岡田尊司のレビュー一覧
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自閉スペクトラム症、ADHD、アスペルガー症候群、カサンドラ症候群、…ではなく、回避型愛着スタイル。親との関わりが不足なことが要因のケースが多い。回避型は遺伝要因というより環境要因の要素強い。ハラリの言うホモデウスと無用者階級の世界で議論が軽んじられているのが愛着システム。性や身体のオプション化により個性が消失した世界。回避性パーソナリティ障害。回避型の人は他人がグループを形成することを嫌う。回避型人類の、人よりモノ、モノより情報への愛着の変遷によって現代の産業発展が実現している説。共感型人類と回避型人類との割合は変わってきている。回避型人類が歴史的に増えているのかは実感としては知る術はないが、そうした定義が明確化してきて、その特性が今日の情報通信社会の動きと表裏一体関係にあるというのは結構腑に落ちた。
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発達障害とワードばかりが先行して問題視されることに辟易して手に取った。発達障害やグレーゾーンについて、一括りにはしがたい様々な特性が複雑に隠れているのだと理解できた。
学んだこと
スクリーニングだけで発達障害の過剰診断となっているケースも多い。グレーゾーンは、発達特性+愛着障害からなることが多く、時に発達障害よりも生きづらさを抱えている。
発達障害において、特徴のこだわり症や囚われやすさ、創造性を高めることもできるが、集団生活ではハードルとなることも多い。マインドフルネスで、こだわりから一時的に離れることも効果的。
診断が大切なのではなく、それぞれの特性をきちんと理解して、必要なサポートを提供できること。
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うつ病やパニック障害などよく聞く精神疾患の類の原因が「愛着障害」にある場合もあるというもの。
幼少期に満足に形成されなかった「愛着」がのちに「障害」となってその人の人物像の作り上げてしまう。愛着障害によって出てきた症状(うつ病等)を薬物治療で治すことはできても、根本が治っていないから再発する。
気分が沈んだ時に「病気」として捉える前に、自分自身がなぜそう感じるのか、という所に目線を向けられるようになりました。私にとっては障害というか「壁」です。それを乗り越えることで過剰な反応をしなくてもよくなれればいいなと思います。
とても興味深い内容でした。 -
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コロナ禍を通して、「不安」「恐怖」が社会経済をコントロールする上で有意に有効であることを
社会心理学は知ってしまった。
さらにAIの発展に伴い、
文章作成や要約から、プログラムそのものの記述、あるいは絵画や動画などのアートに至るまで、
ありとあらゆる情報とシステムが、
今や生身の人間の手を離れようとしている。
当然ながらフェイクニュースも増え、
情報の氾濫は指数級数的に拡大していく。
それに伴い、
本当に大切で必要な情報が埋もれていく。
私は、Chat GPTが情報源とする2019年まで
の情報のほうが、最新の情報よりも、
上述した意味で全般的に信頼性が高いだろう、
と考えている。
決して、最新刊の本のすべてがデタラメだ、
と思うわけではない。
もはや私には、その真偽を判断できない段階まで社会システムが複雑化し、その全貌を捉えきれなくなってしまったからこそ、
多少は内容が古くとも、少なくともその著者がその著者自身の考えを述べているのだと確信を持って読める本の基準として、
2019年以前に出版された本、と判断しているだけでしかないし、
正直、この判断が妥当なのかもわからない。
私も最新刊の本をまったく読まないわけではない。
自分の経験と感覚に照らしながら内容を吟味できるような内容の本であれば、
最新刊の本を読んでも構わないと思っている。
しかし、
とてもセンシティブな内容を扱った本については、
私自身では、そこに書かれていることを吟味することができない。
その点、本書は増補改訂版だが2016年に出版されているし、著者も愛着障害を提唱する精神医療現場の最先端で活躍されているかたで、
内容についても信頼できると思えた。
当然ながら、コロナ禍のことや生成AIの出現のことにも触れられていないが、
まさに現在の社会における混乱を予言するかのような警鐘が
本書の随所に散りばめられている。
具体例もたくさん挙げられていて、
マインド・コントロールや、サブリミナル効果といった最近のメディアでは目にしなくなった技法も、
むしろ現実社会の奥深く、私たちの身近な日常にまで実用化されているのだ、
ということも本書を読んでよく理解できた。
また、「マインド・コントロール」と聞くと
極端に悪いイメージが付いて回る感があるが、
実際のマインド・コントロール自体には善も悪もなく、
この技術を扱う者の意向次第で善用もされれば悪用もされるし、
私たちが自覚しないまま、程度の差こそあれマインド・コントロールする側にもされる側にもなってしまうのだ、
ということが本書を読んでよく理解できた。
誰にとっても、マインド・コントロールは決して対岸の火事ではないのだ。 -
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先日、愛着障害と
診断されたことをきっかけに
この本を読みました。
自分自身は父子家庭からの
18歳まで養護施設を数箇所経験し、
勉強ができる、大人しいタイプで、
施設にいる人たちとは違い
いわゆる良い子だと思って育ってきました。
社会人になり、キャリアや人間関係のことで
上手くいかないことが多く
クリニック受診し上記診断に至りました。
この本の中では各偉人などを例に挙げながら、
自身で性格悪いと思っていた点や思考の癖などが
書いてあることに当てはまる一方で、
自分の本来の性格とはなんなのか、
自分らしさとは何なのか、
そういったことをより考えさせられ、
きっとこれからも模索していくこと、
考え続けなきゃいけないこと
なのかもしれないとも思いました。
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本書を読んで思うのは、「発達障害という用語自体、どうなのだろう?」ということ。
多くの人が発達障害あるいはそのグレーゾーンに当てはまるのではないか。ジェフ・ベゾス、イーロン・マスク、ビル・ゲイツ、夏目漱石などがその例として挙げられている。更にADHDに至っては、その概念自体が無くなる可能性も指摘されている。
『発達障害』というと「正常に発達することが出来ない/出来なかった」という意味になる。実際そうかもしれないが、この言葉が本当に適切なのか? 差別的なそして劣等感を抱かせる言葉になってないか? 少し前までは『個性』という言葉だったものではないか?
本書の趣旨とは異なるとは思いますが、そういうことを考えさせられました。