岡田尊司のレビュー一覧

  • ストレスと適応障害 つらい時期を乗り越える技術

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    レジリアンス(心のバネ、メンタルの強さ)を左右する要素は、否定的認知、完璧主義、固執性、過敏性、共感性、情動制御、安全基地の七項目の要素が相互に絡まり合っている。まずは自覚し、どこを修正するか。具体例と共に適応障害とは何であるかについて理解し、症状の根底にある課題としての障害について理解する。そして人間が何かの障壁にぶつかった時、いかにしてその試練を乗り越えていくかについての極意書として精神医学の立場からエッセンスを練りこんだ作品。
    ・ピカソも埋もれたまま劣等感にまみれ落後者か犯罪者となって人生を終えていたかもしれない。
    ・適応障害は合わない環境、その子が活かされない環境に無理やり居続けさせれ

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    2013年12月15日
  • ストレスと適応障害 つらい時期を乗り越える技術

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    「適応障害」とそれによって生じる「ストレス」、そしてそれを乗り越えるための「技術」について、けっこう網羅的に書かれています。

    冒頭では、脳内でストレスが発生する仕組みが書かれているんですが、この辺は専門家で無ければ、すっとばしてもいいかもしれません。あんまり「乗り越える」という点では役に立たないと思います。(私はこの辺を読み進めるのに苦労しました…)

    その次に「発達障害」「適応障害」と話が進んできて、「パーソナリティ・タイプ」のあたりから、自らの特性を知るのに役立つ部分が出てきます。

    そして後半では、適応障害が発生するケーススタディと、それを「受動的に」乗り越える技術、「能動的に」乗り越

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    2013年10月30日
  • 子どもの「心の病」を知る 児童期・青年期とどう向き合うか

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    「子どもの」とタイトルに書かれてあるが、青年期までのかなり幅広い年齢層をカバーしている。様々な疾患に対してその事例を載せており、どの疾患がどういう状態像なのかを把握しやすい。とくにうつ病の事例は他の本でもよく見られるが、躁病の事例を読めたのはよかった。ただ、新書のボリュームのせいか、事例の回復までの流れは書かれていないものが多い。

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    2013年10月28日
  • 統合失調症 その新たなる真実

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    人口の100人にひとりが罹患するという統合失調症。

    世界的に地域差がないため、遺伝性が疑われていたが、最近の研究では、発展途上国のうちでも、裕福な家庭に罹患率が高いことがわかっている。

    それだけではなく、発展途上国のほうが先進国よりも入院率が低く、社会復帰も早い。

    抗精神病薬が開発は統合失調症の治療において革命を起こしたが、退院を促進しているとまでは言えない。

    統合失調症からの回復には社会的資源が必要不可欠なのだ。

    発展途上国では、人のつながりが強く、患者を包括的に支えてくれる。

    また、発展途上国で行われている祈祷も、科学的根拠はなくても、病気を本人のせいにしないという面では大きな

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    2013年10月26日
  • ストレスと適応障害 つらい時期を乗り越える技術

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    この筆者の本はいつもそうだけど、「あー自分にあてはまるわー」と思う。完璧主義をやめる、まじめに生きすぎないのが楽、そう頭では分かっていても、繰り返してしまう。環境を変えたほうがいいこともあるってことは分かった。「適応障害」だ、って思えば、新型うつも説明がいくってことも。しかし、この性格はなかなか変わらないのでしょうか…。はーあ。

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    2013年10月22日
  • 子どもが自立できる教育

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    著者の立場からの教育論ということでとても興味深い。本当の意味でこどもの特性に合った教育のためには、制度改革が必要。

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    2013年09月23日
  • あなたの中の異常心理

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    誰もが持つ異常心理の種。それを正しく受け止めることで平常心を自覚することができるはず。
    そんな一冊でした。

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    2013年08月28日
  • アスペルガー症候群

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    ちまたで噂の『アスペルガー症候群』について専門家の立場から詳しく解説した一冊。

    今までこの手の発達障害と言われる症状の人の扱いついて、カウンセリングの立場からの意見を聞く機会はあったけど、アスペルガー症候群そのものについて詳しく知る機会は少なかったので、非常に勉強になった。

    そして、自分も含めて誰しもアスペルガー症候群に該当する可能性があることもわかった。

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    2013年07月08日
  • 境界性パーソナリティ障害

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    境界性パーソナリティ障害について著名人の具体例なども交え上手くまとまっている本。
    誰でも成り得るし必ず治るものだと言うこと、本人の心がけも重要だが周りの心がけも等しく重要であるということ等、勉強となる内容が多かった。

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    2013年07月02日
  • 働く人のための精神医学

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    働いてる人に知っておきたい精神疾患や心のトラブルについての知識や対処法について書かれていていて参考になった。

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    2013年05月28日
  • あなたの中の異常心理

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    人は誰もが少なくとも部分的には「異常心理」の要素を持っているのだと思うが、どんな「異常心理」があり、それとどのように向き合うと良いかを解説。この本を読んでおくことで、自分自身が悩んだときなどに、「異常心理」を抑えることのきっかけになると思う。

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    2013年05月23日
  • 境界性パーソナリティ障害

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    思った以上に良書だった。

    本書に書かれていることは,
    大半の人間に当てはまるのではないでしょうか?
    親子関係が上手くいっていない家族が大半だと思うので。

    境界性パーソナリティ障害ではない人も,
    本書を読むことによって得ることは多いと思います。

    私にも,生まれてきたこと,産んでくれたことに
    感謝できる日がくるのでしょうか?
    それとも,やはり,本当の幸せはこの世に生まれてこなかったこと…
    と思いながら死んでいくのでしょうか?

    でも,この問い自体が,前者は善で,
    後者は悪だと,二元論的な価値に囚われてしまっている。

    本当の幸せはこの世に生まれてこなかったことだと思いながらも,
    そこそこ楽し

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    2013年05月03日
  • あなたの中の異常心理

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    面白かった。 異常心理に陥ってしまう事は誰にでも起こりうる。
    時々自分を振り返り、狭い価値観や一つの視点にとらわれ過ぎない事が大事。
    これは断捨離でいうの俯瞰力を付けるのととても似ている。#感想部

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    2013年04月30日
  • 人を動かす対話術 心の奇跡はなぜ起きるのか

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    相手に受け入れられ、その心を動かし、意思決定や行動を望ましい方向に変化させるには、どういう対話の仕方が効率的なのか。困難な状態にある人を効果的に支えるには、どういう対話を心掛ければよいのか、また、どんなに心を砕いても、うまく相手に通じないときには、どうすればいいのか、そうした我々の要望に応えるべく、対話技術の枠を伝えることを目的とした本です。
    対話の技術や、カウンセリング用語がたくさん出てきます。心理学、カウンセリングを少しかじった私には、とても興味深いのですが、仕事として実践しているわけではないので、この本は、職業とされている方のための実践書と思いました。
    自分の知識をもっと奥深く探求し、し

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    2013年04月27日
  • あなたの中の異常心理

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    岡田尊司さんの著書は最近よく読む。
    読むたびに、新しい世界を知ることができる。
    精神疾患について、書いてある本が多いのだが、本書は「あなたの」と銘打ってあるように、一般人全般に関係あるものなので、より身近なものとして読めた。

    「イジメにしても、同じだ。なぜ人はイジメをするのか。イジメをめぐる多くの議論が忘れていることは、イジメには強烈な快感が伴うということである。いじめている側は、おもしろくてたまらないのである。」(p.57)

    残酷なようであるが、納得出来るのは確かだ。
    私はイジメの加害者になったことは無いが、例えば、他人の悪口をいう時はほんのり快感を感じたりする。

    本書では、人のもう一

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    2013年04月22日
  • 子どもの「心の病」を知る 児童期・青年期とどう向き合うか

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    扱っている問題が幅広いので、それぞれの症状や対処法については要点しか書いてないのだけど、まえがきに書いてあるとおり辞書的に使うにはいい本だと思います。
    これからこういうことを勉強しようと思っている方(私みたいな)とか、子どもを育てている方には、ざっと読めていいと思う。有名人の事例なども載っていて、読みやすいし、イメージしやすい。

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    2013年04月22日
  • あなたの中の異常心理

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    「なぜ社会地位もある人が少女のスカートの中を覗いてしまうのか。」
    過去の偉人と異常心理の相関を取り、日常に起こり得る精神的病と原因の解説、そしてそれらから身を護るにはどうすれば良いかまで丁寧に紐解かれています。
    完璧主義、依存症、支配欲、固着、自己愛、、「病」とまでは無自覚なものの、少なからず誰もが持つこういった性質が異常心理に繋がるという、結構恐ろしい内容。
    個人的に特に震えたのは4章の「両価性」について。
    両価性とは相反する気持ちを同時に抱える特性だそうですが、私はこのジレンマで自他ともにストレスフルにさせることが多々有ります。
    自分のことを思って言ってくれたことに何故か苛立ちを感じてしま

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    2013年04月13日
  • 境界性パーソナリティ障害

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    自分がこれなのかどうかはわかりません。専門機関に診てもらったことがないので。
    ただ、将来もし自分が子どもを授かったらどう接すればいいか、逆に良くない接し方は何なのか、そういったことが頭でわかった気がして、
    その意味で自分にとって意義ある一冊となりました。

    個人的には、この障害が治った(収束した)あとの、人や社会に対しての接し方を知りたかったですが……
    (障害によって一度人間関係が壊れていることもあると思うので)
    そこは本人がそれぞれ自分で考えて、ということなのでしょうね。

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    2013年04月03日
  • 発達障害と呼ばないで

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    最近よく耳にする「発達障害」という言葉だが、この本はタイトルが気になり読んでみた。

    この本では発達障害の種類や症状などについて詳しく書かれているところが
    ほとんどないので知識がない方は事前に入門書的なものを1冊読んでおいた方が
    いいかもしれない。

    近年、発達障害と診断される子どもや大人が増えていると言われているが
    子どもが生まれてからすぐの母親の育児態度、心理状態、家庭環境、
    両親の仲が悪かったりすると発達障害に似た症状や問題行動が出ることがあるという。
    このことを知っただけでも読んだ価値があると思うが、筆者は安易に「障害」と
    診断しすぎることに警鐘を鳴らしており、幼いうちなら親の気遣いや

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    2013年05月27日
  • アスペルガー症候群

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     タイトル通りの病気? 障害について書いてある本です。
     何だか、眉唾のような本もこういう本の中にはたくさんあると思っていたんですが、この作者さんについては、それなりに信用できる人だと、何かの時に教えてもらったので、物は試しで買ってみました。

     というよりも、普段、新書なんてジャンルの本を読むことがあまりないので、この本がどの辺りの位置に当たるのかがイマイチよくわからない。
     私の勝手な先入観では、それぞれの分野の専門家が、自分の専門のことについて自分の信条のままに書く本だって買ってながら考えているんですが、何か間違っているかしら?
     なので、新書については自分の信条について、作者さんがなる

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    2013年02月19日