あらすじ
人には、それぞれのほどよい対人距離があり、それはパーソナリティ、愛着スタイル、感覚特性、発達特性などにより決まる。中には初対面でもすぐ親密になれる人や、親密さをうまく演出し利用する人もいる。親密になる技術や偽りの親密さから身を守るスキルは、社会適応と成功に今や必須だ。幸福な人間関係を築き、安全基地を手に入れるために欠かせない技術を臨床データとともに解き明かす。
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Posted by ブクログ
普段、いつも通りに話してても人付き合いがうまく行ってない人におすすめの本。
最初はみんな優しかったのに日に日に人が離れて行ったりしていた自分。
気を遣っているつもりだけど、なんでうまく行かない。
思い悩んでいた時にこの本を読みました。
自分は軽いADHD持ちでこの本を読んでみると自分が思い悩んでいたことが事象として乗っていて自分だけじゃないんだと言う気持ちと答えを見つけられた安心で心がスッキリしました。
もし、なんだか人づきあいがいかないという人は読んでみるといいと思います。
Posted by ブクログ
演技性は社会適応に良い影響
回避性はマイナスの影響
親密な関係を避けるよりは、関係を持とうとするほうが幸福につながりやすい
マインドフルネスと幸福感にはあまり関係がない
関係していたのは、自分に居場所や安全地帯が与えられているかどうかのほうがより決定的な要因になる
→幸福な人生を手に入れるために必要なことは、
社会でうまく適応するだけでなく、マインドコントロールができるようになることでもなく、社会的知性(演技性)や共感性を鍛えることによって、自分が受け入れられ、愛され、安全地帯となってくれる存在を獲得する技術を身につけること
応答がない関係は破綻
Posted by ブクログ
いくつになっても対人関係では「なにが正解なんだろう」
と思うことがしばしばある。
本書では、「これまで多くの幸福論は、心の平安や
穏やかな秩序にこそ幸福があると説く傾向にあった」
(p19)が実際には違っていて、強迫性と演技性が
幸福を手に入れやすいと書かれている。
強迫性は、真面目で、責任感に満ちた生き方の追求、
演技性は、自分よりも能力や財力をもっている人に
近づいて、欲しいものを手に入れることによって
成功している。
ただし、第7章では本当の成功や幸福は、長続きする安定した
信頼関係を築くことでしか得られず、それには肯定的認知や
愛着の安定性が大切であり、安定した愛着を育む技術を
身に付ける、安全基地を手に入れる方法を習得することが
重要である、としている。
内容が詰め込んであることと、発達障害の専門用語が
書かれているので少し専門的かもしれません。