年03月23日

    Posted by ブクログ

     大学に進学して間もない頃、田舎の高校を卒業した右も左もわからない若者(私)を密室に連れ込み洗脳しようとした奴ら。今思えば怖くなって逃げ出したからよかったけど、あのまま残って奴らの話を聞かされてたらどうなってたことやら。
     先が見えず誰もが不安な昨今。誰かに頼らないと生きていけない不安な人々とその隙間に乗じて隙に入り込む悪い輩。30年前と変わらぬイタチごっこやってるね。

    0
    2021年09月23日

    Posted by ブクログ

    時間をおいて何度でも読み返したい

    人は大なり小なりのマインドコントロールを受けて生活をしている、常に情報や状況を疑ってみることを忘れずに、ですね 

    しかし誰かの洗脳を解くのは文字で理解するより遥かに困難を極めるでしょう

    頑固な身内がいるが、あれを疲れるまで説得しようとしても、真っ先にこちらが疲れて潰れてしまう

    相当な切れ者をぶつけない限り、非力で知能レベルが知れてる家族には、相手の思考力を奪うほど矢継ぎ早な論破などいくら愛があっても無理

    書いてある通り、犯罪でもおかさなきゃ放っておくほうを選びますね

    しかし現代のインフルエンサー的なやつの構造も危険だよね、少なからず扇動されてる心当たりもあるし

    0
    2021年03月04日

    Posted by ブクログ

    この著者の本はたくさん読みました(精神科医が書いていることもあり、機能不全家族をどのように捉えたらよいのか、私なりに大変参考になりました)が、特に本の後半で精神保健福祉法第22条について書かれていたことが目からうろこでした。
    私なりに法律には詳しいつもりでいましたが、これまで精神的に大変な人と関わることが少なかったので盲点でした。多読で知識を増やすことも大事だということを、この本を読んで感じました。

    0
    2020年04月15日

    Posted by ブクログ

    マインドコントロールについて分かりやすくまとまっている本。
    国家レベルやカルトが使う洗脳というイメージが強かったが、一般の生活や企業活動にも広く使われていることが分かる。内容を知ることで対策も立てられる。良書。

    0
    2019年07月07日

    Posted by ブクログ

    動機付けと操作性、洗脳と脱洗脳、そしてパーソナリティーこと などなど。医療や教育そして宗教の裏表。歴史も細かく記述してありよく整理がデキた。タフな仕事ですな、これに対峙するのは。

    0
    2018年02月18日

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