【感想・ネタバレ】愛着障害の克服~「愛着アプローチ」で、人は変われる~のレビュー

あらすじ

慢性うつ、不安、依存症、摂食障害、自傷、発達障害、不登校、ひきこもり……長引く不調の原因は、大切な人との「傷ついた愛着」にあった! 幼い頃に親との間で安定した愛着を築けないことで起こる愛着障害は、大人になってもその人を苦しめ続ける。本書では愛着研究の第一人者が、愛着障害に苦しむ人や家族、支援者に、臨床の最前線から、回復のための最強メソッドと実践の極意を公開。医療のパラダイムを根底から変える一冊。

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Posted by ブクログ

実践編とあるだけあって、克服するには今後どうするかがタイプ別にあってとても良かった。

克服していくにあたりこんな傾向がある、安全基地となるまでこんな思いをするだろうという周りの人目線も書かれていてまさに実践編。

巻末テストで私自身は安定型6割回避と不安が2割ずつほど、パートナーは割合は聞いていないが本文の回避型にばっちり当てはまっていたのでこれから応用していきたい。
この2年間、傷ついたりしんどいと思った相手の言動が、回避型によるものが大きいようでなんだか腑に落ちたし今後どうしたら良いかも見えてきて少し安心した。

パートナーに自分も読むから読んでほしいと勧められた三部作だったが、お互いが知って良かった作品である。

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2022年04月12日

Posted by ブクログ

もう一冊のシリーズにひきつづき、かなり興味深い内容です。
自分が母との愛着障害があることを改めて強く実感できかなり腑に落ちました。
自分の心を整理し、我が子へは同じようなことはないように負の連鎖を断ち切ります。

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2023年04月11日

Posted by ブクログ

非常に興味深く、自分を本の中に見た内容だった。
自分は回避型の何かはわからないが、回避型は確実であった。子供へのアプローチ、夫との関係、とても実りある内容である。親との関係は回復できるかは自信がないが、自分の中に安定の基地を作ることはできる。よかった。

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2021年05月21日

Posted by ブクログ

何をやってもぽっかり心に穴が開いた状態になり、途中で躓いてしまう、その根本が愛着障害にあるのではないかと分かった時、過去のことがフラッシュバックされ、それが糸で繋がったように感じた。

認知からではなく愛着から改善を。それも心にストンと落ちた。今までは考え方とか捉え方とかを変えようと頑張ってきたが、短期的な改善しか見込めなかった。愛着障害が改善できたら、自分が思い描く姿に近くための土台が築けるのではないか、そんな気がしている。

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2019年03月17日

Posted by ブクログ

安定基地を作ることが何よりも大切
安定基地は親だけでなく友人でもいいし恋人でもいいし上司でもいいし仕事でもいいし趣味でもいい
マインドフルネスを実行し経験を積むことで認知の仕方が変わる
認知療法は物事の考え方を良い方向へ変えていくものであり、不安定な愛着障害を持つ人にとってマイナスに物事を考えるのではなく、目の前の事象について整理し、振り返り、認知を改めることが大切
人は変われる

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2025年04月20日

購入済み

実践的な教科書

自分がACであることは以前から気がついていましたが、それに対する対処を見つけられずにいました。
通院を重ねても生きづらさが改善せず、
なにか糸口はないかともがいている時に、岡田先生の本に出会いました。

「死に至る病」で現状を理解し、
この本で対策について教えていただけて光が見えたような気持ちです。

#切ない #タメになる

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2023年08月26日

Posted by ブクログ

安定の岡田先生の愛着障害シリーズ。
ボリューミーな内容で学びの多い一冊だった。
自分の中の安全基地の状態を意識しながら生活していきたいと思った。

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2023年05月29日

Posted by ブクログ

愛着障害について理解が深まる良書。
具体的にどのような対応をしていけば良いのかが記されているのも良い。

また、最近、このような本を立て続けに読んで感じたことは、人との関わりに置いて起こるさまざまな問題には、発達障害と愛着障害が絡んでいることが多いのではないかということ。例えば毒親と呼ばれる人たち。

知らない間に「無理解からくる暴力」の加害者にならないためにも、知識を得ていくことは大切だと思いました。

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2022年04月15日

Posted by ブクログ

「症状」が真の問題ではないっていうのは本当にその通りで、そこが精神科の難解さの所以の1つだと思う

この本の著者みたいに、自分も誰かの世界を広げられる人でありたい

✏傷つきやすい傾向を抱えた人は、過去には実際に傷つけられた体験をしていることが多く、さらにはその「自分を傷つけた人」が、本来であれば自分を一番に守ってくれるはずの親であったことも多い。
また、親が意図的に傷つけてきたというよりも、親にはそのつもりはなかったが、結果的に傷つけてしまったというケースも多い

✏愛着障害によって問題行動を起こしたり、発達障害のような症状が現れることがある。
ここで、親が自分の基準から外れた子を「悪い子」とするだけでなく、医学までもが、親ではなくその子の方を「異常」と診断することは、虐待に加担することにはならないだろうか。

✏「心的等価の様式」の状態では、自分が感じていることや考えていることと、外的な事実は、区別されない。
自分が主観的に感じていることが、そのまま客観的な事実なのである。
ひどいことをされたと感じたら、それがその人にとっての現実なのである。

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2022年02月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

第2章がとても考えさせられた。
マドモアゼル·コフマンの治療や、「手当て」、治療モデルのコペルニクス的転回、、、

症状より、背景の「愛着の問題」を見る

3章
物事をありのままに受け入れ、それを「どうにかしようとしない」態度を身につけようとする、
「こうあるべき」ではなく、「これもよし」と考える態度を、体得する

第5章
1よい行動をしたときにほめるようにし
2好ましくない行動は無視
3看過できない、
生命に関わる重大な行動にはしっかり反省させる



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2021年12月22日

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どちらかというとこどもとどう接すればいいかわからない親だったり成人になってもぎくしゃくしてる親に手にとってほしい。でもそういう親は自分達が原因ではないと思っていそうだけど…

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2021年08月26日

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ハンマーで頭をぶん殴られたような衝撃的な本。カウンセラーが一時的に安全基地になることを容認し、メンタライジングやマインドフルネスといった手法を使う。

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2019年03月21日

Posted by ブクログ

“愛着障害”に関し、著者は複数上梓しているので、
今更ながら、時系列的に、刊行された順番に読んでいくべきだったと読み終えて気づくに至る。

著者のきわめて論理的な、スキのない文章は説得力があるが、
とりわけ、ところどころ挿入されている具体例がものすごくわかりやすく、
身近に感ぜられるとともに切ない気持ちになる。

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2018年03月21日

Posted by ブクログ

再読。自分のために読んだ。私は虐待をされたわけでもないし、極端な過保護や過干渉があったわけではない。トラウマ的な大きな出来事があったわけではないが、不安型愛着障害に当てはまることが多い。そして、時折生きづらさを感じている。何とかしたいと思い、岡田先生に辿り着く。これまでも何度か読んできた。そして今、再読が必要だなと感じている。読みたい本、読むべき本はたくさんあるのだが、今はこれが必要と思った。そして、やはり読んで良かったと思う。自身に問題を抱えて支援者となれるか、自分自身で安全基地となり得るのか。自分を知るということが大切。自分の考え方の特性、癖を知って、どうしてそうなったのかを振り返り、行動で直していく。その繰り返しで、愛着障害は克服できる。明るい気持ちになる。事例紹介されている数々の人たちの経験も励みになる。それは自分への励みでもあり、支援者となる、自分への励みになる。

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2025年08月20日

Posted by ブクログ

若い頃に恋愛が下手な事に気づいた。
相手に母親の無償の愛を求めて試し行動をしてしまう。かなりメンヘラになり自分の感情コントロールが出来なくなる。仕事などでは上手く人付き合いも出来るのに、恋愛は自分が魔物のようになることが苦しかった。
母親との関係には長い間苦しみ、母に原因がある毒親なのだと母親を責めたこともあったが、母親は私への共感力に欠けて期待する変化はなかった。
母親に対しては諦めたものの、還暦近くなり夫との生活が窮屈になる。子どもは巣立ってから音信不通、毒親にはなりたくないと頑張ったのに自分も毒親になっていたことを気付かされる。

自分の中の認知の歪みに気づく。
医療機関でのカウンセリングを受けたところでカウンセラーにさえ治ってる素振りをして取り繕うことを自分がよく知っているので、なんとか自分で克服出来ないだろうか?と考えこの本をオーディブルで拝聴した。読んでもらうことが自分で読むよりも安心する。安定基地のヒントはここにあった。寂しいが人にそれを求めても上手くいかないのなら、本やAIがある。そして「書く」という
ジャーナリングや散歩やヨガなど一人の安定基地から始めようと思った。

そして、愛着障害は特殊な人に起きることではなくおそらく世界中の沢山の人がそうであり、某国の暴力的な他責思考の国民性も環境が作ったものだろう。その為に宗教など救い所があるが、日本は無神論者や核家族化が進み安定基地を失い「引きこもり」という防御反応の社会になってきたのではないだろうか?

恋愛や子育てについて学校では教えない。
家庭科でこのような心理学の予備知識を与えられるだけでも自助出来るのではないだろうか?

生涯をかけて愛着問題の本は読んでいこうと思った。

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2025年05月20日

Posted by ブクログ


ケース⑬の女性が私が子供を作れないと感じる理由、心境が同じだった。
オキシトシンを摂取すること。安全基地を作るためには自分自身が誰かの安全基地になろうとする努力をすること。
愛着障害の特性を知ろうとした時、この本はとても参考になると思う!

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2025年05月16日

Posted by ブクログ

うつ病やパニック障害などよく聞く精神疾患の類の原因が「愛着障害」にある場合もあるというもの。
幼少期に満足に形成されなかった「愛着」がのちに「障害」となってその人の人物像の作り上げてしまう。愛着障害によって出てきた症状(うつ病等)を薬物治療で治すことはできても、根本が治っていないから再発する。

分が沈んだ時に「病気」として捉える前に、自分自身がなぜそう感じるのか、という所に目線を向けられるようになりました。私にとっては障害というか「壁」です。それを乗り越えることで過剰な反応をしなくてもよくなれればいいなと思います。
とても興味深い内容でした。

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2025年03月19日

Posted by ブクログ

愛着障害の改善には安全基地が必要でありそうなるその為の心掛けが愛着の種類ごとにまとめられていた。
相談者に対してはとにかく共感が大切で否定的な発言は控える。
愛着障害のサポート役が読む本であり当事者が安全基地になる事で改善されるとも書いてある。
ここが重要だと思った。安全基地を必要とするのではなく自分が安全基地として自立していく。これができると理想的な回復をしていくだろう。

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2023年01月04日

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「親や家族がその人を良い方向に変えていこうと思うなら、今までの散々な経緯については、いったん頭から拭い去り、もう一度新しい気持ちで本人と向き合う必要がある。過去の失敗や恨みつらみにとらわれていたのでは、どちらも前に進めないのである。  どちらかが先に、それをするしかない。自分が傷つけられたことにとらわれている限り、相手も変わらないのである。」

家族の繋がり・在り方について勉強になった。
憎い相手に対し、自分がどこまで譲歩できるか。
ほんとに人生、楽じゃないな。

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2022年04月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

生きていく土台である幼少期の安全基地が運悪く不安定だったとしても、これを克服する方法はある。あなたがあなた自身を一番大切にする、身近な人の安全基地になろうと努める、紙に書き出す、子どもを育てる、ペットを飼う、仕事や趣味に没頭する、などが挙げられる。

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2020年06月23日

Posted by ブクログ

本書をはじめ岡田先生の著書に唯一決定的に欠けているのは、安全基地となる者の条件、努力、精進を求めるばかりで、本人の自助努力も必要だという点にはほとんど言及されていないことだと思う。すべては安全基地がないせい、安全基地となる者が未熟なせい、といった印象を与えるが、最後はやはり『天は自ら助くる者を助く』ではないだろうか。
結局、愛着障害が重症であればあるほど、安全基地の存在だけで改善できるわけではない。本人の「変わりたい」「救われたい」という意志がなければ、救ってあげることなど誰にも出来ないのだと痛感する。

しかし岡田先生の本からはハッとさせられること、学ぶことが多い。あらゆる理解不能な行動が愛着障害から始まっていたんだということがよくわかった。
これまで手当たり次第に読んできた「うつ病」に関する本…その何十冊分を凌駕する、根本的なヒントを与えてくれている。

愛着モデルでは
"愛着へのダメージ→不安定な愛着→ストレス耐性・適応力の低下→症状出現"

それゆえ、回復のコースは
"その人 本来の生き方を獲得すること"

医学モデルとの違いがよく説明されている。







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2020年11月22日

Posted by ブクログ

とても役に立つ。実際の事例を引き合いに、愛着障害の種類と照らしてメカニズムを説明して対応方法について分析している。
購入したい。

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2018年04月14日

購入済み

難しいけど、読んで損なし。

娘でもあり、母親でもある立場上、『親が変われば子が変わる』←的な実例ばかりで、読んでいて苦しかった。

親に今さら甘えられないし、病気までいかないから、伝えるなんてできないし、したくない。でも、明らかに苦しんでいる自分がいて、それに気付かされるから苦しいし辛い。

でも、子に同じ苦しみや、それ以上を背負わせたくないから、自分で自分が安全基地となる生き方。←自分で自分を受け入れ、励ませる自分になれるよう挑戦中。

難しいし、愛着障害あれば苦しいだろうけど、知識として入ると客観視もできるし、ただただ不安になることもない。

あとは前向きに処理、消化できるか←がポイント!

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2018年01月28日

Posted by ブクログ

医療モデルでは、症状がでたり問題行動をおこす子どもが悪いとの見方になりがちだが、愛着モデルでは環境や家族関係の問題ととらえる、という見方には納得。
読みながら関わった子どもたちや自分に当てはまるところがたくさんあって、泣いてしまいました。
愛着障害の克服事例として、愛着障害のもとになった親に働きかけるケースが紹介されていましたが、実際にはなかなか難しいと思います。わかってもらおうと努力して却って傷つけられることの方が多いと思うので、代替的な愛着形成、育て直しをもっと紹介してもらいたいなと思いました。

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2017年07月14日

ネタバレ 購入済み

とても勉強になるけど

自分が不安定だと
読んでてますます不安になってしまった
安全基地に親がなってくれなかったら
カウンセラーに頼むって
誰を信用したらいいかわからないし
自分がいきなり安全基地になることは難しいし
いろいろ考えてたら寝れなくなってしまった、、
くるしい
参考になることは書いてあるけど
具体的に自分はどうしたらいいのかって
わかんなくて
焦ってしまって
困惑してます、、

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2023年11月28日

Posted by ブクログ

安全基地の条件の項、耳の痛い話がしばし続くので、これは売ってはいけない本かもしれない。
過去の後悔で頭がぐちゃぐちゃになる。

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2021年05月13日

Posted by ブクログ

愛着障害という、愛着を抱くべき人に適切な愛着を抱けなかった事によって起きる様々な障害についての本。
 愛着障害に対する治療法が書かれているのかと思ったが、まず筆者は愛着障害の原因は障害を抱えた本人ではなく、親や親類、上司など周囲の人間にあるという。
 そのせいか、愛着障害を持ち、苦しむ本人が、自分から何かに働きかけて治す方法ではなく、周囲の人間から愛着障害を持つ人間への関わり方を、愛着障害のタイプ別に説明される。
 つまり、この本の大半は「愛着障害に困る人が自分ひとりで克服するための方法」ではなく、「愛着障害を抱えた人の周囲の人が、愛着障害の人を支えるための方法」なのだな、と思って読み進めていた。
 しかし、最後の愛着障害の克服という章で、今まで紹介されていた、愛着障害者の安全基地となる考え方が、実は、愛着障害の克服するための考え方でもあると明かされる。
 愛着障害者の周囲の人が愛着障害者に優しく接するための方法は、愛着障害者が自分自身に優しく接する方法、また愛着障害者が周囲の人と優しく接するための方法であると、最後の最後に視点の回転が起こる。
 そのため、やはりこの本は愛着障害者本人が愛着障害を乗り越えるための本でもあるのだな、と思った。

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2020年08月02日

Posted by ブクログ

人が抱える内面や対人関係、社会適応に関する様々な悩みは、実はその背景に愛着障害が潜んでいることが多い。愛着障害とは、家庭環境における問題(親の離婚、過干渉、虐待等)によって愛着が不安定となり、生きるための土台となる安心感や幸福感が欠如し、社会生活や対人関係に問題を引き起こしてしまう状態のことである。程度の差はあれど、現代人の多くがこのような問題を抱えているように思える。
不安定な愛着を抱えた人は、ストレス耐性が低く、対人関係の困難を抱えていることも多く、孤立して心身の病気に至ってしまう。そうした場合には、従来の医学モデルのように「症状だけに着目してそれを治療することをゴールにする」のではなく、「背後に潜む不安定な愛着に着目し、それを改善する」という愛着アプローチが有効だと筆者は本書の中で何度も強調している。そのようなアプローチで回復した臨床例も多く掲載している。

自分の状況と比較して、実感をもって頷けることが多かった。驚くほど単純な仕組みで、本当にこんなシンプルなアプローチでこんなに重篤な症状が改善するものなのか?と思うような事例もあったが、同時に人間にとって他者からただ受け入れてもらえることというのがどれだけ重要なことかを思い知らされた。



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2017年10月14日

Posted by ブクログ

療育の現場にいるとよくあるケース。ただ、そこに切り込んでいってアプローチするのは大変。しかし、こういうことが1つの考え方や視点として世の中に広まることはいいことなのではないかと思う。

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2017年03月03日

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