岡田尊司のレビュー一覧
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近年、度々紙面などで取り扱われるアスペルガー症候群について、その特徴や付き合い方、良いところの伸ばし方などが載っている本。
この類の本はまだ読んでいなかったので詳しいことはこれから知っていこうと思っている。
とりあえず、この本で分かったことは(以下アスペルガー症候群を「症候群」とする)
・ローナ・ウィングという学者は症候群を積極奇異型・受動型・孤立型の三つに分類した。18歳移以降ではさらに7つのパーソナリティタイプに分化していくと考えられている。
・大きな症状として社会性の障害・コミュニケーションの障害・反復的行動が挙げられる。
・この症候群が増加している背景には遺伝的要因・環境的要因(胎児期 -
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双極性2型障害の存在が分かるだけでも一読の価値あり.まさに私はこの型かもしれない.治療も長引いています.鬱病に軽そうが伴っていることは以前から知識として持っていましたが,正式な診断名が与えられたのは画期的なことです.(DMS-IVで1994年)
・非定型鬱病の診断も参考になる(P93).
・トリプトファンとうつ.肉や魚,豆,乳製品,ナッツ,チョコレート,バナナに豊富.
・絶望的なあきらめ状態ー>うつに
・成功したから幸福なのではなく,幸福だから成功する.
・ストレスを減らすためには,自分の期待をコントロールする.
・カクテル療法の積極的意義 -
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時々無性に読みたくなるメンタル系の本。
医師がこれ系の本を書くと、読む人のニーズを考えればそうならざるを得ないのだが、「症状」「対処」「療法」の話になってしまって、どの本も似たり寄ったりになってしまうのだが、この本は統合失調症の歴史や国ごとの発症率、患者のエピソードなど、ノンフィクショナルな要素も入っていて、そのあたりがとても楽しめた。
むしろ治療という観点をまったく除いた、心脳論的な本があれば是非読みたいのにと思うのだが、そのように扱うにはあまりにもナイーブな話題なのだろうなとも思った。
しかし、「統合失調症患者は綺麗な心の持ち主が多く、接していて安らぎを感じる事が多い」という著者の意 -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
短絡的な殺人など、不可解な事件がなぜ起こるのか。
アルコール依存や拒食症はなぜ止まらないのか。
児童虐待、家庭内暴力がなぜ多くなっているのか。
欲望をコントロールできない人がなぜ増えているのか…。
これらは「人格障害」という病理から発しているのだ。
現代人の誰もが感じ、直面している不安に、治療の最前線に立つ精神科医が答えを示す。
[ 目次 ]
第1章 おかしいのは、子供だけか?
第2章 人格障害とは
第3章 人格障害のタイプその特徴と注意点
第4章 生きづらさを生む人格障害
第5章 人格障害を手当てする
第6章 社会を蝕む人格障害
第7章 浸透する人格障害の背景
第8章 人格障