岡田尊司のレビュー一覧
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リンカーンは、こう言っていた。
『中年を過ぎたら、人は自分の顔に責任がある』
筆者がパーソナリティ障害に惹かれる理由は、背負わされた重荷の重さにもかかわらず、それをはねのけていく姿に、人間の強さや素晴らしさを感じるからだと述べる。
ぼくも同感である。
パーソナリティ障害とは、
愛することと信じることの障害である。
対等で信頼しあった人間関係を築くことの障害である。
傷ついた片羽根で、
だからといって飛ぶのをやめるわけにはいかず、
必死になって飛び続けてきた結果、
「変な飛び方だ」「近づくと巻き添えをくらう」
と周囲に煙たがられるような、
そんな飛び方が、パーソナリティ障害というものである -
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一時期メンタルの不調から不眠が続き、それまで気に留めてなかった「眠り」って一体なんだろうと思い手にとりました。
多かれ少なかれ誰しも「眠り」に関して悩みがあると思いますが、この本一冊に解決の糸口がありそうです。歴史的人物のエピソードも交えながら丁寧に解説してくれます。
眠れない眠れないとモヤモヤしてる悩むより、睡眠薬のお世話になったり(酒はNG)、いっそのこと起きてしまったり、目を瞑るだけでも脳を休める効果があるんだからそのままモヤモヤしてたり、と症状も対処も人それぞれ。
不眠でも過眠でも深刻にならず、自分自身が一番欲している「眠り」のスタイルを探し出してみるのも面白そうですね。
※ちなみに私 -
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ネタバレマインドコントロール。
今までにたくさんの人から怪しげなマルチ商法のビジネス話をされた経験がありますがああいう人たちを見るたびに完全に洗脳を受けてはるんやなぁと思ってました。
その人に悪気はなく、むしろ僕のことを思って言ってるのにみたいなノリで。
冷静に話を聞いてると話し方とかうまい人もいますしね。
こりゃアホやったらハマってまうやろなぁみたいな。
何言ってるかわけわからん人もいましたが。w
で、思ったわけです。他人をマインドコントロールできればビジネスにも繋がるし自分の思うままにできると。
この本にもありましたが主体的に考えることを許さず、絶対的な受動状態を作り出すことがマインドコントロール -
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本来の医学は、病の症状の根底にある原因を突き止め、そこを改善しなければならない。ところが、昨今は原因が分からなくても、症状に対して薬を処方すれば、症状だけは改善してしまう。不眠や不安、うつといった症状は、とりあえず薬によって改善することが可能なのだ。すなわち、症状は改善しても、そもそも症状を引き起こしていた原因には手当はされていない。最終的な結果である症状だけを見て、そこだけに対症療法が施されるということが当たり前になっている。
境界性パーソナリティ障害は、一種の愛着障害。それを改善することによって、薬ではどうにもならなかったようなケースも、改善が得られたりする。愛着障害は言い換えれば「絆の病 -
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人が抱える内面や対人関係、社会適応に関する様々な悩みは、実はその背景に愛着障害が潜んでいることが多い。愛着障害とは、家庭環境における問題(親の離婚、過干渉、虐待等)によって愛着が不安定となり、生きるための土台となる安心感や幸福感が欠如し、社会生活や対人関係に問題を引き起こしてしまう状態のことである。程度の差はあれど、現代人の多くがこのような問題を抱えているように思える。
不安定な愛着を抱えた人は、ストレス耐性が低く、対人関係の困難を抱えていることも多く、孤立して心身の病気に至ってしまう。そうした場合には、従来の医学モデルのように「症状だけに着目してそれを治療することをゴールにする」のではなく、 -
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最初は、五感に関するような感覚の過敏性。
そこから、他者の言葉などで傷付きやすいといった精神の過敏性にも触れられていく。
これらの過敏性が相互に作用して、幸福感や精神病に影響していくデータも。
私にとって「気になる」という状態は、結構切実な問題を含んでいる。
眠る時の物音が耳障りで仕方がなかったり。
高い評価を得たいというより、落胆されたくないという不安感が強かったり。
それって、この本でいう過敏性に当てはまるのか?と思い、まあ読んでみようか程度に思っていた。
不安感の源には幼少期の愛着が由来しており、自分にとっての「安全地帯」を確保するといったことも書かれている。
そして末尾、その「安全 -
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玉ねぎの皮むきではないが、自己決定の真芯には、何があるのだろうか。
自己決定の基盤である価値観は、言葉すらを持たぬ時期を出発点として、言葉、この他様々な情報を受け入れ、形成されるものだろう。
その形成過程において、情報の取捨選択が行われていない、ということはありえないとしかいえない。
とすれば、マインドコントロールとは、一般にイメージされる、カルトの取る手段などという以上に、教育に近いものなのかもしれない。
社会生活、家庭生活に不可欠な技術としてのマインドコントロール術と危険なマインドコントロール術、というようなものの境界線に興味があるのだが、そこが明瞭になるような印象は、この本にはなかった。 -
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借りたもの。
精神科・心療内科で行われている治療の流れを解説した漫画
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「メンタルクリニック」――精神科・心療内科とはいかなるものか、どの様な経緯を経て、何をもって「治療」とするのかを2つのケースを元に紹介する。
挙げられている事例は主に「家族関係」に関わるものだった。
母子関係、最近話題の毒親問題とか、通俗的な”男らしさ”の定義にがんじがらめになって、問題を抱え込んでしまう男性のケース。
最近話題の“毒親”問題。
原因は確かに親だが、それを親に責めても意味がなく、大切なのは、毒親に育てられた故に、束縛から逃れられない自身をどうするか、という問題解決であることを暗に仄めかしている。
精神