岡田尊司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
子育てをする者として、愛着とはどういう意味なのか、またそれが障害されるとはどのような事を意味するのかを知りたく購入。
本の中では著名な作家や哲学者などの愛着障害となった背景やそれを裏付ける言動について説明がされているが、登場人物が多くエピソードもそれぞれ長いため印象に残りにくい。また、客観的データというより著者の推察と思われる箇所も多く、根拠となるものが最も読み手としてあればより納得して読めた内容であった。
ただ、内容としては興味深く、改めて親子関係が子に及ぼす影響や、子どもとの距離感を考えさせられる内容でもあり読んで良かったとも思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ家庭環境や社会的な環境により後天的に発達障害っぽくなってしまう愛着障害のお話。
同年代からのいじめでもなってしまうとのこと。1番大事なのは家庭がセーフティーネットになっているかどうかと、母親の存在。
でもこれって父子家庭とかどうなるんだろ。離婚家庭や再婚家庭でも起こりうるとのこと。
障害を抱える子どもの成長に母親の存在が大きく関わると述べているが、発達障害は母親の責任とは言っていない。子どもとの関わり方で子どもが変わりうる可能性があると述べている。
オキシトシンはストレス耐性を支え、社会性を作る。
社会的認知に大きく影響する。
才能は偏りから生まれる
障害というより、「こういう型の人間」 -
Posted by ブクログ
大笑いしながら読みました。もちろん、そんな内容の本ではないのですが。
義母から妻が譲り受けた本です。義母は読みながらアンダーラインを引いたりコメントを書き込む癖があるようで、新たな症例が紹介されるたびにアンダーラインを引いて、「○○さん?」とかコメントが入ってました。知ってる人も出てきます。「お父さん?」とか「私?」というのもありました。何を考えて人にあげちゃったんでしょう?
医学的な診断は置いておいて、こう言った症例と似た行動を繰り返す人はまわりにも沢山いますね。当てはめるのは良くない考えかもしれませんが、少し気が楽になるのは確かです。
基本、短所を無くすのではなく長所をのばしていこうと -
Posted by ブクログ
発達障害という障害が世に広く知られる事によって、「自分もそうなのでは」と思い診断を受けるも微妙なラインにいる人について。
明確な病気では無いので中々診断は難しいという事はわかるが、このグレーという診断で逆に苦しむ人が増えているそうだ。
周りから普通じゃないと言われ、医師からは障害じゃないと言われる。一体自分は何なんだという気持ちにもなるだろう。
本書にあった、幼少期からの対応策については大変興味深かった。
発達障害やそれに近しい状況に対して、幼少期から正しく教育と対策ができていれば成人になる頃には状態は良くなる例も多くあるそうだ。
トム・クルーズの例など、親の理解に少し感動した。
誰もが生 -
Posted by ブクログ
近年毒親という言葉が話題になったけど、それよりは成熟してるけどどこか未熟な親について書かれた本という感じ(大枠では毒親だけど)。感情のままに子供に接して子供を困惑させる、とか、こういう親のほうが多いのでは?と思ったけど、でも子供からしたら些細なことが大きな傷になったりするんだよなあ。特にHSP気質の子は辛いかも。
大部分が親のタイプについて書かれている。あるある、という感じで、これに自分は傷ついていたんだ、、という癒しになる本。でもどうすれば?ということについては、「親は変わらないので気づいて距離をとる」という一点ぽかった。
自分も親なので、自分がいかにして成熟すれば良いのかということが気にな -
ネタバレ 購入済み
とても勉強になるけど
自分が不安定だと
読んでてますます不安になってしまった
安全基地に親がなってくれなかったら
カウンセラーに頼むって
誰を信用したらいいかわからないし
自分がいきなり安全基地になることは難しいし
いろいろ考えてたら寝れなくなってしまった、、
くるしい
参考になることは書いてあるけど
具体的に自分はどうしたらいいのかって
わかんなくて
焦ってしまって
困惑してます、、
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Posted by ブクログ
はじめてオディブル(聞く読書)を利用した本。
とても興味深く面白かった。愛着障害の一端に触れることができたと思う。
ただ、歴史上の人物、特に作家を事例として取り扱うのはちょっといかがなものかと感じる。作品の内容や行動の履歴から愛着障害のこのパターンですよ。〜に違いない。とか言われてもちょっと納得ができない。
また、世の中に愛着障害があふれてると言うことはわかるのだが、そこまていくと愛着障害があるのが当たり前なのではないかとすら思えるし、愛着障害がない人はどんなに素晴らしい人物なのかと穿った目で見たくなる。
結論からの分析ではないかと邪推してしまった。
内容的には面白く愛着障害というものにも興味