岡田尊司のレビュー一覧
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若い頃は 母の理不尽を感じながら気付かぬ振りをしていたけれど、年齢を重ね自分も母になってから、子供達には自分がされて来た事をしない様に 無意識に意識していたことを最近になって認識したようです。多分 後数年以内には亡くなるであろう母が生きている間に この本を読まなくては、と強く思った。読みながら、自分でも不思議な自分が こう言う事で作られてたのかと腑に落ちることが多々。ただ、きちんと母を母と言う病について向かい合わせるには、母は歳を取りすぎている。 そして、これもこの病の症状らしいが、今更苦しめても仕方ないから、諦めて何も言わず[いい子]を演じたまま 今世での関係を終わらせるのだろうなぁとおも
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Posted by ブクログ
幼い頃の喪失体験や見捨てられ体験の過去を持つ人(あるいはそうでない人も)が人間関係のバランスを著しく崩すと、境界性パーソナリティ障害の状態に陥る危険性が高くなる。
自分の心のクセを自覚して、情動を自分でコントロールするようになればずいぶん良くなる。
それは自分で作り上げる人間関係を健全な方向へ改善することでもある。
自分を外から眺めている感覚。人から悩みや苦しみを打ち明けられると、苦しくなって、その状態が何ヶ月も続く。誰かの苦しみをそっくりそのまま移植されたみたいだった。自分でも異常だとは思っていた。些細なことで打ち砕かれたように感じる。安心感なんて無縁だった。母がほんの一瞬でも私を見てくれ -
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アスペルガー症候群について知りたくて読書。
カウンセラーやセルフケアの勉強をし始めてから特に耳にするようになったアスペルガー症候群。いったいどのような症状で、回りにいる人たちはどう対応すればいいのかを理解したい。
ビル・ゲイツなど現在の著名人、歴史的な有名人も含めた事例を多く紹介している。日本人が少ないとレビューで書いている人もいるが、現役で活躍する日本人は誤解を与える恐れがあるので紹介しづらいのではないかと思った。
分かったことは、
(詳細に読み取ることはできなかったが)男性の方が多いこと。
障害の程度は家庭教育など思春期の接し方が大きく影響を与えること。
先進国と途上国では先進国の方 -
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育てるになかなかに難しい子どもを持ったので、この手の本は時々読むのだが、本書はなかでもたいへんすぐれていた。
相当いろいろな本を読んできたので、結局言っていることは
ほかの本と同じではある。
家の中、学校の中で居場所を作る。
子どもを受け入れ、親や教師が自分の経験則にとらわれない。
「どうせ変わらない」と投げ出さない。
この本は、中でも難しさを抱える子にどう対処していくかを
丁寧にスクールカウンセラーとしての実績をもとに、紹介していく。
親の対応も当然重要だが、教師の対応も同じくらい影響力があると
この本を読んで納得した。
どことなく自分の子を難しいと感じている親にはもちろん、
先生 -
Posted by ブクログ
医療の真ん中には「共感」があったのだ。そんな当たり前の著者の主張に心が震えた。私は本書で人間の心を少し取り戻すことができた。
・慣れ親しみ、安心を与えてくれた日常世界は崩壊し、得体の知れないものに変質している。
・不安障害や気分障害、強迫性障害、社会不安障害などの診断を受けている場合もある。
・統合失調症の症状は、時期によって見え方が違ってくる。プロセス全体を見渡して考えていく必要がある。
・認知機能障害は75%~85%のケースで生じる。
・ワーキングメモリーの低下が先行する。
・完全雇用型の社会では統合失調症の回復率が優れていた。
・土着的な治療法で、一見、非科学的にみえる対応にも、深い知