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百人に一人がかかる身近な疾患であるにもかかわらず、多くの人にとって縁遠く不可解な統合失調症――そのメカニズムが現在かなりのところまで解明され、治療法は大きく様変わりしつつある。時間はかかるが統合失調症は克服できる病になろうとしているのだ。本書ではこの疾患の背景やメカニズム、治療技術や回復過程について、最先端の知識をわかりやすく伝える。そして、この病を理解して克服するためには、正しい知識とともに人間として共感する姿勢が大切だと説く。○はじめに 克服できる病気に、○第一章 統合失調症とは、どんな病気か、○第二章 闇に閉ざされた歴史から希望の光へ、○第三章 統合失調症の症状と診断、○第四章 統合失調症と認知機能障害、○第五章 統合失調症の神経メカニズムと原因、○第六章 統合失調症と社会、○第七章 統合失調症の治療と回復、○おわりに 統合失調症と上手につき合う
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Posted by ブクログ
医療の真ん中には「共感」があったのだ。そんな当たり前の著者の主張に心が震えた。私は本書で人間の心を少し取り戻すことができた。
・慣れ親しみ、安心を与えてくれた日常世界は崩壊し、得体の知れないものに変質している。
・不安障害や気分障害、強迫性障害、社会不安障害などの診断を受けている場合もある。
・統合失調症の症状は、時期によって見え方が違ってくる。プロセス全体を見渡して考えていく必要がある。
・認知機能障害は75%~85%のケースで生じる。
・ワーキングメモリーの低下が先行する。
・完全雇用型の社会では統合失調症の回復率が優れていた。
・土着的な治療法で、一見、非科学的にみえる対応にも、深い知恵が駆使されている。患者の問題という視点を家族や共同体の問題という視点に変えさせる。
・単調な繰り返しを大切にし、そこに喜びが見出せるようになることが大切。進歩や向上を求める人は、人を追い詰める。
・アドヒアランス
・高EE(Expressed Emotion)家族(1.批判的言動、2.敵意、3.情緒的に巻き込まれている)
・クレペリンで12%がブロイラーは60%。
・決まった日課や役割を持つこと。
・知的な認知機能は社会的な機能の改善にはあまり寄与しない。
・症状があるかどうかよりも、それに左右されないことが大事。
Posted by ブクログ
人口の100人にひとりが罹患するという統合失調症。
世界的に地域差がないため、遺伝性が疑われていたが、最近の研究では、発展途上国のうちでも、裕福な家庭に罹患率が高いことがわかっている。
それだけではなく、発展途上国のほうが先進国よりも入院率が低く、社会復帰も早い。
抗精神病薬が開発は統合失調症の治療において革命を起こしたが、退院を促進しているとまでは言えない。
統合失調症からの回復には社会的資源が必要不可欠なのだ。
発展途上国では、人のつながりが強く、患者を包括的に支えてくれる。
また、発展途上国で行われている祈祷も、科学的根拠はなくても、病気を本人のせいにしないという面では大きな役割を果たしている。
今後、統合失調症の治療は病院から地域へと移って行くが、社会資源の充実なくしてはありえない。
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沖縄は戦後、統合失調症の発症率が全国平均の2倍と言われたこともあったけど。
「医者半分、ユタ半分」は正しい態度なのかもね。
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ビジネス・実用
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