岡田尊司のレビュー一覧
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「人を動かす対話術」というタイトルは、一見するところ世間に溢れる自己啓発本やテクニック本と勘違いされやすいと思うが、この本はそういった類の本とは別物と言えるでしょう。
あとがきには、「単なる技術だけでなく、そこで大切にされている考え方や、通底している精神を意識すること。すぐれた対話技法というものに共通するのは人を大切にする心であり、その人に元来眠っている力を引き出そうとする姿勢のように思える。」といったことが書かれている。
それを踏まえて改めて本書を振り返ってみても、たしかに相手を動かしてやろうなどというものは無い。相手の力を引き出すこと、相手の主体性を重んじること、相手の気持ちを同じように分かることは出来ないが、できるかぎり相手に寄り添おうとすることなどが常に前提となっているように見えた。
著者の、クライエントへの暖かい眼差しと、読み手への配慮がよく伝わってくる1冊です。
また、そういった技法のみを重視した本でないが故に、一度読んだだけでは本書の内容を身につけるのは困難だと思います。新たな視点を取り入れちょっとずつ自分のものにしていこうと思いました。
内容としては、
・共感的アプローチ
・解決志向アプローチ
・動機づけ面接法
・認知へのアプローチ
・認証戦略
・愛着へのアプローチ
・行動・環境へのアプローチ
などです。幅広く、かなり要点を絞ってあります。
相手を大切にした対話術に興味のある方には読んでみるのをオススメします! -
Posted by ブクログ
いわゆる睡眠本を数多く読んできたが、本書は量、質ともに暫定1位。最新の医学的な知見がふんだんに盛り込まれている。
・日の入りとともに入眠し、日の出とともに起きる実験。途中で2時間目覚めている時間が見られた。
・3つの体内時計(1日、半日、2時間~1時間半)
・体内時計は眠気だけでなく、やる気、意欲にも関係する。
・フロアランプだけで体内時計は大きく狂う。
・ノンレム睡眠を奪われると生物は死に至る。
・レム睡眠が長期記憶の形成に関与している。
・P116~睡眠障害チェックリスト
・睡眠制限療法
・睡眠儀式。寝室は眠るとき以外には使わない。
・牛乳は安眠効果と抗うつ作用がある。
・起きて2時間と寝る前2時間が覚醒のピーク。
・言葉でなく、イメージで思考する=瞑想。 -
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本書は、たなぞう参加者の必読書といっても過言じゃない本です。う〜ん、ほとんど全員が全員すべて当てはまる典型的な患者か確信犯だといってもいい位ですね。特に特徴ある物言いの、私を含めて、何人もの名前が、次から次へと、スグ思い浮かんで来ます。自己顕示欲丸出しの、生意気極まりない噴飯ものの破廉恥野郎諸君さま、私も貴方と同類相哀れんで、仲睦まじくけっして韜晦せず今後も傷舐め合って時には罵倒など成し喧嘩も面白い座興で欲求不満解消の一助となればこれ幸いですね。私は、けっして、このことを否定的に言っているのではありません、念のため。岡田尊司は本書で、この症状を持つ者が殺人や事件を起こす張本人だと分析してみせるのですが、この症候群を多いに患っている私たちとしては、りっぱに社会人として生を全うしてみせようではありませんか。よく、犯罪を犯した彼らは私たちと紙一重なのだとか、もっともらしいことを評論家や心理学者とかが、したり顔で発言しますが、とんでもないことです。私だって、殺してやりたいくらい憎いと思う時がないわけではありませんが、殺そうと実行に起こしたことは一度もありません。何故なら、私たちには、良識とか判断力、良心とか抑制力など、読書によって培われた教養や人格形成への蓄積がある訳ですから・・・。ただ、自戒を込めて言いますが、きわめて普通に真面目な問題意識を持って読書に対する真摯な態度を貫こうとしている大半の人を除いて、一部の何人かの方は、本人はいくら簡単な単なる読書メモですといっても、ここに出すということは不特定多数の方が刺激しあいながら読む訳ですから、あまりにも簡単すぎる単なるメモや「おもしろかった」だけのコメントで、はたして貴方はよろしいとお思いでしょうか?私たちは、もっと貴方の熱い思いを知りたいし、その本との繋がりの妙とでもいうのでしょうか、えにし、というか、とにかく、もっと読書の醍醐味を語るあなたがみせてもらえたら、って思っているのです。
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人格障害について、それぞれのタイプの解説が詳しく、また否定的な面だけでなく才能を伸ばしうる分野についても言及している点がとても興味深かった。読んでいて人間誰しもいずれかの人格障害的な側面を持ち合わせているだろうなと思った。例えば自分は軽度の回避性人格障害?と思う。そういった意味でも他人事とは言えないトピックだと思う。人格障害を生み出す原因となっている現代社会の諸特徴とそれらを是正するための方法についても書かれているが、私個人としては全面的に肯定できる内容。年少者の犯罪の凶悪化について取りざたされることが多くなっていたが、変質したのは子ども自身であるはずがなく、周囲の大人たちであるのは間違いない。他人の子どもと無関係を決め込んでいる事態ではないと思う。社会および良識・良心の在り方について、考えるべき段階に日本は入っていると思う。
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今回はお勉強本。
診断下す程ではないんだけど、それなりに傾向のあるグレーゾーンの解説本。
ウェクスクラー式知能検査の能力ごとの解説。発達障害とパーソナリティー障害の違いや、実際の著名人の例など大変分かりやすかったです。
特に、WISCの能力別解説が大変ありがたかった。実際に結果だけ渡されても、なにがどうなのかさっぱり分かってたなかったので。実際に起こる症状だけじゃなくて、脳の仕組みの根本原因から解説してくれてれるので、今回の読書で息子がなにがどのように苦手なのか、だいぶ理解が進んだかも。
しかも、苦手な能力を伸ばす方法まで書かれていて、前向きに受け取れるのがいいですね。
息子の苦手なワーキングメモリのスペシャリストは通訳者で、これは後天的に習得した方が多いとか。
勿論偏りはあるけど、人間なんて望めば幾らでも変わっていけるよね。と思えた本でした。
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岡田尊司先生の本には、色んな有名人や偉人の話が出てくるから読んでいてとても面白い。
「親がその子のために与えることのできる最上の贈り物は、安心感と自己肯定感」という言葉が心に残った。
以下はメモ
・社会性の問題の根底に相互応答性の障害
・心の理論 注意の共有→ごっこ遊びや想像遊び→相手の立場に立って考える
・共感性の乏しさ 心の理論(認知的共感)➕相互応答性の障害(情動的共感)
・アスペルガー:言葉の遅れなし 高機能自閉症:言語の発達に遅れあり(2歳までに単語、3歳までに2語文)
・ASD:注意の転導性低い→一つのことに囚われ、切り替わりにくい
↔︎ADHD:注意の転導性高い
・常同行動:自我違和感少なく、気持ちの安定に寄与↔︎強迫行為:本人は苦痛
・共感ーシステム化理論:システム化する能力の高さと共感力の乏しさの乖離こそASDの根本症状とする仮説
・非言語性学習障害(NLD):動作や立ち振る舞い、社会的シチュエーションにふさわしい行動や非言語的なコミュニケーションの遅れ
・アスペルガー症候群:言語性知能>動作性知能↔︎自閉症:言語性知能<動作性知能
・不器用さ←小脳のプルキンエ細胞の数少ない、小脳虫部小さい
・セロトニン2A受容体の密度少ない→不安感の強さ、強迫的傾向、癇癪の起こしやすさ
・GABA受容体の密度少ない→てんかん発作起こしやすい、興奮しやすい
〜対応方法〜
・想定されるさまざまな状況に対して、訓練によって体得した社会的スクリプト(台本)を、たくさん自分のものにしていく
・行動分析とわかりやすいルールによる構造化、誘因の除去と予防的対処の指導、オペラント条件付けによる望ましい行動の強化という一連の手続きを根気よく繰り返す
・適切なコミュニケーションができた時は、それを即座に満たし、そうでない不適切な方法を用いたときには無視して、相手にしない一貫性が重要 -
Posted by ブクログ
愛着障害は、その傷を持つ人と持たない人との間にとても高い壁があるなぁ…と、その言葉を知ってからずっと感じていました。親に愛されなかった人の気持ちは、そうではない人に想像するのはとても難しい。他者に分かってもらえないのは、とても孤独でつらいです。
過去を変えたり消したりすることはできない。トラウマを無かったことにはできない。トラウマを克服するということは、負った傷に正しい手当を施し、痛みを軽くして、生きやすい未来を得ることだと、一冊を読み通して、読んだページを積み重ねるようにじわじわと実感することができました。奥付けを含めて392ページあるんです、この本。厚みで言うと23mm。少しずつ時間をかけて読んだ分、反芻することも多くて、尚のこと心に沁みたのでしょう。速読もたくさん読めていいですが、ゆっくり読書も悪くないです。 -
Posted by ブクログ
解決に向かった臨床ケースの紹介と、愛着を安定させるための具体的なアドバイスはものすごく勉強になった。
本人の気づきを大切にする、話を聞く、すぐ説教したり助言しない、過剰反応しない、親にも課題があることが多い、家庭機能の回復、橋渡し役の大切さ
そもそも自分は面倒臭がりで、友達の話を聞くことはするが、病んだ友達の話を聞いて自分もしんどくなった経験もあるから、距離感の大切さは学んだ。
せめて我が子は安定したメンタルに育ってくれたらいいと思った。自分は「ねばならない」価値観が強めで、見栄っ張りだからテストの点も高くないと我慢できない性格で、かつ他人からの評価をかなり気にするので、良く言えば勤勉で真面目だけど小者感増々だから、この本で参考にしないといけない項目は結構あった。自戒にもつながる読書にもなった。
人に自分の価値観を押し付けない、本人のやりたくないことを強要しない、感情的に対応しない、欲しいものにちゃんと応答する、マインドフルネス。安全基地であり続ける努力をすること。
愛着「障害」という言葉にちょっと違和感。
障害なん?足りてないとか不安定ってことやんな。愛着「不足」では?となった。それで社会生活が送れなくなってるからよほど酷いケースの人が「障害」なんかな?素人なりにこういう系の本を読むようになって、あまりのメンタル面の障害の多さに驚いている。
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Posted by ブクログ
愛着について詳しく学べた。
よく、男は外でマンモスを狩り、女は家で子を育て採集などをしていたのだから女は子育てに専念しろという男がいるが、そもそもマンモス狩りも子育ても昔は男女共に協力し合っていた。
他にも婿が女側の家に入ったほうが女親は姑に気を遣ってストレスを溜めることもなく気兼ねなく自分の親に子育ての協力を得られるため良いとも書かれており、女は子育て専念!嫁に入れ!姑に文句を言って核家族を望むのはわがままだ!と言っている男たちも的外れだ。
子育てというのは1人でするのに向いていない。
仕事と子育てどちらも大変で甲乙がつけられるものではないが、子育ては常に終わりがないものである分、厄介だ。