岡田尊司のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
私だけが、どうしてこんなに生きづらいのだろう?
私ももっと、みんなみたいに仕事にやり甲斐を感じて、好きなことにお金を使い、素敵な人に囲まれて幸せでいたいだけなのに。
今までの私は、どれもこれも叶わなくて、絶望と不安ばかり感じていた。
医師の勧めもありスキーマ療法を始めて、今、ようやく、
私の中で起こっているさまざまな問題の根源は、私の育ってきた環境にあるのだと理解した。
常に母親の機嫌をとり続けることに疲弊し、
規律に厳しく常に何かに怒り続けている父親に怯えていたが、
それは一般的な両親ではないと、ようやく実感が持てるようになってきた。
この本は、私にとって、答え合わせのような内容だった。
私が親に感じていた違和感、今これだと信じている解決方法、全てが矛盾なく記されていた。
この本には、古本屋で偶然に出会った。
岡田尊司先生の書籍は、以前にもいくつか読んだことがあるため、馴染みがあった。
一度購入を見送ったが、どうしても内容が気になり、再度同じ店に行き手にとった。
この手の本はどうしても、両親を評価する罪悪感に囚われる。
他責思考が過ぎるんじゃないかと責める声が聞こえる。
だけど、私は私を知り、新しい私をつくる自由がある。
今の私が出来上がったのは、精神的に未熟な両親のせい。
だけど、過ごしてきた時間は変えられないのだから、これからの自分は自分で作るしかない。
この本で私は、方針の答え合わせができた。
これから安心して前に進むことができる。 -
Posted by ブクログ
今実際に関わっている人が、おそらく愛着障害ベースの複雑性PTSDで、彼女との関わりの中で思うところがいろいろあり読んでみた。
これまでも様々な文献等で、愛着障害や複雑性PTSDに触れているので、取り立てて新しく得られた知見のようなものはなかったが、苦痛を苦痛のまま受け入れる、という視点はちょっと忘れていたかもしれない。それを克服するのではなく、そのままそこにあるものとして受け入れる。ネガティヴ・ケイパビリティにも通じるようなこの達観が、実は現実社会で生きるのには不可欠な理解だよなと改めて感じた。
それはそうだ。何もかも思い通りでスムーズで気持ちよく、何一つ不全感のない社会生活、人との関わりなど、あり得ない。何かしら納得できないものがあり、でも少々諦めつつ、少しだけよかったと思えることもあり、自分で自分を宥めながら、騙し騙し毎日を生きる。自分もそうだが相手も同じ。そう思えるし実際そうなのだからまあしょうがない。そうやって日々過ごしているのだ。だとしたら、うまくいかないこと、スッキリ片付かないことがあっても、それなりにやり過ごせるスキルは絶対不可欠なのだから、全部が全部解決できなくてもいい。そこにあることを認めてあげられればいい。
忘れていたかもしれないな、日々の関わりに必死で。
そうか、苦しいよね、でもそうやってここまで受け止めて今ここにいるんだよね、頑張ってきたよね、と受け止めよう。 -
Posted by ブクログ
・話が感情でねじ変わり収拾がつかなくなる
・客観的な話が通じず主観で押してくる
・自分の過ちを小さくしようとしたがる
・呆れるほどささいなことで感情的に攻撃してくる
・こちらの境界線を平気で越えようとしてくる
・どうにかして家族の枠内に引き戻そうとしてくる
・過去の自分の行動の結果今の状況になっていることを理解していない
・自分が幼い頃から心を開いて話せる相手ではなかった
↑親が子にしているこれらの行動は、全て「親が精神的に未熟だから」という言葉で集約できると思い、非常に腑に落ちた。
未熟な親は変わらないので、距離を置けばいい。遠くに引っ越すなどし、物理的に離れるのが有効。あとは、自分が成熟した大人として、幸せになる道を歩んでいけばいい。
家族以外の善き人間関係も、その途上で築いていける。きっと。 -
Posted by ブクログ
私にとって学びが多い本だった。岡田尊司さんの愛着障害という本よりも理解がしやすいので、愛着障害について知りたければこちらを読むのことをおすすめする。
以下に当てはまる人は是非読んでみてほしい。
・意思決定の基準が自分じゃない(他人の期待など)ことに気づいた人
・なぜかモラハラ気味の人に惹かれてしまう人
・子育てしてる人
・子育てが終わった人
本書では、「未熟な親」と表現されるが、完璧な親など居ないと思うので、程度の差こそあれ、これに該当しない親の方が少ないのではとも感じた。(こう思うことすら親を擁護してしまう癖なのかもしれないが)
親子というのはものすごく不公平な関係性で、
親がどんなに子供を嫌っても、嫌うまでなくとも鬱陶しく思っても、子供から親への愛情はかなり強いものなのだなと思う。
「親が子を思う気持ち〜」などとよく言われるが、それは言語化できる側が発信出来るから広く認知されている事であって、子供から親に対する愛情の方が遥かに強く、不変であると感じた。
大事なのは、
・子が生まれたのはどこまで行ったって親のエゴであるから、子供が親の期待に応える事は不要であると意識すること。
・親は全知全能ではない事を認めて自立すること。
・自分の人生を生きるのはあくまでも自分であるから、「親に言われたから、親のせいだ」として責任転嫁をやめること。
-
Posted by ブクログ
他者理解のために拝読。
タイトルがキャッチーなため、無気力に悩む多くの人のバイブルとなりそうな面をしているが、中身は回避性パーソナリティ障害についての解説である。
(私はそれをわかった上で読んだのでかなり満足しているが、タイトルにややミスリード感はある)
ロジックと例とでよく理解が進んだ。
また、回避性パーソナリティ障害と回避型愛着を混同しないよう書かれていたのがありがたかった。
近年の回避型セルフ診断ブーム(ブームという程ではないか)で、なんだか回避性パーソナリティも回避型愛着もカジュアルにざっくり捉えてしまっていたが、学術・臨床の両側面から改めて解説を受けることができ、満足。
個人的覚えておこうキーワード:安全基地 -
Posted by ブクログ
ネタバレ◎読む目的
・適応障害について知る
・なんで適応障害になるのか、原因と特徴を知る
・適応障害になった後の解決策を知る
◎ページ
3.5.9.11.39.40.42.47.48.49.50.51.52.56
78.83.85~88.110
211.216.217.218.222.223.229.255.256
◎学び
・適応障害になるのは、その環境が自分に合っていない証拠
何が合わないのか分析して次に活かす
そうやってPDCAを回して自分の適正な環境を見つけていく。
・弱音を吐くのは相手に迷惑だと思っていたけど、ストレスから自分を守るため何でも話せる環境とパートナーは大事。自分だけで解決しようせず周りを頼る。
これが自分はできていなかった、何でも自分で解決しないといけないと思っていた。
・自分を変えるより、自分に適した環境を分析しそこで頑張った方が自分を活かせるし、成果も出せるから会社のためにもなる。
・人を頼るのが苦手
・思考の癖がある
→完璧主義、白黒思考、極端な思考になりやすい
まず気づく、周りに相談してみる
◎アクション
・適応障害になったことをパートナーに相談する
・これまでの仕事で何が合わなかったのか、どんな環境なら働けるかを分析してまとめる
・自分の思考の癖に気づくために可視化する -
Posted by ブクログ
「問題」に悩むのをやめ、「課題」に向けて動くための処方箋
適応障害や強いストレスに直面したとき、私たちはどうしても「原因となっている目の前の問題」そのものをどうにかしようと躍起になり、泥沼にはまってしまいがちです。本書は、そうした悪循環から抜け出すための本質的な視点を与えてくれました。
特に腑に落ちたのは、適応障害の本質を「居場所を失い、プライドを傷つけられ、心が折れかかった状態」であり、多分に「社会心理学的な問題」であると定義している点です。原因となる対人関係のコンフリクト(衝突)を直接解決することは、現実的には容易ではありません。だからこそ、アプローチを変える必要があります。
本書を読み進める中で至った結論は、「もしストレス要素が全くないとしたら、自分はどんな状態(ゴール)を望むのか」を徹底的に考え抜くことの重要性です。
解決不可能な問題にエネルギーを注いで「過剰適応」してしまうのをやめ、理想のゴールから逆算して「今、本当に取り組むべき本質的な課題」を絞り込む。これにより、答えの出ない悩みを頭の中でグルグルと回す無駄な時間をなくし、一歩前へ進むための具体的な行動に集中できるようになります。
「問題に悩むのではなく、課題に向けて動く」。
ストレス過多な現代社会において、自分自身の心を守りながら、状況を客観的にマネジメントしていくための実践的な技術が詰まった一冊です。つらい時期を乗り越え、次の一手を模索しているすべての人に一読を勧めます。 -
Posted by ブクログ
認知行動療法モデル
・社交不安障害の人が混乱やパニックに陥るメカニズムに、自身への過度な注目が起きてしまうという悪循環がある。人の評価を気にしながら、自身の反応にとらわれてしまう。
・不安を超越する思考:不安を感じるかどうかではなく、肝心なところに目を向けること
・感情や行動をコントロールする上で重要なことは自分に起きた反応を認識し、それを引き起こしている思考に気づき、客観視できるようになること
→思考記録をつけることが訓練になる
精神病理学
・対人恐怖のメカニズムは恥や罪などの感情の暴走:本来隠しておきたい不完全さが暴かれることで生じる感情で、人によって完全さへのこだわりの強さに違いがある
・対人恐怖のある人にとって、他人は自分の不完全さを暴く存在に感じられ、人の目線を怖く感じる
→不完全さを積極的に曝け出す
カウンセリングや文章に書くことは、自己開示の訓練になる。言葉にできることは、自分の弱さに向き合える強さを手に入れていること
・自分が隠したがっているものは、自分が不完全である証拠ではない
精神分析的モデル
・罪悪感は幼い頃から教え込まれた義務や禁止に背くことへの無意識の抵抗=超自我的な支配
→罪悪感は自立に向かう過程にいることのあらわれ
・社交不安障害を抱えていても、回避性の強まった消極的な生き方にならないようにすることが大切
→暴露療法による脱感作
森田療法
・パニックへの対処
→コントロール感を取り戻すために、視野を広く取る(見られている自分から見ている自分へ)、ゆっくり行動・ゆっくり呼吸、言い聞かせる言葉と対処行動の練習
・最新の診断基準では神経症的メカニズム(人の評価気にして、不安や緊張を強める)が重視されているが、社会不安障害の改善を考えるうえで、トラウマ的メカニズムは避けて通れない問題
→安全基地の提供と安全基地機能の改善 -
Posted by ブクログ
子供の頃とてつもなく引っ込み思案で、とある事がきっかけで心療内科に通うようになってから多少は前向きになれたが、悩むことも多い自分が何者なのか もっと前向きになるのはどうすべきなのか
を知るべく手に取った。
まさに自分が回避性パーソナリティ(恐れ・回避型)を持っているヒトだと言うことが理解でき、自分だけでなく他にも多くの人が悩まされていることを知ることができ多少安堵した。
また、小さな挑戦や成功の積み重ね、自己開示をすることで回復に繋がること、人生長くは無いのだからくよくよ悩むくらいなら行動した方が良いことを理解でき、人生に対するモチベーションが大きく上がったように思う。
この心意気を忘れずにこの先頑張っていきたい。
読んで良かったです。