岡田尊司のレビュー一覧
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5年ぶりに無職となった。それではこの5年間何をしていたかというと、サラリーマンをやっていた。意に染まない生き方ではあったが、自分の中身が空っぽ過ぎて労働をすることぐらいしか、人生を埋める方法が思いつかなかったのだ。5年間必死で頑張ったが、結局精神障害を患ってしまい、休職から退職に追い込まれてしまった。
そんなこんなでこの本に辿り着いた。思ったことは、気分障害というのは何かしら原因があってなる場合が多く、その人にとって適応できない環境や、ライフスタイルが、その引き金になることもあるのだ、ということだ。つまり、当たり前のことなのだが、やりたくないことをやっていると、心の病気になるよ、ということでは -
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パーソナリティ障害は10タイプもあることを初めて知りました。それぞれの特徴と対処法がとても分かりやすく書いてあり、参考になります。
「うまくいかないことがあったとき、他人のせいにするのをやめてみるといい。うまくいかないことがあったときこそ、自分を強くするチャンスなのだ。失敗と挫折のストレスに耐えることが、その人を強くする。」
「そこそこの年になれば、人は自分のパーソナリティに対して責任があると思う。その年になれば、親や不遇な環境のせいにばかりはできないのだ。いかに生きてきたかが、その人のパーソナリティには、顔に刻まれた皺のように刻まれている。」
長年、人付き合いでモヤモヤすることが多かっ -
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■相互的関係(応答性)の障害
・自閉スペクトラム症(ASD)に特徴的な症状の一つはコミュニケーション自体が乏しいことであるが必ずしもそうでない場合がある。コミュニケーションの量よりももっと決め手となるのは質的な特性。
・本来のコミュニケーションは相手の反応に応じて、やり取りするという相互応答性を備えているが、自閉スペクトラム症の場合、やり取りがスムーズに成立しない。
・相互性が大事という意識が乏しい。
・応答性の回路が未発達。
■ASDでは幼い頃に言葉の発達に遅れが認められることがよくある。ことに会話言語(話し言葉)の発達が遅い傾向が見られる。文字言語の習得はむしろ早いという場合もある。言葉が -
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私は機能不全家族で育ち、愛着形成に難を抱えてきた。
過去にいわゆる二次障害で鬱を発症した際に、「発達障害」と診断名がついていたのだが、その後数年に渡り認知行動療法を受けたこと・愛情深いパートナーに恵まれた影響からか、先日改めて心理検査をした所「発達障害ではない」との診断を受けた。
「貴方の場合、やはり養育環境要因が大きかった」と。
自身の経験からも、発達障害は後天的要因の影響がかなり大きく、適切な治療を受けることができれば改善されるケースが多いと確信していた中で、本書を読み、改めて養育環境の及ぼす影響の大きさと、心理療法の重要性を認識した。
遺伝子要因のADHDではなく、養育環境要因の偽A -
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ネタバレ回避性、依存性、強迫性、妄想性、シゾイド、失調型、演技性、自己愛性、境界性、反社会性の各パーソナリティ障害について、解説、および、その人にどう接すればよいか、あるいは、その人がどう克服していくかについて解説された本。
さすが新書だけあって、非常に分かりやすく整理されている。
身近にいる人が、パーソナリティ障害なのかどうかはさておき、こういう傾向あるなあと思い当たるふしもあるし、その人にどう接すれば良いかも書いてあるので大変参考になる。
なにより、自分のことが良く分かった(分かってしまった)。まあ知ってたけど。過去のトラウマに起因するもので、簡単には克服できないものなんですが、まあボチボチやって -
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時間をおいて何度でも読み返したい
人は大なり小なりのマインドコントロールを受けて生活をしている、常に情報や状況を疑ってみることを忘れずに、ですね
しかし誰かの洗脳を解くのは文字で理解するより遥かに困難を極めるでしょう
頑固な身内がいるが、あれを疲れるまで説得しようとしても、真っ先にこちらが疲れて潰れてしまう
相当な切れ者をぶつけない限り、非力で知能レベルが知れてる家族には、相手の思考力を奪うほど矢継ぎ早な論破などいくら愛があっても無理
書いてある通り、犯罪でもおかさなきゃ放っておくほうを選びますね
しかし現代のインフルエンサー的なやつの構造も危険だよね、少なからず扇動されてる心当 -
ネタバレ 購入済み
解説書であって実践書ではない
私自身が冷たい義務的な養育(実母)で育てられ
さまざまな「生きやすい条件」が揃っているにも関わらず
非常に生きにくく、辛い現実の中にいます。養育すべき子供もおり、子の心を健全に育みたい一心でカウンセリング等受けています。この本はカウンセラーさんから紹介されて買いました。
共感性を育むことで自身の愛着問題を解決できる、とありますが…
ペットを飼う実例もありますが…
わかりやすくオキシトシン不足のストレスホルモン異常、アレルギー体質で、ペットを飼うのはとても難しいです(涙)
仕組みやパターンなどわかりやすく
自分がどのパターンなのかを考えながら読みました。
けれども実践書で -
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特に「大人のADHD」と呼ばれるものは、その9割が本来の"発達"障害ではないと言う。
※だからといって当事者の苦しみ自体が偽りであるということではない
この本では、ADHDの診断の現状や、ADHDの原因について詳しく解説されている。
未診断だが疑いのある状態の人も含めたADHD当事者はもちろん、そうでない人にも広く読まれてほしい良書。
ADHDの診断と薬の処方が、これほどまでにいい加減に行われているものだとは知らなかった。
著者である岡田先生は、きちんといくつかの検査をしてその結果を踏まえた上で診断しているとのことだったが、てっきりどの先生も同じようにしているものなのだと -
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■社会性やコミュニケーションの最も原初的な段階は、母親と目を見つめ合わせ、表情でコミュニケーションするということ。母親が笑いかけると笑いだす。いないいないばーに反応して面白がるといった反応は情緒的応答というコミュニケーションの第一歩が踏み出されていることを示している。
■社会性の発達がうまく進んでいるかどうかは生後9か月頃に、「共同注意」という発達課題がうまくクリアされているかどうかという重要な分岐点を迎える。
・「共同注意」とは他人と注意を共有しようとすることで例えば母親が見つめているものを一緒に見ようとする。母親の注意に関心を払い同じものに注意を払おうとする。定型的な発達を遂げている子供で -
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この世界に溢れる少年犯罪の原因を探ることから始まった。「誇大自己症候群」と聞いて、「ただ自分を大きく見せたい痛い奴のことなのかな」くらいにしか思えなかったが、読み進めていくうちに、「これはそんな簡単な問題ではないぞ」と思うようになった。
自分が学生だった時のことを振り返ってみると、自分を大きく見せようとしている人や、とんでもないビックマウスの人がいたことを思い出す。その人たちの家庭の話を聞くと、「親が家にいなかった」「祖父母に育てられた」といった人が多かった印象を持っていた。当時なんとなくそういうことと関係があるのかなと思っていたが、その関係性について確信を得ることができた。結局は、人は一人で