あらすじ
発達障害より生きづらい?
あなたももしかしたら「グレーゾーン」かもしれない。
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発達障害について広く認知されるようになり、
自分も発達障害かもしれないと医療機関を訪れる人も増えてきた。
そんななか多くなっているのが、徴候はあるものの診断には至らない「グレーゾーン」。
診断には至らないとはいえ、じつはグレーゾーンのほうが生き辛いという研究もあり、最近注目されている。
本書は、こだわり症、疑似ADHD、社会的コミュニケーション障害、不安型愛着スタイルなど、
タイプ別に発達障害未満の生きづらさの傾向とその対策について解説する。
発達障害、パーソナリティ障害、愛着障害など、
現代人のこころの闇に最前線で向き合い続ける
精神科医が心をこめて書き下ろす渾身の一冊!
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Posted by ブクログ
Xで、自らを発達障害と認識している人が増加している気がした。身近にも自称ADHDがいる。生きづらさの根底に、愛着や心の傷といった問題が絡んでいると著者は述べていて、心当たりがあったので読んでみたいと思った。それに加えて、将来子どもに関わる仕事につきたいと思っているので、幼少期に周りの大人ができることはあるのか知りたいと思った。
ADHDに関しては、18歳までに約8割が診断から外れるが、近年12歳以降にはじまることの多い疑似ADHDというものがあることを知った。多くの症状が似ているので、安易に診断されやすいが、後者はどちらかというと愛着障害や愛着トラウマの問題である。目から鱗だった。
子どものケースでは、軽度な課題であっても、できるだけ早くから療育やトレーニングを行うことが、予後を改善することにつながると筆者は述べていた。グレーゾーンは、たんなる様子見ではなく、細やかな注意と適切なサポートが必要な時期と捉えなければならない。
個人的には、HSPに関する記述が興味深いと思った。自分には感覚過敏的な面があると思っていたが、生まれつきかと言われるとそうでもないような気がしていた。こちらも愛着障害が根底にありそう。心理社会的な過敏さを、受け止めつつやわらげていく。マインドフルネスが良いらしい。正直あまり真剣に考えたことがなかった。この機会にやってみようかと思う。
Posted by ブクログ
難しい言葉が沢山出てくるので眠くなりながら読み飛ばしながら何とか読んだ。
でも読んでよかった。
自分もASDやHSPの特性があるけど検査で診断されなかったグレーゾーンなので、グレーゾーン全体の傾向やそれぞれの特徴、事例や対処法まで知ることができて、ちょっぴりほっとした感覚。
特に事例を読んで、自分にとっては当たり前で正しいと思っている言動が、周りの人に迷惑をかけていたり支障をきたしていることがあるということに気づかされた。
私自身夫と喧嘩になった時に「どうして理解してもらえないんだろう」と悲しくなることが時々あり悩んでいたので、ヒントをもらえた。
これは特性であって自分が悪いわけじゃないけど自分に原因があることは確かなので、気づいて行動を変えることで改善する可能性がある、という希望。
改善には苦しみも伴うかもしれないけど、トム・クルーズのお芝居の練習で識字障害を克服した事例のように、楽しみながらトレーニングを続けていけたらいいなと思う。
まずは暗唱やってみよう。