岡田尊司のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ現時点で診断されているわけではないが、社交に不安を感じやすいため拝読。
かつては当事者であった精神科医により書かれた本書は、社交不安障害を様々な角度から解説することで本質的な理解が得られ、具体的な改善策についても複数述べられており自己理解が深まったと思う。(一部、?な改善策もあったが)
また、141ページなのでさくっと読めるのも良い。
他者に良く思われるように完璧にふるまわなければならないという基準にとらわれるほど失敗したらどうしようと不安を強めてしまうとか、他者が自分の不完全さを暴くかもしれない存在として感じられるとか、まさに思ってるなあ。
本書の核となる主張は「不安になろうがなるまいが、そ -
Posted by ブクログ
自分が愛着障害だとは薄々感じていましたが、この症状も愛着障害の現れだったのか、と知ることが出来ました。(おわりに の友人が自分の子供を異常に持ちたがらない発言をすることが私の日々の言動と一致していました、)
入門的な本なのかもしれませんが、私のように鬱で文章を読むことが苦しい人には、マンガなのでピッタリだと思います。
これを読んだ限り、私は不安定型愛着スタイルの中の、特に「恐れ・回避型」の可能性が強いなと感じました。
巻末のテストは、「どちらとも言えない」が不安定型として加算される設問が多かったため、あまりあてにならないなと感じました。
本全体を通して、自分がしっくりくる型を探して目星を -
Posted by ブクログ
精神科医で実際にさまざまな患者の治療にもあたっている著者による、インターネット・ゲーム依存の危険性を説いた書。
日本人によってこのトピックについて書かれた本は少ない。この本では日本に関連する色々な情報を得られて参考になった。諸外国に比べ、政府によるスクリーンタイムの規制が少ないのはどうにかした方がいいような。この本は8年前の本だけど、状況は変わってなくて残念。
自分がインターネット依存ではないかと不安になっている人は、まずこの新書を読んでみるといいのではないか。もしくはお子さまがインターネット・ゲーム依存ではないかと思う親御さんにも。このトピック関連の本で、実際の治療に基づいた知見から対策 -
Posted by ブクログ
精神的に疲れてきて、何か心の置きどころが悪くなっていたところに出会った本。
自己診断まではしていないが、こんな気配を感じた。
特に当てはまりそうなのは、自己愛性パーソナリティ障害。以下、引用。
-
このタイプの人は、対人関係において、賞賛だけを捧げてくれればいい大多数の者と、しばしば現実面では無能力な本人の世話をし、さまざまな現実問題の処理を代行してくれる依存対象の二種類を求める。
-
ここまではっきりとではないが、認められたい自分、ただそこまで認められていない自分に葛藤がある。
今の仕事の取り組み方が『中学校時代のようだ』と感じることもあるが、これっていうのもこどもっぽいの裏返しではないか -
匿名
購入済みほぼ合ってる
何事にも面倒くさく、やる気がない。物心がついた頃からそうで、感情表現も乏しく、対人関係は見るも無惨。学生時代はまだ良かったが、社会に出るとともに良くなるどころかひどくなり、会社も飛び出すようにやめてしまった。
外に出るのも億劫になり引きこもるようになってこの本を読んだ。
社会に出たら良くなるってこと以外は、ほぼ当たってて自分はそういう障害を持っているんだと納得できる内容だった。
納得はしても、今まで蓄積された劣等感やゴミクズのような自尊心を、どうにかできるものでもないのだけれど。
ただ、生まれ育った環境によるものもあるらしく、自分だけの責任で生きずらいわけじゃないのだと分かった -
Posted by ブクログ
中身は結構難しかったです。。
回避性パーソナリティにもいくつか種類があるっていうのと、それがどういうものか、どう変えていくか、いろんな人のエピソードを交えつつ、といった話だったかと。
ただ、あとがきの手前に書いてあった、結局のところ人は死ぬので、それまでの間どう生きるか。回避し続けるもよし、挑戦していくのもよし、あなたはどっち?と問われた点はインパクトあった。
一般常識的には、挑戦する人生の方が良いとされてはいますが、それですら人によるわけなんで、どう行動するか読者次第なんでしょう。
自分のことを振り返ってみると、ああいう過去があったから今の自分はこんな感じになってるんだなとか、逆に今の自分の -
Posted by ブクログ
子どもが小さいときの育て方で大事なのは、愛情をたっぷり注いで、安心・安全をしっかり感じられるようにすること。
さまざまな育児本でも言われていることだが、それが将来のパーソナリティに深く関わってくることを改めて感じた。
また、現代ではそれが個人の問題にとどまらず、社会としての傾向にも見られること、不幸な養育環境から生まれた著名な哲学者や文学者、研究者の具体例など興味深い話がたくさんあった。
生物学的に、とか社会学的に、とか多様な角度から愛着障害について語られるが、最後は著者からの「それでも、逃げずに自分の人生を生きよ!」という熱いメッセージ。
10年前に出版された本だが、今もこのメッセージは胸に