岡田尊司のレビュー一覧
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社交不安障害とは、人の関わる場面において、不安や緊張が強いために、社会生活に支障が出る状態
これまで重要視されてきたのは、人そのものが怖いというよりも、人から受ける「否定的な評価」が怖く、人を避けるようになるというメカニズムである。
しかし、こうした神経症的メカニズムによってのみ起こるわけではないと著者は考えている。
人の評価など気にしてなくても、対人緊張が強く、人前に出るのを避けたがるケースとして
①自閉スペクトラム症など、遺伝的・発達的要因が強いケース
②養育の問題で起きた愛着障害のケース
③トラウマ体験が原因となり、人間に対する恐怖感や強い不信感をもっているケース
の3つのタイプに分 -
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精神医学の視点からHSPが解説されている
過敏性は大きく「神経学的過敏性(感覚過敏など)」と「社会心理的過敏性(人の言葉に傷つきやすいなど)」の2つに分けられる
前者は、一般に遺伝要因や生まれ持った生得的要因が強いと考えられており、
一方、後者は、養育要因や社会的体験ら愛着対象との関係などが強く影響していると考えられている
別の本で5人に1人は生まれつきHSPの特性があるって書いてあったけど、後天的にHSPになった人もそこに含まれてるってことかな
後天的になったケースだと発達障害や愛着障害といった複雑な背景が絡んでくるから、判別が難しいらしい
✏過敏性には低登録という一見相反する症状が -
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適応障害とは、居場所がない、あるいはプライドを傷つけられら心が折れかかった状態である。
この段階ではまだ復元力があり、不適応を起こしている環境から離れたりストレスが減ると、速やかに回復するのが大きな特徴である。
しかし、そのままにしておくと心がポキっと折れ、すぐには元に戻らない状態になってしまう。
そのため、早い段階で対処することが大切である。
✏適応障害は、元々適応力がとぼしい人ばかりがなるのではない。全く逆に、人一倍前向きで、適応力にも優れていると自他共に認めるような人でも、適応障害になる。
適応力のある人、忍耐呂のある人は、少々過酷な環境でも自分なら耐えられるという過信があり、弱音を吐 -
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極めて異常な状態は、誰にでも見られる正常心理からそのまま連続している
つまり、異常心理は決して特別な人の心に潜むものではなく、誰の中にもある心の状態だということを理解しておかなくてはならない
✏完璧でない、不完全な自分に耐えられる力こそ、混乱した見通しのない時代を生き延びるために必要である
✏窃盗癖や過食症は、幼い頃に刻まれた根本的な欠落やそれに対する飢餓感釜存在していて、それを過剰なまでに代償しようという衝動に駆り立てられているということである
✏真っ正直で嘘がつけず誠実な性格というものは、心に二面性を抱えられないという内面的構造の単純さに由来する問題であり、ある種の未熟さを示している -
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■感覚プロフファイルと4つの因子
①低登録
低登録とは感覚の閾値が高く反応が起きにくい傾向
⓶感覚探求
新しい刺激を求める傾向
・感覚過敏
感覚の鋭敏さという意味以外に感覚的な刺激に対し能動的な回避行動を行わず、それを受動的に甘受する傾向も併せ持つ
④感覚回避
不快な感覚刺激を避けようとして行動する傾向
・我々の人生がうまくいっているかどうかのバロメーターといえる3つの指標、社会適応度、生きづらさ、幸福度という観点で見ても、これら4つの因子は比較的ゆるやかな関連しか示さない
・低登録や感覚過敏、感覚回避は社会適応度や生きづらさ、幸福度と比較的軽度の相関を示す
・もっとも強い相関は感覚過 -
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5年ぶりに無職となった。それではこの5年間何をしていたかというと、サラリーマンをやっていた。意に染まない生き方ではあったが、自分の中身が空っぽ過ぎて労働をすることぐらいしか、人生を埋める方法が思いつかなかったのだ。5年間必死で頑張ったが、結局精神障害を患ってしまい、休職から退職に追い込まれてしまった。
そんなこんなでこの本に辿り着いた。思ったことは、気分障害というのは何かしら原因があってなる場合が多く、その人にとって適応できない環境や、ライフスタイルが、その引き金になることもあるのだ、ということだ。つまり、当たり前のことなのだが、やりたくないことをやっていると、心の病気になるよ、ということでは -
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パーソナリティ障害は10タイプもあることを初めて知りました。それぞれの特徴と対処法がとても分かりやすく書いてあり、参考になります。
「うまくいかないことがあったとき、他人のせいにするのをやめてみるといい。うまくいかないことがあったときこそ、自分を強くするチャンスなのだ。失敗と挫折のストレスに耐えることが、その人を強くする。」
「そこそこの年になれば、人は自分のパーソナリティに対して責任があると思う。その年になれば、親や不遇な環境のせいにばかりはできないのだ。いかに生きてきたかが、その人のパーソナリティには、顔に刻まれた皺のように刻まれている。」
長年、人付き合いでモヤモヤすることが多かっ -
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■相互的関係(応答性)の障害
・自閉スペクトラム症(ASD)に特徴的な症状の一つはコミュニケーション自体が乏しいことであるが必ずしもそうでない場合がある。コミュニケーションの量よりももっと決め手となるのは質的な特性。
・本来のコミュニケーションは相手の反応に応じて、やり取りするという相互応答性を備えているが、自閉スペクトラム症の場合、やり取りがスムーズに成立しない。
・相互性が大事という意識が乏しい。
・応答性の回路が未発達。
■ASDでは幼い頃に言葉の発達に遅れが認められることがよくある。ことに会話言語(話し言葉)の発達が遅い傾向が見られる。文字言語の習得はむしろ早いという場合もある。言葉が -
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私は機能不全家族で育ち、愛着形成に難を抱えてきた。
過去にいわゆる二次障害で鬱を発症した際に、「発達障害」と診断名がついていたのだが、その後数年に渡り認知行動療法を受けたこと・愛情深いパートナーに恵まれた影響からか、先日改めて心理検査をした所「発達障害ではない」との診断を受けた。
「貴方の場合、やはり養育環境要因が大きかった」と。
自身の経験からも、発達障害は後天的要因の影響がかなり大きく、適切な治療を受けることができれば改善されるケースが多いと確信していた中で、本書を読み、改めて養育環境の及ぼす影響の大きさと、心理療法の重要性を認識した。
遺伝子要因のADHDではなく、養育環境要因の偽A -
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ネタバレ回避性、依存性、強迫性、妄想性、シゾイド、失調型、演技性、自己愛性、境界性、反社会性の各パーソナリティ障害について、解説、および、その人にどう接すればよいか、あるいは、その人がどう克服していくかについて解説された本。
さすが新書だけあって、非常に分かりやすく整理されている。
身近にいる人が、パーソナリティ障害なのかどうかはさておき、こういう傾向あるなあと思い当たるふしもあるし、その人にどう接すれば良いかも書いてあるので大変参考になる。
なにより、自分のことが良く分かった(分かってしまった)。まあ知ってたけど。過去のトラウマに起因するもので、簡単には克服できないものなんですが、まあボチボチやって