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人類は今、新たな進化の段階に突入している。
産業革命は社会を変えたが、IT革命は人間の心を変えようとしているのだ。
共に働き、共に生活していた「家族」が、都市化や産業化、核家族化を経て崩壊しようとしていた時、IT革命が起きた。
IT革命は社会システムを大きく変えたが、もっとも重要な変化は、人間の脳神経回路を組み替え、愛着システムを変容させたことだ。
通常なら数万年、数十万年のスケールで起きる生物学的な変化が、数十年の間に進行している。
27年ほど前、医療少年院で一人の回避型愛着を示す若者に出会った。
今や、そうした人々は普通の家庭や社会にあふれている。
急激に増えつつある「回避型人類」の特徴は
・単独生活が基本
・セックスをしない
・子育てに関心がない
・集団への嫌悪と恐怖
・人より物、物より情報を好む
・ルールと統制を重視する
・キレると何をするかわからない
・蔓延する依存症と刺激中毒
・突然襲ってくる自殺衝動
・死を悲しまない
そんな「回避型人類」の数が、共感型の旧人類を上回るとき、一体何が起きるのか。
最前線の臨床医が最先端の進化論と出会って辿り着いた、驚愕の未来レポート。
Posted by ブクログ 2020年06月14日
回避型人間 ⇔共感型人間
幼少期に親からの愛着(応答性や共感性)が乏しいことが原因
成人の3割(引きこもりは1%)、日本人の若者の過半数?
自閉スペクトラム症
回避型より強い障害レベル、遺伝要因のほか環境要因も。晩婚化。
成人の4~5%
アスペルガー症候群
自閉スペクトラム症の中でも知...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年03月14日
愛着を重視する共感型人類が多くを占める中で、愛着を重視しない回避型人類の発生を論じている一冊。
小さな進化となるのか、共感力の欠如が目立つ現代への一時的適応の形となるのか。
回避型は障害ではなく、環境に合わせた生物の反応に思えてなりません。
社会と技術によって愛着を不要とする回避型人類の生存と繁殖は...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年03月27日
一つの桎梏から逃れれば、次の桎梏に捕らえられる、ということなのだろうか。
例えば戦前の大家族、もちろん良い面も語られる一方で、その中で生きていく息苦しさはさぞや大変だったろうと想像する。
結婚した頃(今から四半世紀前)すでに「昔は姑に仕える、と言われたのよ、」と上の世代の女性たちから多少のやっかみ...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年02月25日
最初の部分は自閉症やアスペルガー症候群など良くは知らない病気のことがポンポン出てくるので読むのを諦めようか迷った。しかし読み進むうちに動機が理解しづらい大量殺人や子殺しなど自分も知っている、異常な犯罪も本書の説明から一つずつ納得できた。回避型人類が増えて行き着くところがスウェーデンのようになってしま...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年12月11日
「最近の若者は、理解出来ない」というフレーズは、どの時代にもあったと思います。遥か昔、「新人類」という言葉がありました。これは、戦後教育と戦前教育の断絶を言い当てた上手い表現だと思いました。
では、ネオサピエンスは、どうでしょうか?
私の評価では、タイトル負けしているという印象です。ただ、この著作...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年06月19日
タイトルからして、ユヴァルノアハラリによるサピエンス全史にインスピレーションを受けたものだろうと思ったが案の定。ユヴァルの提示を自らの精神医学の専門分野から広げて、更に具体的な未来像を描いたものだ。最早、SF小説の雰囲気さえある。
回避型愛着という愛着障害を情報化社会が加速して増加させていく。そし...続きを読む
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