あらすじ
発達障害より生きづらい?
あなたももしかしたら「グレーゾーン」かもしれない。
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発達障害について広く認知されるようになり、
自分も発達障害かもしれないと医療機関を訪れる人も増えてきた。
そんななか多くなっているのが、徴候はあるものの診断には至らない「グレーゾーン」。
診断には至らないとはいえ、じつはグレーゾーンのほうが生き辛いという研究もあり、最近注目されている。
本書は、こだわり症、疑似ADHD、社会的コミュニケーション障害、不安型愛着スタイルなど、
タイプ別に発達障害未満の生きづらさの傾向とその対策について解説する。
発達障害、パーソナリティ障害、愛着障害など、
現代人のこころの闇に最前線で向き合い続ける
精神科医が心をこめて書き下ろす渾身の一冊!
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Posted by ブクログ
自分自身ADHDと診断され服薬中だがADHDの特徴に全て当てはまるわけではなかった。
その疑問についてわかりやすく答えをくれたのがこの本だった。
発達障害についての正しい知識を持つことの大切さのわかる本だった。
Posted by ブクログ
ずっと自分が発達障害のグレーゾーンにあてはまるのではないかと思っていて、関心があったテーマ。
よく聞くADHDやASDを含む発達障害について、得意なこと・不得意なことを中心にくわしく知れて勉強になりました。
国内外の有名人のエピソードが取り上げられていて、凸凹を抱えていても人生に希望が持てるような書き方になっていたのもよかったです。
また、自分は聞き取りが苦手で、「ワーキングメモリが弱いのかも」と気づけました。
本書のような本を読んで発達障害についての知識を身につけることが、正しい自己理解のために大事なんだと思います。
同著者の『発達障害「グレーゾーン」生き方レッスン』も読んでみたいです。
Posted by ブクログ
風邪をひいた場合などの体調不良時には、初期の段階で治療や策を講じる人がほとんどだろう。だが発達障害やグレーゾーンが疑われる場合に、風邪と同様に行動に移せる人はそう多くないと思われる。自分勝手な考えではあるが、まだまだ各種障害への過度な偏見や、マイナスイメージが付いて回っているのだろうと思う。
精神科や心療内科に行くことに抵抗やためらいのようなものを感じている方には、ぜひ本書を手にとってもらいたい。適切な介入や治療、またはトレーニング次第で社会生活での困難さを感じる場面を減らすことにつながっていくはずだ。
本書には、具体例を豊富にあげ、障害についての理解を深められるように分かりやすく記載がなされている。
全ての人がいきいきと活躍できる社会には、こうした互いを知りあうことが重要だと考えるが、本書はその一歩を踏み出すひとつの指針となってくれるだろう。
Posted by ブクログ
Xで、自らを発達障害と認識している人が増加している気がした。身近にも自称ADHDがいる。生きづらさの根底に、愛着や心の傷といった問題が絡んでいると著者は述べていて、心当たりがあったので読んでみたいと思った。それに加えて、将来子どもに関わる仕事につきたいと思っているので、幼少期に周りの大人ができることはあるのか知りたいと思った。
ADHDに関しては、18歳までに約8割が診断から外れるが、近年12歳以降にはじまることの多い疑似ADHDというものがあることを知った。多くの症状が似ているので、安易に診断されやすいが、後者はどちらかというと愛着障害や愛着トラウマの問題である。目から鱗だった。
子どものケースでは、軽度な課題であっても、できるだけ早くから療育やトレーニングを行うことが、予後を改善することにつながると筆者は述べていた。グレーゾーンは、たんなる様子見ではなく、細やかな注意と適切なサポートが必要な時期と捉えなければならない。
個人的には、HSPに関する記述が興味深いと思った。自分には感覚過敏的な面があると思っていたが、生まれつきかと言われるとそうでもないような気がしていた。こちらも愛着障害が根底にありそう。心理社会的な過敏さを、受け止めつつやわらげていく。マインドフルネスが良いらしい。正直あまり真剣に考えたことがなかった。この機会にやってみようかと思う。
Posted by ブクログ
発達障害の診断には至らないものの、生きにくさを感じる白でも黒でもないグレーな人を分類した本書。
著名人を引き合いに出してわかりやすく症状を説明している。このようなグレーゾーンと呼ばれる人の生きにくさを解決するには自らの自覚と他者の理解である。
障害についての細かい分類はこのような見方があるかと参考になった。
それにしても今の時代、育て方も加味されてグレーな子どもが増えているように感じるのは気のせいだろうか。
Posted by ブクログ
難しい言葉が沢山出てくるので眠くなりながら読み飛ばしながら何とか読んだ。
でも読んでよかった。
自分もASDやHSPの特性があるけど検査で診断されなかったグレーゾーンなので、グレーゾーン全体の傾向やそれぞれの特徴、事例や対処法まで知ることができて、ちょっぴりほっとした感覚。
特に事例を読んで、自分にとっては当たり前で正しいと思っている言動が、周りの人に迷惑をかけていたり支障をきたしていることがあるということに気づかされた。
私自身夫と喧嘩になった時に「どうして理解してもらえないんだろう」と悲しくなることが時々あり悩んでいたので、ヒントをもらえた。
これは特性であって自分が悪いわけじゃないけど自分に原因があることは確かなので、気づいて行動を変えることで改善する可能性がある、という希望。
改善には苦しみも伴うかもしれないけど、トム・クルーズのお芝居の練習で識字障害を克服した事例のように、楽しみながらトレーニングを続けていけたらいいなと思う。
まずは暗唱やってみよう。
Posted by ブクログ
専門的な言葉は多いけどわかりやすくてさくさく読めた〜
そもそも自分はHSPで、あんまり人と深く関わりたくないタイプに近年ますますなっていること、多重タスクの処理がとんでもなく苦手なこと、がありだいぶグレーなのでは…?と思うことも増えたので読んでみた1冊。
決定的な理由はないにしろ、複合理由で回避型愛着障害はほぼ確なんじゃないかな〜と思う
それ以外にも時間の逆算がめちゃくちゃ苦手とか、これは気質で済ませていいものなのか?みたいのがもっとわかればいいなあ、そこまでいくと病院検査になるのか
ワーキングメモリの衰えというか機能低下もありそう。最近試験勉強してた時も「文字をみる」だけじゃ一向に覚えれなくて、私は「聞く+書く」がめちゃくちゃ合ってそうだった。
まじでこれもっと早く気づいておけば、、、笑
昔から国語とかはできるのに数学理科が異常にできないのは算数障害だったんでしょうか。
それなりに社会生活は営めてるけど、これをもっと若い時小さい時に気づけてたらなと思うこともたくさんあった。
Posted by ブクログ
長いこと積読状態だったがやっと読み切ったw
なんか自分にも当てはまるなーと思った。
まあ当てはまってるからといって、だからどうってこともなく、これでずっとやってきてるし。
生きづらさはあっても。
旦那にはちょっとこれで理解してほしいかなと思う。
でも改めて考えれば考えるほど、『障害』というより『個性』やん、て思ってしまう。
なのに『障害』とつくのは『生きづらさ』があるからなんだよね。そしてこれだけだと『個性』でも問題が起こって『障害』になってしまうんだよね。
…これ、他の感想にも書いたような…?
Posted by ブクログ
発達障害とワードばかりが先行して問題視されることに辟易して手に取った。発達障害やグレーゾーンについて、一括りにはしがたい様々な特性が複雑に隠れているのだと理解できた。
学んだこと
スクリーニングだけで発達障害の過剰診断となっているケースも多い。グレーゾーンは、発達特性+愛着障害からなることが多く、時に発達障害よりも生きづらさを抱えている。
発達障害において、特徴のこだわり症や囚われやすさ、創造性を高めることもできるが、集団生活ではハードルとなることも多い。マインドフルネスで、こだわりから一時的に離れることも効果的。
診断が大切なのではなく、それぞれの特性をきちんと理解して、必要なサポートを提供できること。
Posted by ブクログ
精神科医による発達障害の分析。
精神疾患はグラデーションがあると言われるが、いわゆる発達障害とそうでない人のグレーゾーンにある人について非常に勉強になった。
Posted by ブクログ
本書を読んで思うのは、「発達障害という用語自体、どうなのだろう?」ということ。
多くの人が発達障害あるいはそのグレーゾーンに当てはまるのではないか。ジェフ・ベゾス、イーロン・マスク、ビル・ゲイツ、夏目漱石などがその例として挙げられている。更にADHDに至っては、その概念自体が無くなる可能性も指摘されている。
『発達障害』というと「正常に発達することが出来ない/出来なかった」という意味になる。実際そうかもしれないが、この言葉が本当に適切なのか? 差別的なそして劣等感を抱かせる言葉になってないか? 少し前までは『個性』という言葉だったものではないか?
本書の趣旨とは異なるとは思いますが、そういうことを考えさせられました。
Posted by ブクログ
鉄板の岡田尊司さんの発達に関する本。
発達障がいという言葉が広まりつつある中にグレーゾーンという新たな気付かれにくい生きづらさも注目されつつある。
様々な生きづらさがある中で、どんな生きづらさがあるのか、なぜ生まれるのか等詳しく書いており折を見て読み返したくなる本。
Posted by ブクログ
発達障害と診断されないものの、その特性を持つ生きづらさを抱える人たち…。
発達障害の分類をしているわけではないものの、行動や情緒の特徴から、ADHD、ASDなどの特性が見られる場合はどうすればよいか、項目ごとに述べられている。
この本を読んだときは、自分の教え子のことを考えて読んでいたのだが、読んでいるうちに自分のことも考えて読むようになった。
たとえば本書には、「回避性パーソナリティ」というものが紹介されているのだけど、その特徴が自分にとても当てはまる。仲良くしたいのに、中が親密になると距離を置いてしまう…というのに、ものすごく共感した。自分はもしかしてこの特性があるのかも。
また、昔から計画性がなかったり、突発的な行動を取ったりしてしまうところは、ADHDの特徴がある。
自己診断は危険と思いつつも、もしかして…と思う点がいくつかあった。本書ではあまり解決策には深く踏み込んでいないものの、克服のきっかけを与えてくれているため、生きづらさを感じている人は、この本の中に自分の特性に当てはまるものがあるかも知れない。
また、発達障害と間違えられやすいものとして、愛着障害についても言及されている。
この本ではそれぞれの発達障害の特性を追うので精一杯だったため、発達障害と愛着障害を区別する必要などがいまいち分からなかったため、改めて愛着障害についても学びたいと思った。
Posted by ブクログ
様子を見ましょうでは症状が悪化することもある。
できるだけ早くからの療育やトレーニングが望ましい。
自分の価値観やスタイルを周囲に求めすぎるも厄介な問題も起こる。
執着気質、強迫性パーソナリティ障害は躁鬱の傾向があり、切り替えが苦手なことも特徴として見られる。
回避性パーソナリティ障害は他者との関わりによる傷つきを極端に恐れるが、他者との関わりを求めるという側面もある。
マインドフルネスは過敏さを和らげる。
Posted by ブクログ
プライドが挑戦を抑制している。
自分から傷ついていいと思えると、失敗してもそんな傷つかない。
自分自身と繋がると、自分の考えに沿った行動ができる。
心を開くのが大事。
Posted by ブクログ
人間関係に不安がある人、仕事中ミスや不注意が多く不安を抱えている人に、読んでもらいたい。
ただ、第2章以降は、発達検査の結果をもとに、その特性と対応策が書かれているため、自身で検査を受け、結果を把握した状態で読むのが好ましいと感じた。
私は、HSPと不注意の特性が大きいため、マインドフルネスを実践したいと思う。
Posted by ブクログ
『発達障害』という言葉が、年々意味の広がりを見せているように感じでいたところで出会った一冊
いわゆる発達障害といってもさまざまな方向性があり、知的障害から自閉症、自閉スペクトラム症、学習障害(この中にも読む・書く・聞くなどの方向性がある)、ADHD、ASDなど枚挙にいとまがないが、本作は一つひとつの症例を挙げながら解説を加える内容となっている
行動パターンや大人になってからの苦しさ、またその療法を解説するもので、科学的に分析するものではないが、特性のある人への見方を柔らかくすることができそうな内容ではあった
Posted by ブクログ
膨大な情報量をとてもわかりやすく、簡潔にまとめた内容と言う印象です。読みやすいですが、書かれている内容は端的かつ的確で、身近な人や自分自身の理解を深めるためにとても参考になりました。
Posted by ブクログ
知的障害IQ70未満、境界知能IQ70以上85未満
メタ認知 瞑想 認知行動療法
最小最悪意思決定 一番よい選択をする(時間がかる、動けなくなる)より最悪を避ける選択をする
意思決定やプランニングが苦手な人ほどろくに考えもせず重要な決定をしてしまう
決断を促されたときは「よく検討してみる」とか「家族と相談してみます」とか保留する
Posted by ブクログ
ー 大事なのは、障害か障害でないかを区別することではなく、その人の強みと弱い点とをきちんと理解し、適切なサポートやトレーニングにつなげていくことだからだ。グレーゾーンと判定されるレベルでは、とくにそのことが重要になるのである。
近年、発達の特性は、障害ではなくニューロダイバーシティ(神経多様性)として理解されるようになってきている。それは、それぞれの人がもつ脳の特性であり、個性である。それを、わずか数個の診断カテゴリーで区切ろうとすることは、自然の多様性を、人間の決めた数本の境界ラインで区切るようなものである。 ー
まぁ、それはそうなんだけど、本人の生きづらさとか、他人からの見る目やそれに起因するいじめとか、そういうのが総合的に問題解決しないと、多様性は大事と言ってもどうにもならないよなぁ。
Posted by ブクログ
●2025年4月28日(月)、またYahooフリマのクーポン出た。Yahooフリマから過去にいいねした「ダーク・タワー 2 運命の三人(新潮文庫)/スティーヴン・キング」の上下セットが値下げされた通知がきて(2冊で420円)、その方のほかの出品も見てたら、この本を含めて岡田尊司4冊セットで1,420円で売られてた。
セット内容(ほか):「マキャベリー的知性」「パーソナリティ障害」『「生きづらさ」を超える哲学』
Posted by ブクログ
学習障害と境界知能の違いは知らなかった。
ただ個性をしっかり理解するとか
特性を伸ばすということは
どんな障害だとしても大切なんだと思う。
ADHDのところを読むと
自分も当てはまるような気もするし。
ある分野だけ特別不得手なところというのは
誰にでもあるような。
また会社にもコミュニケーションが
うまく取れない人もいたりして
色んな人が当てはまる。
まだ数冊しか読んでいないが
他の本も読んでみよう
Posted by ブクログ
発達障害、グレーゾーンについての本。
素人の自分にもわかるように、でも詳細に書いてあって良かった。
それでも、ちょっと複雑で、というか、思っていたより分類が細かいし、個人差あるってことが説明されていて、難しいんだなということはわかった。
十年後には診断も変わっているかも、となっていて、なんじゃそりゃ、っていう感もあり。
ワーキングメモリ重要なのね。
著名人、芸能人の場合の例題が出てきて、興味深くはあった。
Posted by ブクログ
上手く生きられない人たちにそっとヒントをくれる本。
必ずしも自分の状態に名前がつけられるわけではないけれども、それでももしかしたら、という理由が見つかることは少なからず安心をくれます。
Posted by ブクログ
自分自身がグレーゾーンなんじゃないかとずっとモヤモヤしていたので気になっていた本。
結果、自分がそうなのかは微妙。自分に近い事例はあったけど、「そこまで困難があるわけではないか」とか「ここは共感できるけどここは違うな」とかそんな感じでした。
大事なのは診断名ではなくて、個々の特性を正しく知って、それに合わせた対処やトレーニング等をしていくこと。
自分の特性について見つめる良い機会になりました。
Posted by ブクログ
発達障害という障害が世に広く知られる事によって、「自分もそうなのでは」と思い診断を受けるも微妙なラインにいる人について。
明確な病気では無いので中々診断は難しいという事はわかるが、このグレーという診断で逆に苦しむ人が増えているそうだ。
周りから普通じゃないと言われ、医師からは障害じゃないと言われる。一体自分は何なんだという気持ちにもなるだろう。
本書にあった、幼少期からの対応策については大変興味深かった。
発達障害やそれに近しい状況に対して、幼少期から正しく教育と対策ができていれば成人になる頃には状態は良くなる例も多くあるそうだ。
トム・クルーズの例など、親の理解に少し感動した。
誰もが生きやすい世の中なんて綺麗事のようだが、こういった事を理解する人が増えれば増えるほどそういった世の中に少しは近づくのかもしれない。
しかし、この手の本を読むたびに「じゃああ普通ってなんなんだ」という気持ちにはなる。