岡田尊司のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
哲学に触れるだけのよくある自己啓発的な本かと思ってしまうが、実際はフランクルやウィトゲンシュタインなどの哲学者や、ヘッセやモームなど作家の人生を例に挙げて、人間が困難な状況をどう生きたかという事例として取り上げていく内容だった。
その他に、著者が精神科医として関わってきた人々の事例も織り交ぜられている。
「言葉は仰々しいが空疎な哲学用語を振り回したり、こうしたら幸福になれる式のプラグマティズムに陥ることだけは避けたいと思ったが、その点は、どうにか目的を達せられたのではないかと思う。」(おわりに 312p)
「人は、その言葉によってよりも、その行動や生き方によって真実を語る。」(「第七章 26 -
Posted by ブクログ
感想
自分は相当な愛着障害だとわかった(わかっていたけど、確認した感じ)
親の愛ってほんとうに必要だし、なくて育つとこじれて面倒だと思う!
同時にそういう欠けたものからアートや文学が生まれてくる。作家で愛着障害の人が相当多いらしい
内容
愛着障害について
著名人で愛着障害を持つ人
直し方の3部仕立て
巻末に自分分析チェックシートあり
。。。
まとめ
【愛着障害】は親にうまく育ててもらえなかった人
対策は
誰かに育て直してもらうこと
または自分で後輩や若い人を理想の親として育てること
自立とは対等な人間関係をもつこと
夏目漱石
太宰治
ミヒャエルエンデ
ヘミングウェイ
中原中也
-
Posted by ブクログ
小難しい話なのかと思って身構えていたけれど読み始めたら全ての人間に関わるとても大事な話で、身近に感じられるもので、今までの自分の困難な人間関係が何故あんなにも苦しかったのか、愛着障害を知った後では納得できるようになり、読んで良かったと心の底から思えた。
その「人」の育った環境を情報として「その人」の評価に繋げるのが苦手でした。
片親だから、とか虐待されたから、とか。
だから、支援が必要という方向はわかるのですが、だから関わってはいけない(今はこんなこと言う人いないと思いますが一昔前は言われてきたと思います)とかネガティブな判断材料になるのはモヤっとしてきました。
だからと言って、育った環境 -
Posted by ブクログ
人は誰しも悩みを抱えているし、社会人にしろ学生にしろ全てが順風満帆、大成功に向かって安全航行を続けているということは少ない。ちょっとした困りごとは日常茶飯事、時には頭を抱える様な困難に立ち向かわざるを得ない状況に陥る。連続して訪れる小波大波を前にして無事に乗り越えたり、時に諦めて回避したり、一旦港に戻って嵐が過ぎ去るのを待ったりと、生きる事は航海に近いとしばしば感じる。場合によっては航海中にエンジン故障や操舵不能になる事もありパニック状態を引き起こすが、そのような時ほど冷静に修理に時間をかけたり、代替手段を探すためにじっくりと考えたいものだ。だが、ビジネスパーソン、特に管理職ともなると自分ひと
-
ネタバレ 購入済み
よく当てはまります
私は最後のテストで、不安型でもあり回避型でもあるとわかりました、気分によって変わるのかもしれませんが、、この本の内容はよく当てはまるところがありました。
自分の親の感じが書かれてあるなと思い、自分の性格も見抜かれていてそこにまたドキドキしながら読んでました。
怖い、型が当てはまりすぎて、、
どうしようもない感覚になるとまずいので、旦那がいる時に全部読むようにしようかな。
私自身、パニック障害になったことをきっかけに
自分を根本的になんとかしたくて、それで手に取りました。
難しいことだけど親の愛情不足だったり、
いろんな要因で今の自分がいる。
なんでか自己肯定感は低いし、自信はないし
親に虐待 -
Posted by ブクログ
動物、人は、母から産まれてくる。
母が子を育てることは、当然、本能とされている。
「母だから」「母なのに」・・・
その言葉に傷つく女性=母たちが大勢いる。
母なる大地、母は太陽、母なる海・・・などと、
母は偉大な存在なんかではない。
土砂崩れを起こしたり、雲に隠れたり、津波になったり、決して平穏な存在ではない。
なぜなら、母も一人の人間。
完璧な人間がいないように、完璧な母はいない。
「母という病」によって、
ヘッセのような文学がうまれたり、
ジョン・レノンのように素晴らしい音楽がうまれたり、
岡本太郎のように、芸術品ができたり、
全てがマイナスばかりではなく、
本人の資質が大きくかかわ -
Posted by ブクログ
マインドコントロールとは、宗教団体や会社のような組織化された集団が、個人ないしは複数人に対して心理状態をコントロールして思うように操ることだ。
自分自身上記のような定義付けをしているが、キチンとした洗脳やマインドコントロールの仕組みについて考えたことはなかった。なんとなく心が弱ってるなと思うとき、自分の行動に確信がいまいち持てなかったり、自信がないといった心持ちのとき、普段なら絶対引っかからないことにも飛びついてしまったり、飛びつきそうになった経験が何回かある。このような脆弱性をついてくる詐欺行為が日常に溢れているにも関わらず、マインドコントロールに無関心なのはよろしくないと思ったため、この