無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
HSP傾向の高い引きこもりの弟を理解するために閲覧。弟は、まさにこの本で解説されている過敏傾向をすべてMAXで持ち合わせているタイプだと判明。一体今までどれだけ苦しんできたのだろうか…。
私自身が過敏さ0%の超鈍感人間なせいで、身近にいる過敏傾向の人たちのことをよく理解できていなかったなと反省。今まで何冊か読んだHSP関連の本はどれも今ひとつピンと来ない内容でしたが、本書での臨床に基づいた詳細な分類と解説のおかげで、やっとある程度はHSPの全体像を把握できたかなと思います。
HSPを理解したい人にも非常にオススメですし、過敏さに悩まされている方には特にオススメしたい一冊。ヨガやマインドフルネス、各種エクササイズなど、過敏さを緩和するための方法も掲載された実用的な内容です。
Posted by ブクログ
精神医学の視点からHSPが解説されている
過敏性は大きく「神経学的過敏性(感覚過敏など)」と「社会心理的過敏性(人の言葉に傷つきやすいなど)」の2つに分けられる
前者は、一般に遺伝要因や生まれ持った生得的要因が強いと考えられており、
一方、後者は、養育要因や社会的体験ら愛着対象との関係などが強く影響していると考えられている
別の本で5人に1人は生まれつきHSPの特性があるって書いてあったけど、後天的にHSPになった人もそこに含まれてるってことかな
後天的になったケースだと発達障害や愛着障害といった複雑な背景が絡んでくるから、判別が難しいらしい
✏過敏性には低登録という一見相反する症状が伴うことがある
低登録の症状として、最初の一言を聞き逃す、捜し物が目の前にあるのに気づかない、服に値札がついてることに気づかない、スイッチの切り替わりが悪い(なかなかやり始めないのにやり出すとやめられない)などがある
✏親側の条件にコントロールされて育つと、その人自身もいつの間にか、自分の期待通りなら「良い人」と思い全面的に肯定するけど、期待と少しでも違うと厳しい評価になり「悪い人」とみなして全否定するという、全か無かの二分法的な態度を身に着けてしまいやすい
✏無条件に愛されることを味わえないことで、その人も無条件に愛するということができず、最初は全肯定し理想化するけれど、やがて粗が見えてくると騙されたと感じ、全否定し始める
Posted by ブクログ
■感覚プロフファイルと4つの因子
①低登録
低登録とは感覚の閾値が高く反応が起きにくい傾向
⓶感覚探求
新しい刺激を求める傾向
・感覚過敏
感覚の鋭敏さという意味以外に感覚的な刺激に対し能動的な回避行動を行わず、それを受動的に甘受する傾向も併せ持つ
④感覚回避
不快な感覚刺激を避けようとして行動する傾向
・我々の人生がうまくいっているかどうかのバロメーターといえる3つの指標、社会適応度、生きづらさ、幸福度という観点で見ても、これら4つの因子は比較的ゆるやかな関連しか示さない
・低登録や感覚過敏、感覚回避は社会適応度や生きづらさ、幸福度と比較的軽度の相関を示す
・もっとも強い相関は感覚過敏と生きづらさの間に認められるが決定的に左右するほど強い結びつきではなかった
■過敏な人に最も特徴的な認知の傾向はネガティブな認知ではなく全部良いか、全部悪いかのどちらかになりやすい両極端な認知の傾向、即ち二分法的認知
・二分法的認知は全か無か、白か黒かの認知
■低登録が高い状態は感覚調整障害の一つであり神経学的レベルの障害によって起きるというのが一般的な理解。
■成人において低登録の傾向が顕著なタイプは大きく二つに分かれる。
・一つはシゾイドと呼ばれるタイプで他人のことに無頓着で誰とも積極的には交流せず別にそのことを苦にも思わず十年一日のごとく日々を過ごすタイプ
・もう一方のタイプは虐待を受けたり心理的なトラウマを抱えた愛着障害のケース。情緒不安定な傾向を伴っていることも多く慢性的なうつや気分の波、自傷行為、不安定な家族との関係に苦しんでいるタイプ
こちらのタイプは切実に親密な支えを必要としているが拒否されたり傷付くのが怖くて自分からアクションを起こせなかったり自分に自信がなく愛着不安も強いため安定した関係が築きにくい面を持つ
■不安の根源は幼い子供が母親から離れるときに感じる分離不安に由来している。それは愛着不安と言い換えることもできる。愛着するがゆえに愛着した存在から離れることに不安を感じる。
■過敏さとどう付き合うか
①刺激量を減らす
刺激は外からだけではなく自分の頭の中からも生み出される。人はいくつもの心配ごとや課題、期限を抱えているとそれが雑念にもなりやすい。未解決の問題や感情的なわだかまりを引きずっていると、そこから沸き起こる怒りやいら立ちが強い刺激を心の中に生み出してしまう。
どうすれば心配ごとや様々な雑念を減らすことができるか。役に立つ有効な方法は頭で考えるのをやめて書き留めるということ。頭で考えていると思考や感情というものは際限なく堂々巡りを繰り返しやすい。心配ごとややらなければならない課題が思い浮かび、漠然とそのことを考えていると歯止めが利かなくなりやすい。雑記帳でも雑念帳でもいいので、そこに思い浮かんだ懸案事項を書き出し、そしてそれに対する自分が取れる対策や方針を書くと頭の中でその場面が繰り返されるということを防ぐことにつながる。
⓶刺激を予測のつくものにする
生活や活動を構造化して予測がつくように整理し、それを習慣化すること。過敏な人にとって同じ刺激でも突発的で予想外の刺激ほど強く不快に感じられる。秩序が保たれ予測できるようになると同じことが起きてもその苦痛は半減する。
課題に取り組む場合も時間や順番を決め決まった儀式のように行う。スポーツ選手などもこの儀式的方法を試合の前に取り入れる人が少なくない。
③安全限界を超えない
刺激が閾値を超えてしまいそうになったらその手前でとどめること。限界を超える前に生じるかすかな兆候を見逃さないこと。イライラや疲労感、集中力の低下は限界を超えつつある兆候として最もよく見られるもの。これまで楽しかったことが楽しくなくなったり重荷に感じられたりするのも負荷が限界に近付いていることを教えてくれる。
■うつ病を改善したポジティブ・トレーニング
有望な結果が出たのは二つの方法。
一つは人生において良いことを三つ書いてもらうという取組。
もう一つは自分の強みとなることを新しいやり方で生かすことに取り組んでもらうこと。
この二つの方法や取組の間気分や意欲が改善しただけでなく、その後6か月間にわたってうつの改善が持続し幸福感の高まりが認められた。
Posted by ブクログ
HSP.HSCの理解に有益な書。医者&作家の岡田さんだからこその表現もある。岡田さんの著書を一通り読めば、愛着障害・発達障害・パーソナリティ障害等あらゆる事象や原因を理解できる。本書も学びが多かった。
p.98 音に対する過敏性のような感覚的過敏性でさえ、その遺伝率は36%にすぎなかったという報告を思い出してください。音への過敏性でさえ、三分の二近くは環境要因によって決まるのです。
幼い頃、家庭が安心できる場所ではなく、怒鳴り声に堪えて育ったりした場合も、音に対する過敏性は悪化するに違いありません。実際そういうケースにはたくさん出会います。
そうした人が音に過敏であるだけでなく、人の顔色にも過敏だったとしても、不思議はないのです。暴力的な親のもと、不安定な家庭環境で育った人には、両者が併存することは、むしろ自然なことでしょう。もちろん、感じないようにすることによって身を守ろうとする防衛反応も起きるので、そうしたケースでは、低登録も併存しやすいでしょう。
ちなみに筆者の場合、生後十か月から半年間、母親が入院したため、親戚の家に預けられて過ごしました。母親が戻ってきたとき、私は大変な良い子になっていて、母親の言うことをよく聞いたそうですが、半年もすると大変な悪い子になって、母親を困らせたそうです。甘えられるようになるのに、半年かかったということでしょうか。
p.246 あなたの口癖が安全基地を壊す
人は思考の癖をもっています。思考の癖は、言葉遣いの微妙な癖となって表れます。自分でも気づかないうちに使ってしまう口癖が、知らないうちにあなたの安全基地を触み、あなたを過敏で傷つきやすく、不幸にしてしまっているのかもしれないのです。
たとえば、よくみられる口癖の一つは「ちょっと違う」とか「それは違う」とか、相手の言葉にすぐ異を唱える癖です。九割五分同じことを言っていても、五分の違いにこだわり、「違う」と言う人もいます。
心理操作の世界では、よく知られていることですが、人は、こちらの発言に「イエス」と答えるほど、こちらのことを信頼するようになります。そこで、相手の頼を獲得しようとすれば、できるだけ相手が「イエス」と言ってくれそうな発言をした方がいいのです。
逆に、「ノー」という答えが増えれば増えるほど、両者の間に親しみや頼関係は生まれにくく、競争心や瞥戒心が沸き起こってしまうのです。
つまり、「違う」という言い方は、相手を拒否したり近寄らせないためには有効な言葉なのですが、安全基地となる人に使うには適さない言葉なのです。相手の言うことに「違います」と繰り返し五回も言えば、相手はもう何か言おうとする気を失ってしまうでしょう。あなたに対する共感も興味も失せ、早くあなたから離れたいと思うはずです。なぜなら、「違う」という言葉は、小さな臓のようなものだからです。
「どうして、そんなこともわからないの?」とか「なぜ、それくらいやってくれないの?」といった言い方を、よく使う人がいます。こうした反語的な言い方も、安全基地との関係を安定化させるのにあまり適していません。なぜなら、反語的な表現や逆説的な表現には責めるニュアンスが伴いやすく、相手を素直な気持ちにさせるよりも、意地を張らせてしまうからです。
素直な反応がほしいのであれば、こちらも素直にいくべきです。「どうしてやってくれないの?」ではなく、「やってくれるとうれしいな」と、素直にお願いした方が、ずっと聞き入れてもらいやすいのです。
責めたり、貶したり、批判する癖も、安全基地の機能を弱らせてしまいます。責めるのではなく感謝する、悪いところを貶すのではなく良いところをめる、批判するのではなく共感するということを増やすのが、安全基地の獲得や強化には有効なのです。
Posted by ブクログ
岡田尊司先生の本で精神科の勉強をしようと思っています。先生の文章はとても読みやすくやす、優しさを感じて好きです。
つい先日、適応障害と診断されてしまい、自分で解決できていない問題を抱えたままでは、これから先に進めないとの想いもあります。
そんな中で、自分と向き合う、自分を知る作業の一環としての読書でもあります。
この本の診断の結果では、過敏な傾向にはあるが軽度、といったところ。自分の感覚だけで物事を見ることは、物事を見ているとはいえないなと改めて思いました。そして、多かれ少なかれ、気づいていようといまいが、みんな何かしらの問題を抱えて生きているのだなぁとしみじみと思いました。
Posted by ブクログ
HSPという概念に興味があり、読んだ。
HSPが精神医学史において取り入れられなかった理由から始まり、広い概念である"HSP"、いうなれば「過敏性」に関して、とても深く掘り下げられた本。
まず、過敏性を「神経学的過敏性」「心理社会的過敏性」「病理的過敏性」の3つに分類し、各過敏性の「社会的適応度」「生きづらさ」「幸福度」を具体的な数値で示すなど、研究結果が詳細に示されている。
さらに、過敏性に関連がある精神疾患の中で、特に「発達障害」「愛着傷害」を重点的に取り上げている。それぞれの疾患との関係性について、十分に考察されており、面白い。
この本を読むと、世間で流行している"HSP"という概念が、複雑なものを単純に一括りにした、少なくとも現状では「俗語」の域を出ないものと分かる。(著者が直接そう言っているわけではないが、私はそう感じている)
とても勉強になったが、内容が少々専門的過ぎるので、マイナス1とした。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
ビジネス・実用
ビジネス・実用
ビジネス・実用
ビジネス・実用
ビジネス・実用
ビジネス・実用
ビジネス・実用