岡田尊司のレビュー一覧
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「回避性愛着障害」ってどうして知ったんだったかな? 他の光文社新書を読んだとき、巻末の紹介を読んで思い当たったんだったかな? 愛着形成がいまひとつなために、深いつき合いをついつい避けてしまうような性向のことをいう。
読んでみて、何だか男性の多くが回避性愛着障害なんじゃないかな(もともと男は承認を求めるとか、愛着障害っぽいけどさ)。そしてそれでも何とかやっていけるように、世のなかが回避性愛着障害の男性に生きやすいようになっていたようにも思う。要はあまやかされていたということ。でもそれはもう昔の話。とはいえ、この本も例に挙がっているのからは何となく男性ばかりイメージしてしまう。女性にも回避性愛着障 -
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タイトルからして、ユヴァルノアハラリによるサピエンス全史にインスピレーションを受けたものだろうと思ったが案の定。ユヴァルの提示を自らの精神医学の専門分野から広げて、更に具体的な未来像を描いたものだ。最早、SF小説の雰囲気さえある。
回避型愛着という愛着障害を情報化社会が加速して増加させていく。そして、人類はやがて回避型人類と共感型人類に区分される。回避型は今はまだ多く無いが、必要性が低下する中で精子の数が漸減する人類の進化傾向に重ねて、こうした変化が起こり得るだろうと、これは著者による仮説であり、推論。サピエンス全史へのトリビュートという感もある。
しかし、本当に回避型、ある種の対人無関心 -
購入済み
理解はできるけど
理解はできるけれど、克服は生半可なことではないなと実感。これを読んでいると、今の時代、愛着障害でない人の方が多いのではないかと思ってしまう。そういった人と関わる際には役立つ一冊になりそうです。
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21のケースを具体的に紹介しながら、夫婦間で起こる問題の原因を愛着スタイルやパーソナリティをもとに紐解いていく
これは結婚してから読んだほうが面白いなー
今読んでもあまり共感できないのが残念
まだ結婚してないお気楽な身分からすると"そんな人早く別れればいいのに…"と思ってしまう
カサンドラ症候群とオキシトシン系の影響についてもう少し詳しく勉強したいなと思った
愛情を与えられることだけでなく与えることでもオキシトシン系が活性化するのは興味深い
これまで岡田先生の本を読んできて感じたこととして
病院実習や医者である親を見ていて、
患者に対する「大したことない」「死ぬわけ -
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1500人規模のサンプルを対象に、80年もの長期間のデータ収集による研究結果を基にした論文を頼りに、長寿の秘訣を解き明かす。論文紹介本であり、例えば、最近「独身男性は早死にする」というような発言をよく聞くが、その論調のルーツである。
酒タバコの寿命への影響、運動の効果、転職、離婚はどうか。だけではなく、性格が寿命にどう影響するか。結論は、本のタイトルにもなっている。
真面目である事は、医師の助言に対しても誠実であり、規則正しく、健康的にあろうとするだろうから、真面目イコール不真面目より長生き。これは自明であり、意外性は無い。暴走車よりも、真面目な運転手の方が事故死する確率は低いというだけの -
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マインドコントロールは、カルト教団のように完全に洗脳されてしまうようなものから、暗示なように側から見ても分からないレベルでのものまで様々ある。
古くは古代ローマ時代から駆使されており、その発展はもともと精神病の治療目的であった。この研究が特に東西冷戦期に軍事目的で活用されることで大いに発展してまった。
以下、主な学び。
マインドコントロールされやすい人は
①依存的なパーソナリティ(愛情への飢え)
②高い被暗示性(人のことを信じやすい)
③バランスの悪い自己愛(自信過剰)
④現在及び過去のストレス、葛藤
⑤支持環境の脆弱さ(孤立)
マインドコントロールの原理は、
1、情報入力を制限する、 -
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"不安型愛着スタイル"と"回避型愛着スタイル"
私はまさに前者で、夫は後者に近いものがある。
自分のことばかりに必死で相手の傾向まで考える余裕もなかったので、今回特徴などを知れて良かった。
「心の安定基地をつくる」
本音の伝え方も聞き出し方も「回避型」向けに工夫すればいい。
できるだけ感情的にならない
✕ なんで〜!?
◎ どうして〜?(ほがらかに)
依存的に受け取られないような言葉を選ぶ
✕ なんで〇〇してくれないの!?
◎ 良かったら〇〇してほしいな〜ムリなら大丈夫!
事実に基づいて話す
✕ (どうせ〇〇なはず・・・)〇