岡田尊司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレXで、自らを発達障害と認識している人が増加している気がした。身近にも自称ADHDがいる。生きづらさの根底に、愛着や心の傷といった問題が絡んでいると著者は述べていて、心当たりがあったので読んでみたいと思った。それに加えて、将来子どもに関わる仕事につきたいと思っているので、幼少期に周りの大人ができることはあるのか知りたいと思った。
ADHDに関しては、18歳までに約8割が診断から外れるが、近年12歳以降にはじまることの多い疑似ADHDというものがあることを知った。多くの症状が似ているので、安易に診断されやすいが、後者はどちらかというと愛着障害や愛着トラウマの問題である。目から鱗だった。
子どものケースでは、軽度な課題であっても、できるだけ早くから療育やトレーニングを行うことが、予後を改善することにつながると筆者は述べていた。グレーゾーンは、たんなる様子見ではなく、細やかな注意と適切なサポートが必要な時期と捉えなければならない。
個人的には、HSPに関する記述が興味深いと思った。自分には感覚過敏的な面があると思っていたが、生まれつきかと言われるとそうでもないような気がしていた。こちらも愛着障害が根底にありそう。心理社会的な過敏さを、受け止めつつやわらげていく。マインドフルネスが良いらしい。正直あまり真剣に考えたことがなかった。この機会にやってみようかと思う。 -
Posted by ブクログ
「自分が何をやりたいのか分からない」「特にやりたいこともない」
目先の楽しみや気晴らしに没頭してしまう状態のとき、決めることから逃げているということが多い。
自分で決められないのに誰かに頼ることもできない。
本音を言ったり、内面をさらけ出したりすることを避けようとする。
(これは日本人全般に当てはまりそうだが)
自分をさらけ出せないのには、回避性の人に特徴的な強い恥の感情も関係しているp57
拒絶される恐れがないと確信できないと他者と関わりを持てない。
(俺自信の人間関係のデータが少なすぎて分からん。だが、実際患いがちの友しかいないし、なんというか……仲良くなれるという謎の確信を持った相手としか関わらないな。
健常者恐怖はなんとなくあるな……)
「何か困っていることや不安なことはないですか」などと尋ねても、「何もない」「ふつう」という答えが返ってくるのが関の山かもしれない。p70
(まともに考えることは諦めてるよな。不安から逃げてるんかな?)
人との関わりを自分からは求めない
今の自分からは、昔の自分が、自分でも別人のように思えるp108
応答性の原理p124(求めている者に与えないと意味がない。受け入れる準備ができていないと、心には響かない。)
高度な自己防衛の方法……視野や思考を狭窄させること。
不快な現実を忘れるために、関心や思考を狭める。
自分を夢中にさせてくれるものを求める。p129
(過去に、俺は何もするべき状態がなければ頑張れるんじゃないかと思ったが……回避性の性質をそれなりに理解してたみたいだな。逃げたくならなければいいと。)
傷ついた気持ちに恥ずかしさの気持ちが結びつくことで、厄介なコンプレックスを形成してしまう。p138
仕事のことをただ指摘されただけなのだが、全人格を否定されたような気持ちになってしまう。
回避性パーソナリティ障害の人は、親や家族から、アラさがしをされたり、からかいをうけたりして、常に否定的な評価にさらされてきたが、同時に、親や家族との間には比較的強い結びつきがあり、ある程度、心を開くことができるし、頼っている面もあるとする。p142
慢性外傷症候群としての回避性
幼い頃から受験などの強いプレッシャー下にいることが子供の頃から主体的な意欲や興味を形成せず、挑戦に対する恐怖が大きくなりチャレンジを避けようとするのではないかという指摘。
衝突し反発するよりも、諦め、従うことを選ぶ。
自己卑下と欲の乏しさ。p159
主体性に欠ける
(人生に対する当事者意識が薄い、と俺はずっと考えていた……)(何か聞かれても、「そうなんじゃない」「そうなのかな」と他人事のように話してる)
体験の画一化と失われる主体性p176
回避性の人は、念を押されると、言質をとられるのを嫌い、できるだけあいまいな言い方ですり抜けようとする。
(友人からの誘いとかこういう返ししてるな。)
回避性の人を動かしている最大のモーメントは、不安である
一度抱いた思いにしがみ続けることになるということがある。恋愛においても現状維持を好む。
片思いの方が気楽?p213(その通りなのかも)
守られているときは、その存在がなければ、一日も生きていけないというような気がするのだが、実際にその守りがなくなると、逆に元気になるということも……
(ギリギリにならないとやり始めない……窮地に陥らないとやり始めない性質はたしかに俺にある。)
〈回復への道〉
理想や期待よりも、目の前の機会に乗ってみる
身近に訪れる小さなチャレンジを、思い切ってやってみる。
小さな変化を起こしてみる
やろうかな、やらないでおこうかと、迷うことがあったとき、やる方にしてみる。
迷ったらやる。p277(迷ったらやる。そうなんだよね。いつも迷ってはいるんだけども、優柔不断で、面倒くさくなって、「やらない」選択をしてしまっていた。) -
Posted by ブクログ
自己愛が強く日常の不満を子どもへの理不尽な怒りとして発散する父親。一見優しく振る舞っているものの実際は何事も自分で決めることができず、結局は家父長制の負の部分を助長する母親。
そんな親に育てられる中で、どうにか逃れようと良い大学に入り新卒でも親の年収を超える初任給の会社に入り、やっと自分の人生が始まると感じていたのに、どこか拭い切れない親への暗澹たる思い。
そして、ふとした時に親から受けた理不尽に頭を占領され苦しむ。
そんな私にとって処方箋となった一冊。
親は未熟であり、それに怒ることは何もおかしくないと肯定してくれる本書にはとても助けられた。
親との関係に悩む人は一度でも良いから手に取ってみて欲しい -
Posted by ブクログ
人からの評価にとても恐怖を感じていることから、私は社交不安障害なのではないか?と思い、読みました。企業のトップや積極的な性格の人でもなる事があると書いてあり、意外でした。
私は今まで不安に思う出来事から避けることが心の安寧に繋がって生きやすくなると思ってました。しかし、実際は逆で回避することで自らの可能性を狭めていることを知り、大変驚きました。治療方法も「回避せず、問題と向き合い、行動すること」だと繰り返し書いてあり、これからは逃げずに問題と向き合っていきたいと思いました。
不安・恐怖に圧倒されてしまうと感じた時は「落ち着いて、周りを見て、ゆっくり動いて、ゆっくり呼吸する」を心の中で唱えて実践していきたいです。