岡田尊司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「回避性愛着障害」ってどうして知ったんだったかな? 他の光文社新書を読んだとき、巻末の紹介を読んで思い当たったんだったかな? 愛着形成がいまひとつなために、深いつき合いをついつい避けてしまうような性向のことをいう。
読んでみて、何だか男性の多くが回避性愛着障害なんじゃないかな(もともと男は承認を求めるとか、愛着障害っぽいけどさ)。そしてそれでも何とかやっていけるように、世のなかが回避性愛着障害の男性に生きやすいようになっていたようにも思う。要はあまやかされていたということ。でもそれはもう昔の話。とはいえ、この本も例に挙がっているのからは何となく男性ばかりイメージしてしまう。女性にも回避性愛着障害の人いるだろうけど、そういう人まで視点が行き届いていない感じ。
ともかく自分に似ている気がして読んでみたらやっぱりかなりのシンクロ。何で自分ってこうなんだろうということや、人とのつき合いのあれこれを振り返って腑に落ちることが多かった。
何かこういうふうに解説されると腑に落ちるし、説明がついて、ある意味、落ち着いた感じ。他のいろんな障害についても同じようなことがいわれてて「そういうものなのかもね……」くらいの印象だったけど、自分が当てはまってみると説明がつくとか自覚できるってことだけでも大事なんだと思える。
これからもこんな面倒くさい自分をコントロールしながらつき合っていくのだろう。「自分、回避性愛着障害ですから」といい意味で開き直って生きていこう。 -
購入済み
理解はできるけど
理解はできるけれど、克服は生半可なことではないなと実感。これを読んでいると、今の時代、愛着障害でない人の方が多いのではないかと思ってしまう。そういった人と関わる際には役立つ一冊になりそうです。
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Posted by ブクログ
21のケースを具体的に紹介しながら、夫婦間で起こる問題の原因を愛着スタイルやパーソナリティをもとに紐解いていく
これは結婚してから読んだほうが面白いなー
今読んでもあまり共感できないのが残念
まだ結婚してないお気楽な身分からすると"そんな人早く別れればいいのに…"と思ってしまう
カサンドラ症候群とオキシトシン系の影響についてもう少し詳しく勉強したいなと思った
愛情を与えられることだけでなく与えることでもオキシトシン系が活性化するのは興味深い
これまで岡田先生の本を読んできて感じたこととして
病院実習や医者である親を見ていて、
患者に対する「大したことない」「死ぬわけじゃない」という言葉は
時に患者を安心させる言葉にもなりうるけど
"その病気によって患者が困っている"という事実をやんわり否定してしまっているのではないかと思った
それを踏まえると岡田先生の本は病気を厳密に定義づけることはせず、焦点を当てているのはあくまで病気ではなく困っている患者自身であるという点に魅力があるのではないかと思う -
Posted by ブクログ
マインドコントロールは、カルト教団のように完全に洗脳されてしまうようなものから、暗示なように側から見ても分からないレベルでのものまで様々ある。
古くは古代ローマ時代から駆使されており、その発展はもともと精神病の治療目的であった。この研究が特に東西冷戦期に軍事目的で活用されることで大いに発展してまった。
以下、主な学び。
マインドコントロールされやすい人は
①依存的なパーソナリティ(愛情への飢え)
②高い被暗示性(人のことを信じやすい)
③バランスの悪い自己愛(自信過剰)
④現在及び過去のストレス、葛藤
⑤支持環境の脆弱さ(孤立)
マインドコントロールの原理は、
1、情報入力を制限する、または過剰にする
2、脳を慢性疲労状態におき、考える余力を奪う
3、確信をもって救済や不朽の意味を約束する
4、人は愛されることを望み、裏切られることを恐れる
5、自己判断を許さず、依存状態に置き続ける
マインドコントロールは、
つながりへの欲求
自己価値への欲求
の隙を突いてくる。洗脳を解くにも、ここが鍵となる。 -
Posted by ブクログ
"不安型愛着スタイル"と"回避型愛着スタイル"
私はまさに前者で、夫は後者に近いものがある。
自分のことばかりに必死で相手の傾向まで考える余裕もなかったので、今回特徴などを知れて良かった。
「心の安定基地をつくる」
本音の伝え方も聞き出し方も「回避型」向けに工夫すればいい。
できるだけ感情的にならない
✕ なんで〜!?
◎ どうして〜?(ほがらかに)
依存的に受け取られないような言葉を選ぶ
✕ なんで〇〇してくれないの!?
◎ 良かったら〇〇してほしいな〜ムリなら大丈夫!
事実に基づいて話す
✕ (どうせ〇〇なはず・・・)〇〇なんでしょ!?
◎ (わからないことは直接確認!)〇〇なの?
「不安型」の人は、相手に自分と同等のがんばりを求めがち。
「回避型」の人は、期待されること自体が苦手なので求めるほど逆効果。
↓
「私だったらこうするのに」ではなく、
「相手はどう思ってるんだろう」と考える。
(この人はこれが苦手。だからこうなのかも?など)
今、「自分が」「自分が」と特になってしまっているので、どうにか相手の立場や気持ちになって考えていきたい。 -
Posted by ブクログ
このところ、"人間"の奥深さに、興味関心が非常に傾いている。パーソナリティ障害、統合失調症、双極性障害...精神疾患のあれこれにアンテナが強く立っており、その流れで手に取った本。
本書を読み非常に興味深く勉強になったのは、境界性パーソナリティ障害は克服できる、ということ。想像を絶する生きづらさを感じる人々にこれは希望の光に違いない。
しかもその方法の第一歩が「規則正しい生活」と「適度な運動」ときた。この2つをおさえた生活は万病の予防薬となるほか、回復薬にもなるらしい。
規則正しい生活をする上で、仕事や学業は生活のリズムを整える大きな支えとなるが、もし仕事をしていない場合は、掃除や洗濯などの家事、そして料理も非常に有用だという。
"料理は 複数のことを並行して臨機応変に進め、分量や味、栄養、費用といったことを総合的に考えながら行う、極めて優れた作業療法である。正解はなく、100点はなかなかないが、逆に0点もない。妥協しながら、また、家族の反応気にしながら行うので、ほどよく葛藤も生じ、訓練として適している。生き物の世話や園芸もこれに同じ。"
なるほど・・・
本書では境界性パーソナリティ障害と見られた(あるいは診断された)さまざまな著名人たちの逸話が記録されており、こちらも興味深く読んだ。
日常で目にする人々の、時として理不尽とも思える言動や行きすぎた行動の背景には、もしかするとこういった障害が潜んでいるのかもしれない、難しい過去が存在しているのかもしれない、と想像をめぐらせると、昨日より少し、そういった人たちにも寄り添った気持ちを持って接することができるかもしれない。知識の引き出しを増やすことの重要性を再確認する。