岡田尊司のレビュー一覧
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人との関わり方の傾向を表す愛着スタイルは安定型と不安定型(不安型/回避型/恐れ回避型/未解決型)に分けられる。後者であると人間関係の問題を抱えやすい。乳児期に養育者から充分な反応が得られず適切な愛着が形成されていないと、精神的な安全地帯がないため他者を信頼できず上手く人と関われなくなる。常に不安があるために被害妄想的に過剰反応したり、自分を守るためにそもそも関わりを避けてしまう。
この回避型の分かりやすい例が引きこもりである。こうなると人生そのものを放棄してしまう。また、一見普通の暮らしができていても家族と心の交流がなかったり、自信満々で傲慢そうでも、家族や子供を持とうとしなかったり、重要な -
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不安型愛着スタイルというものがあまりにも自分に当てはまり、びんびん響いた。同時に、自分はそれを克服している最中又はほとんど克服し終わったな、と感じた。「心的外傷後成長」というのをしたと思う。とはいえ、まだまだ不安型の特性は大いに持っているので、自分を客観視するためにこの本で不安型の特性を詳細に書いてくれてるのはすごく参考になる。ところでこの本、不安型から抜けるための方法は専門家とともに行う方法のさらっとした紹介と精神論が書いてあるのみで、そんなに参考にならなかったかな。そりゃ専門的に行うものだろうから、そうだよね〜。自分は、本を読んだり自分の分析を書いて自分なりに克服してきたので、そこの情報は
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どういう人が、どういうプロセスを経てテロリストになるのか、それはもう少し踏み込んだ姿を教えてくれる。 一つは、理想主義的で、純粋な傾向を備えていたことである。また、もう一つは、彼らは社会でうまくやっているように見えていても、実際には、社会で生きることに苦痛や困難を感じており、あるいは、社会に対して不信感を抱いていたということだ。不適応が顕在化して、すでにドロップアウトしている場合もあるが、潜在的な不適応を抱えているものの、周囲は問題に気づいていないという場合も
ところが、純粋な理想主義者が抱えやすい一つの危うさは、潔癖になり過ぎて、全か無かの二分法的な思考に陥りやすいということ -
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相手の心理状態を操作して、一方的に支配できるように仕向ける。このような恐ろしい現象が、カルト宗教、ブラック企業などで度々目撃される。本書はマインドコントロールをくまなく解説し、その罠にはまらないための対処法を指南してくれる。
全体的な構成として、前半にマインドコントロールにはまりやすい人の特徴を挙げて、読者に意外な真相を突き止め、マインドコントロールが成立する構造と、その時の双方の心理状態を具体的に解説してくれる。後半では、その手法が至るところで利用されていること、また、それを発揮できるためのプロセスについて注目する。その後、それまで見てきたことを総括し、著者が5つの原理としてまとめて、そ -
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【要約】
生きるのがめんどくさいの正体が「回避性パーソナリティ」であること。回避性パーソナリティは幼少期の親に関わり方によって形成される。
また親の育て方のみならず環境によっても形成される。近年は人々が個人主義化されたことによって回避型が増加した。
回避性パーソナリティをもし治すのであれば「人に自分のことを自己開示する」「誘われたら応じてみる」などのアクションで少しずつ改善することができる。
【感想】
自分は自分から人を誘えず、友人も少なく、一時期人付き合いを避けるために自営業をしていた。なので著書に書かれていることがとてもしっくりきた。
個人主義社会がオキシトシン受容体に減少が起こり回